涙の彼方、歌う星の光

medaka

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星の歌、涙の始まり

第五話:エテルニアへの降臨

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ステラはエテルニアの灰色の大地に降り立った。鉛色の雲の下、遠くで戦争の煙が上がっていた。彼女は居城を築く場所を選んだ——星の光が届く崖の上。魔術と機械を組み合わせ、黒曜石と水晶でできた居城は短期間で完成した。地下には水晶炉が設置され、星の力を蓄える装置が低く唸っていた。

ステラは玉座に座り、水晶球を手に呟いた。「同胞がいなくとも、私は進む。だが…彼女たちの輝きは、私の秩序に必要だ。」 彼女は12星座の魂を思い出した。牡羊座の勇気、乙女座の秩序、水瓶座の革新——それらは、彼女の理想を叶える欠片だった。

だが、地上の混沌は深く、人類は星の力を悪用し、戦争を激化させていた。ステラは戦場を訪れ、癒しの魔術で傷ついた者を救ったが、彼らは再び剣を取った。「愚かな者たち…この道は、私に全てを求めるかもしれない。」 彼女の心に失望が広がり、秘めた覚悟が芽生えた。

ある夜、居城の門が静かに開いた。現れたのはアクアだった。12星座の一人、水瓶座の化身として、彼女はステラの親友であり、革新を司る者だった。青い髪を風に揺らし、彼女はステラの前に立った。「ステラ、天界を離れたと聞いて、来た。君の秩序は進んでる?」
ステラは玉座から立ち、アクアを睨んだ。「アクア、なぜ来た? 私を止めるため?」 アクアは微笑んだ。「止める? 違う、君の癒しを信じたい。だが、支配は危険だ。別の道がある。」

アクアは居城の地下へステラを案内し、水晶炉を指した。「君の同胞の魂を、地上の混沌から守る方法がある。封印装置を作れば、12星座の魂——私を含めて——を結晶に閉じ込め、未来まで守れる。私の革新の魔術で、装置を設計できる。」 ステラの瞳が揺れた。「封印…? 君たちを、アクアまで閉じ込めるなんて、星の意志を裏切ることだ! それに、12星座の魂を封印すれば、地上の星々の力も弱まる。混沌はさらに深まるかもしれない。」
アクアは静かに続けた。「その通りだ、ステラ。星の力は弱まる。だが、それは人類が星の力を悪用するのを防ぐためでもある。君の癒しで、魂を純粋に保てる。私が装置を作り、君が詠唱をすれば、完成する。」

ステラは水晶球を握り、長い沈黙の後、答えた。「アクア、君の革新が私の希望だ。だが、この道は私が全てを捧げることになる。君には…まだ話せない。」 彼女はアクアに、地上に残り混沌を抑えるための自己犠牲の決意を隠していた。アクアはステラの瞳を見つめ、「君の癒しを信じる。装置を作ろう」とだけ言った。

アクアは水晶炉の設計を始め、革新の魔術で装置の骨組みを形作った。ステラは魔術書を開き、魂を結晶に封じる詠唱を準備した。「私の同胞よ、君たちの輝きを未来に託す。」 ステラの心には、アクアへの信頼と、秘めた自己犠牲の重みが交錯していた。アクアが呟いた。「ステラ、君の癒しはエテルニアを変える。私はその日を信じる。」

居城は星の光に包まれ、封印装置の創造が始まった。ステラはアクアの手を取り、静かに言った。「アクア、君がいてくれて良かった。私の道は、君なしでは始まらなかった。」
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