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本編2
モブ令嬢は第二王子と出奔する12
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皆様がしばらく見回りを続けてくれたけれど、屋敷の周辺にもう刺客は居ないようだった。
シャルル王子が風魔法を使って、フィリップ王子にすべてが終わったことを伝令する。これはかなり高度な魔法のはずだ。……シャルル王子は本当にすごいんだなぁ。
「さて、ちょっと刺客たちにいろいろ吐かせてきますねぇ~。口が固ければ数日頂くかもしれません。失礼致しますね」
ドロシアさんはのんびりとした口調で恐ろしいことを言ってから、ぺこんと頭を下げて部屋を出て行く。その後ろ姿を見送った後、私の体からは一気に力が抜けてしまった。地面に倒れ込もうとした私を受け止めようとして、シャルル王子も一緒に尻もちをついてしまう。
「ありがとうございます、シャルル様」
「いや、いいんだ。お疲れ様……アリエル」
シャルル王子はそう言うと、ぎゅっと抱きしめてくれる。温かい……大好きなシャルル王子の体温だ。
「……ふぅっ」
張り詰めていた気持ちがゆるみ、一緒に涙腺まで壊れてしまったようだった。大量の涙が零れ、それを手で拭いながら嗚咽を上げる。そんな私の背中を、シャルル王子が優しく撫でてくれた。
「すまない、アリエル。怖い目に遭わせた」
「シャルル様の、せいじゃないです」
「私のせいだ……私が君から平穏な生活を奪った」
そう言ってシャルル王子は私の肩に顔を埋める。泣いているのかと思ったけれど、彼は唇を噛みしめて涙を堪えているようだった。
シャルル王子は、近頃少し大人びたような気がする。
だけど私を守るために無理に背伸びをしていないか……心配になってしまう。
「シャルル様、泣いてもいいんですよ?」
「泣かない。……君は私を、なんだと思ってるんだ」
金色の頭を撫でながら言うと、少し拗ねた口調で言われてしまった。
「頼りがいのある、大好きな恋人だと思ってます。そしてつらい時は甘えて欲しいな、とも思ってますよ?」
囁いて胸にそっと抱き寄せる。そして頭をふわふわと撫でると、シャルル王子が胸の谷間で大きく息を吐いた。
「……やっぱり、私は君じゃないとダメなようだ。君以上の女性は、この先の人生で見つかることなんてないだろう」
「シャルル様……」
相変わらず大げさだなぁ、と思うけれど。胸から顔を上げて、こちらを見つめるシャルル王子の金色の瞳は真剣だ。
「『王子』の私のことを愛しているという女性なら、たくさん見つかるだろう。だけど私がただの『シャルル』だとしても、当たり前のように未来のことを一緒に考えてくれる女性は、きっと君だけなんだ。向こう見ずに、私のことを庇おうとする女性もな」
……最後はちょっと責められた。うん。ごめんなさい。でも体が勝手に動いてたんです。
シャルル王子に万が一のことがあったら、嫌ですもん。
それにこれだけ有能なシャルル王子なんだから、王子様じゃなくても女子からの需要は衰えないと思う。……お顔も、とっても素敵だし。いいなぁ、睫毛長いし、唇綺麗だし。
「――君が居なくなるのは、嫌だ」
シャルル王子はそう言うと、堪えきれずに嗚咽を上げた。大きな瞳から零れる涙をそっと唇で拭うと、彼はくすぐったそうな顔をした。
「私もです、シャルル様。貴方がいない人生は、嫌です」
「……アリエル」
「愛しています、シャルル様。ずっと二人で居ましょう」
「アリエル!」
感極まった様子のシャルル王子は……私の手をむんずと掴んで寝台に行こうとする。その頭に私は軽くげんこつを落とした。
「なぜだ! アリエル!」
「嫌ですよ! 屋敷のあちこちが血まみれだったり、下で拷問が行われてるだろう状況で、そういうことをするのは!」
「むぅ」
彼は唇を尖らせると、不満そうな顔をする。可愛いですけれど、流されませんからね!
――数日後。
刺客の一人がエレオノール嬢の差し金であることを自白した。
ドロシアさんの拷問に耐えきれず、口を割ったらしい。
「ドロシアは拷問上手だからな。魔法で延々とすべての爪の間に……」
シャルル王子はドロシアさんからもらった証言書に判を押しながら、満足そうにそんなことを言う。
「ぎゃー! 痛いです、痛いですシャルル様!」
そういう内容に免疫がない私は、思わず耳を塞いで頭を振った。
シャルル王子はそんな私を見てくすくすと笑う。もしかして、からかわれたかな……
刺客の証言以外にも刺客たちとエレオノール嬢との繋がりの証拠を、こちらはコレットさんが集めて来てくれた。「あちらが雑な仕事をしてくれたおかげで、楽ができました」と彼女は飄々としていて、だけどどこか得意げだった。
シャルル王子はそれらを封筒に詰めると、封蝋でしっかりと封をする。
「さて。この封書を送れば、あの女に居場所が知られる。荷物をまとめるぞ、アリエル」
「えっ、お引越しですか!? でも私たちの証言も必要なんじゃ……」
シャルル王子の言葉に私はぎょっとした。
「私やアリエルの証言は、必要であれば兄上を介して届けることが決まっている。あの女と関わる限りこんなことが繰り返されるからな、会わないのが一番の防衛策だ。しばらくはどこかの別荘でも借りて住もう。先日のことでこの屋敷はガタがきてしまったから、格安で売るか」
たしかにこの屋敷は窓ガラスが割れ、壁が破損し、天井に穴が空き……と大変なことになっている。影さんたちが補修はしてくれたので住めはするけど、それでもやっぱり継ぎ接ぎだらけだ。
引っ越し、か。それもいいけれど……
「……シャルル様。一度だけ、王妃様とお話をさせて頂けませんか?」
私は少し前から考えていたことを――口にした。
「アリエル?」
シャルル王子は眉間に深い皺を寄せる。そして私の肩を少し強い力で掴んだ。
「あの女にどんなことをされたか、君は忘れてしまったのか!?」
「忘れてませんよ! エレオノール嬢が私を暗殺しようとしたのも、そもそもは王妃様がエレオノール嬢を持ち上げたせいですし!」
私はそう言って唇を尖らせる。するとシャルル王子は「なら、どうして」と非難の声を上げた。
「許すために会うんじゃないんです。ぎゃふんと言わせるために会うんです。考えてみたら私やられっぱなしで、それってとても悔しいじゃないですか!」
シャルル王子と婚約してからずっと、私は王妃様を恐れ、怯えてばかりだった。
――そしてとうとう、シャルル王子に甘えて逃げ出した。
シャルル王子に頼り切った逃亡生活は、私にとっては快適なものだ。
だけどこの生活は年若いシャルル王子に……いろいろな人生の可能性を諦めさせてしまうのだろう。
私は、それは嫌なのだ。
王妃様になにを言っても、歯牙にすらかけられないかもしれない。だけど私の望む人生を手に入れるために戦いたい。
怯えず、逃げず、シャルル王子の横で堂々としていられる人生。
そしてシャルル王子が私のために諦めるものがない人生。
……私の願いは、それなのだ。
戦った上でまた逃亡生活になっても、それはそれである。
「ぎゃふん?」
シャルル王子は私の言葉を繰り返して、首を傾げた。
「ぎゃふんです!」
「アリエル……」
シャルル王子は少し沈黙した後に――口角を上げて悪い笑みを浮かべた。
「つまりアリエルは……あの女に一泡吹かせたい、と」
「そうです!」
勢い込んで胸の前で握りこぶしを固める私の額に、シャルル王子は自分の額を擦り合わせる。
「一国の王妃に戦を挑むなんていい気概だ! 私のアリエルはやっぱり素敵な女性だな!」
そして褒め言葉なのかあやしいことを言って、とても愉快そうに笑った。
シャルル王子が風魔法を使って、フィリップ王子にすべてが終わったことを伝令する。これはかなり高度な魔法のはずだ。……シャルル王子は本当にすごいんだなぁ。
「さて、ちょっと刺客たちにいろいろ吐かせてきますねぇ~。口が固ければ数日頂くかもしれません。失礼致しますね」
ドロシアさんはのんびりとした口調で恐ろしいことを言ってから、ぺこんと頭を下げて部屋を出て行く。その後ろ姿を見送った後、私の体からは一気に力が抜けてしまった。地面に倒れ込もうとした私を受け止めようとして、シャルル王子も一緒に尻もちをついてしまう。
「ありがとうございます、シャルル様」
「いや、いいんだ。お疲れ様……アリエル」
シャルル王子はそう言うと、ぎゅっと抱きしめてくれる。温かい……大好きなシャルル王子の体温だ。
「……ふぅっ」
張り詰めていた気持ちがゆるみ、一緒に涙腺まで壊れてしまったようだった。大量の涙が零れ、それを手で拭いながら嗚咽を上げる。そんな私の背中を、シャルル王子が優しく撫でてくれた。
「すまない、アリエル。怖い目に遭わせた」
「シャルル様の、せいじゃないです」
「私のせいだ……私が君から平穏な生活を奪った」
そう言ってシャルル王子は私の肩に顔を埋める。泣いているのかと思ったけれど、彼は唇を噛みしめて涙を堪えているようだった。
シャルル王子は、近頃少し大人びたような気がする。
だけど私を守るために無理に背伸びをしていないか……心配になってしまう。
「シャルル様、泣いてもいいんですよ?」
「泣かない。……君は私を、なんだと思ってるんだ」
金色の頭を撫でながら言うと、少し拗ねた口調で言われてしまった。
「頼りがいのある、大好きな恋人だと思ってます。そしてつらい時は甘えて欲しいな、とも思ってますよ?」
囁いて胸にそっと抱き寄せる。そして頭をふわふわと撫でると、シャルル王子が胸の谷間で大きく息を吐いた。
「……やっぱり、私は君じゃないとダメなようだ。君以上の女性は、この先の人生で見つかることなんてないだろう」
「シャルル様……」
相変わらず大げさだなぁ、と思うけれど。胸から顔を上げて、こちらを見つめるシャルル王子の金色の瞳は真剣だ。
「『王子』の私のことを愛しているという女性なら、たくさん見つかるだろう。だけど私がただの『シャルル』だとしても、当たり前のように未来のことを一緒に考えてくれる女性は、きっと君だけなんだ。向こう見ずに、私のことを庇おうとする女性もな」
……最後はちょっと責められた。うん。ごめんなさい。でも体が勝手に動いてたんです。
シャルル王子に万が一のことがあったら、嫌ですもん。
それにこれだけ有能なシャルル王子なんだから、王子様じゃなくても女子からの需要は衰えないと思う。……お顔も、とっても素敵だし。いいなぁ、睫毛長いし、唇綺麗だし。
「――君が居なくなるのは、嫌だ」
シャルル王子はそう言うと、堪えきれずに嗚咽を上げた。大きな瞳から零れる涙をそっと唇で拭うと、彼はくすぐったそうな顔をした。
「私もです、シャルル様。貴方がいない人生は、嫌です」
「……アリエル」
「愛しています、シャルル様。ずっと二人で居ましょう」
「アリエル!」
感極まった様子のシャルル王子は……私の手をむんずと掴んで寝台に行こうとする。その頭に私は軽くげんこつを落とした。
「なぜだ! アリエル!」
「嫌ですよ! 屋敷のあちこちが血まみれだったり、下で拷問が行われてるだろう状況で、そういうことをするのは!」
「むぅ」
彼は唇を尖らせると、不満そうな顔をする。可愛いですけれど、流されませんからね!
――数日後。
刺客の一人がエレオノール嬢の差し金であることを自白した。
ドロシアさんの拷問に耐えきれず、口を割ったらしい。
「ドロシアは拷問上手だからな。魔法で延々とすべての爪の間に……」
シャルル王子はドロシアさんからもらった証言書に判を押しながら、満足そうにそんなことを言う。
「ぎゃー! 痛いです、痛いですシャルル様!」
そういう内容に免疫がない私は、思わず耳を塞いで頭を振った。
シャルル王子はそんな私を見てくすくすと笑う。もしかして、からかわれたかな……
刺客の証言以外にも刺客たちとエレオノール嬢との繋がりの証拠を、こちらはコレットさんが集めて来てくれた。「あちらが雑な仕事をしてくれたおかげで、楽ができました」と彼女は飄々としていて、だけどどこか得意げだった。
シャルル王子はそれらを封筒に詰めると、封蝋でしっかりと封をする。
「さて。この封書を送れば、あの女に居場所が知られる。荷物をまとめるぞ、アリエル」
「えっ、お引越しですか!? でも私たちの証言も必要なんじゃ……」
シャルル王子の言葉に私はぎょっとした。
「私やアリエルの証言は、必要であれば兄上を介して届けることが決まっている。あの女と関わる限りこんなことが繰り返されるからな、会わないのが一番の防衛策だ。しばらくはどこかの別荘でも借りて住もう。先日のことでこの屋敷はガタがきてしまったから、格安で売るか」
たしかにこの屋敷は窓ガラスが割れ、壁が破損し、天井に穴が空き……と大変なことになっている。影さんたちが補修はしてくれたので住めはするけど、それでもやっぱり継ぎ接ぎだらけだ。
引っ越し、か。それもいいけれど……
「……シャルル様。一度だけ、王妃様とお話をさせて頂けませんか?」
私は少し前から考えていたことを――口にした。
「アリエル?」
シャルル王子は眉間に深い皺を寄せる。そして私の肩を少し強い力で掴んだ。
「あの女にどんなことをされたか、君は忘れてしまったのか!?」
「忘れてませんよ! エレオノール嬢が私を暗殺しようとしたのも、そもそもは王妃様がエレオノール嬢を持ち上げたせいですし!」
私はそう言って唇を尖らせる。するとシャルル王子は「なら、どうして」と非難の声を上げた。
「許すために会うんじゃないんです。ぎゃふんと言わせるために会うんです。考えてみたら私やられっぱなしで、それってとても悔しいじゃないですか!」
シャルル王子と婚約してからずっと、私は王妃様を恐れ、怯えてばかりだった。
――そしてとうとう、シャルル王子に甘えて逃げ出した。
シャルル王子に頼り切った逃亡生活は、私にとっては快適なものだ。
だけどこの生活は年若いシャルル王子に……いろいろな人生の可能性を諦めさせてしまうのだろう。
私は、それは嫌なのだ。
王妃様になにを言っても、歯牙にすらかけられないかもしれない。だけど私の望む人生を手に入れるために戦いたい。
怯えず、逃げず、シャルル王子の横で堂々としていられる人生。
そしてシャルル王子が私のために諦めるものがない人生。
……私の願いは、それなのだ。
戦った上でまた逃亡生活になっても、それはそれである。
「ぎゃふん?」
シャルル王子は私の言葉を繰り返して、首を傾げた。
「ぎゃふんです!」
「アリエル……」
シャルル王子は少し沈黙した後に――口角を上げて悪い笑みを浮かべた。
「つまりアリエルは……あの女に一泡吹かせたい、と」
「そうです!」
勢い込んで胸の前で握りこぶしを固める私の額に、シャルル王子は自分の額を擦り合わせる。
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