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第三章 悪役令嬢は学院生活を送る
193.悪役令嬢の母親から他の母親達は新たな計画を聞く
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多くの貴族は皆が多くの指に指輪を嵌めている。多くの場合は魔石が埋め込まれており、魔力の底上げや、何かあった時の触媒や魔力の代わりとする目的もあって嵌めていることが多い。因みに私も幾つかの指輪をしているけれど、その殆どが魔道具であり、元々嵌めていた指輪も魔道具へと更新した。それと同時にキャロルの指輪も王を示す指輪以外は全て私が魔道具として仕立て直したモノになる。
「一度、魔力を通して魔石の色がくすんだ色から鮮やかな色になれば、魔力の登録が出来た状態になります。既に気が付いている者もいるとは思いますが、娘達も使っていると思うので、分からねば自身の娘達に聞きなさいな。後、もう一つ」
そう言って私は別の箱を三つ、テーブルに置く。皆はすぐに察するように箱を手に取り中身を確認し「頂戴いたします」と、言いながらも興味津々の瞳を私とキャロルに向けた。
「我が家で作られた武器である魔導剣です。使い方は魔力を通すことで剣となる武器です。皆はそこそこに扱えるとは思いますが、それは空間収納に仕舞っておくように。空間収納の使い方は空間収納に魔力を通しながら入れる物を魔力で包み空間収納へその魔力を持っていくイメージで『入れ』と、指示すれば入ります。出す時は出す物を魔力で探り『出ろ』と指示すれば出せます」
と、私が言うと皆はコクリと頷いて、それぞれの魔導剣を空間収納へ仕舞う。さすが名家の者達であり、手練れでもある者達は即座に対応出来るところは本当に素晴らしい。
「現在、まだ私の提唱する技術を公にしていない。この意味は皆は分かるわね?」
皆は真剣な瞳で私を見つめ、小さく頷く。私は小さく微笑んでテーブルに皆の分の書類を置く、それぞれがそれを手にし、目を通すまで待つ。
「読んで貰えたわね。そこに書かれている通り、私は自領に高学でも教えない技術やさらに上の魔法、魔術、様々な専門学術研究の場所、『ハーブスト魔術大学園』を作りたい――いいえ、既に動いているのです」
そう、既に動いている。問題は講師陣ではあるけれど、まずは小規模で出来るところからよ。
「それはステファニー様が提唱する応用魔術理論が学べる場――と、いうことでしょうか?」
と、ターニアが目を輝かせる。
「ええ、その通りです。私が教える内容が高学でも学べることでは意味がありません。そして、ターニア。いいえ、リオーラやアマンディ、貴女達もここで学ぶのでは無く、教える側に立って貰いたいのです」
彼女達は不思議そうな顔をする。まぁ、今すぐというのは無理でしょうけど、彼女達は魔法や魔術における技量や魔力量、知識も国内でも上位に入る者達なのは私が最もよく知っている。アマンディは元々私の側近で戦闘面においても、現リンガロイ伯爵と対を成す武の者で、魔法技術においても、そのセンスはキャロルも認めている。
リオーラはそもそも、学術・教育に関する部門の長で魔術に関してはミストリア内でも有名な人物だ。ターニアも物流関連の専門家で、ミストリア随一となっている彼女の娘の商会のフィクサーは彼女なのも私は知っている。
「今後のミストリアを担う専門性の高い技術を教える場所なのです。魔法、魔術、経済、兵法など、各分野のスペシャリストを育てるのです」
「まさか、私達が教える立場なのですか?」
と、アマンディが驚きの表情で思わず立ち上がった後に気が付いて、何事も無かったようにスッと座り直す。思わずの出来事にリオーラは思わず笑い出しそうになってスッと扇を出して表情を誤魔化した。
「この計画は次世代のミストリアを担う人材を育てる場として、追々は我々王家が後押しする王立の学園にするつもりだ」
「ええ、今は余計な者達が入ってこないようにする事が第一なので、貴女達の協力が必要なのです」
私とキャロルがそう言ったが、ターニアがスッと手を挙げ、キャロルは何事かと不快そうな視線を向ける。まぁまぁ、圧を掛けるものではありませんよ。と、私が視線を向けるとキャロルは少女の頃と同じように口を尖らせた。
「で、何か言いたいことが?」
「申し訳ありませんわ陛下。少し、気になった点を確認したかったのです」
「ふむ。気になった点とは?」
と、キャロルは少し拗ねた感じのまま、そうターニアに訊いた。ターニアは小さく苦笑しつつ「では――」と、言ってから小さく息を吐く。
「ここにいる者は当然、ミストリアの繁栄を心から願う者なのは言うまでもありません。そして、我々は魔法や魔術について多くを求める求道者でもある事を忘れているのではございませんか? 特にステファニー様の持つ知識の一端でも良いですから、我々にも共有いただけないでしょうか?」
「では、以前に出した宿題は覚えているかしら」
「ええ、その答えについて私が答えても良いでしょうか?」
ターニアは楽し気にそう言って術式展開する。パッと見れば基本的には灯火の術式ではあるけれど、複雑な術式になっており、その効果はまるで花のように火花がパチパチと弾け、なんとも幻想的な魔術となっていた。
「魔法でも同じことが出来ますが、これは魔術的に組んだ新しい術式華灯と名付けました」
「よく考えられている術式ね。灯火に弾ける火を組み込んで、それを威力減少を追加することで、攻撃魔法にはせず観賞用の術になっているわ」
ここまで出来ているならば、十分理解しているわね。まぁ、ターニャは我が家の魔道具を随分と見ているし、気付けば意外と簡単な話ですからね。それ以上のところは魔力操作の技術も必要になってくるので、簡単にとはいきませんけどね。
「他の皆も、答えを聞かせて貰えます?」
と、私が言うとリオーラとアマンディもやってやりますとも、と、言いたげな表情で中々に面白い術式を見せてくれるのであった。
「では、私からもより発展した魔術の一端を皆に楽しんで貰いましょう」
私はそう言って最新の超圧縮多層術式を展開するのでした。
「一度、魔力を通して魔石の色がくすんだ色から鮮やかな色になれば、魔力の登録が出来た状態になります。既に気が付いている者もいるとは思いますが、娘達も使っていると思うので、分からねば自身の娘達に聞きなさいな。後、もう一つ」
そう言って私は別の箱を三つ、テーブルに置く。皆はすぐに察するように箱を手に取り中身を確認し「頂戴いたします」と、言いながらも興味津々の瞳を私とキャロルに向けた。
「我が家で作られた武器である魔導剣です。使い方は魔力を通すことで剣となる武器です。皆はそこそこに扱えるとは思いますが、それは空間収納に仕舞っておくように。空間収納の使い方は空間収納に魔力を通しながら入れる物を魔力で包み空間収納へその魔力を持っていくイメージで『入れ』と、指示すれば入ります。出す時は出す物を魔力で探り『出ろ』と指示すれば出せます」
と、私が言うと皆はコクリと頷いて、それぞれの魔導剣を空間収納へ仕舞う。さすが名家の者達であり、手練れでもある者達は即座に対応出来るところは本当に素晴らしい。
「現在、まだ私の提唱する技術を公にしていない。この意味は皆は分かるわね?」
皆は真剣な瞳で私を見つめ、小さく頷く。私は小さく微笑んでテーブルに皆の分の書類を置く、それぞれがそれを手にし、目を通すまで待つ。
「読んで貰えたわね。そこに書かれている通り、私は自領に高学でも教えない技術やさらに上の魔法、魔術、様々な専門学術研究の場所、『ハーブスト魔術大学園』を作りたい――いいえ、既に動いているのです」
そう、既に動いている。問題は講師陣ではあるけれど、まずは小規模で出来るところからよ。
「それはステファニー様が提唱する応用魔術理論が学べる場――と、いうことでしょうか?」
と、ターニアが目を輝かせる。
「ええ、その通りです。私が教える内容が高学でも学べることでは意味がありません。そして、ターニア。いいえ、リオーラやアマンディ、貴女達もここで学ぶのでは無く、教える側に立って貰いたいのです」
彼女達は不思議そうな顔をする。まぁ、今すぐというのは無理でしょうけど、彼女達は魔法や魔術における技量や魔力量、知識も国内でも上位に入る者達なのは私が最もよく知っている。アマンディは元々私の側近で戦闘面においても、現リンガロイ伯爵と対を成す武の者で、魔法技術においても、そのセンスはキャロルも認めている。
リオーラはそもそも、学術・教育に関する部門の長で魔術に関してはミストリア内でも有名な人物だ。ターニアも物流関連の専門家で、ミストリア随一となっている彼女の娘の商会のフィクサーは彼女なのも私は知っている。
「今後のミストリアを担う専門性の高い技術を教える場所なのです。魔法、魔術、経済、兵法など、各分野のスペシャリストを育てるのです」
「まさか、私達が教える立場なのですか?」
と、アマンディが驚きの表情で思わず立ち上がった後に気が付いて、何事も無かったようにスッと座り直す。思わずの出来事にリオーラは思わず笑い出しそうになってスッと扇を出して表情を誤魔化した。
「この計画は次世代のミストリアを担う人材を育てる場として、追々は我々王家が後押しする王立の学園にするつもりだ」
「ええ、今は余計な者達が入ってこないようにする事が第一なので、貴女達の協力が必要なのです」
私とキャロルがそう言ったが、ターニアがスッと手を挙げ、キャロルは何事かと不快そうな視線を向ける。まぁまぁ、圧を掛けるものではありませんよ。と、私が視線を向けるとキャロルは少女の頃と同じように口を尖らせた。
「で、何か言いたいことが?」
「申し訳ありませんわ陛下。少し、気になった点を確認したかったのです」
「ふむ。気になった点とは?」
と、キャロルは少し拗ねた感じのまま、そうターニアに訊いた。ターニアは小さく苦笑しつつ「では――」と、言ってから小さく息を吐く。
「ここにいる者は当然、ミストリアの繁栄を心から願う者なのは言うまでもありません。そして、我々は魔法や魔術について多くを求める求道者でもある事を忘れているのではございませんか? 特にステファニー様の持つ知識の一端でも良いですから、我々にも共有いただけないでしょうか?」
「では、以前に出した宿題は覚えているかしら」
「ええ、その答えについて私が答えても良いでしょうか?」
ターニアは楽し気にそう言って術式展開する。パッと見れば基本的には灯火の術式ではあるけれど、複雑な術式になっており、その効果はまるで花のように火花がパチパチと弾け、なんとも幻想的な魔術となっていた。
「魔法でも同じことが出来ますが、これは魔術的に組んだ新しい術式華灯と名付けました」
「よく考えられている術式ね。灯火に弾ける火を組み込んで、それを威力減少を追加することで、攻撃魔法にはせず観賞用の術になっているわ」
ここまで出来ているならば、十分理解しているわね。まぁ、ターニャは我が家の魔道具を随分と見ているし、気付けば意外と簡単な話ですからね。それ以上のところは魔力操作の技術も必要になってくるので、簡単にとはいきませんけどね。
「他の皆も、答えを聞かせて貰えます?」
と、私が言うとリオーラとアマンディもやってやりますとも、と、言いたげな表情で中々に面白い術式を見せてくれるのであった。
「では、私からもより発展した魔術の一端を皆に楽しんで貰いましょう」
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