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ひなたぼっこ
とりあえず その5
『あれ?千葉じゃん。』千葉は席をひとつ詰めてくれた。女性の隣は避けたいが仕方がないので座らせてもらう。
「夏目くんもメンターするの?」
『藤堂先生のゼミでね……。今指名もらったところ』
「先生らしいねー」千葉は口角を少し上げた。
『千葉は?』
「私は今年度のオープンキャンパスの手伝い。メンターと同じ説明会受けなきゃいけなくて」
『サークルもあるのに忙しくない?』
「まぁ就活のネタになればなって」
そっか、と口にしたところで、説明会が始まった。
「さっきのって本当に助手さん?」
説明会が終わった途端に、千葉は僕に問いかけてきた。
『助手だって言ってた』
「ふーん………」
『どうしたの?』
「いや、なんかこう顔が幼いというか童顔というか………」
AIロボットとは思ってないようだった。
千葉がまだ話したそうにしていたので
僕は、手早く資料をカバンに詰め千葉にそしたら来週のゼミで、と言い残し早足で外に出た。
そしてスマホで電話をかけた。
『おはよう司。今どこ?』
PCを広げて頭を抱えていた司を食堂に迎えに行った。
「ごめん藤吾~!」
『なんで大学3回生でそんな単位数しかないの?』
「バイトで………」
横に座ってPCを覗き込むと、週5で朝から夕方までキチキチに授業をいれていた画面が見えた。
『こんなに授業取ってたら身体壊すぞ』
「藤吾と卒業できないじゃんか」
『そうだけど………』
「レポートで単位取れる授業教えて」
今にも泣き出しそうな顔で擦り寄られてしまった。人目があるのに勘弁してほしいが、大切な友人なのだ。
『………必修科目は取れてるんだよね?』
「必修だけなら」
『………少し落としてる』
画面をもう一度確認すると、チラホラ2回生で取らねばいけない必修科目が浮かんでいた。
PCをほぼ奪い取るような形でこちらのテリトリーに入れると、僕はキーボードを叩く。
『月曜は3年の必修が昼からあるから、1限はコレにして………火曜はゼミだからその後詰めて』とぶつぶつ独り言を唱えながら僕は木曜以外の週4の履修登録を勧めた。
「すげー!」
『グループワークとかは得意分野だよな?』
うんうん!と強く頷く司に僕はちょっと笑った。
『春はこれで。これで単位全て取れたら秋は少し余裕できるよ』僕は司にPCを戻す。
「ありがとう~!!」
『今度メシ奢れよ』
そのまま司とランチを食べることとなり、大学を出て駅前の定食屋に入った。
ここなら学生はこないと判断したからだ。
「え、そんなことになってたの?」
僕は光希のことや、メンターのことをかいつまんで司に話した。
「藤堂さんも先生もなかなかやるね」と司も流石に苦笑いしていた。
『だろ?暇だと思われてるのかな』
「単純に能力買われてると思うんだけど」
カツ丼定食が2つ運ばれてきて僕たちは端を割った。
「桃佳ちゃんもメンターだっけ?」
『千葉と説明会受けてきた』口にカツ丼をかき込みながら僕は答える。
「桃佳ちゃん、春休みに相沢に告白されたんだって」
『おまえなんでそういう話は早いんだよ』
「さっき相沢に会ってさ振られたんだって」
ふーんと感心なく聞いていた僕だったが司は話を続けた。
「好きな男がいるんだって」
『へー』
「興味なさそうだね」と笑った司。
『なに?相沢の慰め飲み会とかする?』
「それも大事だね」そう言うと、司もカツ丼をかき込み始めた。
「夏目くんもメンターするの?」
『藤堂先生のゼミでね……。今指名もらったところ』
「先生らしいねー」千葉は口角を少し上げた。
『千葉は?』
「私は今年度のオープンキャンパスの手伝い。メンターと同じ説明会受けなきゃいけなくて」
『サークルもあるのに忙しくない?』
「まぁ就活のネタになればなって」
そっか、と口にしたところで、説明会が始まった。
「さっきのって本当に助手さん?」
説明会が終わった途端に、千葉は僕に問いかけてきた。
『助手だって言ってた』
「ふーん………」
『どうしたの?』
「いや、なんかこう顔が幼いというか童顔というか………」
AIロボットとは思ってないようだった。
千葉がまだ話したそうにしていたので
僕は、手早く資料をカバンに詰め千葉にそしたら来週のゼミで、と言い残し早足で外に出た。
そしてスマホで電話をかけた。
『おはよう司。今どこ?』
PCを広げて頭を抱えていた司を食堂に迎えに行った。
「ごめん藤吾~!」
『なんで大学3回生でそんな単位数しかないの?』
「バイトで………」
横に座ってPCを覗き込むと、週5で朝から夕方までキチキチに授業をいれていた画面が見えた。
『こんなに授業取ってたら身体壊すぞ』
「藤吾と卒業できないじゃんか」
『そうだけど………』
「レポートで単位取れる授業教えて」
今にも泣き出しそうな顔で擦り寄られてしまった。人目があるのに勘弁してほしいが、大切な友人なのだ。
『………必修科目は取れてるんだよね?』
「必修だけなら」
『………少し落としてる』
画面をもう一度確認すると、チラホラ2回生で取らねばいけない必修科目が浮かんでいた。
PCをほぼ奪い取るような形でこちらのテリトリーに入れると、僕はキーボードを叩く。
『月曜は3年の必修が昼からあるから、1限はコレにして………火曜はゼミだからその後詰めて』とぶつぶつ独り言を唱えながら僕は木曜以外の週4の履修登録を勧めた。
「すげー!」
『グループワークとかは得意分野だよな?』
うんうん!と強く頷く司に僕はちょっと笑った。
『春はこれで。これで単位全て取れたら秋は少し余裕できるよ』僕は司にPCを戻す。
「ありがとう~!!」
『今度メシ奢れよ』
そのまま司とランチを食べることとなり、大学を出て駅前の定食屋に入った。
ここなら学生はこないと判断したからだ。
「え、そんなことになってたの?」
僕は光希のことや、メンターのことをかいつまんで司に話した。
「藤堂さんも先生もなかなかやるね」と司も流石に苦笑いしていた。
『だろ?暇だと思われてるのかな』
「単純に能力買われてると思うんだけど」
カツ丼定食が2つ運ばれてきて僕たちは端を割った。
「桃佳ちゃんもメンターだっけ?」
『千葉と説明会受けてきた』口にカツ丼をかき込みながら僕は答える。
「桃佳ちゃん、春休みに相沢に告白されたんだって」
『おまえなんでそういう話は早いんだよ』
「さっき相沢に会ってさ振られたんだって」
ふーんと感心なく聞いていた僕だったが司は話を続けた。
「好きな男がいるんだって」
『へー』
「興味なさそうだね」と笑った司。
『なに?相沢の慰め飲み会とかする?』
「それも大事だね」そう言うと、司もカツ丼をかき込み始めた。
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