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第一章 悪役令嬢は動き出す
27.悪役令嬢は城下町へ行く
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お母様との約束から数日――本日はワケあって王都の城下町へ来ております。
ちなみに城下町と言っても王都には幾つもの区画が存在しており、現在向かっている場所は第8区画と呼ばれるあまり治安のよろしくない場所になる。この第8区画は王城を中心とした貴族街と呼ばれる第1区画に隣接している自然保護区ともなっている公園――平民は入れないように高い柵が設けられている――に隣接している区画であるが、墓地なども近くにあり実際に人が住んでいる区画からは少し離れていて、スラム街に近い状態となっている。
元々は墓地に隣接した荒廃した場所で農地にも商業地にも向かない為に放置されていた土地だったが、貧民が集まり住み始めたせいで数十年の間にそういった貧民が住むための土地として定着してしまった区画だ。
今回、私はその危険な第8区画に平民を装ってやって来ている。
当然だけど、認識阻害効果のある魔道具を使って他人からはあまり認識されないようにしてある。一応、平民っぽい服装をお母様が用意してくれたのだけど、私の髪色と瞳の色はかなり特徴的なので変装で誤魔化す方法がなかったのだ。
今度、髪色を変える魔道具とか作ってみるかな……なんとなく、出来そうな気がするんだよね。
っと、ともかくだ。本日はここにお忍びでやって来る女の子に突撃アタックをする計画なのだ。と、いうかアリエル王女ってば、何危険なことしてんだよ。まぁ、お母様の話によると彼女は上手く城から抜け出しているつもりなのだろうけど、周囲はそれを知っていて、こっそりと警護と監視を行っているらしい。
そして、その警護任務に我が公爵家が関わっているのだ。だからこそ、出来る計画らしい。詳細は私には分からないけど、上手いことやって王女とお友達になれれば問題解決? って、感じなのだ。
と、いうか王女様ってば城を抜け出して何やってんのさ。
普通、城から抜け出すにしても貴族街のある1区から2区、もう少し足を伸ばしても4区の平民向けの商業区ぐらいでしょ。
……あえて、8区に来ているのであれば明確な目的があるんだろうけど、そこに関してはお母様達も謎らしい。
と、いうか王女様は色々と突き抜けたタイプの性格で思い立ったら誰も止めれない突飛な行動や方法で周囲を翻弄しているらしい。
お母様には『もしかしたら、貴女なら何とかできるかもしれないわね』と、言っていたけれど、お母様は私を何だと思ってるんだ。まぁ、期待されると応えねば。ってゆーところは私的にも悪いとこだと思う。
とりあえず情報通り第8区の道を歩いているわけだけど、治安が悪いというよりも空気が悪い。臭い、汚いが即座に思ったことだ。
家屋も荒屋というよりテントのようなものから廃材を組み立てたものが密集する形で多く並んでいる。時折、木造の3階建以上の家があったりもするが見た感じ集合住宅のようだった。
この辺りは道も区画整理されていないせいで迷路のように入り組んでいて視認性の悪い場所が多く点在することでより治安を悪化させている要因となっていそう。
にしても、洗練された動きの人間が周囲をウロウロしていて、場所に似合って成さすぎるのに気が付いて私は小さく笑ってしまう。
ま、認識阻害をしているから私のことは一部の護衛以外は見てないだろうけど。
そんなことを考えていると、建物の影から人が争うような声が聞こえてくるのだった。
ちなみに城下町と言っても王都には幾つもの区画が存在しており、現在向かっている場所は第8区画と呼ばれるあまり治安のよろしくない場所になる。この第8区画は王城を中心とした貴族街と呼ばれる第1区画に隣接している自然保護区ともなっている公園――平民は入れないように高い柵が設けられている――に隣接している区画であるが、墓地なども近くにあり実際に人が住んでいる区画からは少し離れていて、スラム街に近い状態となっている。
元々は墓地に隣接した荒廃した場所で農地にも商業地にも向かない為に放置されていた土地だったが、貧民が集まり住み始めたせいで数十年の間にそういった貧民が住むための土地として定着してしまった区画だ。
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当然だけど、認識阻害効果のある魔道具を使って他人からはあまり認識されないようにしてある。一応、平民っぽい服装をお母様が用意してくれたのだけど、私の髪色と瞳の色はかなり特徴的なので変装で誤魔化す方法がなかったのだ。
今度、髪色を変える魔道具とか作ってみるかな……なんとなく、出来そうな気がするんだよね。
っと、ともかくだ。本日はここにお忍びでやって来る女の子に突撃アタックをする計画なのだ。と、いうかアリエル王女ってば、何危険なことしてんだよ。まぁ、お母様の話によると彼女は上手く城から抜け出しているつもりなのだろうけど、周囲はそれを知っていて、こっそりと警護と監視を行っているらしい。
そして、その警護任務に我が公爵家が関わっているのだ。だからこそ、出来る計画らしい。詳細は私には分からないけど、上手いことやって王女とお友達になれれば問題解決? って、感じなのだ。
と、いうか王女様ってば城を抜け出して何やってんのさ。
普通、城から抜け出すにしても貴族街のある1区から2区、もう少し足を伸ばしても4区の平民向けの商業区ぐらいでしょ。
……あえて、8区に来ているのであれば明確な目的があるんだろうけど、そこに関してはお母様達も謎らしい。
と、いうか王女様は色々と突き抜けたタイプの性格で思い立ったら誰も止めれない突飛な行動や方法で周囲を翻弄しているらしい。
お母様には『もしかしたら、貴女なら何とかできるかもしれないわね』と、言っていたけれど、お母様は私を何だと思ってるんだ。まぁ、期待されると応えねば。ってゆーところは私的にも悪いとこだと思う。
とりあえず情報通り第8区の道を歩いているわけだけど、治安が悪いというよりも空気が悪い。臭い、汚いが即座に思ったことだ。
家屋も荒屋というよりテントのようなものから廃材を組み立てたものが密集する形で多く並んでいる。時折、木造の3階建以上の家があったりもするが見た感じ集合住宅のようだった。
この辺りは道も区画整理されていないせいで迷路のように入り組んでいて視認性の悪い場所が多く点在することでより治安を悪化させている要因となっていそう。
にしても、洗練された動きの人間が周囲をウロウロしていて、場所に似合って成さすぎるのに気が付いて私は小さく笑ってしまう。
ま、認識阻害をしているから私のことは一部の護衛以外は見てないだろうけど。
そんなことを考えていると、建物の影から人が争うような声が聞こえてくるのだった。
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