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大事な馬車と女神像
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壊れた馬車は、全く修復できる見込みがなさそうでした。魔法で直せれば
便利なのですけれど、生き物以外を回復させるなんて聞いたことさえない
ことですわね――って、馬車には生き物も付いていましたっけ。馬は……
ええ、無事ではありました。散らばる馬車の部品など集めていますときに
一段高い崖の上に佇んでいたのを発見したのです。ところが――
「パトリッシャー!? こっつだ! こっつさこいー!!!」
イズラギスがそのように激しく叫ぶと、ビクッと震えてからお尻を向けて
――無事、どこかに走り去ってしまったのでした。「なぜだす」じゃない
ですわ! 彼の言い分からすれば、馬車が落ちると分かったとき命がけで
馬銜と軛を取り外して蹴飛ばすことで、怪我をさせないよう救ったつもり
だったそうですけれど……私もはっきりと見てましたもの、馬車が崖から
落ちる直前の「この人何やってんの!?」と叫ぶように振り返る表情を。
ちなみにパトリッシャーとは今日の出発前、イズラギスが勝手に名付けた
そうでした。ああ、当然ですわね……馬さん、あなたはもう自由ですわ。
この森にはさほど恐ろしいモンスターもいないはずですし、お腹が空けば
自力で人里まで戻ってくることでしょう。
いきなり大事故という旅の始まりには頭が痛いですけれど、なぜかずっと
泣いているイズラギスに怒る気力もわきませんわね。特に痛恨でしたのが
私が持って来ました小さな置時計も、イズラギスの持っていた懐中時計も
同時に壊れてしまっていたことでした……薄暗い森の中で、正確な時刻が
分からないというのは不安なことです。高い木々の天辺に見えます深緑の
木漏れ日が、まだ太陽が高い位置にいることをほのめかせてはいますけど
――ええ、そうですわね……。
「お昼の、お茶にしましょうか」
「なるほど、いいっすね! イズラギスさんもほら、行きましょう」
投げ出されていましたバスケットは少し傷がついたくらいで何ともなく、
金属製のコップも当然無傷で、ポットも同じです――でもお皿は何枚かが
割れてしまっていました。
「オッフラの残りもありますけれど、お皿の欠片が入ってないか心配です
わね……別に包んでましたレンバスは無事ですので、お好きにですわ」
破れた幌の一部を敷物にして座り込むと、種火の蓋を開けてポットを上に
かけました。薄暗い森の中で、ぽつんと灯る火だけを頼りにお茶会です。
「馬車、やっぱどうしようもなさそうっすね」
上下が逆になっていました馬車本体を、ユーマさんとイズラギスの二人で
ひっくり返していただいたのですけれど、幌を張る骨組みがぺしゃんこに
潰されていてしょんぼり。それでも動けば良かったのですけれど、後輪の
車軸は折れていて、更には車輪の一つが行方不明になっていたのでした。
「ええ、折角車輪も見つけていただきましたけれど……割れたお皿と同じ
ですわね。全部捨てて歩いて行くしか」
「ぐすっ……姫様、すんまそん、そんまそん!」
小康状態になっていたイズラギスが、また泣き出しました。もう責めたり
しませんのに! もしかしてこのヒゲ、中身は子どもなのでしょうか。
「大事なお役目をいただいておきながら、またワッシは……ぐすっ……。
あれほど自分に、ワッシは大丈夫だと言い聞かせてみても、ダメだした。
もう誰にも、顔向け、できんだす」
ああ、あのときのってそういう――って、あら?
「あなたの腕、それって怪我……かしら」
涙を拭うイズラギスの腕に、ひっかき傷の痕のようなものが縞模様として
並んでいます。穴の開いたお腹を治したときに、ついでに治らなかったの
でしょうか。
「こんれは……眠くなりそうなときに、自分で引っかいたものだすから」
はぁ、と心の中でだけ溜息をつきました。
「よく見せてみなさい、ついでですし、綺麗に治してあげますわ」
と、そのときです。
「あっ! 思い出した……! って、なんだ。そっかぁ」
なぜか愉快そうな、そしてほっとしたようなユーマさんの声でした。
「ユーマさん?」
「あ。いえ、さっきからずっと何か、デジャヴ……どっかで見たことある
気がしてって引っかかってたんですけど、もしかして死ん――あ。いや、
なんてこともなくて、あるゲームの一場面と被っていただけでした」
「ゲーム……この世界と似ていると仰っていたあの、です?」
「あ。いえそれも、全く別のやつでした。馬車じゃなくて、バスが事故に
遭ってそれを何とかするって話のゲームだったんすけど、ちょうどこんな
森のシーンが記憶に残ってただけで――でも、あの。治癒の魔法って病気
でも、生まれつきのものでなければ治るんでしたっけ……?」
「え? ええ」
「ですよね、じゃあイズラギスさんが突然寝てしまうって話、治るかも。
えっと、そのゲームの中で出てきたんです。確かそう、"ナルコレプシー"で
あってたかな……日中に突然眠くなってしまう病気で、ストレスなどから
発症することがあるって書いてました。だから――」
「な、治るんだすか?」
「ええ、やってみる価値ならあるかも。もちろん、レプリーさん次第っす
けど……どうでしょう?」
もちろん、断る理由もありません。でもただ、ええっと――
「病気だとして、どこが悪いのでしょう。目でしょうか、それとも内臓の
どこかなのでしょうか」
「確か脳……頭っすね」
「なるほど。頭が悪い病気、でしたのね」
「……」
確認してみての、少し変な響きにイズラギスの無言の圧力を感じました。
まあとにかく、やるだけやってみましょう。イズラギスの頭部に、意識を
集中させて力をこめます。
――彼の者の頭の中に巣食う病気を取り払い、彼に健康あれ――
怪我ではなくて病気の治療。くしゃみが止まらないとか寒気がするとか、
そういうのでしたら多々ありますけれど……どうかしら。
「こ、これは……まるで、憑き物が落ちたような」
あら、語尾?
「そんな気がするだ! 姫様、ユーマどん、ありがとうございもす!」
はい、気のせいでした。というか、手ごたえのような……正直に言えば、
魔法を使うときの気持ちみたいなものが足りてなかったような気がして、
本当にこれで治っているか不明です。でもさすがにこうして喜んでくれて
いる中では口に出せませんわね、ごめんなさい――ついでに、勢いで抱き
しめられそうになりそうでしたので、ポットを構えて拒否しましたのも。
「なんだか、頭の中の靄が晴れたように、希望とやる気がムンムン沸いて
きただ……そうだす馬車の部品! せめて崖の上まで運んでおきもすッ」
人格まで混ざっ――変わったりしてませんわよね。大丈夫? でも大事な
車輪などは、後から回収しやすいようにしておくと確かに良さそうです。
「え、ええ。無理はしなくてよろしいですからね――あ!」
ちょっと思いついたことがありました。
「ごめんなさいユーマさん! そこの羽袋から、"中身を全て取り出す"のを
手伝っていただけません?」
「なるほど、了解っす!」
まだ説明してませんのに、ユーマさんは早速取り掛かって下さいました。
安心して私は、お茶の時間の後片付けをしてしまおうと思います。
「一旦これを空っぽにして、車輪を運ぶのに使えばイイってことですね」
「さすがユーマさんですわ。ええ! その通りです。もうイズラギスは、
あんなところでがんばってますけれど……羽袋を使えば楽だと思って」
「っすよね。あ、汚れちゃまずそうなものは、全部こっちの幌の上でいい
ですかね――あれ、え゛!?」
突然ユーマさんが変なお声をあげられました。
「こ、これ……もしかしてお城の?」
ユーマさんが羽袋から、女神像をそーっと取り出されました。
「ええ」
「持ってきちゃったんすか」
「ええ。私がいないとお城にあっても多分無意味ですし、折角なら有効に
活用しようかなって……まあ、そういうことですわ」
「何かやばそうだけどいいんですかね……って、これ思ったより軽いもの
だったんすね。さすがにズシッとはしますけど――あと何かこれ、持つと
めっちゃ光りますね。って、こんな触っていても大丈夫かな」
「ええ、もちろん! って本当にすごく光ってますわね……もしかして、
"祝福の儀"が上手く行かなかったことと関係あるのでしょうか」
「あはは。もうこれを掲げて明かりにするってのもありじゃないすかね。
重要アイテムっぽく、ちゃらららー、なんてね」
立ち上がったユーマさんが更に高く女神像をかかげることで、確かに暗い
森の中が結構照らしだされます。それにしても、珍しくはしゃがれている
感じで可愛いですわ。
「ふふ。あ、でも女神像は結構壊れやすいですしお気をつけ下さいね」
「ええ、もちろんっ――」
ドンッ
!?
ゴッ、ガッシャーン!!
――ユーマさん!!――
「いっ……痛つつ……あ」
すぐに上半身を起こして下さったユーマさん、ですけれど……。
「え……」
そこには、ほぼ跡形もなくバラバラになった破片が散らばっていました。
「――えばらのごまだれ!!??」
た、大変ですわ壊れてしまいました……女神像はともかくユーマさんが!
便利なのですけれど、生き物以外を回復させるなんて聞いたことさえない
ことですわね――って、馬車には生き物も付いていましたっけ。馬は……
ええ、無事ではありました。散らばる馬車の部品など集めていますときに
一段高い崖の上に佇んでいたのを発見したのです。ところが――
「パトリッシャー!? こっつだ! こっつさこいー!!!」
イズラギスがそのように激しく叫ぶと、ビクッと震えてからお尻を向けて
――無事、どこかに走り去ってしまったのでした。「なぜだす」じゃない
ですわ! 彼の言い分からすれば、馬車が落ちると分かったとき命がけで
馬銜と軛を取り外して蹴飛ばすことで、怪我をさせないよう救ったつもり
だったそうですけれど……私もはっきりと見てましたもの、馬車が崖から
落ちる直前の「この人何やってんの!?」と叫ぶように振り返る表情を。
ちなみにパトリッシャーとは今日の出発前、イズラギスが勝手に名付けた
そうでした。ああ、当然ですわね……馬さん、あなたはもう自由ですわ。
この森にはさほど恐ろしいモンスターもいないはずですし、お腹が空けば
自力で人里まで戻ってくることでしょう。
いきなり大事故という旅の始まりには頭が痛いですけれど、なぜかずっと
泣いているイズラギスに怒る気力もわきませんわね。特に痛恨でしたのが
私が持って来ました小さな置時計も、イズラギスの持っていた懐中時計も
同時に壊れてしまっていたことでした……薄暗い森の中で、正確な時刻が
分からないというのは不安なことです。高い木々の天辺に見えます深緑の
木漏れ日が、まだ太陽が高い位置にいることをほのめかせてはいますけど
――ええ、そうですわね……。
「お昼の、お茶にしましょうか」
「なるほど、いいっすね! イズラギスさんもほら、行きましょう」
投げ出されていましたバスケットは少し傷がついたくらいで何ともなく、
金属製のコップも当然無傷で、ポットも同じです――でもお皿は何枚かが
割れてしまっていました。
「オッフラの残りもありますけれど、お皿の欠片が入ってないか心配です
わね……別に包んでましたレンバスは無事ですので、お好きにですわ」
破れた幌の一部を敷物にして座り込むと、種火の蓋を開けてポットを上に
かけました。薄暗い森の中で、ぽつんと灯る火だけを頼りにお茶会です。
「馬車、やっぱどうしようもなさそうっすね」
上下が逆になっていました馬車本体を、ユーマさんとイズラギスの二人で
ひっくり返していただいたのですけれど、幌を張る骨組みがぺしゃんこに
潰されていてしょんぼり。それでも動けば良かったのですけれど、後輪の
車軸は折れていて、更には車輪の一つが行方不明になっていたのでした。
「ええ、折角車輪も見つけていただきましたけれど……割れたお皿と同じ
ですわね。全部捨てて歩いて行くしか」
「ぐすっ……姫様、すんまそん、そんまそん!」
小康状態になっていたイズラギスが、また泣き出しました。もう責めたり
しませんのに! もしかしてこのヒゲ、中身は子どもなのでしょうか。
「大事なお役目をいただいておきながら、またワッシは……ぐすっ……。
あれほど自分に、ワッシは大丈夫だと言い聞かせてみても、ダメだした。
もう誰にも、顔向け、できんだす」
ああ、あのときのってそういう――って、あら?
「あなたの腕、それって怪我……かしら」
涙を拭うイズラギスの腕に、ひっかき傷の痕のようなものが縞模様として
並んでいます。穴の開いたお腹を治したときに、ついでに治らなかったの
でしょうか。
「こんれは……眠くなりそうなときに、自分で引っかいたものだすから」
はぁ、と心の中でだけ溜息をつきました。
「よく見せてみなさい、ついでですし、綺麗に治してあげますわ」
と、そのときです。
「あっ! 思い出した……! って、なんだ。そっかぁ」
なぜか愉快そうな、そしてほっとしたようなユーマさんの声でした。
「ユーマさん?」
「あ。いえ、さっきからずっと何か、デジャヴ……どっかで見たことある
気がしてって引っかかってたんですけど、もしかして死ん――あ。いや、
なんてこともなくて、あるゲームの一場面と被っていただけでした」
「ゲーム……この世界と似ていると仰っていたあの、です?」
「あ。いえそれも、全く別のやつでした。馬車じゃなくて、バスが事故に
遭ってそれを何とかするって話のゲームだったんすけど、ちょうどこんな
森のシーンが記憶に残ってただけで――でも、あの。治癒の魔法って病気
でも、生まれつきのものでなければ治るんでしたっけ……?」
「え? ええ」
「ですよね、じゃあイズラギスさんが突然寝てしまうって話、治るかも。
えっと、そのゲームの中で出てきたんです。確かそう、"ナルコレプシー"で
あってたかな……日中に突然眠くなってしまう病気で、ストレスなどから
発症することがあるって書いてました。だから――」
「な、治るんだすか?」
「ええ、やってみる価値ならあるかも。もちろん、レプリーさん次第っす
けど……どうでしょう?」
もちろん、断る理由もありません。でもただ、ええっと――
「病気だとして、どこが悪いのでしょう。目でしょうか、それとも内臓の
どこかなのでしょうか」
「確か脳……頭っすね」
「なるほど。頭が悪い病気、でしたのね」
「……」
確認してみての、少し変な響きにイズラギスの無言の圧力を感じました。
まあとにかく、やるだけやってみましょう。イズラギスの頭部に、意識を
集中させて力をこめます。
――彼の者の頭の中に巣食う病気を取り払い、彼に健康あれ――
怪我ではなくて病気の治療。くしゃみが止まらないとか寒気がするとか、
そういうのでしたら多々ありますけれど……どうかしら。
「こ、これは……まるで、憑き物が落ちたような」
あら、語尾?
「そんな気がするだ! 姫様、ユーマどん、ありがとうございもす!」
はい、気のせいでした。というか、手ごたえのような……正直に言えば、
魔法を使うときの気持ちみたいなものが足りてなかったような気がして、
本当にこれで治っているか不明です。でもさすがにこうして喜んでくれて
いる中では口に出せませんわね、ごめんなさい――ついでに、勢いで抱き
しめられそうになりそうでしたので、ポットを構えて拒否しましたのも。
「なんだか、頭の中の靄が晴れたように、希望とやる気がムンムン沸いて
きただ……そうだす馬車の部品! せめて崖の上まで運んでおきもすッ」
人格まで混ざっ――変わったりしてませんわよね。大丈夫? でも大事な
車輪などは、後から回収しやすいようにしておくと確かに良さそうです。
「え、ええ。無理はしなくてよろしいですからね――あ!」
ちょっと思いついたことがありました。
「ごめんなさいユーマさん! そこの羽袋から、"中身を全て取り出す"のを
手伝っていただけません?」
「なるほど、了解っす!」
まだ説明してませんのに、ユーマさんは早速取り掛かって下さいました。
安心して私は、お茶の時間の後片付けをしてしまおうと思います。
「一旦これを空っぽにして、車輪を運ぶのに使えばイイってことですね」
「さすがユーマさんですわ。ええ! その通りです。もうイズラギスは、
あんなところでがんばってますけれど……羽袋を使えば楽だと思って」
「っすよね。あ、汚れちゃまずそうなものは、全部こっちの幌の上でいい
ですかね――あれ、え゛!?」
突然ユーマさんが変なお声をあげられました。
「こ、これ……もしかしてお城の?」
ユーマさんが羽袋から、女神像をそーっと取り出されました。
「ええ」
「持ってきちゃったんすか」
「ええ。私がいないとお城にあっても多分無意味ですし、折角なら有効に
活用しようかなって……まあ、そういうことですわ」
「何かやばそうだけどいいんですかね……って、これ思ったより軽いもの
だったんすね。さすがにズシッとはしますけど――あと何かこれ、持つと
めっちゃ光りますね。って、こんな触っていても大丈夫かな」
「ええ、もちろん! って本当にすごく光ってますわね……もしかして、
"祝福の儀"が上手く行かなかったことと関係あるのでしょうか」
「あはは。もうこれを掲げて明かりにするってのもありじゃないすかね。
重要アイテムっぽく、ちゃらららー、なんてね」
立ち上がったユーマさんが更に高く女神像をかかげることで、確かに暗い
森の中が結構照らしだされます。それにしても、珍しくはしゃがれている
感じで可愛いですわ。
「ふふ。あ、でも女神像は結構壊れやすいですしお気をつけ下さいね」
「ええ、もちろんっ――」
ドンッ
!?
ゴッ、ガッシャーン!!
――ユーマさん!!――
「いっ……痛つつ……あ」
すぐに上半身を起こして下さったユーマさん、ですけれど……。
「え……」
そこには、ほぼ跡形もなくバラバラになった破片が散らばっていました。
「――えばらのごまだれ!!??」
た、大変ですわ壊れてしまいました……女神像はともかくユーマさんが!
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