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半旗を掲げよ!
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「ウランジ様、大変です! 大変で御座います!」
名前はうろ覚えですけれど、白髪で年配の家令が謁見の間へと駆け込んで
きました。あ、ウランジとは父上の名前ですわ。同じように白髪で年配の
ヒゲではありますけれど、そちらは流石に覚えていました。
「うぅむ……一体、どうしたのだ?」
まだお昼前の様子ですわね。姿勢は良いものの、目には眠気が残ったまま
今ひとつ覇気がありません。まあいつもこんなものかもしれませんけど。
「レプリオーネ様は部屋にも居られず、代わりにこのようなものが!」
あっ、もう見つかってしまいましたのね……学園長のお仕事が早かったの
かもしれません。それは、私の残した書置でした。それを受け取り、読み
進める父の顔が――ああっ どんどん険しくなってゆきますわ!
「これを読んだものは、そなたの他に何人おるだろうか?」
「い、今は陛下と私の二人だけかと思われますが」
そう言ってから、家令はちらりとエリーゼシアやトゥローテの方へ目線を
向けました。まだ部屋には他に幼児や、警備をする兵士等がいますわね。
「うむ……では、そちの口からは必ず他言無用にて、まずは城で働く者を
できるだけここに集めよ。急がなくても構わんが、良いか、必ずやそなた
からは他言無用であるぞ!」
「はっ? わ、分かりました。ただちに!」
ほどなく、現在中央城で直接働く者たちが謁見の間へと集められました。
総勢400名くらいでしょうか。"祝福の儀"であってもなかなか見ることの
ない過密状態ですわね。城外で働いているはずの、ギルドの責任者なども
集められているみたいでした。ところどころに起こっていますざわめきが
父上の咳一つで静まります。
「今日は皆の者に、大事な、報告をせねばならんことがある」
意外と良く通る声ですわね。久しぶりに見る、父上の本気といったところ
でしょうか? いつもこのくらいの威厳を見せて欲しいのですけれど。
「我が娘にして現領主であるレプリオーネが――身罷った」
「なんですって!」「そんな」という声が、そこかしこから再びざわめき
聞こえます。ついでに、私の口からも漏れ出ます。なんですってー!?
え、どういうことかしら。確かに書置には『もう戻らないかもしれない』
とは書きましたけれど……ええと、身罷るというのは確定で死んだという
ことですわよね。ちょっと父上、間違っていますわよ?
「思えば、皆には謝らねばならぬ。儂は我が子可愛さからレプリオーネに
対して強く物を言えずに……その横暴を止められなかった。皆々の忍耐は
如何ほどであったろうと思う――」
どこからか「ううっ」と嗚咽が漏れました。涙って、悲しみから出てくる
もので合ってますわよね? 何だか、少し空気がおかしい気がします。
「儂個人としては悲しくもあるが、これはブレイパスにとって悪くはない
話であった。今日より旧領主であるこのウラジルが改めて領主代行として
全権を担い、公正で平和な政を次の領主へ受け継げるよう力を尽くそうと
思う。これよりは圧政を避けるため、皆の意見をより多く受け入れて行く
所存ゆえ、どうか、これからも力を貸して欲しい」
なるほど、これは忍耐の末に平和が訪れたという空気でしょうか。人々は
「おぉ」というざわめきから、段々と「ウランジ公万歳!」の掛け声へと
変化してゆきます。何なのでしょう、この不愉快な一体感は……というか
あのヒゲ酷すぎますわ。これではまるで私が過去最悪の暴君であったかの
ようではないですか! そこではっと気づいて、人々の顔を見回します。
いつも無表情なカトゥアが目に指をやり泣いていました。でもその口元に
注目しましたら――微笑が浮かんでいますわね。がーん。
「やったー! ウランジ様ばんざーい」
と、耳障りな声を張り上げて飛び跳ねている者がいます。もう名前がすぐ
出てきませんけれど、左遷したあの若い給仕でした。ど、どうして!?
私が確かに僻地へと送ってやったはずでしたのに! ぐっ……ぐぬぬ。
そうでした、トゥローテは……トゥローテはどんな顔をしてるのかしら。
きっと、晴れ晴れとした――見たくはありませんけれど、その顔がどこに
あるか探してしまいます。でも見つかりません……人々が、邪魔ですわ。
「半旗を掲げよ! 明日からは、新しいブレイパスを始めるのじゃ!」
おおー! と、拍手まで沸き起こりました。旗とはお城の装飾で、祭りの
ときなどに掲げられるものです。半旗とは、その旗を少しだけ低い位置へ
留めて掲げることで、『悲しいこともあったけど皆で力を合わせて楽しく
やっていこう』みたいな意味になったはずでした。たぶんですけど。
ふっ……ふふふふ。もういいです。せいぜい束の間の喜びに浸っているが
良いですわ。私が生きています間あれはもう絶対返してあげませんから。
もはやあなたたちに右腕も左腕もなく、その愚かなヒゲの親玉の後ろには
空虚しかないことに一体いつ気づくのか見ものですわね! いっそのこと
今まさにこの場で発覚すれば面白いかもしれませんけど、愚民は沸き立ち
「万歳、万歳!」という声ばかりがなお鳴り止みません。ああもう、早く
静まりなさいな! 万歳、万歳! ぐぬぬ……万歳! ごとごとうるさい
ですわ……万歳! ごとごと、万歳! ごとごと……う~ん……
ごとごと、ごとごと――ん……ん? 薄目を開けましたら、そこは馬車の
中でした。急激な記憶の混濁に苛まれながら辺りを見回すと、少し離れた
御者台近くの斜向かいの席で、ユーマさんが何かの紙を読まれています。
ユーマさん! がばっと身を起こしますと同時に、現在の状況がはっきり
思い起こされました。そうですわ、馬車の中で朝食をいただいたあとで、
私ってば眠気に襲われて――
「あ、おはようございます。会話で起こしちゃいました?」
「会話です? いえ、あの、ごめんなさい。私ってば、どのくらい眠って
いたのかしら……」
私だけが寝ていたなんて、恥ずかしいです。昨晩眠れていなかったツケが
まさかこんなに早く来てしまうなんて。でも良く考えましたら、これから
しばらくはユーマさんと寝食を共にしてしまうわけですし、寝顔くらいは
見られたって普通のことですわね。なんて、きゃー!
「正確には分かんないですけど、そんなに長い時間じゃないはずっすよ。
あ、何か良い夢でも見られました?」
「夢……」
はっきり覚えていた気がするのですけれど、もはや曖昧でした。でも――
「いえ、どちらかというと悪夢だったような」
「あれ? 少し笑っているように見えたんすけど、違ったかな」
「どうでしょう……ええと、それより、何をご覧になっているのです?」
「あ。前に写させてもらった、世界地図ですよ。これからどのような道を
行くのかイズラギスさんに教えてもらってました。でも、やっぱこれって
人目を避けて行くルートなんすね。危険も大きいそうですけれど、本当に
大丈夫なんです? あ、いや。俺はもう乗りかかった船っすけど、お姫、
レプリーさんは、大丈夫なのかなって」
「危険というか、大変かもしれませんけれど……流石に命に関わるような
場所は通りませんので、心配は要らないと思いますわ」
それよりも『うっかりお城に連れ戻されてしまう』危険が大きいはずの、
交通が活発な街への立ち寄りは避けたいのでした。
「大変かあ。でもそれは、何よりイズラギスさんすよね。御者ってかなり
きつそうだけど……正直、後悔してたりとかないです? 俺も手伝ったり
できるのかな」
「大丈夫だすユーマどん。姫様には感謝ばかりだ……ワッシには、誰にも
必要とされないまま一生を終えるほうがずっと怖かった。今回お供できる
ばかりか、姫様の信用札までいただいて。たとえ、この命、使い切っても
やりとげる覚悟でありもす」
「そういうものかなぁ」
イズラギス……彼は見た目こそは酷いヒゲですけれど、本当に良い拾い物
だったかもしれません。
「まあ、命を使い切るっずっても。無事にやりとげたら、他にもやりたい
ことはありもすけんどね。故郷に戻って……結婚とか。はは。その先にゃ
学校の先生となって、子んども達から尊敬されたりもいいなと、あとは」
「ちょっとちょっとちょっと待ったーっ! そういう、あからさまな死亡
フラグは立てちゃダメっすよ!?」
急に慌てて遮るユーマさんに、背中を向けたままでイズラギスが首を傾げ
ました――私と全く同じように。
「死亡フラグ、だす?」
ええ、そう聞こえましたわね。フラグって、『旗』のハナタカ語だったと
記憶していますけれど……つまり、どのような意味なのでしょう?
名前はうろ覚えですけれど、白髪で年配の家令が謁見の間へと駆け込んで
きました。あ、ウランジとは父上の名前ですわ。同じように白髪で年配の
ヒゲではありますけれど、そちらは流石に覚えていました。
「うぅむ……一体、どうしたのだ?」
まだお昼前の様子ですわね。姿勢は良いものの、目には眠気が残ったまま
今ひとつ覇気がありません。まあいつもこんなものかもしれませんけど。
「レプリオーネ様は部屋にも居られず、代わりにこのようなものが!」
あっ、もう見つかってしまいましたのね……学園長のお仕事が早かったの
かもしれません。それは、私の残した書置でした。それを受け取り、読み
進める父の顔が――ああっ どんどん険しくなってゆきますわ!
「これを読んだものは、そなたの他に何人おるだろうか?」
「い、今は陛下と私の二人だけかと思われますが」
そう言ってから、家令はちらりとエリーゼシアやトゥローテの方へ目線を
向けました。まだ部屋には他に幼児や、警備をする兵士等がいますわね。
「うむ……では、そちの口からは必ず他言無用にて、まずは城で働く者を
できるだけここに集めよ。急がなくても構わんが、良いか、必ずやそなた
からは他言無用であるぞ!」
「はっ? わ、分かりました。ただちに!」
ほどなく、現在中央城で直接働く者たちが謁見の間へと集められました。
総勢400名くらいでしょうか。"祝福の儀"であってもなかなか見ることの
ない過密状態ですわね。城外で働いているはずの、ギルドの責任者なども
集められているみたいでした。ところどころに起こっていますざわめきが
父上の咳一つで静まります。
「今日は皆の者に、大事な、報告をせねばならんことがある」
意外と良く通る声ですわね。久しぶりに見る、父上の本気といったところ
でしょうか? いつもこのくらいの威厳を見せて欲しいのですけれど。
「我が娘にして現領主であるレプリオーネが――身罷った」
「なんですって!」「そんな」という声が、そこかしこから再びざわめき
聞こえます。ついでに、私の口からも漏れ出ます。なんですってー!?
え、どういうことかしら。確かに書置には『もう戻らないかもしれない』
とは書きましたけれど……ええと、身罷るというのは確定で死んだという
ことですわよね。ちょっと父上、間違っていますわよ?
「思えば、皆には謝らねばならぬ。儂は我が子可愛さからレプリオーネに
対して強く物を言えずに……その横暴を止められなかった。皆々の忍耐は
如何ほどであったろうと思う――」
どこからか「ううっ」と嗚咽が漏れました。涙って、悲しみから出てくる
もので合ってますわよね? 何だか、少し空気がおかしい気がします。
「儂個人としては悲しくもあるが、これはブレイパスにとって悪くはない
話であった。今日より旧領主であるこのウラジルが改めて領主代行として
全権を担い、公正で平和な政を次の領主へ受け継げるよう力を尽くそうと
思う。これよりは圧政を避けるため、皆の意見をより多く受け入れて行く
所存ゆえ、どうか、これからも力を貸して欲しい」
なるほど、これは忍耐の末に平和が訪れたという空気でしょうか。人々は
「おぉ」というざわめきから、段々と「ウランジ公万歳!」の掛け声へと
変化してゆきます。何なのでしょう、この不愉快な一体感は……というか
あのヒゲ酷すぎますわ。これではまるで私が過去最悪の暴君であったかの
ようではないですか! そこではっと気づいて、人々の顔を見回します。
いつも無表情なカトゥアが目に指をやり泣いていました。でもその口元に
注目しましたら――微笑が浮かんでいますわね。がーん。
「やったー! ウランジ様ばんざーい」
と、耳障りな声を張り上げて飛び跳ねている者がいます。もう名前がすぐ
出てきませんけれど、左遷したあの若い給仕でした。ど、どうして!?
私が確かに僻地へと送ってやったはずでしたのに! ぐっ……ぐぬぬ。
そうでした、トゥローテは……トゥローテはどんな顔をしてるのかしら。
きっと、晴れ晴れとした――見たくはありませんけれど、その顔がどこに
あるか探してしまいます。でも見つかりません……人々が、邪魔ですわ。
「半旗を掲げよ! 明日からは、新しいブレイパスを始めるのじゃ!」
おおー! と、拍手まで沸き起こりました。旗とはお城の装飾で、祭りの
ときなどに掲げられるものです。半旗とは、その旗を少しだけ低い位置へ
留めて掲げることで、『悲しいこともあったけど皆で力を合わせて楽しく
やっていこう』みたいな意味になったはずでした。たぶんですけど。
ふっ……ふふふふ。もういいです。せいぜい束の間の喜びに浸っているが
良いですわ。私が生きています間あれはもう絶対返してあげませんから。
もはやあなたたちに右腕も左腕もなく、その愚かなヒゲの親玉の後ろには
空虚しかないことに一体いつ気づくのか見ものですわね! いっそのこと
今まさにこの場で発覚すれば面白いかもしれませんけど、愚民は沸き立ち
「万歳、万歳!」という声ばかりがなお鳴り止みません。ああもう、早く
静まりなさいな! 万歳、万歳! ぐぬぬ……万歳! ごとごとうるさい
ですわ……万歳! ごとごと、万歳! ごとごと……う~ん……
ごとごと、ごとごと――ん……ん? 薄目を開けましたら、そこは馬車の
中でした。急激な記憶の混濁に苛まれながら辺りを見回すと、少し離れた
御者台近くの斜向かいの席で、ユーマさんが何かの紙を読まれています。
ユーマさん! がばっと身を起こしますと同時に、現在の状況がはっきり
思い起こされました。そうですわ、馬車の中で朝食をいただいたあとで、
私ってば眠気に襲われて――
「あ、おはようございます。会話で起こしちゃいました?」
「会話です? いえ、あの、ごめんなさい。私ってば、どのくらい眠って
いたのかしら……」
私だけが寝ていたなんて、恥ずかしいです。昨晩眠れていなかったツケが
まさかこんなに早く来てしまうなんて。でも良く考えましたら、これから
しばらくはユーマさんと寝食を共にしてしまうわけですし、寝顔くらいは
見られたって普通のことですわね。なんて、きゃー!
「正確には分かんないですけど、そんなに長い時間じゃないはずっすよ。
あ、何か良い夢でも見られました?」
「夢……」
はっきり覚えていた気がするのですけれど、もはや曖昧でした。でも――
「いえ、どちらかというと悪夢だったような」
「あれ? 少し笑っているように見えたんすけど、違ったかな」
「どうでしょう……ええと、それより、何をご覧になっているのです?」
「あ。前に写させてもらった、世界地図ですよ。これからどのような道を
行くのかイズラギスさんに教えてもらってました。でも、やっぱこれって
人目を避けて行くルートなんすね。危険も大きいそうですけれど、本当に
大丈夫なんです? あ、いや。俺はもう乗りかかった船っすけど、お姫、
レプリーさんは、大丈夫なのかなって」
「危険というか、大変かもしれませんけれど……流石に命に関わるような
場所は通りませんので、心配は要らないと思いますわ」
それよりも『うっかりお城に連れ戻されてしまう』危険が大きいはずの、
交通が活発な街への立ち寄りは避けたいのでした。
「大変かあ。でもそれは、何よりイズラギスさんすよね。御者ってかなり
きつそうだけど……正直、後悔してたりとかないです? 俺も手伝ったり
できるのかな」
「大丈夫だすユーマどん。姫様には感謝ばかりだ……ワッシには、誰にも
必要とされないまま一生を終えるほうがずっと怖かった。今回お供できる
ばかりか、姫様の信用札までいただいて。たとえ、この命、使い切っても
やりとげる覚悟でありもす」
「そういうものかなぁ」
イズラギス……彼は見た目こそは酷いヒゲですけれど、本当に良い拾い物
だったかもしれません。
「まあ、命を使い切るっずっても。無事にやりとげたら、他にもやりたい
ことはありもすけんどね。故郷に戻って……結婚とか。はは。その先にゃ
学校の先生となって、子んども達から尊敬されたりもいいなと、あとは」
「ちょっとちょっとちょっと待ったーっ! そういう、あからさまな死亡
フラグは立てちゃダメっすよ!?」
急に慌てて遮るユーマさんに、背中を向けたままでイズラギスが首を傾げ
ました――私と全く同じように。
「死亡フラグ、だす?」
ええ、そう聞こえましたわね。フラグって、『旗』のハナタカ語だったと
記憶していますけれど……つまり、どのような意味なのでしょう?
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