嫌われ公子の専属メイドになりました

neo

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EP.1

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                 ーこれは、遠い昔の記憶ー

「お母さん、きょうはなにをつくるの?」
キッチンに立つ女性に少女が問いかけた。
「今日はパパが風邪を引いちゃったから回復魔法ポーションを作っているのよ、ほらミミー見てみて。これがお母さんの魔力」
球の形をしたフラスコに女性が手をかざすと、キラキラした光が現れた。リリーと呼ばれた少女は椅子を台にして机までの足りない身長を補いながら必死でその中を覗き込んでいる。
「きれーだね!」
少女は女性を見上げて微笑む、すると女性も微笑み返した。
「ミミー、いつか貴女にも出来る日が来るわ。きっとこの森一の魔法使いになれるはずよ」
「ほんとうに?わたしにもできる?」
「もちろんよ、貴女は私の自慢の子どもなんだから」

 

プロローグ・完
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