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はじめての旅
にじゅうきゅう
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「えっ、えっなんですか!?なんですかこれ!?」
「ロッジだよ、百花キャンプとか行ったことない?」
「小学校のキャンプは行きましたけど……そうじゃなくて、そうじゃなくて!」
林の中の拓けたところにロッジを取り出し、百花を招待すると目を丸くして跳ねている。
「すごい、日本みたい!きれい!わー!お風呂とかもきれい!台所もあるー」
ちょっと前まで泣いていた子とは思えない程好奇心に満ちた目であちこち見て回っていた。
それを一々果穂が案内するものだから……もう子供のやり取りがかわいいったらない。
「これご飯作れるんですか!?火とかお水とか、えっ冷蔵庫とかレンジとか使えるんですか!?うわー!これ、これお醤油だー!あっほんとだ、お味噌もある、えっでもこれ日本の、日本のやつですよね!?」
興奮していらっしゃる。でもそうだよね、そうなっちゃうよね。
僕だってすっげー!ってなっちゃったもんね。
そしてそんな百花の一々のリアクションに、にいにが出したんだよ!と胸を張る果穂。
お兄ちゃんはもうそんな姿が微笑ましくて微笑ましくて、いつまでも2人のやり取りを見ていたくなる。
「ご飯、わたしもお手伝いしていいですか!?」
「気にしなくても大丈夫だよ」
「いえ、わたし、お料理好きで……その、邪魔じゃなかったら……」
「そうなんだ?じゃあ手伝って貰おうかな、てか百花の方が上手いだろうな、僕簡単なのしか作れないし」
わたしお料理くらいしか取り柄がなくて……とえへへと笑う百花に、先に風呂を勧めて、それから作ろうと提案すると、これまたお風呂嬉しいです!と果穂と連れ立って風呂場へ向かって行った。
「モモカ嬉しそうね」
「うん」
「話色々聞いてあげてね」
「うん」
「……笑顔が見れて良かったわね」
ララとルルも安心した表情だ。
2人も心配してたもんな。
果穂の聖女がもし使命だとしたら、あの子達が笑顔で過ごせることが僕がここに来た使命なのかもしれない、そう思ってしまう程、まぁ出来た話だと思った。
「にいにおふろおわったー!」
「ありがとうございます……」
「あのね、ももちゃんがね、はんばーぐつくってくれるって!かほがね、はんばーぐたべたいってゆったらね、いいよーって!」
上がるなり走ってきた果穂が嬉しそうに報告をしてくる。
「材料があればなんですけど……」
「足りないのがあれば出すよ」
「出す……?」
ああそうか、さっき説明が出来てなかった。
僕は自分の魔力が低いことと果穂のことを伏せつつ、どうやら自分は精霊の力を使わず魔力が使えること、昔使ったことがあるものなら出せるようだと言ったことを説明しておく。
百花のことを信用してないとかではなく、今の段階で果穂の魔力のことは言わなくてもいいかなと思った。
重要なことは知ってる人が少ない方がいい。何かの間違いで百花が疑われたりすることがないように。
……長く付き合いが続けば、その内話す時が来る。その時が来たらでいい。
「だからこんなに綺麗なおうちも出せるんですね!すごいです!……わたし、そんなに潔癖ではないと思うんですけど、日本に慣れちゃってるからその……ちょっと、気になってて……最初は絵本の中の建物みたいでかわいいって思ってたんですけど」
「わかるー、衛生観念とか気になっちゃうよね」
「そうなんです!でも我慢しなきゃ、生きてるだけですごいんだから、ここに慣れなきゃって思って……」
また泣きそうになってしまう百花に慌てて、ご飯作ろう!と声を掛ける。
何を話しても辛い思い出を話させてしまいそうだ。今は明るい話をさせてあげたい。
「わたしハンバーグは合い挽きなんですけど、牛肉の方がいいですか?」
「ううん、うちも合い挽きだったよ、後なんか足りないものあったら言って」
「ええと、あとバターと、ケチャップとソースと……」
「凄いね、僕ソース作れなくていつもケチャップだったなー」
生き生きと料理をする百花。僕は手伝いをする方に回ろう。
果穂は横でハンバーグハンバーグと嬉しそうに歌っている。
平和過ぎてここが異世界というのを忘れてしまいそうだ。
「美味かった!」
「おいしかったー!」
「このはんばーぐ?ってのあたし好きよ、また作って欲しいわ」
「こんなので良かったら……!あの、でも今更で申し訳ないんですが、玉葱……大丈夫、でした?」
「大丈夫らしいよ、僕もカレー作った時に訊いた」
「カレー……」
今夕食が済んだばかりなのに、顔に美味しそうと書いてある。華奢な割になかなかよく食べる子である。成長期で大変宜しい。
今度作ろう、と声を掛けると、嬉しそうに頷いた。
「さて、落ち着いたところで」
「?」
「今日のお宝確認しましょ」
「あー、ダンジョンの!」
そうだったそうだった、僕達はお宝目当てでダンジョンに潜ったのだった。
百花という新しいメンバーに満足してしまっていた。
「ここに出していいんですか?」
「そうね、取り敢えず出してみて」
「はい!」
笑顔で回収してきたものを床に出した百花に、皆して絶句してしまった。
「ロッジだよ、百花キャンプとか行ったことない?」
「小学校のキャンプは行きましたけど……そうじゃなくて、そうじゃなくて!」
林の中の拓けたところにロッジを取り出し、百花を招待すると目を丸くして跳ねている。
「すごい、日本みたい!きれい!わー!お風呂とかもきれい!台所もあるー」
ちょっと前まで泣いていた子とは思えない程好奇心に満ちた目であちこち見て回っていた。
それを一々果穂が案内するものだから……もう子供のやり取りがかわいいったらない。
「これご飯作れるんですか!?火とかお水とか、えっ冷蔵庫とかレンジとか使えるんですか!?うわー!これ、これお醤油だー!あっほんとだ、お味噌もある、えっでもこれ日本の、日本のやつですよね!?」
興奮していらっしゃる。でもそうだよね、そうなっちゃうよね。
僕だってすっげー!ってなっちゃったもんね。
そしてそんな百花の一々のリアクションに、にいにが出したんだよ!と胸を張る果穂。
お兄ちゃんはもうそんな姿が微笑ましくて微笑ましくて、いつまでも2人のやり取りを見ていたくなる。
「ご飯、わたしもお手伝いしていいですか!?」
「気にしなくても大丈夫だよ」
「いえ、わたし、お料理好きで……その、邪魔じゃなかったら……」
「そうなんだ?じゃあ手伝って貰おうかな、てか百花の方が上手いだろうな、僕簡単なのしか作れないし」
わたしお料理くらいしか取り柄がなくて……とえへへと笑う百花に、先に風呂を勧めて、それから作ろうと提案すると、これまたお風呂嬉しいです!と果穂と連れ立って風呂場へ向かって行った。
「モモカ嬉しそうね」
「うん」
「話色々聞いてあげてね」
「うん」
「……笑顔が見れて良かったわね」
ララとルルも安心した表情だ。
2人も心配してたもんな。
果穂の聖女がもし使命だとしたら、あの子達が笑顔で過ごせることが僕がここに来た使命なのかもしれない、そう思ってしまう程、まぁ出来た話だと思った。
「にいにおふろおわったー!」
「ありがとうございます……」
「あのね、ももちゃんがね、はんばーぐつくってくれるって!かほがね、はんばーぐたべたいってゆったらね、いいよーって!」
上がるなり走ってきた果穂が嬉しそうに報告をしてくる。
「材料があればなんですけど……」
「足りないのがあれば出すよ」
「出す……?」
ああそうか、さっき説明が出来てなかった。
僕は自分の魔力が低いことと果穂のことを伏せつつ、どうやら自分は精霊の力を使わず魔力が使えること、昔使ったことがあるものなら出せるようだと言ったことを説明しておく。
百花のことを信用してないとかではなく、今の段階で果穂の魔力のことは言わなくてもいいかなと思った。
重要なことは知ってる人が少ない方がいい。何かの間違いで百花が疑われたりすることがないように。
……長く付き合いが続けば、その内話す時が来る。その時が来たらでいい。
「だからこんなに綺麗なおうちも出せるんですね!すごいです!……わたし、そんなに潔癖ではないと思うんですけど、日本に慣れちゃってるからその……ちょっと、気になってて……最初は絵本の中の建物みたいでかわいいって思ってたんですけど」
「わかるー、衛生観念とか気になっちゃうよね」
「そうなんです!でも我慢しなきゃ、生きてるだけですごいんだから、ここに慣れなきゃって思って……」
また泣きそうになってしまう百花に慌てて、ご飯作ろう!と声を掛ける。
何を話しても辛い思い出を話させてしまいそうだ。今は明るい話をさせてあげたい。
「わたしハンバーグは合い挽きなんですけど、牛肉の方がいいですか?」
「ううん、うちも合い挽きだったよ、後なんか足りないものあったら言って」
「ええと、あとバターと、ケチャップとソースと……」
「凄いね、僕ソース作れなくていつもケチャップだったなー」
生き生きと料理をする百花。僕は手伝いをする方に回ろう。
果穂は横でハンバーグハンバーグと嬉しそうに歌っている。
平和過ぎてここが異世界というのを忘れてしまいそうだ。
「美味かった!」
「おいしかったー!」
「このはんばーぐ?ってのあたし好きよ、また作って欲しいわ」
「こんなので良かったら……!あの、でも今更で申し訳ないんですが、玉葱……大丈夫、でした?」
「大丈夫らしいよ、僕もカレー作った時に訊いた」
「カレー……」
今夕食が済んだばかりなのに、顔に美味しそうと書いてある。華奢な割になかなかよく食べる子である。成長期で大変宜しい。
今度作ろう、と声を掛けると、嬉しそうに頷いた。
「さて、落ち着いたところで」
「?」
「今日のお宝確認しましょ」
「あー、ダンジョンの!」
そうだったそうだった、僕達はお宝目当てでダンジョンに潜ったのだった。
百花という新しいメンバーに満足してしまっていた。
「ここに出していいんですか?」
「そうね、取り敢えず出してみて」
「はい!」
笑顔で回収してきたものを床に出した百花に、皆して絶句してしまった。
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