初めての彼女に掘られました

にじいろ♪

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時刻は、夕方四時を回ろうとしていた。
神城智樹の部屋には、不釣り合いなふんわりした良い香りが漂っている。
そして、部屋主はパニックに陥っていた。

「神城さん、ほら、早く綺麗にしないと染みが残りますよ?」

「あっ、ふぇっ、は、はのっ」

神城の予想通り、部屋は片付いていなかった。とは言っても、脱ぎっぱなしの服が数枚落ちていた程度だが。
西陽が差し込む1DKのベッドの上に、僕らはいた。

ぎしり、とベッドが軋む。
僕は仰向けに転がって、両手をアワアワと動かすが、空を切るだけ。だって、彼女に触れたら大変だ。訴えられるかもしれない。

彼女は、僕の両脚を開いて固定し、その間にちょこんと座って微笑んでいる。
手には少し濡らした布巾。

「綺麗にしましょうね?」

「ひ、ひゃ、じ、じぶんれっ」 

あまりのことに理解が追い付かないで、噛みまくる。あ、舌噛んで痛い。もう涙目だ。

「うふふっ、かわいい」

「ふぇっ?か、かわ…?」

ぎゅむっとあらぬところを布巾ごしに捕まれた。僕も服ごしだけど。

「◯△□☆✕Zっがぁっ?!」

「あっ、中にタオル入れないとですね、ごめんなさい」

彼女は手早く僕のスーツをチャックを下ろすと、そこに白いタオルを挟み込ませて、またスーツのチャックを閉めた。

「これで、上から布巾でトントンすると、染みが落ちるんですって。頑張りましょう」

「う、うえ?ひゃ、ひゃい」

さっきスーパーで買った袋は、そのまま台所に置かれている。
生鮮食品を買わなくて良かった、なんて関係ないことを考え始めていた。
人間、異常事態になると現実逃避するって本当だったんだ。

トン、と彼女の指が布巾越しに僕の股間を押した瞬間にスーパーのことなんて吹き飛んだけど。

「あっ、まっ、待ってっ」

「早くしないとスーツダメになっちゃいますから、ほら、頑張りましょう?」

トントン、トントン、と彼女の手は止まらない。でも、確実に僕の陰茎は刺激に反応してしまっているわけで。
必死に素因数分解や御経を唱えて理性を保とうとするが、それよりも彼女のトントンは破壊力抜群だった。

「うーん、ここの染みがなかなか取れないですね」

「くぅっ!そ、ソコはぁ」

先端の尿道口をグリグリと押されると、僕の腰がビクンと跳ねた。やばい、先走りで逆に染みが広がってしまう。焦っても焦っても、僕の体は言うことを聞かない。

「おいしそう」

気の所為だろうか、一瞬つばめさんが舌なめずりしたように見えたんだが。
…いや、そんなはず無い。
彼女は、こんな僕に親切に、スーツのシミ取りをしてくれるような善良な人なんだ。

「そうだ。火傷してないか、確認しておきますね」

「は、ありがとう、ございま……えっ?」

ズルンッと勢い良く僕のスーツは、パンツごと引き抜かれた。
そのまま、ベッドの向こうの壁へ当たって床へドシャリと落ちた。

「??????きゃあっ!」

慌てて股間を隠す。こんなのセクハラで訴えられる!彼女に!見せたら猥褻物陳列罪だ!!

「こらこら、隠してたら火傷が分からないですよ?ほら、脚を開いて。病院だと思って下さい」

笑顔の彼女に、少し安堵する。
どうやら、訴えられなさそう、と判断して、ゆっくりと両脚を開いていく。

ふんわりワンピースの彼女が、にっこりと微笑んで僕の股間を凝視する。
どうひよう、恥ずか死ぬ。鎮まれ、僕の聖剣!!

「あー、やっぱり赤くなってますよ。軟膏塗っておきましょう」

まるで本当の医者のように平然と言ってのける彼女に、思わず頷いていた。

「あ、はい。よ、よろしくお願いします」

何で軟膏持ってるの?なんて、この時の僕は1ミリも考え無かった。まるで聖母のように優しい女性だ、と感動していた。



ぬちゅぬちゅ、ぐっちゅ、ぐっちゅ

部屋に濡れた音が響く。
あと、僕の汚い声。

「ふぐぅっ、も、むりっれすっ」

彼女の指が僕の聖剣…いや、愚物に軟膏を塗ってくれているだけだ。
それなのに、僕は必死に射精を堪えていた。僕は最低だ。

「ちゃんと治療しておかないと、あとで後遺症とか残ったら大変ですよ?ほら、こっちも赤くなってる」

一番弱いカリ首も先端も、グチュグチュとたっぷりの軟膏で何度も何度も擦られ、お尻の穴まで、ふにふにと押された。

「そっ、ちはっ、だい、じょぶ、れす」

息も絶え絶えに制止しようとすると、彼女の瞳が優しく弧を描いた。ほんとにかわいい…と見惚れた。

「大丈夫なんですね?良かったぁ~」

ツプン、と軟膏を纏った指が尻の穴に入った。え、尻の穴に?

「???????」

「安心して、任せて下さい。ゆっくり息を吐いて」

まるで僕がこれから出産でもするような雰囲気で、僕も思わず真剣に深呼吸をする。

その間にも、彼女の左手は僕の聖剣をぐっちゅぐっちゅと治療し続け、お尻の右手は、何か探るようにクルクルと動いていた。
得も言われぬ感覚に、僕はシーツを握り締めるしか無かった。
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