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臭い
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「うぁぁぁぁあ!!!」
俺は小屋から脱兎のごとく逃げ去った。
何か、後ろから言われた気がするが、それを聞いてしまえば、二度とアルトさんには会えないと思った。
再び、涙が後ろへ流れていく。
「あった!!ーーーっゴフゥッ!!!」
俺は、アルトさんの捜索の際に見付けていた小川に飛び込んだ。
思いの外、底は浅かったようで、思い切り全身を、それはそれは強かに打ち付けたが、そんなことは関係無い。舌もガッチリ噛んで流血してるし、あちこち血が流れている気がするけれど、そんな細やかな変化は気にしていられなかった。
「ぐすっ······臭かったんだ、俺」
アルトさんに抱き着いたり、押し倒したりと抑えきれない欲望のままに愚行を重ねてしまったけれど、やっぱり俺はアルトさんに嫌われたく無かった。
噎せたアルトさんを抱き上げた時に、涙目のアルトさんから言われた。
『ブレイブさんの香りが』
それはつまり、こういうこと。
『ブレイブさん、臭い』
『鼻が曲がりそう』
『近寄るな、下衆』
途端に俺は自分の酷い臭いに気付いてしまった。
考えてみれば、長い時間山を走り回り、挙げ句、猪を絞めて担いでいた。
こんなに泥臭く、獣臭い俺が、あんな神の遣いのように繊細で美しく良い香りがするアルトさんに触れていたなど、思い出すだけで、全身を川底に打ち付けたくなる。
「ぬあぁぁぁぁあああ!!!俺のバカ!俺のバカ!バァカ!!うあぁぁぁぁあ!!」
バッシャァン!!バッシャァン!と幾度も幾度も川面で着衣のまま、水浴びもとい懺悔をする。
懺悔の最中、額を川底の石に強打した為に、眉間からドクドクと血も流れるが、お陰で少し頭がスッキリしたようだ。
どれくらいの時間、そうしていたか分からないが、俺の愚物もやっと大人しくなったところで、俺はアルトさんの所へ戻ることにした。すっかり夜の闇が辺りを包み込んでいる。
早く戻りたいが、やはり戻らない方が良いのでは、と考えは行きつ戻りつを繰り返す。
昼間に狩った猪を身体に触らないように運んだ。
アルトさんは、もう俺なんかに厭気がさして居なくなってしまっただろうか。
小屋の前に小さな灯りがあった。
「あ、ブレイブさん!良かった、帰って来てくれて。おかえりなさい····って、えぇ?物凄い怪我!え、流血!?そしてずぶ濡れ!えぇ?!」
「神がいた」
小屋の前に小さな焚き火を作り、小さな鍋で何かを煮ている神聖過ぎる神がいた。思わず掌で目を覆った。あまりに眩しくて直視出来ない。
「??ブレイブさん?えっと、僕のこと分かります?相当、頭打ちましたね。何があったんですか?」
「·····アルトさん、俺は禊を行って来ました。これで、先程の貴方への愚行が無くなるとは思いませんが、ひとまず臭いだけは少しは抑えられたかと······」
俯いて指の隙間からチラッとアルトさんの様子を伺うと、アルトさんは焚き火に戻っていた。
「あの······」
「村によって風習や暮らし方も違うでしょうから、僕は大丈夫ですよ。とりあえず、鍋を食べませんか?お腹空きましたよね」
ぐるるるるるるるるる·········
アルトさんの言葉で、俺の腹の虫が鳴き始めた。恥ずかしい。死にたい。穴に埋まりたい。また禊をしたほうが良いか。
「ふふっ、ほら、ここに座って下さい。ひとまず食べてから、怪我の手当てもしましょう」
こんなに俺を受け入れて包み込んでくれる人間が存在するはずがない。
「······神よ、あなたはこちらに居らしたんですか」
グイッと腕を引かれて、アルトさんの隣へ座るよう促された。あんなに細くて美しい指に触れられて、俺の腕の血管が沸き立っている。いや、むしろ全身の血管が····
「はい、どうぞ。物足りないかもしれませんが、今日はこれで我慢して下さい」
渡された椀には、マハ芋と干し肉、それに山菜が煮込まれたスープが黄金色に輝いていた。
「ま、まさか、これはアルトさんが」
「僕なんかが作った物は嫌かもしれないですけど、今日はそれしか無いので我慢して貰えれば····ダメでした?」
眉を寂しそうに下げて笑うアルトさん。胸が弓矢に撃たれた。この毒は何と言うのだろう。全身が雷に撃たれたように痺れる。
「たっ、食べさしてっ、いだだきましっ!!」
舌を噛んだせいか、正確な発音さえ出来ないまま、俺は夢中でアルトさんが作ってくれた神のスープを飲んだ。
結果····
覚醒した。
世の中が、これまでよりも、明るくハッキリと見える。
夜なのに、まるで昼間のように見えるのだ。身体の疲れも一切感じない。
アルトさんは、やはり神だった。俺は神のスープを飲んだのだ。
「これは·····俺は、生まれ変わったんでしょうか?今までの俺とは違う存在になったようです」
「うん。頭の血を止めましょう」
スープを食べ終えた俺の腕を強く引いて、アルトさんが笑顔で小屋へ連れて行ってくれた。嬉しい。腕を触られて非常に嬉しい。
「はぁ、アルトさん····そんなところ、あの」
「痛いですか?もう少し強くしても良い?」
「あっ、良いです、良いから、手加減しないでっ」
あちこちに出来た擦り傷や打ち身、裂傷などをアルトさんが手当てしてくれている。
優しい。こんな俺に優しくする意味なんて無いのに。神は慈悲深いというのは真実だった。
俺の心も身体も歓喜している。
これは······どう考えても。
神を、アルトさんを、愛してしまった。
さっきから、愚物を抑えるのに全神経を集中させているが、上手くいっていない。
なんとか衣服で隠しているが、隠れているかヒヤヒヤしっぱなしだ。
「服も脱いだ方がいいですよ?こんなビショビショじゃあ身体が冷えて風邪引いちゃうから」
「そっそれは、無理です·····あのっ、手当てありがとうございました!俺は外で寝ますから、これで失礼します。スープご馳走様でした!」
バレ無いように前を抑えながら、俺はまたまた逃げた。
「え、どこ行くんですか?こんな怪我してるのに」
逃げたが、逃げられ無かった。アルトさんの指が俺の裾を掴んでいた。
正直に言おう。
か弱いアルトさんの指を振り切るなんて簡単だ。だが、俺には出来なかった。いや、違う。
裾を掴んで貰えて、死ぬほど嬉しかったんだ。
「いやっ、あのっ、昨夜も寝た洞窟が近くにあるので、そっちで」
「僕と一緒が嫌だから、ですか·····それなら、僕が洞窟で寝ます。ブレイブさんは怪我をしてるんだから、ここでちゃんと休まないといけません」
裾を掴んだまま、ウルウルとした瞳で上目遣いに見上げてくるアルトさん。その瞳はキラキラと輝いて強い決意を伝えてくる。
「綺麗だ·····」
ハァハァする胸を抑えて何とか耐える。
「嫌なんて、そんなことは空の星が落ちてもあり得ません。俺は身体が丈夫ですから平気です。病気はしたことがありません。アルトさんは、狭いですが今夜はこちらで寝て下さい。外は危険ですから」
「それなら、一緒に寝てはダメですか?看病しますから。僕も少しはブレイブさんの役に立ちたいんです」
「オーマイガッ」
俺は頭から床に崩れ落ちた。もうダメだ。動けない。流血のせいじゃない。
俺の全身にアルトさんから放たれた黄金の矢が降り注いだのだ。俺の身体はグニャグニャの骨無しになった。
「じゃあ、寝てる間に看病しますから、ブレイブさんはお休みなさい」
「·····あなたが、隣に居てくれるだけで傷など治ってしまいます。どうぞ、アルトさんもお休み下さい」
どうにかアルトさんに声を掛けてから再度瞳を閉じる。
アルトさんの少し冷たくて優しい指が俺の身体を滑る感覚で、俺は歯を食いしばって耐えた。変なところは見せられない。
「んっふぅっ」
だが、変な声は出た。
俺は小屋から脱兎のごとく逃げ去った。
何か、後ろから言われた気がするが、それを聞いてしまえば、二度とアルトさんには会えないと思った。
再び、涙が後ろへ流れていく。
「あった!!ーーーっゴフゥッ!!!」
俺は、アルトさんの捜索の際に見付けていた小川に飛び込んだ。
思いの外、底は浅かったようで、思い切り全身を、それはそれは強かに打ち付けたが、そんなことは関係無い。舌もガッチリ噛んで流血してるし、あちこち血が流れている気がするけれど、そんな細やかな変化は気にしていられなかった。
「ぐすっ······臭かったんだ、俺」
アルトさんに抱き着いたり、押し倒したりと抑えきれない欲望のままに愚行を重ねてしまったけれど、やっぱり俺はアルトさんに嫌われたく無かった。
噎せたアルトさんを抱き上げた時に、涙目のアルトさんから言われた。
『ブレイブさんの香りが』
それはつまり、こういうこと。
『ブレイブさん、臭い』
『鼻が曲がりそう』
『近寄るな、下衆』
途端に俺は自分の酷い臭いに気付いてしまった。
考えてみれば、長い時間山を走り回り、挙げ句、猪を絞めて担いでいた。
こんなに泥臭く、獣臭い俺が、あんな神の遣いのように繊細で美しく良い香りがするアルトさんに触れていたなど、思い出すだけで、全身を川底に打ち付けたくなる。
「ぬあぁぁぁぁあああ!!!俺のバカ!俺のバカ!バァカ!!うあぁぁぁぁあ!!」
バッシャァン!!バッシャァン!と幾度も幾度も川面で着衣のまま、水浴びもとい懺悔をする。
懺悔の最中、額を川底の石に強打した為に、眉間からドクドクと血も流れるが、お陰で少し頭がスッキリしたようだ。
どれくらいの時間、そうしていたか分からないが、俺の愚物もやっと大人しくなったところで、俺はアルトさんの所へ戻ることにした。すっかり夜の闇が辺りを包み込んでいる。
早く戻りたいが、やはり戻らない方が良いのでは、と考えは行きつ戻りつを繰り返す。
昼間に狩った猪を身体に触らないように運んだ。
アルトさんは、もう俺なんかに厭気がさして居なくなってしまっただろうか。
小屋の前に小さな灯りがあった。
「あ、ブレイブさん!良かった、帰って来てくれて。おかえりなさい····って、えぇ?物凄い怪我!え、流血!?そしてずぶ濡れ!えぇ?!」
「神がいた」
小屋の前に小さな焚き火を作り、小さな鍋で何かを煮ている神聖過ぎる神がいた。思わず掌で目を覆った。あまりに眩しくて直視出来ない。
「??ブレイブさん?えっと、僕のこと分かります?相当、頭打ちましたね。何があったんですか?」
「·····アルトさん、俺は禊を行って来ました。これで、先程の貴方への愚行が無くなるとは思いませんが、ひとまず臭いだけは少しは抑えられたかと······」
俯いて指の隙間からチラッとアルトさんの様子を伺うと、アルトさんは焚き火に戻っていた。
「あの······」
「村によって風習や暮らし方も違うでしょうから、僕は大丈夫ですよ。とりあえず、鍋を食べませんか?お腹空きましたよね」
ぐるるるるるるるるる·········
アルトさんの言葉で、俺の腹の虫が鳴き始めた。恥ずかしい。死にたい。穴に埋まりたい。また禊をしたほうが良いか。
「ふふっ、ほら、ここに座って下さい。ひとまず食べてから、怪我の手当てもしましょう」
こんなに俺を受け入れて包み込んでくれる人間が存在するはずがない。
「······神よ、あなたはこちらに居らしたんですか」
グイッと腕を引かれて、アルトさんの隣へ座るよう促された。あんなに細くて美しい指に触れられて、俺の腕の血管が沸き立っている。いや、むしろ全身の血管が····
「はい、どうぞ。物足りないかもしれませんが、今日はこれで我慢して下さい」
渡された椀には、マハ芋と干し肉、それに山菜が煮込まれたスープが黄金色に輝いていた。
「ま、まさか、これはアルトさんが」
「僕なんかが作った物は嫌かもしれないですけど、今日はそれしか無いので我慢して貰えれば····ダメでした?」
眉を寂しそうに下げて笑うアルトさん。胸が弓矢に撃たれた。この毒は何と言うのだろう。全身が雷に撃たれたように痺れる。
「たっ、食べさしてっ、いだだきましっ!!」
舌を噛んだせいか、正確な発音さえ出来ないまま、俺は夢中でアルトさんが作ってくれた神のスープを飲んだ。
結果····
覚醒した。
世の中が、これまでよりも、明るくハッキリと見える。
夜なのに、まるで昼間のように見えるのだ。身体の疲れも一切感じない。
アルトさんは、やはり神だった。俺は神のスープを飲んだのだ。
「これは·····俺は、生まれ変わったんでしょうか?今までの俺とは違う存在になったようです」
「うん。頭の血を止めましょう」
スープを食べ終えた俺の腕を強く引いて、アルトさんが笑顔で小屋へ連れて行ってくれた。嬉しい。腕を触られて非常に嬉しい。
「はぁ、アルトさん····そんなところ、あの」
「痛いですか?もう少し強くしても良い?」
「あっ、良いです、良いから、手加減しないでっ」
あちこちに出来た擦り傷や打ち身、裂傷などをアルトさんが手当てしてくれている。
優しい。こんな俺に優しくする意味なんて無いのに。神は慈悲深いというのは真実だった。
俺の心も身体も歓喜している。
これは······どう考えても。
神を、アルトさんを、愛してしまった。
さっきから、愚物を抑えるのに全神経を集中させているが、上手くいっていない。
なんとか衣服で隠しているが、隠れているかヒヤヒヤしっぱなしだ。
「服も脱いだ方がいいですよ?こんなビショビショじゃあ身体が冷えて風邪引いちゃうから」
「そっそれは、無理です·····あのっ、手当てありがとうございました!俺は外で寝ますから、これで失礼します。スープご馳走様でした!」
バレ無いように前を抑えながら、俺はまたまた逃げた。
「え、どこ行くんですか?こんな怪我してるのに」
逃げたが、逃げられ無かった。アルトさんの指が俺の裾を掴んでいた。
正直に言おう。
か弱いアルトさんの指を振り切るなんて簡単だ。だが、俺には出来なかった。いや、違う。
裾を掴んで貰えて、死ぬほど嬉しかったんだ。
「いやっ、あのっ、昨夜も寝た洞窟が近くにあるので、そっちで」
「僕と一緒が嫌だから、ですか·····それなら、僕が洞窟で寝ます。ブレイブさんは怪我をしてるんだから、ここでちゃんと休まないといけません」
裾を掴んだまま、ウルウルとした瞳で上目遣いに見上げてくるアルトさん。その瞳はキラキラと輝いて強い決意を伝えてくる。
「綺麗だ·····」
ハァハァする胸を抑えて何とか耐える。
「嫌なんて、そんなことは空の星が落ちてもあり得ません。俺は身体が丈夫ですから平気です。病気はしたことがありません。アルトさんは、狭いですが今夜はこちらで寝て下さい。外は危険ですから」
「それなら、一緒に寝てはダメですか?看病しますから。僕も少しはブレイブさんの役に立ちたいんです」
「オーマイガッ」
俺は頭から床に崩れ落ちた。もうダメだ。動けない。流血のせいじゃない。
俺の全身にアルトさんから放たれた黄金の矢が降り注いだのだ。俺の身体はグニャグニャの骨無しになった。
「じゃあ、寝てる間に看病しますから、ブレイブさんはお休みなさい」
「·····あなたが、隣に居てくれるだけで傷など治ってしまいます。どうぞ、アルトさんもお休み下さい」
どうにかアルトさんに声を掛けてから再度瞳を閉じる。
アルトさんの少し冷たくて優しい指が俺の身体を滑る感覚で、俺は歯を食いしばって耐えた。変なところは見せられない。
「んっふぅっ」
だが、変な声は出た。
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