転生魔王と12人の機械メイド

medaka

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第三十話:大ピンチ!迷宮の試練

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ニジカワ城の厨房では、探索チーム(アリエ、アクア、ポルカ)が出発した後、残ったメイドたちが集まっていた。

牡牛座のアルディが穏やかに皆を見回し、「みんな、探索チームが出発したわね。城の守りが手薄になるけど、私たちでしっかり支えましょう」と母性的に言う。乙女座のスピカが計画書を広げ、「城の警備スケジュールを立てたわ。完璧よ」と几帳面に頷く。
蟹座のアセラが心配げに、「姉さん達が無事に戻るといいけど…リーシャ、予知夢で何か見えた?」と尋ねる。

魚座のリーシャが夢見がちに、「ううん、ぼんやりしたけど、みんな無事みたい…。水の流れが穏やかだよ」と答える。
獅子座のレグナが豪快に笑い、「ハッハッハ! レグナがいる限り、城は安泰だぜ!」と胸を張る。
天秤座のリブラが優雅に紅茶を淹れ、「調和ですわ。皆の力が集まれば、ゼフェロス様の復活もスムーズに」と微笑む。

アルディがふと思い出したように、「そういえば、ゼフェロス様の好物を準備しようかしら。彼はヴェルディア近くのミスリル鉱山内の町に現れた悪魔で、魔界の貴族だったのよね。鉱山の下層に召喚されて、町の宿屋の娘が焼く名物の焼き鳥が大好物だったわ。復活したら、きっと喜ぶわよ」と提案する。
スピカが「いいアイデアね。材料を揃えて、完璧に焼きましょう」と賛成。

厨房が賑わい始め、メイドたちは焼き鳥の準備に取り掛かる。アルディが串を刺しながら、「これでゼフェロス様を迎えられるわね。みんな、がんばりましょう」と温かく励ます。

さらに、アルディが紙の束を取り出し、「ゼフェロス様が復活したら、皆で褒め称えましょう。ここに24のセリフの例リストを用意したわ。彼は単純だからきっと気分良く働いてくれるわ」とリストを配る。メイドたちは興味津々に目を通し、順番に書いてあるセリフを読み上げる。

アセラが最初に読み、「家畜の面倒見良さそう」リーシャが続き、「むやみに敵を作るタイプじゃない」
レグナが「頼む、ニジカワ城を立て直してくれ」
リブラが優雅に「なんだか顔つきが⋯封印前より渋みが増しましたわ」
スピカが「勇者パーティーへの切り返しは鋭かったわ」
アルディが締めくくり、「泥臭い仕事もこなして一皮むけた。チームゼフェロスは悪魔が多いからなぁ。やっぱり悪魔がいないと政策は進まないよ…みんな、いい感じね。これでゼフェロス様も喜んでくれるわよ」と笑う。メイドたちはリストを読みながら盛り上がり、城の雰囲気を明るく保つ。

ニジカワ城の地下深く、アリエ、アクア、ポルカの探索チームは順調に進んでいた。アリエが先頭を切り、松明を掲げて道を照らす。「よし、ここまでは問題ないぞ。アクアの装置が役立ってるな」アクアが得意げに、「もちろん! 私の発明品だからね。でも、シーサーペントが出たらみんなで協力よ!」ポルカが軽快に飛び跳ねながら、「めっちゃ順調じゃん! ギアは好調よ~!」とテンション高く言う。

階層を降りるごとに、空気が重くなり、水音が響く海水浴階層に到着。アクアの装置が振動し、「シーサーペントの気配! でも、回避ルート見つけたよ!」と警告。三人は素早く迂回し、モンスターを避ける。
ポルカが「やば~、超スリル満点!」と笑う。
アリエが「集中しろ。ゼフェロス様の封印室はもっと下だ」と冷静に導く。

しかし、さらに深く進むと、アクアも知らない階層に到達。壁に奇妙なルーンが刻まれ、空間が歪むような感覚。
「え、待って…この階層、私の知識にないわ。装置も反応がおかしい!」とアクアが困惑。
ポルカが「マジで? なんかヤバそうじゃん!」と飛び跳ねを止める。
アリエが「おそらくインディゴしか知らない仕掛けだな。ここは魔王の秘密の領域か…」と警戒。

突然、ルーンが輝き、とんでもない事態が発生! 空間がねじれ、三人が別々の場所に飛ばされる。アクアが「みんなー! これは転移トラップ!?」と叫ぶが、声は届かず。


アクアは水没した部屋に転移し、足元に冷たい水が広がっていた。「え、待って…ここは水の迷宮? 装置が反応しない!」と慌てて周囲を見回す。部屋は円形の石室で、壁から水が滲み出し、水面がどんどん上がっていく。最初は踝までだった水が、膝、腰と急速に上昇。

「これはヤバい! 出口は…上?」と天井を見上げるが、ルーンが光り、水の流れが加速。アクアの装置が水没してショートし、火花を散らす。「私の発明が…! 姉さんとしてアセラにカッコ悪いところ見せられないわ!」と必死に壁を叩くが、水面は胸元まで達し、息苦しくなる。アクアのピンチ—溺死の危機が迫る中、彼女の革新的なアイデアが試される!

ポルカは幻覚の迷宮に飛ばされ、上も下もわからなくなる空間に閉じ込められた。「やば、超めまいする~! ここどこよ?」と軽快に飛び跳ねようとするが、足元がふわふわし、方向感覚が狂う。壁は鏡のように反射し、無限の通路が広がるが、歩くたびに天井が床になり、床が壁に変わる。「ギアは好調のはずなのに…上? 下? どっちが前よ!」とギャルらしく手を振るが、空間が回転し、吐き気が襲う。ポルカのピンチ—方向喪失の無限ループで、出口が見つからず、精神が消耗していく!

アリエは完全な暗闇の部屋に転移し、敵の気配を感じて身構えた。「ここは…敵の巣窟か! 気をつけろ、奴らが来るぞ!」と拳を握る。突然、影から魔物の咆哮が響き、複数の敵影が迫るが、姿は全く見えない。爬虫類のようなモンスターの気配が周囲を囲み、暗闇の中で毒の牙が迫る。「一匹じゃない…群れか! 虹河様のため、負けられない!」と熱血的に突撃するが、視界ゼロの状態で攻撃が空振り、傷を負う。アリエのピンチ—姿の見えない敵の多勢に無勢で、傷を負いながらも正義感で耐えるが、限界が近づく! 三人の試練はインディゴの仕掛けによるものか—分断されたチームは、それぞれのピンチを乗り越え、再会できるのか?
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