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第一章
僕が店主 この店の主だ
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僕は、ムンス。
パン屋で働く元気な21才の青年だ。
孤児だった僕を引き取って育ててくれたのが、このパン屋の店主 リアーノご夫婦。
ご夫婦には子供がいなかったから、僕のことを本当の子供のように愛情たっぷりにかわいがって育ててくれた。
そのおかげで、僕はこうして立派に成長して、このリアーノパンでも、もう5年程パン作りを教わりながら働いてきたんだけど。
まさか、この僕にこんな日が来るなんて。
ついさっきまで、僕は夢にも思っていなかったんだ。
「ムンス、これからは、お前がリアーノパンの店主だ」
優しくも厳しい父さんが、パン屋のコック帽を僕の頭に被せてくれた。
父さんの立派なコック帽は、僕の子供の頃からの憧れだった。
「私達も歳だからね。もう、あなたにお店を譲って行きたいと思ってね。もちろん、動けるうちは私達もこれまでと同じように一緒にパンを作り続けるし、必ずあなたを支えて行くけれど。これからは、リアーノパンの主(あるじ)は、あなたよ。ムンス」
「ーっ父さんっ、母さんっ!」
僕は、二人の優しさと、僕への愛情に喉が詰まって何も言えなくなってしまった。
唇がぷるぷる震えて涙も滲んでくる。
「ムンス、お前は私達の希望だ。必ずや、立派なリアーノパンの主となれる。私達は、お前を信じている」
「ええ、そうですよ。ムンスは私達の自慢で…あぁ、あの小さかったムンスが、こんなに立派になって、私の小さなムンスが…」
母さんが肩を震わせて泣き出した。
母さんは、僕のことになると、いつも泣くんだ。
僕は照れくさくて、こそばゆいけれど胸が温かくなる。
父さんが、母さんの肩を抱いて慰める。
本当に二人は仲良しで、見ている僕もムニムニ笑っちゃう。
「なあに、ムンスは居なくなる訳じゃないだろ。この子は、間違いなくリアーノ家の息子だ。これから先も、ずっとな」
父さんが、僕に目配せをしてくる。
母さんを泣き止ませてくれ、という最重要任務だ。
「そうだよ、母さん!僕は、いつまでも母さんの子供だよ?そのことは、これから先も一生変わらないよ」
僕も、父さんと一緒に母さんの肩を優しく撫でて慰める。
「ムンス、母さんは、母さんは…あなたの成長が嬉しいのに、寂しくなってしまったの。なんだか遠くへ行ってしまったような気がして。ごめんなさいね。これからは決して泣かないわ。きっとあなたを支えて行くからね」
母さんは、溢れる涙を拭いて僕の頭を撫でた。
まだまだ、母さんにとって僕は小さいままなんだ。
そのことがむず痒くもあり、恥ずかしいけれど、確かな愛情も感じられて、やっぱり嬉しい。
よし、僕はリアーノパン屋の主(あるじ)として、立派に店を盛り立てていくぞ!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「はーっ少し遅くなっちゃったなー」
パンの配達に時間がかかって、と言っても配達先のおじさんとおばさんに捕まって、のんびりお茶飲んでたからだけど。
よく配達先で誘われるから、もっと帰りが遅くなることも、よくあることで。
今日も晩御飯を勧められたけど、なんとか断って帰って来たから、母さんの作る美味しい夕食には余裕で間に合うはずだ。
中身が空っぽになった配達袋は畳んで胸の前に抱き抱えて歩く。
『いいか、店主になると、それまで想像もしなかったことが起こる』
今朝の父さんの言葉を思い出す。
『お前はまだ若いから、この先、周りから無理難題を吹っかけられたり、いろいろと心無いことも言われることがあるだろう』
きっと、たくさんの経験を乗り越えて来た父さん。
その父さんの言葉はあまりに重くて、僕の心にズシンと響く。
『けれど、決して負けてはいけないよ。そういうものを乗り越えると、更に広い世界が見えてくるものだ。ムンス、お前にはいつでも私達がついている。困った時には必ず力になるからね』
力強い父さんが、力強く握ってくれる厚く硬い掌の温かさ。
胸がじぃん、とする。
「僕は決して負けないよ。立派なリアーノパンの主になって、父さん達を安心させてみせるからね」
僕が、リアーノパンの主だ。
無理難題を言われても、成長していくためにも頑張らなきゃ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「お前がアルジか」
配達先からの薄暗い帰り道。
ふんふん、と鼻歌を唄っていた僕の背中に硬いものが突きつけられた。
聞いたことのない低い声。
ドキドキして冷や汗が垂れる。
パン屋って、こんなこともあるんだ…
「ーっ、はい!僕が主です!」
震える声が裏返る。
いきなり来ました!父さん!
リアーノパン屋の主としての、想像もしてなかったことーーー!!!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
床の絨毯がフカフカ過ぎて、上手く歩けない。
連れて来られた豪邸の一室には、丸っこいおじさんがいた。
いかにも、お金持ちな感じで宝石をたくさん指に付けてて、なんだか重そう。
「あなたがアルジですか」
「は、はい、そうですが…」
僕をジロジロと見るこのおじさんは誰なんだろう。
僕の疑問が分かったのか、フワッと笑っておじさんが自己紹介してくれた。
「ご紹介遅れまして、申し訳ありません。私はゴダール商会の会長、ゴダールでございます」
「えっあのゴダール商会?!」
思わずびっくりして声をあげると、ゴダールさんは嬉しそうな顔になった。
テカテカした顔がクリームパンみたい。
「まさか、アルジにご存知頂けていたとは。この仕事をしてきた甲斐がありました」
ふふふっと不敵に笑う。
ゴダール商会といえば、悪徳で名高い金儲け主義の商会だ。
そして、とんでもないお金持ちでもある。
「えっと、僕は…」
「存じております。あなたを詮索するつもりもありません」
僕の自己紹介は、ゴダールさんにすぐさま遮られた。
さすが、リアーノパン屋の新しい主が僕に変わったことまで知ってるなんて、商会の会長さんにもなれば、何でも知ってるんだ。
「早速ですが、依頼について…」
隣に立ってた執事のような人が僕の元へ紙を持ってきた。
それは、僕も少し前に見た事のあった新聞記事だ。
「この者です」
それは、今をときめく魔法課長官について書かれた記事。
なんでも、元は孤児だったのが才能を見事に開花させて遂に魔術師の最高峰である魔法課の長官にまで登り詰めた凄い青年らしい。
名前はサルシンと書かれている。
記事によれば、目も覚める美青年らしい。
「えーっと、この人…ですか」
えーっと、つまり、これはリアーノパン屋への配達依頼ってこと?
なるほど…偉い人って商会を通じて配達依頼するのか。
これも新しい世界だな。
世間知らずの僕だけど、ここは頑張り時だと分かる。
きっと、これはリアーノパン屋にとって、凄く大きい仕事なんだ。
「場合によっては、ここも狙って頂いてかまいません」
ゴダールさんが、胸の辺りを指さして目配せする。
えっハート?!
リアーノパンの美味しいパンで、サルシンさんのハートをゲットして魔法課からのパンの注文をリアーノパンだけにしろってこと?!
そ、そんなの専売じゃないかっ!?
カタカタと震える指を握り締めて抑える。
悪徳で名高いゴダール商会。
商売の規模が僕の想像を遥かに超えてる。
きっと上手く行けばリアーノパンは大きく成長するだろう。
でも、本当にそこまでやっていいんだろうか。
「ゴダールさん、僕はそこまでは…」
「ええ、もちろん知っています。ですが、我々も上からの指示あってのこと。時間が多少かかっても確実に、必ず成功して欲しい、という意味です」
にっこり笑うゴダールさんに、それ以上言えなかった。
これで上手く行かなければ、もうリアーノパンとの仕事はしてもらえないかもしれない。
せっかくのリアーノパンの成長のチャンスを逃す訳にはいかない。
だって、僕は主なんだから。
「時間はかかると思いますが…善処します」
これが僕の精一杯だった。
きっとこれが上手く行けば、父さんも母さんも喜んでくれるはず。
パン屋で働く元気な21才の青年だ。
孤児だった僕を引き取って育ててくれたのが、このパン屋の店主 リアーノご夫婦。
ご夫婦には子供がいなかったから、僕のことを本当の子供のように愛情たっぷりにかわいがって育ててくれた。
そのおかげで、僕はこうして立派に成長して、このリアーノパンでも、もう5年程パン作りを教わりながら働いてきたんだけど。
まさか、この僕にこんな日が来るなんて。
ついさっきまで、僕は夢にも思っていなかったんだ。
「ムンス、これからは、お前がリアーノパンの店主だ」
優しくも厳しい父さんが、パン屋のコック帽を僕の頭に被せてくれた。
父さんの立派なコック帽は、僕の子供の頃からの憧れだった。
「私達も歳だからね。もう、あなたにお店を譲って行きたいと思ってね。もちろん、動けるうちは私達もこれまでと同じように一緒にパンを作り続けるし、必ずあなたを支えて行くけれど。これからは、リアーノパンの主(あるじ)は、あなたよ。ムンス」
「ーっ父さんっ、母さんっ!」
僕は、二人の優しさと、僕への愛情に喉が詰まって何も言えなくなってしまった。
唇がぷるぷる震えて涙も滲んでくる。
「ムンス、お前は私達の希望だ。必ずや、立派なリアーノパンの主となれる。私達は、お前を信じている」
「ええ、そうですよ。ムンスは私達の自慢で…あぁ、あの小さかったムンスが、こんなに立派になって、私の小さなムンスが…」
母さんが肩を震わせて泣き出した。
母さんは、僕のことになると、いつも泣くんだ。
僕は照れくさくて、こそばゆいけれど胸が温かくなる。
父さんが、母さんの肩を抱いて慰める。
本当に二人は仲良しで、見ている僕もムニムニ笑っちゃう。
「なあに、ムンスは居なくなる訳じゃないだろ。この子は、間違いなくリアーノ家の息子だ。これから先も、ずっとな」
父さんが、僕に目配せをしてくる。
母さんを泣き止ませてくれ、という最重要任務だ。
「そうだよ、母さん!僕は、いつまでも母さんの子供だよ?そのことは、これから先も一生変わらないよ」
僕も、父さんと一緒に母さんの肩を優しく撫でて慰める。
「ムンス、母さんは、母さんは…あなたの成長が嬉しいのに、寂しくなってしまったの。なんだか遠くへ行ってしまったような気がして。ごめんなさいね。これからは決して泣かないわ。きっとあなたを支えて行くからね」
母さんは、溢れる涙を拭いて僕の頭を撫でた。
まだまだ、母さんにとって僕は小さいままなんだ。
そのことがむず痒くもあり、恥ずかしいけれど、確かな愛情も感じられて、やっぱり嬉しい。
よし、僕はリアーノパン屋の主(あるじ)として、立派に店を盛り立てていくぞ!
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「はーっ少し遅くなっちゃったなー」
パンの配達に時間がかかって、と言っても配達先のおじさんとおばさんに捕まって、のんびりお茶飲んでたからだけど。
よく配達先で誘われるから、もっと帰りが遅くなることも、よくあることで。
今日も晩御飯を勧められたけど、なんとか断って帰って来たから、母さんの作る美味しい夕食には余裕で間に合うはずだ。
中身が空っぽになった配達袋は畳んで胸の前に抱き抱えて歩く。
『いいか、店主になると、それまで想像もしなかったことが起こる』
今朝の父さんの言葉を思い出す。
『お前はまだ若いから、この先、周りから無理難題を吹っかけられたり、いろいろと心無いことも言われることがあるだろう』
きっと、たくさんの経験を乗り越えて来た父さん。
その父さんの言葉はあまりに重くて、僕の心にズシンと響く。
『けれど、決して負けてはいけないよ。そういうものを乗り越えると、更に広い世界が見えてくるものだ。ムンス、お前にはいつでも私達がついている。困った時には必ず力になるからね』
力強い父さんが、力強く握ってくれる厚く硬い掌の温かさ。
胸がじぃん、とする。
「僕は決して負けないよ。立派なリアーノパンの主になって、父さん達を安心させてみせるからね」
僕が、リアーノパンの主だ。
無理難題を言われても、成長していくためにも頑張らなきゃ。
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「お前がアルジか」
配達先からの薄暗い帰り道。
ふんふん、と鼻歌を唄っていた僕の背中に硬いものが突きつけられた。
聞いたことのない低い声。
ドキドキして冷や汗が垂れる。
パン屋って、こんなこともあるんだ…
「ーっ、はい!僕が主です!」
震える声が裏返る。
いきなり来ました!父さん!
リアーノパン屋の主としての、想像もしてなかったことーーー!!!
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床の絨毯がフカフカ過ぎて、上手く歩けない。
連れて来られた豪邸の一室には、丸っこいおじさんがいた。
いかにも、お金持ちな感じで宝石をたくさん指に付けてて、なんだか重そう。
「あなたがアルジですか」
「は、はい、そうですが…」
僕をジロジロと見るこのおじさんは誰なんだろう。
僕の疑問が分かったのか、フワッと笑っておじさんが自己紹介してくれた。
「ご紹介遅れまして、申し訳ありません。私はゴダール商会の会長、ゴダールでございます」
「えっあのゴダール商会?!」
思わずびっくりして声をあげると、ゴダールさんは嬉しそうな顔になった。
テカテカした顔がクリームパンみたい。
「まさか、アルジにご存知頂けていたとは。この仕事をしてきた甲斐がありました」
ふふふっと不敵に笑う。
ゴダール商会といえば、悪徳で名高い金儲け主義の商会だ。
そして、とんでもないお金持ちでもある。
「えっと、僕は…」
「存じております。あなたを詮索するつもりもありません」
僕の自己紹介は、ゴダールさんにすぐさま遮られた。
さすが、リアーノパン屋の新しい主が僕に変わったことまで知ってるなんて、商会の会長さんにもなれば、何でも知ってるんだ。
「早速ですが、依頼について…」
隣に立ってた執事のような人が僕の元へ紙を持ってきた。
それは、僕も少し前に見た事のあった新聞記事だ。
「この者です」
それは、今をときめく魔法課長官について書かれた記事。
なんでも、元は孤児だったのが才能を見事に開花させて遂に魔術師の最高峰である魔法課の長官にまで登り詰めた凄い青年らしい。
名前はサルシンと書かれている。
記事によれば、目も覚める美青年らしい。
「えーっと、この人…ですか」
えーっと、つまり、これはリアーノパン屋への配達依頼ってこと?
なるほど…偉い人って商会を通じて配達依頼するのか。
これも新しい世界だな。
世間知らずの僕だけど、ここは頑張り時だと分かる。
きっと、これはリアーノパン屋にとって、凄く大きい仕事なんだ。
「場合によっては、ここも狙って頂いてかまいません」
ゴダールさんが、胸の辺りを指さして目配せする。
えっハート?!
リアーノパンの美味しいパンで、サルシンさんのハートをゲットして魔法課からのパンの注文をリアーノパンだけにしろってこと?!
そ、そんなの専売じゃないかっ!?
カタカタと震える指を握り締めて抑える。
悪徳で名高いゴダール商会。
商売の規模が僕の想像を遥かに超えてる。
きっと上手く行けばリアーノパンは大きく成長するだろう。
でも、本当にそこまでやっていいんだろうか。
「ゴダールさん、僕はそこまでは…」
「ええ、もちろん知っています。ですが、我々も上からの指示あってのこと。時間が多少かかっても確実に、必ず成功して欲しい、という意味です」
にっこり笑うゴダールさんに、それ以上言えなかった。
これで上手く行かなければ、もうリアーノパンとの仕事はしてもらえないかもしれない。
せっかくのリアーノパンの成長のチャンスを逃す訳にはいかない。
だって、僕は主なんだから。
「時間はかかると思いますが…善処します」
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