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第三章 悪役令嬢は学院生活を送る
124.悪役令嬢は魔導洞窟で話をする
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私達は現在、一級魔導洞窟『アンダンテール大洞窟』の上層4階に作られている安全地帯にいる。安全地帯は魔導洞窟内で活動する者達の為に冒険者ギルドが運営する前線基地で、魔物が入ってこれないようにと、バリケードや罠、結界など、様々な方法で作られている。
『アンダンテール大洞窟』の上層の安全地帯は二か所で上層4階と9階に存在する。蟻の巣みたいに狭く複雑な洞窟タイプの迷宮にある平坦で広めの場所に設けられた小さな砦だ。
本当は休憩を別の個所でするつもりだったのだけど、どうしても――と、私が頼み込んで安全地帯に寄って貰ったのだ。
「一応、事前に装備や戦術にかんして確認したけれど、色々と思った事があったので、この場を取らせて貰ったわ」
と、私は安全地帯内にある宿の部屋で認識阻害と防音の魔道具を起動しながら言った。どこに耳があるか分からないからね!
「はい! 何か問題があったでしょうか!」
元気に手を挙げて、そう言ったのはウィンディだ。魔導洞窟内ではとても元気っ娘なウィンディだけども、私は「問題ありありです」と答えると不思議そうな表情をした。
「とりあえず、私の思っていた想定より武器の扱いが良くないので、ここで交換とメンテナンスをさせて欲しいかな――って、思う。後、シアの武器に関してだけど――」
ここが一番のポイント。ナスターシアの武器は魔剣なのだけど、ちとサイズが本人に合ってないようで剣に負荷が掛かり過ぎている。ので、私はこちらについても提案をしたいと思っていたのだ。
「私の武器が何か?」
「よい魔剣だと思っているのですが、どうやらナスターシアの方が強くなってしまった所為で武器に掛かる負荷が深刻だと見ました。まだしばらくは使えると思いますが、近いうちに修復できないほどに壊れる可能性があるかな……と」
シアが強くなったというのは、ここに来るまでに魔力の扱い方を私やエルーサからレクチャーを受けたからだ。元々、アリエルの専属ということで戦闘訓練も受けていたナスターシアだけど、魔力の使い方と扱いを覚えた事で高効率の身体強化を身に着けた。身に着けたのはいいのだけど、性格がアリエル系統だというのはよく分かった。武器の扱いに関して技術はあれども、力加減が雑なのよ――これだからパワータイプは!
「馬鹿力で振り回すから?」
と、アリエルが意地悪そうな表情で言う。間違ってないけど、間違ってる。
「も、申し訳ない……」
「ナスターシア、しょんぼりしないで。現状、今の身体強化だと武器に掛かる負荷が大きいので、魔剣を何本も消費しながら戦う戦い方は望んでいないでしょう?」
「そうですね。出来ればここぞ――と、いう時に姫様を守れないのは困りますので」
エルーサもうんうんと頷いている。まぁ、当然、使いたい時に上手く使えない武器なんて意味を成さないのだから。
「って、いうか。アリエルとウィンディは他人事じゃないからね? 武器の損耗率が高いってことは自身と武器が合っていないか、扱いが悪いか――ってことなんだから」
特に魔銃は繊細なので、今まではたまたま両立していただけで、これ以降は問題だと私は思った。想定以上に強くなられると、本当に困る。
「うぇ~」
と、王女らしくない声を上げるアリエルにナスターシアが即ツッコミを入れる。ホント、良いコンビだな。
「正確には皆が想定以上に強くなっているから、自らの戦い方と合っていない装備をしている場合、装備の方が先に悲鳴を上げているだけなんだから、別に扱いが――まぁ、雑だとは思っているけど、それだけが原因では無いから」
「やっぱり雑だと思っているんですね……」
ウィンディはしょぼんとしているけど、そこまで落ち込む必要は全くないと思うのよね。武器とスタイルがちょっと想定より合っていないだけの話なんだから。
「そもそもウィンディとかは魔法や魔術を使うよりも身体強化をメインで双剣を使って戦う純粋な前衛アタッカーだし、今の可変式の魔銃よりも機能はあまり変わらない形の双剣の方がいいと思うの。可変機構って思ってる以上に脆いから」
「うーん、でも、この武器かなり気に入ってるんですけど……」
「まぁ、こんな事もあろうかと、用意してある武器がこちら!」
と、私は空間収納から、片刃の剣を一対取り出す。これはウィンディ用の魔銃を作った時に試験的に造った二振りで、何かの時に使えれば程度で置いてあった代物だ。
『アンダンテール大洞窟』の上層の安全地帯は二か所で上層4階と9階に存在する。蟻の巣みたいに狭く複雑な洞窟タイプの迷宮にある平坦で広めの場所に設けられた小さな砦だ。
本当は休憩を別の個所でするつもりだったのだけど、どうしても――と、私が頼み込んで安全地帯に寄って貰ったのだ。
「一応、事前に装備や戦術にかんして確認したけれど、色々と思った事があったので、この場を取らせて貰ったわ」
と、私は安全地帯内にある宿の部屋で認識阻害と防音の魔道具を起動しながら言った。どこに耳があるか分からないからね!
「はい! 何か問題があったでしょうか!」
元気に手を挙げて、そう言ったのはウィンディだ。魔導洞窟内ではとても元気っ娘なウィンディだけども、私は「問題ありありです」と答えると不思議そうな表情をした。
「とりあえず、私の思っていた想定より武器の扱いが良くないので、ここで交換とメンテナンスをさせて欲しいかな――って、思う。後、シアの武器に関してだけど――」
ここが一番のポイント。ナスターシアの武器は魔剣なのだけど、ちとサイズが本人に合ってないようで剣に負荷が掛かり過ぎている。ので、私はこちらについても提案をしたいと思っていたのだ。
「私の武器が何か?」
「よい魔剣だと思っているのですが、どうやらナスターシアの方が強くなってしまった所為で武器に掛かる負荷が深刻だと見ました。まだしばらくは使えると思いますが、近いうちに修復できないほどに壊れる可能性があるかな……と」
シアが強くなったというのは、ここに来るまでに魔力の扱い方を私やエルーサからレクチャーを受けたからだ。元々、アリエルの専属ということで戦闘訓練も受けていたナスターシアだけど、魔力の使い方と扱いを覚えた事で高効率の身体強化を身に着けた。身に着けたのはいいのだけど、性格がアリエル系統だというのはよく分かった。武器の扱いに関して技術はあれども、力加減が雑なのよ――これだからパワータイプは!
「馬鹿力で振り回すから?」
と、アリエルが意地悪そうな表情で言う。間違ってないけど、間違ってる。
「も、申し訳ない……」
「ナスターシア、しょんぼりしないで。現状、今の身体強化だと武器に掛かる負荷が大きいので、魔剣を何本も消費しながら戦う戦い方は望んでいないでしょう?」
「そうですね。出来ればここぞ――と、いう時に姫様を守れないのは困りますので」
エルーサもうんうんと頷いている。まぁ、当然、使いたい時に上手く使えない武器なんて意味を成さないのだから。
「って、いうか。アリエルとウィンディは他人事じゃないからね? 武器の損耗率が高いってことは自身と武器が合っていないか、扱いが悪いか――ってことなんだから」
特に魔銃は繊細なので、今まではたまたま両立していただけで、これ以降は問題だと私は思った。想定以上に強くなられると、本当に困る。
「うぇ~」
と、王女らしくない声を上げるアリエルにナスターシアが即ツッコミを入れる。ホント、良いコンビだな。
「正確には皆が想定以上に強くなっているから、自らの戦い方と合っていない装備をしている場合、装備の方が先に悲鳴を上げているだけなんだから、別に扱いが――まぁ、雑だとは思っているけど、それだけが原因では無いから」
「やっぱり雑だと思っているんですね……」
ウィンディはしょぼんとしているけど、そこまで落ち込む必要は全くないと思うのよね。武器とスタイルがちょっと想定より合っていないだけの話なんだから。
「そもそもウィンディとかは魔法や魔術を使うよりも身体強化をメインで双剣を使って戦う純粋な前衛アタッカーだし、今の可変式の魔銃よりも機能はあまり変わらない形の双剣の方がいいと思うの。可変機構って思ってる以上に脆いから」
「うーん、でも、この武器かなり気に入ってるんですけど……」
「まぁ、こんな事もあろうかと、用意してある武器がこちら!」
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