涙の彼方、歌う星の光

medaka

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星の歌、涙の始まり

第六話:封印装置の製作

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ステラの居城は、星の光に守られ、地下の水晶炉が低く唸っていた。炉の中心では、12の結晶が微かな輝きを放ち、アクアの革新の魔術によって封印装置の骨組みが形を成しつつあった。ステラは炉の前に立ち、魔術書を手に封印の詠唱を準備していた。彼女の黒髪は星屑のように輝き、黒曜石の鎧に嵌め込まれた歯車が決意を刻んだ。「私の同胞の輝きを、混沌から守る。この装置が、星の意志を未来に繋ぐ。」

水瓶座のアクアは、炉の制御装置を調整しながら、複雑な魔術回路を組み上げていた。青い髪が光に揺れ、涼やかな瞳には革新への情熱とステラへの信頼が宿っていた。「ステラ、装置の基盤は完成した。だが、魂を結晶に封じるには、さらなる試練が必要だ。」 

ステラはアクアを一瞥し、頷いた。「アクア、君の革新がなければ、この計画は始まらなかった。試練が何であれ、共に乗り越える。」 だが、彼女はアクアに、封印の代償——地上の星の力の弱化と、自らが地上に残る運命——を明かさなかった。

封印装置の製作は、星の力と機械の融合を極めた複雑な工程だった。アクアは水晶炉に革新の魔術を注ぎ、12の結晶が魂を受け入れる器となるよう調整した。彼女は装置に触れながら呟いた。「この装置は、ステラの癒しを未来に繋ぐ。私たちの輝きを、君が守ってくれると信じる。」 ステラは魔術書から封印の詠唱を抽出し、12星座の魂を結晶に定着させる術を準備した。だが、装置の完成には、星の力を最大限に引き出す「星核結晶」が必要だった。それは、エテルニアの戦場に散らばる星の欠片を集め、純粋な光に鍛え上げることでしか得られない。

アクアが警告した。「ステラ、星核結晶を作るには、戦場に赴き、星の欠片を集めなきゃいけない。地上は混沌に満ちてる。しかも、結晶を装置に組み込めば、地上の星の力は確実に弱まる。人類の魔術は衰えるが、混沌を抑える力も失われるかもしれない。危険な賭けだ。」 ステラは水晶球を手に、戦場の炎と叫び声を映した。「危険でも、私は進む。同胞の魂を守り、星の力を汚す者たちを止めるためだ。アクア、君は装置の調整を続けて。」 彼女はアクアに微笑んだ。

ステラは単身、居城を離れ、エテルニアの戦場へ向かった。そこは、星の力を悪用した魔術師たちが禁断の魔術で争う地獄だった。ステラは癒しの魔術で傷ついた者を救いながら、星の欠片を探した。ある村で、彼女は星の欠片を握る少女を救ったが、村人たちは彼女を「星の魔女」と呼び、恐れて石を投げた。「癒しを拒むなら、秩序しかない。この道は、私に全てを求める。」 ステラの心に失望が広がり、秘めた覚悟が強まった。星の力が弱まるリスクを背負いながら、彼女は欠片を集め続けた。
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