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村社会
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「ほら、さっさと働け!!罪人が!!」
オレは、暴言を吐かれながら重い獣を背負って歩いている。道じゃない。ただの土だ。あちこち根っこが凸凹と出ていて、石や岩も転がっているから、普通に歩けば転ぶことを、この3年で学んだ。
「アルトは役立たずだと思っていたが、これ程に酷い奴がいるとはな。アルトの方が、遥かにマシだった」
「たかが木を切るのに、三日も掛かったぞ。アルトでさえ半日もあれば二本は切り終わったぞ」
陰口じゃない。目の前で道を塞いで堂々と言われる罵詈雑言にも慣れた。オレは、ずっしりと肩に伸し掛かった獣の重さと酷い血の臭いに耐えながら、じっと我慢する。
散々言い放って気が済んだらしく、ソイツらは去って行った。オレは重い足取りで家路を急ぐ。家路と言っても、そこは家ではないけど。
3年前、アルトさんの家族の怒りを買ったオレは、あの草の固まりにさえ住むことを許されなかった。当然だろうと、今では分かる。その当時は理解出来なかった。
そんなオレに、村長と重役から下されたのは、洞穴での暮らしだった。
結果として、街で生まれて、何不自由なく暮らして来たオレに、洞穴暮らしは無理だった。無理に決まってる。食事を作ったことが無いのは勿論、火も起こしたことが無いんだから。
何でも出来ると信じていた自分が、一人じゃ何も出来ないということを、その時に生まれて初めて知った。
『火が起こせない?まさか肉を生で食べていたのか?信じられないな』
村長達に洞穴へ放り込まれて三日。オレは洞穴の入口で倒れていた。
水だけは、川をようやく三日目にみつけて飲むことが出来た。でも、それだけだ。
食べ物が無い暮らしなんてしたことが無かったオレは、我慢の限界だった。目眩がして、とにかく身体中が痛くて身動き取れずに倒れていたところを、アルトさんの家族に発見された。心配して、オレの様子を見に来たらしかった。
『·····いえ、なにも、たべて、ません』
微かに発した声を拾って貰えて安堵する。このまま死ぬとしても、誰かに見つけて貰えるだけで嬉しいと思えた。
『なぜ?そこら辺に獲物は沢山いただろう?昨日から働きに来ないと村長から言われて様子を見に来たが、一体、何をしていたんだ?』
心底不思議そうに言われて、微かに笑った。きっと、何も出来ない人間が存在するなんて、想像もしたことないんだろう。
本当にオレは、今まで一体、何をしていたんだろう。頭が働かなくて、ただただ笑った。死ぬんだな、と思ったら、余計に笑えた。そうして気付けば、頬を涙が伝っていた。
『······オレの父さんと、母さんに、ごめんなさい、と······謝っていたと、伝えて、下さい』
震える声で伝えれば、間近にあった恐い顔が悲しげに歪んで霞んで見えた。なんだか、雰囲気がアルトさんに似てる気がした。全然似てないのに、おかしかった。
『ふふ、アルト、さんに、似てる』
オレの目の前は、そのまま真っ暗になった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あれから、目覚めるとアルトさんの家族の家に寝かされていた。
そして、なぜかアルトさんの家族だけはオレに親切にしてくれるようになった。そんな気がするだけかもしれないけれど。
他の村人からは虫以下の扱いを受けるから余計なのかもしれない。
あの日、倒れたオレを介抱して、味のしない硬い肉を食べさせてくれた。噛み切れないが、腹が減っていたから、泣きながら、どうにか飲み込んだ。オレの皮膚は全身が虫に刺されて真っ赤に腫れていたらしく、それで痛みが酷かったらしい。お陰で全身に謎の薬も塗られた。生臭い薬だが、文句は言わずに我慢して塗って貰えば、段々と皮膚は良くなっていった。
あちこち痛いし、飯は不味いし硬いが、生きる為には全部受け入れるしかない。ここには、オレを守ってくれる父さんも母さんもいないのだから。
自分じゃあ肉も手に入れられない。金は、街を出てから一つも持たせて貰えていない。犯罪者だから当然なのだろう。
強制労働だから、毎日、オレは働かないといけない。村の外にある森で木を切り倒して薪にしたり、野生の獣を殺して捌いたりといった肉体労働だ。これがリマ村の主な仕事で、それで村人は生計を立てているらしかった。だが、これもまたオレには無理だった。
獣を捌く様子を見るだけで、何度も吐いた。料理されて綺麗に盛り付けられた後の肉しか見たことが無かったのだから、その衝撃は凄まじかった。
更に、木を切るなんて簡単だろうと思っていたが、本当に全く切れなかった。三日かけて、掌の豆を潰して潰して、ようやく切れた時は感動して泣いた。
そんなオレが周りから笑われて嘲られても、アルトさんの家族は僕に食事の用意や痛めた身体や心の介抱をしてくれた。何も知らないオレに呆れながらも、狩りの仕方や、木の切り方を根気強く教えてくれた。お陰で3年経ち、ようやく一人で木を切り倒せるようになったし、モサ鳥なら、なんとか捕まえることが出来るようになった。アルト以下、とアルトさんまで引き合いに出されて悪口を言われるが、お母さんは僕を褒めてくれた。
『ミヤくん、最初は一人じゃ全部出来なかったんだもの。随分と成長しているわ。他の人から何か言われても気にしちゃダメよ。アルトも辛くても、懸命に努力し続けていたわ』
少しずつ身体も心も安定してからも、洞穴で暮らすオレを、アルトさんの家族だけが時々、家に招待してくれた。外から見れば草の固まりにしか見えなかったけれど、中に入れば快適だった。洞穴と比べれば天国。厚く編み込んだ草の敷物や獣の毛皮が重ねられていて、地面の冷たさや硬さが感じられない。草の隙間も毛皮で塞がれていて風が入らなくて暖かい。風が入ら無いって、すごいことなんだと感動した。
『これはね、アルトが全部作ってくれていたのよ。本当に優しい子でね。この村では色々と辛い思いをさせてしまったけれど····今は幸せそうで嬉しいの。力は弱かったけど手先が器用で、ほら、沢山、温かい上着なんかも作ってくれていたわ』
お母さんは、アルトさんの思い出を話す時に、心から愛していると分かる柔らかい瞳をしていた。オレの母さんを思い出す。
こんな瞳をしていたのは、オレが幾つの頃までだったか。そして、それを失わせたのは、オレ自身だったのか。
『ミヤくんは、悪い子じゃないのよね。赤ん坊と同じで物を知らないだけなのよ。これから知って行けば良いんだから、大丈夫。まだまだ若いから、これからよ』
何度も何度も励まされながら、毎日洞穴で暮らし働くことに慣れていった。これまで働いたことの無かったオレが、生まれて初めて過酷な暮らしの中で働いた。段々と、頭の中がスッキリとして、周りのことが良く見える時間が増えた。それは不思議な感覚だった。
そうして、3年が過ぎて、オレはリマ村を出ることになった。
「お世話になりました。沢山のことを教えて頂いて、ありがとうございました」
最後の挨拶で、村長や重役には何も教わって無いけれど、オレは恙無く差し障り無く御礼を述べた。以前のオレなら悪態をついていただろう。
それから、アルトさんの家族には、泣きながら何度も何度も御礼を言った。
お父さんもお母さんも、お兄さん達も、皆、一緒に泣いてくれた。
「ほんとにっ、オレぇっ、酷いこと、してっ、ごめんなざいっ!!」
これまでも何度も何度も伝えて来た謝罪と感謝。
オレを中心に、アルトさんの家族が囲んで肩を組んで慰めてくれた。温かい人達に感謝しか無かった。
そうして、監督者が迎えに来た。
「本当にっ、本当っ!!ありがとうございました~っ!!」
村を出る瞬間まで、全力で手を振り泣きながら叫んでいた。
「挨拶、終わりましたか?」
冷静な監督者の声に、少し恥ずかしくなる。
「はいっ!!素晴らしい人達と出会えて、幸運でした。次のパッカ村までの移動、宜しくお願い致します!」
監督者が、少し嫌そうな顔をしたが、すぐに笑顔になって馬車へ案内された。
「この村で、良い暮らしが出来ていたんですね。ご両親も安心するでしょうから、お伝えしておきます」
「いえ、オレは犯罪者ですから洞穴で暮らしていました」
「洞穴·······??まさか、あなたが?」
「オレは、自分が犯罪者だと自白したんです。それで、洞穴暮らしになってしまいましたが、それで良かったと今は思います。お陰で、生きるということが、ようやく分かりました」
「生きる····?はぁ、なんだか変わりましたね」
清々しく笑うオレを横目に怪訝そうな監督者。オレは気にもならなかった。
リマ村で受けた数々の罵詈雑言に比べれば。
アルトさんは、強かったんだ、と改めて想いを馳せながら馬車に揺られてパッカ村へと向かった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
山を超えるのに馬車は向かないらしい。
ぐるぐると山の周りを回りながら少しずつ降りて行って、また登る、を繰り返す。
少し気分が悪くなった頃、ようやくパッカ村に辿り着いた。それでも、オレは懸命に挨拶をした。
「初めまして!!ミヤと申します。どうぞ宜しくお願い致します!」
監督者とは入口で別れ、村へ入ると、沢山の村民が並んでオレを値踏みするように見ていた。これも慣れっこだ。ここの人達は、線が細い。若者が見当たらないから、良く分からないが、ブレイブさんみたいな人は一人もいない気がする。
「ほう、お前がミヤか。ブレイブから聞いていたのとは、少し違うようだ。リマ村で何かあったのかね」
一番歳上らしい爺さんに話し掛けられた。村長かもしれない。きっと若い頃は美人だったんじゃないかと思う。今はシワシワだけど。
「はい!リマ村で沢山のことを教えて頂きました。でも、まだまだ知らないことが沢山あると思います。ぜひ、パッカ村でも教えて頂きたいのです!どうぞ宜しくお願いします!」
ガバッと頭を下げた。何の返事も無かった。顔を挙げると、そこには村長しか居なかった。何か間違えただろうか。
「ホッホッホ、そんなに緊張するな。もうワシしかおらん。ブレイブから聞いていたよりも、まともそうで安心したわい。ワシの家で暮らすようになるのでな、一緒に付いて来い」
「えっ?!あの、オレ····本当に良いんですか?」
歩き出す村長に話し掛けると、ピタリと足を止めて振り返った。
「ブレイブを刺した件か?この村でブレイブを刺したことがある人間なんぞ、ゴロゴロいたからな。問題にはならんのじゃ」
「·······へ??」
「さ、行くぞ」
オレは放心状態で村長の後をフラフラと付いて行った。
刺した人間がゴロゴロいる?どういうことだ。
「ほい、ここが我が家だ。自分の家だと思って寛ぐと良い」
「すっご!!えっ、すごい!!」
街で暮らしていたオレなら、きっと馬鹿にしたんだろう家は、木で造られていた。でも、今のオレは洞穴暮らしのミヤだ。
しっかりと隙間無く建てられた丈夫だと分かる立派な家に感動した。
「素晴らしいじゃろ。これはブレイブが建てたんじゃ。ワシは素晴らしいと褒めていたが、周りからは下僕の仕事だと罵られていた」
「えっ?!何でですか?!こんなに凄いのに?!」
「ここで暮せば分かる。さて、仕事場を案内しよう」
「え?!あ、はいっ!分かりました!宜しくお願いします!」
何が何だか分からないままに、小さな荷物を片隅に置いて、オレは村長の後を追いかけた。
どの家も同じ木造で、それはそれは立派な家だった。
どれも少しの違いはあるが、全部同じ人が造ったと分かる。これ、全部ブレイブさんだ。こんなに沢山の家を一人で建てたなんて。
「ここだ。この機械を使えるように、やり方を教えてやるから」
たどり着いたのは、やはり木造の立派な家だった。でも、他の家とは違い間口が広く家の中が丸見えだった。
「機械?え、これって、なんですか?」
その中に、沢山の何だか細い板やら糸やらが繋がり合った、変な物が置かれていた。
椅子のようなものもある。
オレの頭は疑問でいっぱいだ。リマ村での仕事と言えば木を切る、獣を倒す、だったのだ。仕事は森の中。こんな立派な建物の中で仕事をして良いのだろうか?
村長が笑い出した。
「なるほど、物を知らないとは、こういうことか。ワシも新しい学びになる。見ておれ」
その絡まりあったおかしな道具の前に座った村長は、素早く手を動かし始めた。シュコンシュコン、と高い音が鳴り続ける。
何をしてるのか、さっぱり分からない。動きが早くて眼で追えない。
しばらくすると、小さな白い物を見せられた。
「これが布だ。パッカ村名産のな」
「え、布ですか?」
街で見かける布は、もっと綺羅びやかな色だったり模様だったりしていた。これは、ただ白い。さわり心地も、普通だ。
「ふははっ、普通だろう」
「·······はい」
機嫌良さそうに村長が笑う。とりあえず機嫌を損ねなくて良かった、と安堵する。
「こんな物しか作れなくなって、この村はもうすぐ終わる。ミヤがいる間くらいはどうにか持つだろうがな。それもわからん。ダメになる時には早目に街へ帰してやる。こんなことになったのは、この村が神の思し召しを無視し続けた結果じゃ。ワシもそれを止めきれ無かった。つまりは同罪というもの。共に滅んで行く」
「神の思し召し······?何のお話だか、オレにはちょっと······」
ハハッと機嫌良く笑う村長に肩を叩かれ、その建物を出た。外へ出ると日差しが眩しかった。陽の光に当たる村長のふくはキラキラと光って綺麗だった。さっきの布とは違う。
「この村にブレイブに似た者はおらんじゃろ」
歩きながら、唐突に話し掛けられて、慌てた。罵詈雑言でないのが、却って不思議に思えた。
「え?·······は、はい」
言って良いものか、悩んで悩んで、答えた。でも、やはり言いたいと顔を上げる。
「あの·····リマ村には、ブレイブさんに似た人が沢山いました」
「······そうか。リマ村か·····これも神の思し召しか」
村長は立ち止まり、天を仰いだ。何となく悲しそうだと思った。
「普通、同じ山の集落とは付合いがあるが、山二つを越えた集落とは付き合わない。ワシも他の村人も、リマ村へは行ったことが無いんじゃ。行商人の話を聞くだけでな」
「えっ、それで、どうやってアルトさんとブレイブさんは出会ったんですか?」
オレの頭は疑問で埋め尽くされ、思わず聞いてしまった。
村長は、どこか悲しそうにしながらも、再び、ゆっくりと歩きながら話してくれる。優しい話し方をする人だなぁ、と嬉しくなる。こんな風にアルトさんとも話したかった。
「ふむ。アルトというのか、ブレイブの相手は。良い名だ。二人共に結婚相手が見つからなくてな。あちこち探して探して、ようやく行商人を頼りに連絡を取り合ったんじゃ」
「行商人を頼りに?それから会うようになったんですか?」
「落ち合う場所と日時を決めてな、そこへ旅立った」
「????デート、とかではなく?旅立った?」
完全に、この村を旅立ったような話に聞こえる。まさか、会ってもいない人と、いきなり結婚はあり得ない。
「デート?なんだそれは。ようやく見つかった婚儀相手と上手くやれるように祈っておった。今は上手くやれてるんだろう?」
「はっ、はいっ、上手く、ヤレてると思います」
思わず俯いた。オレは、ちなみに経験が無い。モテ無かったから。
「そうかそうか······ブレイブが幸せならば、もう良いのだ。さ、疲れただろう。食事にしよう」
「はいっ!!ありがとうございます!」
まさかの、村長宅でご飯を食べさせて貰える!!喜びで胸がいっぱいになった。
「さあ、召し上がれ」
「·········はい」
そこにあるのは、全て山菜。肉や魚も一つも無かった。オレは少ししょんぼりしながらも、食べ始めた。
「んっまいっ!!美味しいです!」
「ハハハッ、そんじゃろ。ブレイブがいた頃に沢山作っていた調味料があってな。世にも美味い料理が出来るんじゃ」
村長は楽しそうに良く笑った。二人きりの食卓だけれど、木のテーブルもあって居心地は最高だった。
「オレ、今度狩りしてきます!肉の捌き方も教わったから、肉が食べられますよ!」
得意気に話すと、村長がピタリと動きを止めた。
「それはだめだ、ミヤ。そんなことをしたら、村の奴らがお前を襲う」
「襲う?同じ村の人が?どういうことですか?」
リマ村でも罵詈雑言はあったけれど、襲われることは無かった。殴られたのも、アルトさんの家族に最初の時だけ。
「この村は狂っておる」
村長の話は信じ難い内容だった。
オレは、暴言を吐かれながら重い獣を背負って歩いている。道じゃない。ただの土だ。あちこち根っこが凸凹と出ていて、石や岩も転がっているから、普通に歩けば転ぶことを、この3年で学んだ。
「アルトは役立たずだと思っていたが、これ程に酷い奴がいるとはな。アルトの方が、遥かにマシだった」
「たかが木を切るのに、三日も掛かったぞ。アルトでさえ半日もあれば二本は切り終わったぞ」
陰口じゃない。目の前で道を塞いで堂々と言われる罵詈雑言にも慣れた。オレは、ずっしりと肩に伸し掛かった獣の重さと酷い血の臭いに耐えながら、じっと我慢する。
散々言い放って気が済んだらしく、ソイツらは去って行った。オレは重い足取りで家路を急ぐ。家路と言っても、そこは家ではないけど。
3年前、アルトさんの家族の怒りを買ったオレは、あの草の固まりにさえ住むことを許されなかった。当然だろうと、今では分かる。その当時は理解出来なかった。
そんなオレに、村長と重役から下されたのは、洞穴での暮らしだった。
結果として、街で生まれて、何不自由なく暮らして来たオレに、洞穴暮らしは無理だった。無理に決まってる。食事を作ったことが無いのは勿論、火も起こしたことが無いんだから。
何でも出来ると信じていた自分が、一人じゃ何も出来ないということを、その時に生まれて初めて知った。
『火が起こせない?まさか肉を生で食べていたのか?信じられないな』
村長達に洞穴へ放り込まれて三日。オレは洞穴の入口で倒れていた。
水だけは、川をようやく三日目にみつけて飲むことが出来た。でも、それだけだ。
食べ物が無い暮らしなんてしたことが無かったオレは、我慢の限界だった。目眩がして、とにかく身体中が痛くて身動き取れずに倒れていたところを、アルトさんの家族に発見された。心配して、オレの様子を見に来たらしかった。
『·····いえ、なにも、たべて、ません』
微かに発した声を拾って貰えて安堵する。このまま死ぬとしても、誰かに見つけて貰えるだけで嬉しいと思えた。
『なぜ?そこら辺に獲物は沢山いただろう?昨日から働きに来ないと村長から言われて様子を見に来たが、一体、何をしていたんだ?』
心底不思議そうに言われて、微かに笑った。きっと、何も出来ない人間が存在するなんて、想像もしたことないんだろう。
本当にオレは、今まで一体、何をしていたんだろう。頭が働かなくて、ただただ笑った。死ぬんだな、と思ったら、余計に笑えた。そうして気付けば、頬を涙が伝っていた。
『······オレの父さんと、母さんに、ごめんなさい、と······謝っていたと、伝えて、下さい』
震える声で伝えれば、間近にあった恐い顔が悲しげに歪んで霞んで見えた。なんだか、雰囲気がアルトさんに似てる気がした。全然似てないのに、おかしかった。
『ふふ、アルト、さんに、似てる』
オレの目の前は、そのまま真っ暗になった。
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あれから、目覚めるとアルトさんの家族の家に寝かされていた。
そして、なぜかアルトさんの家族だけはオレに親切にしてくれるようになった。そんな気がするだけかもしれないけれど。
他の村人からは虫以下の扱いを受けるから余計なのかもしれない。
あの日、倒れたオレを介抱して、味のしない硬い肉を食べさせてくれた。噛み切れないが、腹が減っていたから、泣きながら、どうにか飲み込んだ。オレの皮膚は全身が虫に刺されて真っ赤に腫れていたらしく、それで痛みが酷かったらしい。お陰で全身に謎の薬も塗られた。生臭い薬だが、文句は言わずに我慢して塗って貰えば、段々と皮膚は良くなっていった。
あちこち痛いし、飯は不味いし硬いが、生きる為には全部受け入れるしかない。ここには、オレを守ってくれる父さんも母さんもいないのだから。
自分じゃあ肉も手に入れられない。金は、街を出てから一つも持たせて貰えていない。犯罪者だから当然なのだろう。
強制労働だから、毎日、オレは働かないといけない。村の外にある森で木を切り倒して薪にしたり、野生の獣を殺して捌いたりといった肉体労働だ。これがリマ村の主な仕事で、それで村人は生計を立てているらしかった。だが、これもまたオレには無理だった。
獣を捌く様子を見るだけで、何度も吐いた。料理されて綺麗に盛り付けられた後の肉しか見たことが無かったのだから、その衝撃は凄まじかった。
更に、木を切るなんて簡単だろうと思っていたが、本当に全く切れなかった。三日かけて、掌の豆を潰して潰して、ようやく切れた時は感動して泣いた。
そんなオレが周りから笑われて嘲られても、アルトさんの家族は僕に食事の用意や痛めた身体や心の介抱をしてくれた。何も知らないオレに呆れながらも、狩りの仕方や、木の切り方を根気強く教えてくれた。お陰で3年経ち、ようやく一人で木を切り倒せるようになったし、モサ鳥なら、なんとか捕まえることが出来るようになった。アルト以下、とアルトさんまで引き合いに出されて悪口を言われるが、お母さんは僕を褒めてくれた。
『ミヤくん、最初は一人じゃ全部出来なかったんだもの。随分と成長しているわ。他の人から何か言われても気にしちゃダメよ。アルトも辛くても、懸命に努力し続けていたわ』
少しずつ身体も心も安定してからも、洞穴で暮らすオレを、アルトさんの家族だけが時々、家に招待してくれた。外から見れば草の固まりにしか見えなかったけれど、中に入れば快適だった。洞穴と比べれば天国。厚く編み込んだ草の敷物や獣の毛皮が重ねられていて、地面の冷たさや硬さが感じられない。草の隙間も毛皮で塞がれていて風が入らなくて暖かい。風が入ら無いって、すごいことなんだと感動した。
『これはね、アルトが全部作ってくれていたのよ。本当に優しい子でね。この村では色々と辛い思いをさせてしまったけれど····今は幸せそうで嬉しいの。力は弱かったけど手先が器用で、ほら、沢山、温かい上着なんかも作ってくれていたわ』
お母さんは、アルトさんの思い出を話す時に、心から愛していると分かる柔らかい瞳をしていた。オレの母さんを思い出す。
こんな瞳をしていたのは、オレが幾つの頃までだったか。そして、それを失わせたのは、オレ自身だったのか。
『ミヤくんは、悪い子じゃないのよね。赤ん坊と同じで物を知らないだけなのよ。これから知って行けば良いんだから、大丈夫。まだまだ若いから、これからよ』
何度も何度も励まされながら、毎日洞穴で暮らし働くことに慣れていった。これまで働いたことの無かったオレが、生まれて初めて過酷な暮らしの中で働いた。段々と、頭の中がスッキリとして、周りのことが良く見える時間が増えた。それは不思議な感覚だった。
そうして、3年が過ぎて、オレはリマ村を出ることになった。
「お世話になりました。沢山のことを教えて頂いて、ありがとうございました」
最後の挨拶で、村長や重役には何も教わって無いけれど、オレは恙無く差し障り無く御礼を述べた。以前のオレなら悪態をついていただろう。
それから、アルトさんの家族には、泣きながら何度も何度も御礼を言った。
お父さんもお母さんも、お兄さん達も、皆、一緒に泣いてくれた。
「ほんとにっ、オレぇっ、酷いこと、してっ、ごめんなざいっ!!」
これまでも何度も何度も伝えて来た謝罪と感謝。
オレを中心に、アルトさんの家族が囲んで肩を組んで慰めてくれた。温かい人達に感謝しか無かった。
そうして、監督者が迎えに来た。
「本当にっ、本当っ!!ありがとうございました~っ!!」
村を出る瞬間まで、全力で手を振り泣きながら叫んでいた。
「挨拶、終わりましたか?」
冷静な監督者の声に、少し恥ずかしくなる。
「はいっ!!素晴らしい人達と出会えて、幸運でした。次のパッカ村までの移動、宜しくお願い致します!」
監督者が、少し嫌そうな顔をしたが、すぐに笑顔になって馬車へ案内された。
「この村で、良い暮らしが出来ていたんですね。ご両親も安心するでしょうから、お伝えしておきます」
「いえ、オレは犯罪者ですから洞穴で暮らしていました」
「洞穴·······??まさか、あなたが?」
「オレは、自分が犯罪者だと自白したんです。それで、洞穴暮らしになってしまいましたが、それで良かったと今は思います。お陰で、生きるということが、ようやく分かりました」
「生きる····?はぁ、なんだか変わりましたね」
清々しく笑うオレを横目に怪訝そうな監督者。オレは気にもならなかった。
リマ村で受けた数々の罵詈雑言に比べれば。
アルトさんは、強かったんだ、と改めて想いを馳せながら馬車に揺られてパッカ村へと向かった。
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山を超えるのに馬車は向かないらしい。
ぐるぐると山の周りを回りながら少しずつ降りて行って、また登る、を繰り返す。
少し気分が悪くなった頃、ようやくパッカ村に辿り着いた。それでも、オレは懸命に挨拶をした。
「初めまして!!ミヤと申します。どうぞ宜しくお願い致します!」
監督者とは入口で別れ、村へ入ると、沢山の村民が並んでオレを値踏みするように見ていた。これも慣れっこだ。ここの人達は、線が細い。若者が見当たらないから、良く分からないが、ブレイブさんみたいな人は一人もいない気がする。
「ほう、お前がミヤか。ブレイブから聞いていたのとは、少し違うようだ。リマ村で何かあったのかね」
一番歳上らしい爺さんに話し掛けられた。村長かもしれない。きっと若い頃は美人だったんじゃないかと思う。今はシワシワだけど。
「はい!リマ村で沢山のことを教えて頂きました。でも、まだまだ知らないことが沢山あると思います。ぜひ、パッカ村でも教えて頂きたいのです!どうぞ宜しくお願いします!」
ガバッと頭を下げた。何の返事も無かった。顔を挙げると、そこには村長しか居なかった。何か間違えただろうか。
「ホッホッホ、そんなに緊張するな。もうワシしかおらん。ブレイブから聞いていたよりも、まともそうで安心したわい。ワシの家で暮らすようになるのでな、一緒に付いて来い」
「えっ?!あの、オレ····本当に良いんですか?」
歩き出す村長に話し掛けると、ピタリと足を止めて振り返った。
「ブレイブを刺した件か?この村でブレイブを刺したことがある人間なんぞ、ゴロゴロいたからな。問題にはならんのじゃ」
「·······へ??」
「さ、行くぞ」
オレは放心状態で村長の後をフラフラと付いて行った。
刺した人間がゴロゴロいる?どういうことだ。
「ほい、ここが我が家だ。自分の家だと思って寛ぐと良い」
「すっご!!えっ、すごい!!」
街で暮らしていたオレなら、きっと馬鹿にしたんだろう家は、木で造られていた。でも、今のオレは洞穴暮らしのミヤだ。
しっかりと隙間無く建てられた丈夫だと分かる立派な家に感動した。
「素晴らしいじゃろ。これはブレイブが建てたんじゃ。ワシは素晴らしいと褒めていたが、周りからは下僕の仕事だと罵られていた」
「えっ?!何でですか?!こんなに凄いのに?!」
「ここで暮せば分かる。さて、仕事場を案内しよう」
「え?!あ、はいっ!分かりました!宜しくお願いします!」
何が何だか分からないままに、小さな荷物を片隅に置いて、オレは村長の後を追いかけた。
どの家も同じ木造で、それはそれは立派な家だった。
どれも少しの違いはあるが、全部同じ人が造ったと分かる。これ、全部ブレイブさんだ。こんなに沢山の家を一人で建てたなんて。
「ここだ。この機械を使えるように、やり方を教えてやるから」
たどり着いたのは、やはり木造の立派な家だった。でも、他の家とは違い間口が広く家の中が丸見えだった。
「機械?え、これって、なんですか?」
その中に、沢山の何だか細い板やら糸やらが繋がり合った、変な物が置かれていた。
椅子のようなものもある。
オレの頭は疑問でいっぱいだ。リマ村での仕事と言えば木を切る、獣を倒す、だったのだ。仕事は森の中。こんな立派な建物の中で仕事をして良いのだろうか?
村長が笑い出した。
「なるほど、物を知らないとは、こういうことか。ワシも新しい学びになる。見ておれ」
その絡まりあったおかしな道具の前に座った村長は、素早く手を動かし始めた。シュコンシュコン、と高い音が鳴り続ける。
何をしてるのか、さっぱり分からない。動きが早くて眼で追えない。
しばらくすると、小さな白い物を見せられた。
「これが布だ。パッカ村名産のな」
「え、布ですか?」
街で見かける布は、もっと綺羅びやかな色だったり模様だったりしていた。これは、ただ白い。さわり心地も、普通だ。
「ふははっ、普通だろう」
「·······はい」
機嫌良さそうに村長が笑う。とりあえず機嫌を損ねなくて良かった、と安堵する。
「こんな物しか作れなくなって、この村はもうすぐ終わる。ミヤがいる間くらいはどうにか持つだろうがな。それもわからん。ダメになる時には早目に街へ帰してやる。こんなことになったのは、この村が神の思し召しを無視し続けた結果じゃ。ワシもそれを止めきれ無かった。つまりは同罪というもの。共に滅んで行く」
「神の思し召し······?何のお話だか、オレにはちょっと······」
ハハッと機嫌良く笑う村長に肩を叩かれ、その建物を出た。外へ出ると日差しが眩しかった。陽の光に当たる村長のふくはキラキラと光って綺麗だった。さっきの布とは違う。
「この村にブレイブに似た者はおらんじゃろ」
歩きながら、唐突に話し掛けられて、慌てた。罵詈雑言でないのが、却って不思議に思えた。
「え?·······は、はい」
言って良いものか、悩んで悩んで、答えた。でも、やはり言いたいと顔を上げる。
「あの·····リマ村には、ブレイブさんに似た人が沢山いました」
「······そうか。リマ村か·····これも神の思し召しか」
村長は立ち止まり、天を仰いだ。何となく悲しそうだと思った。
「普通、同じ山の集落とは付合いがあるが、山二つを越えた集落とは付き合わない。ワシも他の村人も、リマ村へは行ったことが無いんじゃ。行商人の話を聞くだけでな」
「えっ、それで、どうやってアルトさんとブレイブさんは出会ったんですか?」
オレの頭は疑問で埋め尽くされ、思わず聞いてしまった。
村長は、どこか悲しそうにしながらも、再び、ゆっくりと歩きながら話してくれる。優しい話し方をする人だなぁ、と嬉しくなる。こんな風にアルトさんとも話したかった。
「ふむ。アルトというのか、ブレイブの相手は。良い名だ。二人共に結婚相手が見つからなくてな。あちこち探して探して、ようやく行商人を頼りに連絡を取り合ったんじゃ」
「行商人を頼りに?それから会うようになったんですか?」
「落ち合う場所と日時を決めてな、そこへ旅立った」
「????デート、とかではなく?旅立った?」
完全に、この村を旅立ったような話に聞こえる。まさか、会ってもいない人と、いきなり結婚はあり得ない。
「デート?なんだそれは。ようやく見つかった婚儀相手と上手くやれるように祈っておった。今は上手くやれてるんだろう?」
「はっ、はいっ、上手く、ヤレてると思います」
思わず俯いた。オレは、ちなみに経験が無い。モテ無かったから。
「そうかそうか······ブレイブが幸せならば、もう良いのだ。さ、疲れただろう。食事にしよう」
「はいっ!!ありがとうございます!」
まさかの、村長宅でご飯を食べさせて貰える!!喜びで胸がいっぱいになった。
「さあ、召し上がれ」
「·········はい」
そこにあるのは、全て山菜。肉や魚も一つも無かった。オレは少ししょんぼりしながらも、食べ始めた。
「んっまいっ!!美味しいです!」
「ハハハッ、そんじゃろ。ブレイブがいた頃に沢山作っていた調味料があってな。世にも美味い料理が出来るんじゃ」
村長は楽しそうに良く笑った。二人きりの食卓だけれど、木のテーブルもあって居心地は最高だった。
「オレ、今度狩りしてきます!肉の捌き方も教わったから、肉が食べられますよ!」
得意気に話すと、村長がピタリと動きを止めた。
「それはだめだ、ミヤ。そんなことをしたら、村の奴らがお前を襲う」
「襲う?同じ村の人が?どういうことですか?」
リマ村でも罵詈雑言はあったけれど、襲われることは無かった。殴られたのも、アルトさんの家族に最初の時だけ。
「この村は狂っておる」
村長の話は信じ難い内容だった。
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