不本意恋愛

にじいろ♪

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プロポーズ

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「やったーーーーっっ!!!」

市役所を出て、僕は愛ちゃんを抱き締めて叫んでいた。
ようやく、ようやく愛ちゃんと結婚出来た!神様、ありがとう~っ!!

「あの、涼さん、えっと……将吾くん?」

「涼で良いよ。混乱しちゃうでしょ?昔は将吾だったけど、今は、僕を愛して欲しいから」

混乱してるだろう彼女の頭を撫でて優しく抱き締める。
はぁ、彼女の全てが、やっと。

「……あの、私、なんだか記憶が曖昧で」

「僕との結婚、嫌?僕のこと嫌いになった?」

「そんなこと!……無い、です……」

俯く彼女をお姫様抱っこで歩き出す。
ジタバタと暴れるところも、愛しい。

「えっ!ちょっと、降ろしてください!」

ワアワアと慌てる彼女の耳元に囁く。

「これから大事な準備があるから、早く帰ろう。ここで始める訳にはいかないから」

耳元で低く囁くと彼女はいつも顔を真っ赤にして静かになる。
僕の声も好きみたいで良かった。
声は流石に整形出来ないから、声だけは両親に感謝だ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「え……これは?」

僕の部屋に帰って来て、愛ちゃんの為に用意した服を見せる。
全部で三着のワンピース。

「どうかな?似合うと思うんだけど」

どれも愛ちゃんの美しさが引き立つはず。
でも彼女は、しばらく黙って服を見ているから僕も不安になる。

「あんまり良くないかな?それなら、これから買いに…」

「素敵!!すっごく可愛い!!」

僕は脱力した。
僕の趣味が悪くて嫌われたら辛い。

「よ、良かった…どれでも好きな物を選んで?僕も着替えるから」

「わぁー♡どれにしよう!迷っちゃう!」

彼女の笑顔を見ると僕の身体は幸せで満ちる。こんなに僕を幸せにしてくれるのは彼女だけ。

「全部似合うよ。愛ちゃんは可愛いから」

今夜のことを考えれば、僕は今から落ち着かない。
大丈夫、大丈夫。

「ゆっくり準備しよう。焦ることなんて無いから」

僕もゆっくり準備しよう。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「わぁ♡素敵なレストラン♡」

海の見えるお店を予約して良かった。
予定通り、オーシャンビューの席へ案内される。夕陽が沈む美しさに愛ちゃんが見惚れている。綺麗だ、愛ちゃん。

「こんなに高そうなお店、初めて入りました」

高揚と緊張で愛ちゃんの頬が上気してる。
うん、色っぽい。かわいい。最高。

「僕も初めてだよ?こういうレストランでかわいい人と食事なんて」

「!!!」

分かりやすく愛ちゃんが真っ赤になる。
ほんとに可愛い。食べたい。今すぐ。

「ゆっくり楽しもうね、愛ちゃん」

まだ夜は始まったばかり。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

予約してあったフルコースは海の幸をふんだんに使った愛ちゃんが喜ぶものだった。

「私、お魚大好きなんです!美味しい~♡」

ワインも飲みながら、料理に舌鼓を打つ愛ちゃん。
僕も食べてはいるけれど、運転があるからノンアルコールだし、これからのシュミレーションで緊張して味は良く分からない。

「愛ちゃんが喜んでくれて、僕も嬉しいよ」

「ありがとうございます、涼さん♡」

酔って笑う彼女は美し過ぎて危険なほどだ。
ほら、周りの男達がチラチラと彼女を見ている。
どんな料理よりも彼女が美味しそうに見えているんだろう。

「篠山様、こちらデザートでございます」

運ばれて来た綺麗なオブジェのようなデザート。
これが僕らの合図。

「きゃあ!すごい!きれい~♡」

大喜びでデザートを口に運ぶ愛ちゃん。
僕はとても喉を通らないから、彼女に二人分食べてもらった。

「まだ、あるんだ」

「え?もう終わりかと思いました。すごいですね、このお店!」

パチパチと純粋に小さく拍手をしている彼女にスポットライトが当たる。
周りの照明が少し落とされる。真っ暗では無いけれど、十分に彼女が目立つ。

「え?は?え?」

キョロキョロと周りを見渡す愛ちゃん。
僕はポケットから指輪の箱を取り出して彼女の前にひざまずく。

「愛ちゃん、僕と結婚して下さい」

「ーーっ!!!」

愛ちゃんの顔が固まった。
驚いただけと、思いたい。でも……

「えと、涼、さん…私…」


「イケメン、がんばれーっ!」

「ヒューッ!!」

静かだった店内から野次が飛ぶ。
お店サイドで、今の時間に入店した客には説明してもらってあるから、ある意味僕の応援団だ。

愛ちゃんが、立ち上がって一歩後退り店内を見渡す。
他の客が全員自分を見ていることに気付いたらしい。

「こ、これって、あの…」

動揺が隠せない愛ちゃんの声は小さくて少し離れた他の客には聞こえていない。
僕は勢い良く立ち上がって彼女に抱き着く。

「僕達、もう夫婦だもんね?愛してるよ、愛ちゃん」

耳元で囁いて、軽く息を吹きかける。
元々酔っている愛ちゃんの身体が脱力して僕にもたれ掛かる。
その隙に彼女の左手薬指に指輪を嵌めた。
周囲から歓声と拍手が巻き起こる。
声は聞こえていないのだから、どこからどう見ても、プロポーズ成功だ。

「皆さん、ありがとうございます!お陰で成功しました!!僕達、幸せになります!!」

笑顔で周りに手を振れば、更に大歓声が巻き起こる。
御礼として、店に頼んでおいた小さなお菓子を他の客へと渡してもらう。
ピューピューと指笛も鳴る中、彼女を抱きかかえて店を出る。支払いはとっくに済んでいる。

「あの…涼さん、離して下さい…」

「もうすぐ車に着くから、待ってて」

頭のてっぺんに口吻を落とし、その身体の柔らかさと香りを堪能しながら車へと乗り込んだ。

「りょ、涼さん、さっきのって」

「うん。プロポーズだよ。もう結婚してるけど、一応しておきたかったんだ。一生に一度だし、こういうプロポーズ、愛ちゃんの夢だったんじゃない?」

彼女は黙り込んだ。
薬指の指輪をじっと見ている。喜んでくれてるよね?

「ねえ、愛ちゃん。僕達、これで完全な夫婦だね」

僕とお揃いの指輪をスルリと撫でる。
彼女が、ビクン大きくと揺れて手を引っ込めた。
まるで僕から自分を守るように。

「??愛ちゃん?どうしたの?本物のプロポーズ、嬉しくないの?」

「涼さん、私……あなたとは……」

僕は車に用意してあった甘い紅茶を口に含んで彼女に深く口付けた。

「んっ」

鼻にかかる甘い声。
かわいい、かわいい、かわいい、僕の愛ちゃん。
僕達は運命の相手で、無事に婚姻届も出した。
プロポーズも指輪も、僕達を祝福してくれる沢山の人も、何もかも完璧だ。
そう、何もかも完璧。
ぷはっと唇を離せば愛ちゃんが、唇を手の甲で拭った。

「愛ちゃん、明日も休みだよね」

「っはぁ、涼、さん……私、やっぱり、あなたとの結婚……」

もう一度、紅茶を含んで深く深く彼女の唇を貪る。
そうしている内に、彼女の意識は朦朧として、ついに眠りに落ちた。
ゆっくりと確認しながら柔らかい唇から音を立てて離れる。

「大丈夫だよ、僕に全部任せて」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ハァッ、かわいい、かわいいよ、愛ちゃん」

ぐっすりと眠る彼女の写真撮影会をしている。
場所は、勿論、僕の部屋。
僕も彼女も全裸だ。

「この角度も良いね、そうそう最高!」

ぐったり横たわる彼女が、まるで起きているように見える写真が僕のポリシー。
彼女が僕を大胆に誘っているように見える写真が撮れて、僕は大満足。

「さあ、初夜を始めよう」

ここまで努力してきて良かった。
前世からの夢が、ようやく叶う。
これから彼女を生涯、いや死んでも大切にするんだ。

「あぁ、全部美味しいよ、愛ちゃん」

全身を舐め尽くして、足の指も吸う。
全部がかわいくて、美味しい。

「ここも、僕を待っててくれたんだね」

大きく両足を開かせて、中央に僕が潜り込む。
ぱっくりと開いたソコからは大量の蜜。
こんなに歓迎してくれてるなんて感動する。

「愛ちゃん、僕を拒もうとするのは身体じゃなくて心の方だね」

それなら、身体が僕から離れられなくなれば良い。
チュ、とクリトリスにキスをする。
ひくん、と更に蜜が溢れる。
そのまま角度を変えてチュ、チュ、チュ、とキスを続けながらナカへ指を二本挿れていく。グチュグチュと濡れた音が響く。

「こんなにぐっしょり濡れて…身体は正直だね。僕も大好きだよ、愛ちゃん」

乳首も舌で押し潰しながら、レロレロと舐める。
片手でクリトリスをチュコチュコと扱いて、片手は蜜壺を蹂躙する。
愛ちゃんは3箇所同時が好きみたい。身体がビクンビクンと跳ねて悦んでる。

「んふふ、気持ち良いね?愛ちゃん」

そろそろ挿れても良いけれど、やっぱり初夜だもの。

「起きてもらわないとね。二人の初めての夜は」

クリトリスに、道具を装着する。
この前にも使った吸うアレだ。ピタリとクリトリスに付けてスイッチを操作する。
ヴヴヴ……と低い音が響く。強度が操作出来るそれを…最強にする。

「ーー!!っんああああっっっ!!!!」

愛ちゃんの身体がガクンッガクンッと激しく痙攣し出した。白目になって、プシュプシュと何か噴き出している。

一旦、道具を離す。
激しく肩で息をしながら、彼女がぼんやりと空を見詰めていることが分かる。
うん、起きた。完全に覚醒してる訳じゃないけど、起きた。

「目が覚めた?愛ちゃん。僕達の初夜だよ。楽しもうね」

「????りょ…さ?」

何も分かっていない様子の愛ちゃんに、僕のパンパンに膨らんだ屹立を充てがう。

「ひっ?!それ!」

愛ちゃんの表情が恐怖に歪む。僅かに後退ろうとするが身体に力が入らないらしい。
そりゃそうだ。初めてだもの。
痛いと思うよね?

「愛ちゃん、知ってる?運命の人との初めては痛く無いんだよ」

「なに、言って…」

信じて貰えて無いみたいだ。残念だけど、身を持って実感すれば、きっと僕達が運命だって理解してくれるはず。

「大丈夫、気持ちよくなろう」

「やっ!やめっ!」

ズブブ…とがっちり愛ちゃんを掴まえて腰を押し進める。
初夜は生霊は使わないって決めてる。
愛ちゃんは、口をパクパクさせて涙を零しているけれど、痛みは無いみたい。
むしろ……

「気持ち良いの?愛ちゃん」

身体は正直だ。
散々快感を教え込んだ場所を僕が擦ればビクビクと震えている。

「や、はじ、めて、なのに…、なに、これぇ、あはぁんっ!!」

最奥まで到着すると同時に愛ちゃんがイった。
あー、良かった。
丁度、僕が全部挿った時に、彼女の好きな場所を押せるようにパールを仕込んでおいて。
これ、かなり効果ありそう。
少しずつ増やして、最終的に端から端まで埋め込むかな。そうすれば、動かした時に、どこでも気持ちよくなれて愛ちゃん喜ぶかな。

「気持ち良い?愛ちゃん、僕達、運命の人だから初めてでも、こんなに気持ち良くなれるんだよ?凄いよね」

「うそ、そんなの、うそ、こんな」

きゅ、とクリトリスを摘む。彼女の身体が痙攣する。
そのまま、ゆっくりとズロロロ、と引き抜き、ズブズブと奥まで進む。
愛ちゃんは声にならない声で喘いでいる。
僕のモノを咥えて喘ぐことに慣れたのか、あまり声を出さなくても大丈夫みたい。
うん、これは薄い壁のアパートには最高。だけど、早く引っ越して思う存分、喘がせてあげたい。
彼女の健気な姿に胸が締め付けられる。

「早く引っ越そうね。そしたら、沢山、声出せるから♡」

ズチュン!と強く押し込むと、また白目になって潮を噴き出した。

「いっぱい出て、脱水にならないように水分補給しようね」

ペットボトルの水を口に含んで口移しで飲ませる。
僅かに避ける動きを僕は見逃さない。

「僕から逃げない約束だよね?愛ちゃん。愛してる、君だけを永遠に愛してるよ、愛ちゃん」

ぼんやりとした彼女に何度も何度も愛を囁やきながら腰を打ち付ける。 
柔らかく、熱く、ヌルヌルとしたナカにキュウキュウと締め付けられ、吸い付かれ、僕も限界だ。

「んっ、出るっ、出すよ、愛ちゃん」

彼女が、何か言おうとするように口をパクパクさせた。
同時に、僕は一番奥を目掛けて大量に射精した。童貞な僕の濃い精液がたっぷり出された。
当然、避妊なんてしない。
だって、僕達は夫婦だもの。

「はぁ、はぁっ、愛ちゃん♡ココで、たっくさん飲んでね?」

「やっ、にんしん、しちゃ」

必死に愛ちゃんが涙と涎を垂らしながら訴える。かわいい。

「うん、赤ちゃん出来ると良いね♡」

「!!!!」

そのまま抜かずにパンパンと腰を打ち付け始める。
全然、萎えて無いから大丈夫。
初めての夜に萎えてなんて、いられない。
多少のドーピングは許して欲しい。

「24時間耐久初夜♡愛ちゃんは寝ても大丈夫だよ?僕が動いてるだけだから♡」

彼女の綺麗な瞳から、ポロポロと涙が溢れる。

「ひやぁっ、やぁっ、なんっで、こんなっ、ああんっ!」

快感と薬でぼんやりとした頭で、それでも彼女は懸命に考えようとしている。
健気だ。そして愛しい。

「なんで?運命の人との初夜だもの。普通のことだよ。愛しあうって、皆、こういうふうにしてるんだよ。これは普通のこと」

愕然とした表情で僕を見詰める彼女。
かわいい、かわいい、かわいい。

「世の中の人は、こうやって愛し合って子供を作るんだよ。ごくごく普通のことでしょ。僕も、愛ちゃんのお陰で、ようやく普通になれた。ありがとう、愛ちゃん」

「ふつ、う…これが、ふつう…」

天井を見詰めて呟く彼女の耳元で、何度も囁く。

「そう。これが普通だよ。誰もがしてること。当たり前なんだ、こうして愛しあうことは」

ぐちゅん!と奥を突いて、パールで彼女の好きな膨らみをグリグリと押す。
背中が反り返り、痙攣している。
そのまま、両足を頭の横まで持ち上げて、がっしりと抑え込んで真上からピストンする。
さっき僕が出した精液で、ぶちゅぶちゅと卑猥な音が部屋を満たす。

「これがっ、普通なんだよ、愛ちゃんっ」

ぶぽっぶぽっといやらしい音をさせて僕に吸い付く愛ちゃんの感触に、再び射精感が高まる。

「ほら、愛ちゃんの身体は僕をこんなに求めてくれてる。君が僕を愛してるってことなんだよ」

耳元で囁きながら、ピストンを早める。
キュウキュウ締め付けられて限界。
愛ちゃんは、ガクガクと身体を揺らして僕に答えてくれている。

「はぁっ、出すよ、愛ちゃんっ!」

ビュルルル、と最初よりは少ない量が出た。
何回イケるんだろう。普段は六回は出せるけど、本番は分からない。
なにせ、僕も童貞だから。

ペットボトルの水と薬を飲む。

「愛ちゃんのためにも、僕、頑張るから」

白目になった愛ちゃんにキスを落とす。
ナカがキュウキュウと締め付け僕に答えてくれる。

「これ、僕のこと好き♡って意味だよね。嬉しいな♡」

無意識に締め付けてくる愛ちゃんと語り合いながら、僕は飽きることなく愛ちゃんを貪った。
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