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第2章

へとへと

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朝の目覚めは、チュンチュンという鳥の囀り。
ではなく。

「いやぁっんっ、だめぇっ、も、むりいっ」

「はあっ、ムンスっ、ムンスっムンスぅーーーっ」

雄叫びだった。

ドクンドクン、と僕のナカで何度目か分からない放出をしたサルシンは、ルームサービスを取りに行き、戻ってきた。
ようやく一息つける。

「疲れただろう?ムンス、朝食だ」

後ろから僕を抱き上げて膝の上に座らせる……と思いきや、そのまま挿入された。

「ああんっ」

すっかり柔らかくなった僕のソコは、簡単に飲み込む。

「ほら、口を開けて」

小さくちぎったふわふわパンを口に詰め込まれる。
もぐもぐと噛むと、懐かしい味がした。
これは、うちの……

「ご両親が届けてくれたんだ。美味いよな」

「んっ、うんっ、おいひい」

ゆっくりと上下に揺らされながら、少しずつ食べていく。
飲み物は、甘い果実水を口移しで飲ませてくれた。

「サルシン、優しいね……」

「ムンスのためなら、何でもしてやりたいからな」

食べ終えても、その体勢のまま、ゆっくりとした繋がりを楽しむ。
浅い挿入は、甘くて溶けそうだ。

「僕も、サルシンのためなら、なんでもしたい」

「!!ムンス……ありがとう。きっと、そう言ってくれると思ってた」

サルシンが涙ぐむ。
僕まで涙ぐむ。
僕たち、心が通じ合っているんだね。

「さっき確認したら、最大15泊まで延長可能だった。初夜は、15泊にしよう」

「んっ?!!じゅ……?」

僕の頭がサルシンの言葉を理解出来ていないみたい。

「良かった、ムンスも俺と同じ気持ちでいてくれて。愛してる、ムンス」

「えっと、僕もサルシンのこと愛してる、けど15」

ぎゅっと強く抱き締められたと思ったら、思い切り下から突き上げられる。
ゴツンっと奥にぶち当たる。

「んんんっ!!!」

「やっぱり、足りないよな?15泊ぽっちじゃあ!わかってる!だが、ここに迷惑は掛けられないから、続きはたっぷり家でしよう」

懸命に首を振ろうとしても、ガッと顔を抑えられ、食べられるような深い口吻が降ってきた。

「んーっ!んーっ!」

そのまま、身体を持ち上げられ、全体重を掛けたピストン。
視界が霞む程の強過ぎる快感で、頭がぼんやりする。
ぷはっと口が解放され、僕は四つ這いになっていた。
後ろからサルシンが覆い被さり、とんでもないスピードで僕のお尻に腰が当たる。

パンッパンッパンッパンッパンッパンッパンッパンッ

そこへ、また、あのおかしくなる香油を垂らされる。

「それ、やっ、ああっ!!」

抗議したくても、口を開けば喘ぎ声しか出ない。
身体を支えきれなくてうつ伏せになって尻だけ高く上がっているから、余計に香油がナカの深いところまで染み渡る。
そこから、火が点いたように熱く、耐え難い衝動にかられる。
強く擦って欲しくてたまらなくなるのだ。

「はあっ!もっと、もっとぉっ!」

自分が言ってるとは思えない恥ずかしい痴態を晒して、強請る声。
それに反応して締まってしまうから、余計に感じて、さらに熱くなって、と悪循環。

「ムンスは、この香油が気に入ったんだなっ!俺も買おうっ」

違うんだと言いたい自分と、そうだと思う自分で、訳が分からない。
気持ち良くて、ずっと使っていて欲しい。
いや、こんなの恥ずかしい。
でも、最高に気持ち良い。

うん……黙っておこう。

僕は、ずるい奴になってしまった。
だって、頭が焼き切れるくらい気持ち良いんだもの。

やっぱり15泊じゃ、足りない♡
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