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過去を踏んづけて
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「ブ、ブレイブさん·····いえ、ブレイブ」
「ア、アルトさん·······いや、アルト」
お互いに照れながら『さん』を外す練習をしている。
毎日、あんなに破廉恥な行為はしているが、未だに『ブレイブさん』『アルトさん』と呼び合うことが、互いにもどかしかった。そして、遂に今日、互いに呼び合う練習を始めたのだ。
既に出会ってから、6年を過ぎていたが。
「そんな、僕、興奮しちゃいます♡」
「俺も、腹のナカがぐずぐずになっちゃいます♡」
お互いに手を取り合いながら、見詰め合い頬を染める大男と細身の男。
そんな二人の真横を子供が走り抜けて行く。笑い声も賑やかに響く。
そう、ここは街の中央広場。
子供や仕事の休憩をする人々の憩いの場。
明るい日差しの降り注ぐ中での練習である。
「あらまあ、また二人の世界?いつまで新婚なんだい」
「本当に。ここへ来た時と何も変わらないねえ。羨ましいことで」
街の皆が微笑ましくも、生温かく見守る中、二人の距離はどんどん縮まる。
そうして、とうとう唇と唇が触れ合う瞬間。子供が手で目を隠しながら、こっそり隙間から見ている。
「ブレイブさん!!アルトさん!!帰って来ました!!!」
二人の間に割り入った強者がいる。
そんなことをする人間は、ここには一人しかいない。
勿論、親しくなった人は沢山いるけれど、この熱く特別な二人を邪魔する人間は他にはいない。
「·······ルンブレンさん。なんですか?今、とても大切な時間だったんですが」
絶対零度の薄い緑色の冷たい瞳で禿頭を一瞥するブレイブ。
そこには、先程まで満ちていた優しさや愛おしさは微塵も感じられない。
「すっ、すまない!!実は、バカ息子が、ミヤが帰って来たんです」
「ミヤ·····??誰でしたっけ?」
「アルト·····俺を刺した奴がいたんですよ」
ハッとして思い出したアルトは、今更ながらブレイブの腹部を撫でて傷を確認する。
「えっ!!ブレイブさん、いやブレイブ、大丈夫?痛く無い?」
「もう、とっくの昔に治ってますよ。あんなもの·····でも、アルトに····触って貰えて嬉しいです」
「あの、いいですか?」
また二人の世界へと浸り始めるのを止めるのは、やはり禿頭のルンブレンさん。広めの額から汗が流れ落ちる。
「·····何度も、なんですか?ルンブレンさん。今、大事なところなんですけど」
「えぇぇ······コホン。ミヤは、大変な罪を犯しました。そして強制労働を終えて、この街へ戻ることについてご意見頂きたく参上した次第です。もしお二人が顔を見るのも辛いのであれば、やはりこの街へは戻らないよう」
「別にいいですよ。ね?アルト♡」
「ブレイブが良いなら僕も良いです♡」
「······え、良いんですか?本当に?ブレイブさんを刺したんですよ?」
もう、二人共に聞いて居なかった。
イチャイチャしながら去って行く二人を見送って、ルンブレンさんは再び走る。
街の入口へ向けて全力疾走。もう歳を取って、腹も出て来ているし、足も腰も膝も痛い。お洒落には気をつけているが、今はジャケットだって汗で染みが出来てシャツもはだけて台無しだ。そうなれば、年相応。
だって、もう60歳だ。あのミヤだって36歳。すっかりお爺さんのルンブレンさんは、けれどまだ町長。
「ミ、ミヤ!!お許しが出たぞ!!街へ入ろう」
「······父さん、ありがとうございます。本当にご迷惑ばかりお掛けして、私は愚息です」
「·····なぁ、本当に、ミヤなのか?」
父と息子が見間違える筈が無い。それなのに、どうしても息子には思えない。それ程に人が変わってしまった。いや、変わってくれたと有難がるのが本当かもしれない。
「はい。貴方の息子のミヤです。リマ村とパッカ村にお世話になり、ようやく人としての生き方を学ぶことが出来ました。これからは、人の役に立てるような人間になりたいのです。どうか、ご教授下さい」
空いた口が塞がらない。違和感しかない。
あの馬鹿丸出しだった息子が、まともな言葉を話している。しかも謙虚だ。あり得ない。
「何があったんだ?強制労働で?」
「······父さん。私は、あのお二人を心から尊敬しています。勿論、父さん母さんのことも尊敬しています。でも、もし私があの環境で生まれていたなら、とっくに死んでいたでしょう。この街で生まれた事を毎日、神に感謝して生きていきます」
「分からないが、分かった。ミヤ、とりあえず家に帰ろう」
別人のようになった息子が、地面に座り込み泣きながら拝み始めた。色んなことを超え過ぎたようだ。溜息をついて、息子を立たせて家路へ急ぐ。
妻に、この姿を見せて良いものかと考えながら。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「なんと、そんなことが······考えられないな」
「本当に、そんな村が存在するんですか?田舎とは言っても、それ程、遠い訳でも無いのに」
家へ着くが、やはり息子は変わらなかった。椅子へ座ることを固辞して床に伏せて妻に謝罪と挨拶をする。ただの茶に感動して泣く。一体どれくらい風呂に入って無かったのか、髪が固まってガチガチだった。服は、この街を出た時と同じ物らしかったがボロボロで、浮浪者のよう。だが、顔は憑き物が取れたように精悍ささえ感じさせるものへと変貌していた。
そこで、村での暮らしを尋ね始めると、それは真実とは思えない驚愕の連続だった。妻も驚きで胸を抑えて過呼吸になりかけている。
「·······信じ難いが、特にパッカ村は常軌を逸してるな」
「アルトさんもブレイブさんも、そんな暮らしをしていたなんて······」
「私は、そんな人に対して、あんなことを·····自分の罪が恐ろしい。これからは罪を悔いて神の御下を歩きたいのです」
晴れ晴れとしながらも息子の様子がおかしいのは、この際置いておこう。とんでもない経験をした街生まれのボンボンは、まさに言葉通り、生まれ変わったらしい。
息子の言うことには、ブレイブさんとアルトさんは、それぞれ生まれた場所とは違う村で生育したのでは、と。
その為に、二人共に多くの苦難を受けて生きて来たのだという。そんなことが現実にあるとは考えられないが、確かに息子の話は辻褄が合うようにも思えた。
パッカ村で村長から聞かされた話では、特にブレイブさんは過酷な暮らしを強いられたという。生来の頑強さと器用さで、村の食料の殆どを幼い頃から一人で賄っていたという。更には成長してから村の家も全て一人きりで建てていたが、それだけでは無かった。村の伝統の機織り機を故意に壊させることで村人全員を敵に回して、結果、歳の近い若者から嬲りものにされることを容認させていたという。村長さえも庇い切れず、ようやく村人の目を掻い潜って遠い村のアルトさんとの結婚に漕ぎ着け、村から逃すことが出来た、と。
『特に、サンという若者がブレイブさんに酷く執着していた』そう村長は語っていたらしい。無理難題を吹っ掛け、笑い者にして嬲り、時には刃物で刺したことさえあったという。
「それでも苦痛に耐えるブレイブさんを見る目は異常だった、と村長は言っていたんです。でも、その人も含めてパッカ村の若者は数年前に消息を絶ったらしくて······それは、ブレイブさん達が住んでいた場所を、その人達が突き止めたらしい時期だったと村長は言っていました」
「それは······」
ミヤは、ゆっくりと首を振った。
「ブレイブさんは、若者達は訪ねて来たけれどすぐに帰ったから何も知らないと答えたそうです」
「そうか。それなら·······」
「けれど、村長は言っていました。あのサンが何もしないはずが無いのだ、と。異常な程に執着をしていたブレイブさんが結婚して幸せに暮らす姿を見たら発狂して何かしら仕出かしただろう、と······」
家の中はシンと静まり返った。遠くで子供の笑い声が響いている。今日もタクスの街は平和だ。
「····ミヤ、お前はどう思う?」
「私は、ブレイブさんを信じます」
ミヤは迷い無く答えた。それを見て、家族3人に、ようやく温かい空気が流れた。
「そうだな。ワシもブレイブさんを信じるよ」
「ええ、勿論。ブレイブさんが嘘をつくはずが無いもの」
3人共に笑い合った。どことなくぎこち無い空気はまだあるが、直に慣れるだろう。別人のようになった息子も含めて、血の繋がった家族なのだから。
「ア、アルトさん·······いや、アルト」
お互いに照れながら『さん』を外す練習をしている。
毎日、あんなに破廉恥な行為はしているが、未だに『ブレイブさん』『アルトさん』と呼び合うことが、互いにもどかしかった。そして、遂に今日、互いに呼び合う練習を始めたのだ。
既に出会ってから、6年を過ぎていたが。
「そんな、僕、興奮しちゃいます♡」
「俺も、腹のナカがぐずぐずになっちゃいます♡」
お互いに手を取り合いながら、見詰め合い頬を染める大男と細身の男。
そんな二人の真横を子供が走り抜けて行く。笑い声も賑やかに響く。
そう、ここは街の中央広場。
子供や仕事の休憩をする人々の憩いの場。
明るい日差しの降り注ぐ中での練習である。
「あらまあ、また二人の世界?いつまで新婚なんだい」
「本当に。ここへ来た時と何も変わらないねえ。羨ましいことで」
街の皆が微笑ましくも、生温かく見守る中、二人の距離はどんどん縮まる。
そうして、とうとう唇と唇が触れ合う瞬間。子供が手で目を隠しながら、こっそり隙間から見ている。
「ブレイブさん!!アルトさん!!帰って来ました!!!」
二人の間に割り入った強者がいる。
そんなことをする人間は、ここには一人しかいない。
勿論、親しくなった人は沢山いるけれど、この熱く特別な二人を邪魔する人間は他にはいない。
「·······ルンブレンさん。なんですか?今、とても大切な時間だったんですが」
絶対零度の薄い緑色の冷たい瞳で禿頭を一瞥するブレイブ。
そこには、先程まで満ちていた優しさや愛おしさは微塵も感じられない。
「すっ、すまない!!実は、バカ息子が、ミヤが帰って来たんです」
「ミヤ·····??誰でしたっけ?」
「アルト·····俺を刺した奴がいたんですよ」
ハッとして思い出したアルトは、今更ながらブレイブの腹部を撫でて傷を確認する。
「えっ!!ブレイブさん、いやブレイブ、大丈夫?痛く無い?」
「もう、とっくの昔に治ってますよ。あんなもの·····でも、アルトに····触って貰えて嬉しいです」
「あの、いいですか?」
また二人の世界へと浸り始めるのを止めるのは、やはり禿頭のルンブレンさん。広めの額から汗が流れ落ちる。
「·····何度も、なんですか?ルンブレンさん。今、大事なところなんですけど」
「えぇぇ······コホン。ミヤは、大変な罪を犯しました。そして強制労働を終えて、この街へ戻ることについてご意見頂きたく参上した次第です。もしお二人が顔を見るのも辛いのであれば、やはりこの街へは戻らないよう」
「別にいいですよ。ね?アルト♡」
「ブレイブが良いなら僕も良いです♡」
「······え、良いんですか?本当に?ブレイブさんを刺したんですよ?」
もう、二人共に聞いて居なかった。
イチャイチャしながら去って行く二人を見送って、ルンブレンさんは再び走る。
街の入口へ向けて全力疾走。もう歳を取って、腹も出て来ているし、足も腰も膝も痛い。お洒落には気をつけているが、今はジャケットだって汗で染みが出来てシャツもはだけて台無しだ。そうなれば、年相応。
だって、もう60歳だ。あのミヤだって36歳。すっかりお爺さんのルンブレンさんは、けれどまだ町長。
「ミ、ミヤ!!お許しが出たぞ!!街へ入ろう」
「······父さん、ありがとうございます。本当にご迷惑ばかりお掛けして、私は愚息です」
「·····なぁ、本当に、ミヤなのか?」
父と息子が見間違える筈が無い。それなのに、どうしても息子には思えない。それ程に人が変わってしまった。いや、変わってくれたと有難がるのが本当かもしれない。
「はい。貴方の息子のミヤです。リマ村とパッカ村にお世話になり、ようやく人としての生き方を学ぶことが出来ました。これからは、人の役に立てるような人間になりたいのです。どうか、ご教授下さい」
空いた口が塞がらない。違和感しかない。
あの馬鹿丸出しだった息子が、まともな言葉を話している。しかも謙虚だ。あり得ない。
「何があったんだ?強制労働で?」
「······父さん。私は、あのお二人を心から尊敬しています。勿論、父さん母さんのことも尊敬しています。でも、もし私があの環境で生まれていたなら、とっくに死んでいたでしょう。この街で生まれた事を毎日、神に感謝して生きていきます」
「分からないが、分かった。ミヤ、とりあえず家に帰ろう」
別人のようになった息子が、地面に座り込み泣きながら拝み始めた。色んなことを超え過ぎたようだ。溜息をついて、息子を立たせて家路へ急ぐ。
妻に、この姿を見せて良いものかと考えながら。
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「なんと、そんなことが······考えられないな」
「本当に、そんな村が存在するんですか?田舎とは言っても、それ程、遠い訳でも無いのに」
家へ着くが、やはり息子は変わらなかった。椅子へ座ることを固辞して床に伏せて妻に謝罪と挨拶をする。ただの茶に感動して泣く。一体どれくらい風呂に入って無かったのか、髪が固まってガチガチだった。服は、この街を出た時と同じ物らしかったがボロボロで、浮浪者のよう。だが、顔は憑き物が取れたように精悍ささえ感じさせるものへと変貌していた。
そこで、村での暮らしを尋ね始めると、それは真実とは思えない驚愕の連続だった。妻も驚きで胸を抑えて過呼吸になりかけている。
「·······信じ難いが、特にパッカ村は常軌を逸してるな」
「アルトさんもブレイブさんも、そんな暮らしをしていたなんて······」
「私は、そんな人に対して、あんなことを·····自分の罪が恐ろしい。これからは罪を悔いて神の御下を歩きたいのです」
晴れ晴れとしながらも息子の様子がおかしいのは、この際置いておこう。とんでもない経験をした街生まれのボンボンは、まさに言葉通り、生まれ変わったらしい。
息子の言うことには、ブレイブさんとアルトさんは、それぞれ生まれた場所とは違う村で生育したのでは、と。
その為に、二人共に多くの苦難を受けて生きて来たのだという。そんなことが現実にあるとは考えられないが、確かに息子の話は辻褄が合うようにも思えた。
パッカ村で村長から聞かされた話では、特にブレイブさんは過酷な暮らしを強いられたという。生来の頑強さと器用さで、村の食料の殆どを幼い頃から一人で賄っていたという。更には成長してから村の家も全て一人きりで建てていたが、それだけでは無かった。村の伝統の機織り機を故意に壊させることで村人全員を敵に回して、結果、歳の近い若者から嬲りものにされることを容認させていたという。村長さえも庇い切れず、ようやく村人の目を掻い潜って遠い村のアルトさんとの結婚に漕ぎ着け、村から逃すことが出来た、と。
『特に、サンという若者がブレイブさんに酷く執着していた』そう村長は語っていたらしい。無理難題を吹っ掛け、笑い者にして嬲り、時には刃物で刺したことさえあったという。
「それでも苦痛に耐えるブレイブさんを見る目は異常だった、と村長は言っていたんです。でも、その人も含めてパッカ村の若者は数年前に消息を絶ったらしくて······それは、ブレイブさん達が住んでいた場所を、その人達が突き止めたらしい時期だったと村長は言っていました」
「それは······」
ミヤは、ゆっくりと首を振った。
「ブレイブさんは、若者達は訪ねて来たけれどすぐに帰ったから何も知らないと答えたそうです」
「そうか。それなら·······」
「けれど、村長は言っていました。あのサンが何もしないはずが無いのだ、と。異常な程に執着をしていたブレイブさんが結婚して幸せに暮らす姿を見たら発狂して何かしら仕出かしただろう、と······」
家の中はシンと静まり返った。遠くで子供の笑い声が響いている。今日もタクスの街は平和だ。
「····ミヤ、お前はどう思う?」
「私は、ブレイブさんを信じます」
ミヤは迷い無く答えた。それを見て、家族3人に、ようやく温かい空気が流れた。
「そうだな。ワシもブレイブさんを信じるよ」
「ええ、勿論。ブレイブさんが嘘をつくはずが無いもの」
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