【R18】モブ令嬢は変態王子に望まれる

夕日(夕日凪)

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本編2

モブ令嬢は第二王子と出奔する13※

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 冬が終わり、すっかり春らしい気候になった。木立の新芽は愛らしく膨らみ、道には花々が咲いている。
 春生まれのシャルル王子は、一つ年を重ねた。
 シャルル王子がとても嬉しそうに「大人に近づいたな」と言う姿を見ると、微笑ましさに口元がほころんでしまう。
 彼は背が伸び、少女のようだった手足も少しずつ筋張ってきている。それが寂しいようで、嬉しくもある。背もほとんど変わらなくなり、目線が近くなったと嬉しそうに口づけしてくるシャルル王子は可愛くて……かっこいい。
 そう、めちゃくちゃかっこいいのだ!
 一年前まで胸に埋もれるくらいの身長だったのが嘘みたいだ。男の子の成長は早い。
 このままぐんぐん大きくなったら、強引に押し倒されても、振り解くことができなくなるんじゃないかな。それを想像してみると……少し嬉しいような気持ちになるんだから、私は美ショタに結局躾られている。
 フィリップ王子にそっくりだなぁと思っていたお顔も、成長するにつれて少しずつ差異が目立つようになった。シャルル王子の方が眦が少し垂れた、甘めのお顔になりつつある。……うう、正直めちゃくちゃ好みだ。好き。

「そろそろ、返事を書いてやるかな」

 シャルル王子は私の膣内を剛直で抉りながらそんなことをつぶやく。
 居場所がバレてからは毎週のように、王妃様からの使いや手紙が来る。シャルル王子は「少しくらい焦らした方がいいだろう」とそれをすべて無視していた。王命だと言われても知らぬ存ぜぬで冷や冷やするけれど、可愛い末っ子に王妃様が強引な手段を取らないことを、シャルル王子自身よく理解しているのだろう。
 屋敷の周囲には『王宮から派遣された警護です』という名目の、私たちの見張りが増えている。その中に私を暗殺しようとする輩がいないか、私はつい疑った目で見てしまう。モブも、こんなことが続くとスレてしまうのだ。
 ドロシアさんとコレットさんがしっかり私を警護して二メートル以内には近づけないようにしてくれているから、心配ないとは思うのだけれど。お二人は本当に頼りになる。

「はっ……ああっ、しゃるる、さま」

 シャルル王子の膝に乗せられ、ぐっと奥を突き上げられて、私は甘い声を上げた。……体が大きくなった分、体位のバリエーションも増えた気がする! 彼はとっても楽しそうだけれど、こちらとしては身が持たない。

「アリエル。可愛い声をもっと聞かせてくれ」
「や、やだ。はずかし……」
「今さら、恥じらうこともないだろう」
「ひゃぁっ!」

 耳裏を舐め上げられながら、両胸を揉まれ、さらにがつがつと連続して突き上げられる。

「ひんっ! あっ、あ」

 すでに何度もシャルル王子のものを出されている隘路は、突かれるたびにぶじゅりと品がいいとは言えない音を立てた。白濁が散り、互いの肌や敷布に点々と染みを作る。

「しゃるるさま、あんっ! あん、あっ、あっ!」

 私は声を上げながら達し、前のめりに倒れ込んだ。熱がじゅぽりと抜け落ち、蓋を失った蜜壺はだらりと蜜と白濁を零す。シャルル王子はそんな私の腰を支え四つ這いにさせると、また熱を蜜穴に添えた。

「んっ」

 とろとろに蕩けた肉筒はなんの抵抗もなくシャルル王子の熱を飲み込んでいく。きゅっとそれを締めつけると、甘い痺れが体に走った。彼はなぜか腰を動かしてくれない。それに痺れを切らしてちらりと後ろを見ると、意地悪な表情のシャルル王子がいた。

「どうして欲しい、アリエル」

 背中を指先で撫でられ、体が震える。ずるい……私がどうして欲しいかなんて、一番わかってるくせに。

「……意地悪」

 拗ねたように言って、シャルル王子のもので自慰をするように自分で腰を動かす。水音を立てながら彼のものを貪っているうちに熱が抜け落ちてしまい、そのそそり立つものにお尻を擦りつける。花弁を熱が這い、淡い刺激を与えてくる。だけどこれじゃ……足りない。

「アリエル、やらしい」
「だってこれ、欲しいんです。シャルル様の、奥に挿れて」
「可愛い……。本当に君は、私をどれだけ魅了すれば気が済むんだ」
「ぁあんっ!」

 再び熱を押し込まれ、私は甲高い声を上げた。剛直をゆっくりと入り口近くまで引き抜かれ、奥まで勢いをつけて埋められる。

「あっ、あああっ」
「アリエル、好きだ。愛してる」

 シャルル王子は背後から私を貫きながら熱のこもった口調で愛を囁く。その声を聞いているだけで心がぎゅっと締めつけられ、蜜壺も蜜を滲ませながら熱をぎゅうっと締めつけた。

「私も、好き。好きです。大好き、あっ、あああっ!」
「――アリエル……!」

 嬌声を上げながら達する私を抱きしめながら、シャルル王子は何度が腰を叩きつけ、体を震わせる。最奥に先端を押しつけ、孕ませようとするかのように彼は白濁を注いでいく。
 じわりとお腹に広がる温かさ、次に太ももに流れる液体の感触。それを感じながら、私は快楽の余韻に浸った。
 そんな私のお腹をシャルル王子が優しく撫でる。自分の精がそこにあることを、確認するかのように。

「アリエル」

 私を寝台に寝かせたシャルル王子がぎゅっと正面から抱きついてくる。そして胸にぽふりと顔を埋めた。

「……天国だ」

 汗が伝う胸の谷間に舌を這わせながら、シャルル様がうっとりと言う。少し汗でしっとりとした髪を手で梳くと、彼はくすぐったそうに笑った。

「そういえば、エレオノール嬢の処分が決まったらしいぞ」

 胸の頂きに何度もキスをしながら、シャルル王子がそんな重大なことを言う。……おっぱいをいじりながらする話じゃない! しかもシャルル王子のあれが、また硬くなってるし! この絶倫ショタ!
 シャルル王子のあれを手で包む。これ以上されてしまうと、疲労で起き上がれなくなるから手とお口でなんとかしよう。

「処分はどうなったのですか?」
「んっ……」

 指で輪を作って、くびれを刺激するようにくりくりと動かす。するとシャルル王子から悩ましげな吐息が漏れた。

「アリエ、ル」
「手とお口、どっちがいいですか?」
「……じゃあ、口で」

 うん、欲望に素直で大変よろしい。
 シャルル王子が、期待する目でこちらを見つめている。美しい少年に欲に濡れた瞳で見られるのはたまらない。私はずりずりと体をずらすと、シャルル王子の熱の先端に口づけた。そして敏感な先端を唇で食み、表面にちろちろと舌を這わせる。

「んっ……」

 白い体がふるりと震える。ああ、可愛い。もっともっと、気持ち良くさせなきゃ。熱を口中に導くと、舌で刺激しながら頭を前後に動かす。先ほどまで私の中にいた熱は、精液と私の味がする。そんなものを平気で咥えられる私は、王宮で噂されている通りの『シャルル王子を体で籠絡した淫乱』なのかもしれない。
 ……でもいいの。それでシャルル王子が、喜んでくれるなら。
 裏筋を舐め、唇をつけて吸い上げるとシャルル王子が喘ぎを漏らす。また熱を口に含んで、ちゅうちゅうと先端を吸いながら幹を片手で扱き上げると、シャルル王子の声の声がどんどん甘くなっていく。

「アリエル、それじゃ、話が、できなっ……」
「じゃあ、止めますか?」

 ちゅぽりと口から熱を引き抜き、胸の間に挟んで豊かな肉でむにむにと刺激する。シャルル王子のまだ薄い下生えが、胸の下側に当たって少しくすぐったい。

「止めない……でくれ」
「わかりました」

 お胸で熱を擦りながら、胸から飛び出す部分を口に含む。くちゅくちゅとわざと大げさな音を立てながらそれを舐め回すと、熱がびくりと震えて先走りが舌を濡らした。幹を途中まで咥え込み、強めに吸い上げればシャルル王子の体がびくんと大きく跳ねる。

「アリエル、アリエル」

 私の頭を押さえて、シャルル王子が腰を動かす。口を性器のように使われるているのに、シャルル王子が本当に感じているから……それが嬉しくて仕方ない。私は歯を立てないように注意しながら、舌の上を滑らせるようにして喉奥までそれを迎え入れた。

「ふっ、んっ」

 シャルル王子が熱をスライドさせるたびに唾液とかき混ぜられた先走りが白濁し、閉じきれない口からだらだらと流れていく。

「アリエル……出るっ」

 叩きつけられるように、青臭い液体が注がれる。粘つく白濁を必死で飲み下し、口から熱を抜く時に尿道に残ったものを吸い上げるように先端を吸うと、シャルル王子から「やぁ」と女の子のような声が聞こえた。シャルル王子のお顔を窺うと白い肌が真っ赤に染まっていて、金色の長い睫毛が余韻に震えている。小さな唇はぽかりと開いて、荒い息を漏らしていた。
 ――シャルル王子に言ったら怒るだろうけれど、すごく可愛いし、とっても色っぽい。
 乱された美少年最高です。眼福です。

「はぁ、可愛い……」

 思わず心からのつぶやきを漏らすと、涙目でじろりと睨まれた。

「それで、処分なんだが。エレオノール嬢は最北の修道院に送られることになったそうだ。……一生出てくることはないだろう」

 息を整えた後に、シャルル王子は私の口の端に付着した精液をこしこしと指で拭いながら言う。
 そして水差しからコップに水を注ぎ、光魔法で毒の確認をしてから手渡してくれる。私はそれを受け取って、一気に飲み干した。喉がイガイガしてたので助かります。
 それにしても……

「……修道院」
「修道院のある場所は極寒の土地だ。そこに一生幽閉をされるのだから、公爵家の令嬢には耐え難いだろうな」

 それは、想像しただけで大変そうだなぁ。自業自得にもほどがあるから、可哀想とは思わないけれど。
 ……これで、エレオノール嬢の件に関しては終わった……ということでいいのかな。
 これからもこういうことは続くのかもしれないけれど、それはもう仕方ないことだ。

「後は、王妃様ですね」

 私は小さく息を吐く。そんな私の頬にシャルル王子が音を立てて口づけした。

「ぎゃふんをするんだろう?」
「そうです、ぎゃふんをするんです!」

 そう言って、私とシャルル王子は笑いあった。
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