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Season 3
第二十四話:変わらぬ水の雫〜エマの決意
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エリクサの午後は、柔らかな陽光が学園の庭園を優しく撫でる頃に訪れる。競技会の喧騒が近づく中、アリスは授業の合間に一人、雑貨屋クロノスからの通学荷物を背負い、学園の裏手にある小さな川辺を散策していた。森の小道を抜けた先、静かな支流が学園の湖に繋がる場所だ。水面が木漏れ日を反射し、穏やかなせせらぎが耳をくすぐる。走って通う毎日のルーチンで疲れた体を休めようと、ふと足を止めた。
そこに、エマの姿があった。小柄な体を折り曲げ、膝を抱えて川の流れをじっと見つめている。前髪が顔を覆い、本は膝の上に置かれたまま。いつも無口で静かな彼女が、独り言のように呟く声が聞こえた。
「⋯変わらずそこにあるように見える水も…次の瞬間には、もう流れていってしまう。⋯世の中には、変わらないものなんてない⋯」。
エマの声は、水の音に溶け込むように儚い。アリスはそっと近づき、隣に腰を下ろす。
「エマ…どうしたの? なんか、考え事?」エマは少し驚いたように顔を上げ、前髪の隙間から小さな目を覗かせる。いつもより言葉が少し多い――それは、彼女の心が揺れている証だった。
エマは川の流れに視線を戻し、ゆっくりと語り始める。
「…私、没落貴族の娘なの。昔は、立派な屋敷に住んでて、水魔法の家系で誇り高く生きてた。父は領地の治水を任される優秀な魔導師で、母は本の収集家だった…。でも、父の魔法実験の失敗で、領地が洪水に沈んで。借金が膨らんで、家は平民街に追いやられたの。変わらないと思っていたすべてが、流れていった…。学園に来たのも、図書館の古い本だけが、私の変わらない場所だったから…」。
彼女の言葉は、川の水のように透明で、静かに胸を濡らす。アリスはエマの肩にそっと手を置き、優しく微笑む。
「エマ…そんな過去があったんだ。つらかったね。でも、見てよ。この川だって、流れ続けるけど、いつもここに新しい水が来るでしょ?
変わらないものなんてないけど、それでいいんだよ。変わるからこそ、新しい友達に出会えるし、水魔法みたいにみんなを癒せる。エマの魔法は、ルビーの火を冷まし、私の風を優しく包む。
没落貴族? そんなの関係ないよ。私たちにとって、エマはかけがえのない仲間だよ!」。
アリスの言葉が、エマの心に雫のように染み込む。エマは小さく頷き、前髪を少し上げて目を細める。
「…アリス、ありがとう…。変わらないものなんてないなら、私も…流れていきたいかも。競技会、私も出たい! 水魔法で、みんなの役に立ちたい…。援護じゃなく、一緒に走りたいの」。
アリスは目を輝かせ、エマの手を握る。「やった! エマの水が加わったら、最強チームだよ。ルビーも喜ぶよ、きっと!」
二人は川の流れを見ながら、静かに笑い合う。変わらぬ友情が、エマの背中を優しく押していた。
学園の午後の陽光が、図書館の高い窓から差し込み、古い本棚を金色に染めていた。エマは競技会の決意を胸に、棚の奥深くへ足を運ぶ。小柄な体で背伸びをし、手を伸ばす――
『グランド・トーナメント:属性融合の秘策』。
埃っぽい空気に満ちた空間で、ページをめくる指先が少し震える。「…競技会…私も役に立つんだ。水魔法で、湖のステージをどう支えるか…」。
本を探すエマの心に、ふと記憶が蘇る。あの出会いの日――入学して間もない頃、この同じ図書館で。高い棚の前で、エマはつま先立ちになり、必死に手を伸ばしていた。『古代水魔法の応用――氷結の秘儀』。あと少しで届きそうで、届かない。バランスを崩し、転びそうになった瞬間――。
「危ないな。⋯この本でいいのか?」
冷たい声が響き、水色の髪が視界を横切る。エリオットだった。彼は無表情で棚に手を伸ばし、軽々と本を取り下ろす。
長身の利を活かした、さりげない動作。エマは息を飲み、受け取った本を抱きしめる。
「…あ、ありがとう…ございます…」。
前髪の隙間から覗く小さな目が、彼の青い瞳を捉える。エリオットは一瞬、視線を逸らし、「…水属性か。悪くないな」とぶっきらぼうに言い、去っていった。
だが、その一瞬の視線に、エマは水面のような波紋を感じた。以来、図書館で彼を見かけるたび、胸が静かにざわつく。水と氷――似て非なる属性が、互いを引き寄せるように。
今、エマが本を探す棚の向こうから、足音が近づく。エリオットだった。彼は氷魔法の古書を手に、研究に没頭するいつもの姿。
「…ここには貴重な本がたくさんある。氷の応用、融合術の記述が…」と独り言のように呟き、エマの存在に気づく。
「…お前か。また水魔法の研究か? 」。
エマは本を抱きしめ、頰を少し赤らめる。「…エマです。競技会…水でみんなを支えたいんです。あの時、ありがとう…本、取ってくれて…」。
エリオットは肩をすくめ、冷ややかな瞳を細める。
「⋯ああ、あれか。礼などいらない。⋯魔法は試行錯誤して試せばいい。知識は実践を助け、実践は知識を深める。」。
彼の言葉はぶっきらぼうだが、エマには氷の結晶のように、透明な優しさが感じられた。
「…エリオットさん…また、一緒に本を探せますか…?」エマの小さな勇気が、水の流れのように零れ落ちる。
エリオットは一瞬沈黙し、「…効率的だな。暇なら、な」と返す。
二人の間に、静かな調和が生まれていた。
夕刻の図書館は、陽光が薄れ、ランタンの柔らかな光が本棚を照らす頃。エマが本を読みふけっていると、扉が勢いよく開く。
「エマ! やっぱり図書館にいたわね! みんなで夕食の準備よ!」
ルビーの快活な声が響き、ピンクのツインテールが弾む。彼女は本棚の間を駆け抜け、エマの肩を軽く叩く。
「ほら、行こ! 火魔法で熱々スープ作ってあげるわよ!」。
エマは本を閉じ、微笑む。
「…ルビー…ありがとう。もう少しで、競技会の水魔法のヒントが見つかりそう…」。
だが、ルビーの視線が棚の向こうに移る。「あれ、エリオットじゃない! 相変わらず氷漬けの顔して、何してるのよ?」。
エリオットは古書を閉じ、ため息をつく。「ルビー…何でお前がここに。ヴェルディアの鍛冶屋の娘が、魔法学園に何の用だ? 火遊びの延長か?」。
ルビーは手を腰に当て、笑い飛ばす。
「ふん、ヴェルディアは鍛冶と魔法の街よ! 私の火魔法だって、叔母さんの鉄を溶かす本で学んだんだから! アンタこそ、氷の研究ばっかりで、祭りの花火見に来ないの? ヴェルディアの夏祭り、火と氷の競演で大騒ぎだったのにさ!」。
二人は顔を見合わせ、自然と笑い合う。
幼馴染の空気――ヴェルディアの街路で、子供の頃に火の剣を作っては氷で冷やし、属性の衝突で小さな爆発を起こした日々。
恋愛感情など微塵もなく、ただの熱い絆。「お前が近寄ると俺の氷が溶けちまうぜ」とエリオットが珍しく冗談めかすと、ルビーは拳を軽くぶつける。
「溶かすのが私の仕事よ! さ、エマを連れてくわ。エリオットも来なさいよ、競技会の話、聞かせてやるから!」。
エリオットは肩をすくめ、「…仕方ないな。ヴェルディアの血が騒ぐか」とついてくる。
エマは二人のやりとりを眺め、心の中で思う。「変わらないものなんてない…でも、この絆は、流れても残るかも」。
図書館の扉が閉まる頃、遠くの星見の塔から、かすかな黄金の輝きが閃いた――エリクサの春は、水の雫のように、静かな決意を湛え始めていた。
そこに、エマの姿があった。小柄な体を折り曲げ、膝を抱えて川の流れをじっと見つめている。前髪が顔を覆い、本は膝の上に置かれたまま。いつも無口で静かな彼女が、独り言のように呟く声が聞こえた。
「⋯変わらずそこにあるように見える水も…次の瞬間には、もう流れていってしまう。⋯世の中には、変わらないものなんてない⋯」。
エマの声は、水の音に溶け込むように儚い。アリスはそっと近づき、隣に腰を下ろす。
「エマ…どうしたの? なんか、考え事?」エマは少し驚いたように顔を上げ、前髪の隙間から小さな目を覗かせる。いつもより言葉が少し多い――それは、彼女の心が揺れている証だった。
エマは川の流れに視線を戻し、ゆっくりと語り始める。
「…私、没落貴族の娘なの。昔は、立派な屋敷に住んでて、水魔法の家系で誇り高く生きてた。父は領地の治水を任される優秀な魔導師で、母は本の収集家だった…。でも、父の魔法実験の失敗で、領地が洪水に沈んで。借金が膨らんで、家は平民街に追いやられたの。変わらないと思っていたすべてが、流れていった…。学園に来たのも、図書館の古い本だけが、私の変わらない場所だったから…」。
彼女の言葉は、川の水のように透明で、静かに胸を濡らす。アリスはエマの肩にそっと手を置き、優しく微笑む。
「エマ…そんな過去があったんだ。つらかったね。でも、見てよ。この川だって、流れ続けるけど、いつもここに新しい水が来るでしょ?
変わらないものなんてないけど、それでいいんだよ。変わるからこそ、新しい友達に出会えるし、水魔法みたいにみんなを癒せる。エマの魔法は、ルビーの火を冷まし、私の風を優しく包む。
没落貴族? そんなの関係ないよ。私たちにとって、エマはかけがえのない仲間だよ!」。
アリスの言葉が、エマの心に雫のように染み込む。エマは小さく頷き、前髪を少し上げて目を細める。
「…アリス、ありがとう…。変わらないものなんてないなら、私も…流れていきたいかも。競技会、私も出たい! 水魔法で、みんなの役に立ちたい…。援護じゃなく、一緒に走りたいの」。
アリスは目を輝かせ、エマの手を握る。「やった! エマの水が加わったら、最強チームだよ。ルビーも喜ぶよ、きっと!」
二人は川の流れを見ながら、静かに笑い合う。変わらぬ友情が、エマの背中を優しく押していた。
学園の午後の陽光が、図書館の高い窓から差し込み、古い本棚を金色に染めていた。エマは競技会の決意を胸に、棚の奥深くへ足を運ぶ。小柄な体で背伸びをし、手を伸ばす――
『グランド・トーナメント:属性融合の秘策』。
埃っぽい空気に満ちた空間で、ページをめくる指先が少し震える。「…競技会…私も役に立つんだ。水魔法で、湖のステージをどう支えるか…」。
本を探すエマの心に、ふと記憶が蘇る。あの出会いの日――入学して間もない頃、この同じ図書館で。高い棚の前で、エマはつま先立ちになり、必死に手を伸ばしていた。『古代水魔法の応用――氷結の秘儀』。あと少しで届きそうで、届かない。バランスを崩し、転びそうになった瞬間――。
「危ないな。⋯この本でいいのか?」
冷たい声が響き、水色の髪が視界を横切る。エリオットだった。彼は無表情で棚に手を伸ばし、軽々と本を取り下ろす。
長身の利を活かした、さりげない動作。エマは息を飲み、受け取った本を抱きしめる。
「…あ、ありがとう…ございます…」。
前髪の隙間から覗く小さな目が、彼の青い瞳を捉える。エリオットは一瞬、視線を逸らし、「…水属性か。悪くないな」とぶっきらぼうに言い、去っていった。
だが、その一瞬の視線に、エマは水面のような波紋を感じた。以来、図書館で彼を見かけるたび、胸が静かにざわつく。水と氷――似て非なる属性が、互いを引き寄せるように。
今、エマが本を探す棚の向こうから、足音が近づく。エリオットだった。彼は氷魔法の古書を手に、研究に没頭するいつもの姿。
「…ここには貴重な本がたくさんある。氷の応用、融合術の記述が…」と独り言のように呟き、エマの存在に気づく。
「…お前か。また水魔法の研究か? 」。
エマは本を抱きしめ、頰を少し赤らめる。「…エマです。競技会…水でみんなを支えたいんです。あの時、ありがとう…本、取ってくれて…」。
エリオットは肩をすくめ、冷ややかな瞳を細める。
「⋯ああ、あれか。礼などいらない。⋯魔法は試行錯誤して試せばいい。知識は実践を助け、実践は知識を深める。」。
彼の言葉はぶっきらぼうだが、エマには氷の結晶のように、透明な優しさが感じられた。
「…エリオットさん…また、一緒に本を探せますか…?」エマの小さな勇気が、水の流れのように零れ落ちる。
エリオットは一瞬沈黙し、「…効率的だな。暇なら、な」と返す。
二人の間に、静かな調和が生まれていた。
夕刻の図書館は、陽光が薄れ、ランタンの柔らかな光が本棚を照らす頃。エマが本を読みふけっていると、扉が勢いよく開く。
「エマ! やっぱり図書館にいたわね! みんなで夕食の準備よ!」
ルビーの快活な声が響き、ピンクのツインテールが弾む。彼女は本棚の間を駆け抜け、エマの肩を軽く叩く。
「ほら、行こ! 火魔法で熱々スープ作ってあげるわよ!」。
エマは本を閉じ、微笑む。
「…ルビー…ありがとう。もう少しで、競技会の水魔法のヒントが見つかりそう…」。
だが、ルビーの視線が棚の向こうに移る。「あれ、エリオットじゃない! 相変わらず氷漬けの顔して、何してるのよ?」。
エリオットは古書を閉じ、ため息をつく。「ルビー…何でお前がここに。ヴェルディアの鍛冶屋の娘が、魔法学園に何の用だ? 火遊びの延長か?」。
ルビーは手を腰に当て、笑い飛ばす。
「ふん、ヴェルディアは鍛冶と魔法の街よ! 私の火魔法だって、叔母さんの鉄を溶かす本で学んだんだから! アンタこそ、氷の研究ばっかりで、祭りの花火見に来ないの? ヴェルディアの夏祭り、火と氷の競演で大騒ぎだったのにさ!」。
二人は顔を見合わせ、自然と笑い合う。
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「溶かすのが私の仕事よ! さ、エマを連れてくわ。エリオットも来なさいよ、競技会の話、聞かせてやるから!」。
エリオットは肩をすくめ、「…仕方ないな。ヴェルディアの血が騒ぐか」とついてくる。
エマは二人のやりとりを眺め、心の中で思う。「変わらないものなんてない…でも、この絆は、流れても残るかも」。
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