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踏み外した轍
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『暗転――ドーン。バシャーン! それが馬車の最後でした』との記録を
残しましたら少し面白いでしょうか――なんてことを考えていられる間は
無事ということですわね。薄目を開けると同時に、少し肩の辺りに感じる
痛みを体全体ごと治します。それ以外は、圧迫感と温かさが残るだけです
けれど――まずは目の前を確認しましたら、それは男性の胸元でした。
「痛つつ……」
ユーマさん!? 全く気づかない内に、私を抱きしめて下さってました。
実際の音は、酷い振動と共にメリメリ、バキバキと何かが壊れてゆくもの
でした。そうですわ……坂を滑り落ちる馬車が壊れる様子を目の当たりに
したような気がします。って、とにかく大変です。思考整理は後回しに!
――どうか、彼の怪我がありませんように! 彼の体全体、痛み無く健康
でありますように――!! 暗がりの中、何を確認するよりも早く魔法の
力を行使します。一体何が起こったのかも分かっていない中でした。
「ってあれ、全然痛くないや。あ、ありがとうございます。一体何が……
そ、そうだ、イズラギスさん。イズラギスさん!?」
ユーマさんが体を起こして辺りを見回されました。どちらが上でどちらが
下かも分からない状況ですけれど、ユーマさんのお顔は上だと確信です。
「あの、お姫様は大丈夫っす……よね。とりあえず俺周り見てきますんで
できるだけ動かないで下さい」
私の体を膝で踏まないようにでしょうか、ユーマさんはゆっくり不自然な
体勢で這ってゆかれました。ユーマさんの腕から、多分下ろされたはずの
私の後頭部は案外柔らかなものの上にあるみたいです。両腕を広げ左右を
適当に触ってみると、布と細い木の感触……それに、布の向こうに地面の
冷たさを感じました。どうやら、馬車の幌の上に寝ているみたいですわね
――でも天井は随分と低く、左右もすぐ塞がっているみたいです。やっと
体を起こして明るい方を見ましたら、半分くらいの大きさになっています
馬車の出入り口の上で斜めになっています天井、ではなく馬車の床――に
備え付けられている長椅子の端から、羽袋がぶらさがっていました。
ああ、まずは羽袋が無事で良かったですわ……すぐに全力を出せますし、
ユーマさんも無事でした。あとは一名と一匹ですけれど――
「うわああああ! し、しっかり! イズラギスさん!」
ユーマさんの悲痛な声が、近くから聞こえました。嫌な予感がします……
とにかく、私も這ってここから出ないといけません。くらりと天地が一瞬
分からなくなる感じがしましたのは、きっと臭いのせいです。湿気た森の
土の上にかすかに、鉄が混ざったような――馬車の外から滑り込んでくる
空気への恐怖に、でもなぜか、体は動いてくれました。
「くっ……そうか、お姫、レプリーさん! レプリーさんすいません!」
ちょうど馬車の出入り口に辿り着いた頃に、ユーマさんが必死な声で私を
お呼びになりました。立ち上がって声の方角に振り返りましたら、そこは
薄暗い森の中、馬車の残骸の向こう――膝をついて、何かを手元から取り
出そうとなさっていますユーマさんと、半身だけ木を背もたれにして座る
イズラギスの姿が見えました。両足を投げ出してぐったりしてますけれど
五体は無事の様子です。でも腹部に添えた手から、ぼんやりとした魔法の
色が灯ってました。その緑色の光を注視しましたら――
なるほど、ただの致命傷ですわね。
「ユーマさん! 少しだけ、横にどいて下さいませ!」
そいつ癒せませんので! ――疾く疾く、かの者のかの傷を塞ぎたまえ
――彼に、留まる命あれ――!!
視界にさえ入っていれば問題ありません。今にも消えそうな淡い緑光へと
狙って魔法の力を叩き込みました。壊れた馬車の一部でしょうか、それは
イズラギスの腹部を完全に貫いていたみたいです。まだしっかりと見ては
いませんでしたけれど、おそらく既におびただしい量の血が流れていたと
思われました……でも、全力全開な私の力の前では関係無いのですわ。
「おぐっ、ぶふぉっ!」
強い光が包み込むと同時に――何かに不自然に体を弾かれたイズラギスは
前方へと跳ねて転がり、地面へと倒れ伏しました。よしっ! 彼にはもう
傷の一つも無いでしょう。一見は、改めて死んだように見えますけど。
「あ……ああ……」
「おお、すげー。大丈夫そうっすね」
足元に気をつけながら、少しだけ遠回りにユーマさんの傍に到着しますと
イズラギスが膝をついて体を起こしました。一応、塞がっていますはずの
腹部を確認しておこうと見遣りましたら、次の瞬間――ユーマさんと私に
一瞬目を合わせたイズラギスが、再び地面に手と顔を叩き付けました。
「姫様。すんまそん、すんまそん!」
あー……なぜか、次に何を言うのか分かってしまいました。
「また、寝てもした……」
はい、ですわよね――ふと、うずくまるイズラギスの右肩近くにキラリと
光る物を見つけました。よく見るとそれは、以前ユーマさんに差し上げた
ポーションの――空になった小瓶です。ああ、なるほどでした。今は私が
いるのですから、お使いになるのは勿体無かった気もするのですけれど、
ほんの数十秒で命が消えてしまうかもしれない状況でしたら、充分意味の
あることでした。さすが、ユーマさんなのですわ! でも……ふつふつと
沸いてきたのは怒りの感情でした。私にもユーマさんにもこれほど迷惑を
かけたばかりでなく、命の危険にまでさらしてけつかったわけです。
「ふざけないで下さいな! 眠かったらそう言って、馬車を止めて寝れば
良かったのですわ。どうして無理をして、その結果こんなことを招いたの
かしら? 一歩間違えればあなただけでなく、私やユーマさんの命さえも
奪っていたかもしれませんわ!」
「申し訳、ありまそん……大事な仕事の中、決して寝ないようにと努力ば
しておったんだす、それでも寝てしまいもした……」
「まあまあ、レプリーさん。とりあえずは皆無事だったんすから。って、
あれ? イズラギスさん、その左腕の傷って前からでしたっけ」
ユーマさんが仲裁しつつ、イズラギスの肩をポンポンと叩いて立ち上がる
ように促されました途中のことでした。左腕の傷? と見てみましたら、
確かに彼のもじゃもじゃの腕には、血が固まった痕である何本かの赤黒い
横線が入っていました。つまりは先ほどの魔法の対象になっていなかった
ということですし、それより前に怪我をしたのは間違いないでしょうけど
……もしかして。
「こ、これは……御者台で、寝てしまわんように自分で何度かつけていた
ものだす。大事なお役目に、この身を粉にしてもとは思うとったんだすが
……すんまそん、申し訳、ありまそん」
立ち上がらず、そのまま平服したままそう繰り返すイズラギスに――はぁ
……と溜息がもれました。
ちーがーうーでしょ、このヒゲーーッ!
と、ユーマさんがいらっしゃらなければ更に声を荒げていたかもでした。
「大事な役目だと思ったのでしたら、そんな風に無能なあなた一人で抱え
込まずに私やユーマさんにしっかりと相談なさるべきだったのですわ……
あなた一人だけで何とかしようと頑張ったのは、あなた一人だけのただの
自己満足なのです。まあ……馬車を操縦しながら寝るなんてことは無いと
私の見込みが甘かった責任も感じますけれど、だめそうならそんな自傷を
する前に、次からは、馬車を止めてちゃんと報告しなさい!」
もう、馬車はバラバラですけど!
「すんまそん、すんまそん……」
イズラギスの顔は下を向いたままでしたけれど、その声と頬には涙と……
よだれでいっぱいのように見えました。汚いです。
「……まあ。今回だけは皆無事でしたし、もう良いですわ。まずは立って
――今の状況を、何とかなさい」
思えば、こんな風にカッと怒りの感情に支配されてしまったのは久しぶり
でした。ユーマさんが私の生活の一部になってから、私ってもしかして、
性格が随分穏やかになっているのかもしれませんわね。今もすっと怒りが
消えてゆくことが不思議です。
まあ何はともあれ、皆命が無事で良かったですわ。始まったばかりの旅は
いきなり悲惨な状況ですけれど、生きていれば何とかなります。多分。
残しましたら少し面白いでしょうか――なんてことを考えていられる間は
無事ということですわね。薄目を開けると同時に、少し肩の辺りに感じる
痛みを体全体ごと治します。それ以外は、圧迫感と温かさが残るだけです
けれど――まずは目の前を確認しましたら、それは男性の胸元でした。
「痛つつ……」
ユーマさん!? 全く気づかない内に、私を抱きしめて下さってました。
実際の音は、酷い振動と共にメリメリ、バキバキと何かが壊れてゆくもの
でした。そうですわ……坂を滑り落ちる馬車が壊れる様子を目の当たりに
したような気がします。って、とにかく大変です。思考整理は後回しに!
――どうか、彼の怪我がありませんように! 彼の体全体、痛み無く健康
でありますように――!! 暗がりの中、何を確認するよりも早く魔法の
力を行使します。一体何が起こったのかも分かっていない中でした。
「ってあれ、全然痛くないや。あ、ありがとうございます。一体何が……
そ、そうだ、イズラギスさん。イズラギスさん!?」
ユーマさんが体を起こして辺りを見回されました。どちらが上でどちらが
下かも分からない状況ですけれど、ユーマさんのお顔は上だと確信です。
「あの、お姫様は大丈夫っす……よね。とりあえず俺周り見てきますんで
できるだけ動かないで下さい」
私の体を膝で踏まないようにでしょうか、ユーマさんはゆっくり不自然な
体勢で這ってゆかれました。ユーマさんの腕から、多分下ろされたはずの
私の後頭部は案外柔らかなものの上にあるみたいです。両腕を広げ左右を
適当に触ってみると、布と細い木の感触……それに、布の向こうに地面の
冷たさを感じました。どうやら、馬車の幌の上に寝ているみたいですわね
――でも天井は随分と低く、左右もすぐ塞がっているみたいです。やっと
体を起こして明るい方を見ましたら、半分くらいの大きさになっています
馬車の出入り口の上で斜めになっています天井、ではなく馬車の床――に
備え付けられている長椅子の端から、羽袋がぶらさがっていました。
ああ、まずは羽袋が無事で良かったですわ……すぐに全力を出せますし、
ユーマさんも無事でした。あとは一名と一匹ですけれど――
「うわああああ! し、しっかり! イズラギスさん!」
ユーマさんの悲痛な声が、近くから聞こえました。嫌な予感がします……
とにかく、私も這ってここから出ないといけません。くらりと天地が一瞬
分からなくなる感じがしましたのは、きっと臭いのせいです。湿気た森の
土の上にかすかに、鉄が混ざったような――馬車の外から滑り込んでくる
空気への恐怖に、でもなぜか、体は動いてくれました。
「くっ……そうか、お姫、レプリーさん! レプリーさんすいません!」
ちょうど馬車の出入り口に辿り着いた頃に、ユーマさんが必死な声で私を
お呼びになりました。立ち上がって声の方角に振り返りましたら、そこは
薄暗い森の中、馬車の残骸の向こう――膝をついて、何かを手元から取り
出そうとなさっていますユーマさんと、半身だけ木を背もたれにして座る
イズラギスの姿が見えました。両足を投げ出してぐったりしてますけれど
五体は無事の様子です。でも腹部に添えた手から、ぼんやりとした魔法の
色が灯ってました。その緑色の光を注視しましたら――
なるほど、ただの致命傷ですわね。
「ユーマさん! 少しだけ、横にどいて下さいませ!」
そいつ癒せませんので! ――疾く疾く、かの者のかの傷を塞ぎたまえ
――彼に、留まる命あれ――!!
視界にさえ入っていれば問題ありません。今にも消えそうな淡い緑光へと
狙って魔法の力を叩き込みました。壊れた馬車の一部でしょうか、それは
イズラギスの腹部を完全に貫いていたみたいです。まだしっかりと見ては
いませんでしたけれど、おそらく既におびただしい量の血が流れていたと
思われました……でも、全力全開な私の力の前では関係無いのですわ。
「おぐっ、ぶふぉっ!」
強い光が包み込むと同時に――何かに不自然に体を弾かれたイズラギスは
前方へと跳ねて転がり、地面へと倒れ伏しました。よしっ! 彼にはもう
傷の一つも無いでしょう。一見は、改めて死んだように見えますけど。
「あ……ああ……」
「おお、すげー。大丈夫そうっすね」
足元に気をつけながら、少しだけ遠回りにユーマさんの傍に到着しますと
イズラギスが膝をついて体を起こしました。一応、塞がっていますはずの
腹部を確認しておこうと見遣りましたら、次の瞬間――ユーマさんと私に
一瞬目を合わせたイズラギスが、再び地面に手と顔を叩き付けました。
「姫様。すんまそん、すんまそん!」
あー……なぜか、次に何を言うのか分かってしまいました。
「また、寝てもした……」
はい、ですわよね――ふと、うずくまるイズラギスの右肩近くにキラリと
光る物を見つけました。よく見るとそれは、以前ユーマさんに差し上げた
ポーションの――空になった小瓶です。ああ、なるほどでした。今は私が
いるのですから、お使いになるのは勿体無かった気もするのですけれど、
ほんの数十秒で命が消えてしまうかもしれない状況でしたら、充分意味の
あることでした。さすが、ユーマさんなのですわ! でも……ふつふつと
沸いてきたのは怒りの感情でした。私にもユーマさんにもこれほど迷惑を
かけたばかりでなく、命の危険にまでさらしてけつかったわけです。
「ふざけないで下さいな! 眠かったらそう言って、馬車を止めて寝れば
良かったのですわ。どうして無理をして、その結果こんなことを招いたの
かしら? 一歩間違えればあなただけでなく、私やユーマさんの命さえも
奪っていたかもしれませんわ!」
「申し訳、ありまそん……大事な仕事の中、決して寝ないようにと努力ば
しておったんだす、それでも寝てしまいもした……」
「まあまあ、レプリーさん。とりあえずは皆無事だったんすから。って、
あれ? イズラギスさん、その左腕の傷って前からでしたっけ」
ユーマさんが仲裁しつつ、イズラギスの肩をポンポンと叩いて立ち上がる
ように促されました途中のことでした。左腕の傷? と見てみましたら、
確かに彼のもじゃもじゃの腕には、血が固まった痕である何本かの赤黒い
横線が入っていました。つまりは先ほどの魔法の対象になっていなかった
ということですし、それより前に怪我をしたのは間違いないでしょうけど
……もしかして。
「こ、これは……御者台で、寝てしまわんように自分で何度かつけていた
ものだす。大事なお役目に、この身を粉にしてもとは思うとったんだすが
……すんまそん、申し訳、ありまそん」
立ち上がらず、そのまま平服したままそう繰り返すイズラギスに――はぁ
……と溜息がもれました。
ちーがーうーでしょ、このヒゲーーッ!
と、ユーマさんがいらっしゃらなければ更に声を荒げていたかもでした。
「大事な役目だと思ったのでしたら、そんな風に無能なあなた一人で抱え
込まずに私やユーマさんにしっかりと相談なさるべきだったのですわ……
あなた一人だけで何とかしようと頑張ったのは、あなた一人だけのただの
自己満足なのです。まあ……馬車を操縦しながら寝るなんてことは無いと
私の見込みが甘かった責任も感じますけれど、だめそうならそんな自傷を
する前に、次からは、馬車を止めてちゃんと報告しなさい!」
もう、馬車はバラバラですけど!
「すんまそん、すんまそん……」
イズラギスの顔は下を向いたままでしたけれど、その声と頬には涙と……
よだれでいっぱいのように見えました。汚いです。
「……まあ。今回だけは皆無事でしたし、もう良いですわ。まずは立って
――今の状況を、何とかなさい」
思えば、こんな風にカッと怒りの感情に支配されてしまったのは久しぶり
でした。ユーマさんが私の生活の一部になってから、私ってもしかして、
性格が随分穏やかになっているのかもしれませんわね。今もすっと怒りが
消えてゆくことが不思議です。
まあ何はともあれ、皆命が無事で良かったですわ。始まったばかりの旅は
いきなり悲惨な状況ですけれど、生きていれば何とかなります。多分。
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