17 / 45
悪役令嬢はヒロインに負けたくない
悪役令嬢はヒロインに負けたくない・16※
しおりを挟む
「お嬢様そんな知識をどこで!? あの穢れたノエル・ダウストリアか……! 純粋培養の私のお嬢様に、くそっ。あの男殺してやる……!!」
マクシミリアンの黒曜石の瞳が昏い色を湛える。彼は恐ろしい言葉を吐いた後にその美しい唇を噛みしめた。
というかノエル様とばっちり……!! そうじゃないのよ、マクシミリアン!!
「ノ……ノエル様じゃないわ、マクシミリアン!!」
このままではノエル様が殺されてしまう。危機感を覚えたわたくしは必死に叫んだ。
「ノエル様『じゃ』ない? じゃあ一体誰です、お嬢様」
美しい瞳がこちらを伺うようにスッと細くなる。彼の表情は穏やかならざるもので、体が震えてしまう。
マクシミリアンの綺麗な手が伸びて、表情とは裏腹に優しい動きで頬を撫でた。
「ああ……お嬢様、こんなに震えて。大丈夫です。貴女にはもう酷いことなんてしませんから。誓ったでしょう? ですが……お嬢様に余計な知識を与えた男は排除しなくては。お嬢様、お名前を教えてくださいませ」
前世の同人誌の知識です、なんて言えないわよ……!! 頭がおかしくなったと思われるわ!
だけど令嬢教育で読むような本にそんな知識は書いていないし。困った。わたくし墓穴を掘ったのね。
「お……女の子のお友達から……」
「お嬢様に、お友達は一人たりともいませんよね?」
「ぐっ……!!」
酷い。その部分を抉られると、わたくし本当に死にたい気持ちになるのだけど!!
「お嬢様、貴女がそんなにして守りたい男性がいるなんて。気づかなかった私の不徳ですね。教えて頂けないのでしたら……仕方ありません」
マクシミリアンの美麗な顔が、優しい笑みを浮かべる。
わたくしはその顔を見て油断してしまった。気が緩んでほっと笑みを漏らしてしまう。
「遺憾ながら、お嬢様が白状するまでお仕置きするしかありませんね」
「マクシミリアン!? 怖いことはしないって……!」
寝台の上を這ってずりずりと彼から離れようとすると、優しく……だけど逃さないという強い意志を感じる力で両肩を掴まれた。
怖い、怖い、怖い。マクシミリアンの目が獰猛な獣のように鈍く光っている。
やだ、また噛まれるの……!?
「い……や……」
恐怖でひきつれた声が口から漏れた。よかれと思って言ったのに! 言わなきゃよかったわ……!!
体が激しく震え、恐怖で歯がガチガチと音を鳴らす。
「怯えないでくださいませ、お嬢様。怖いことはしないと言ったでしょう? ただ……」
マクシミリアンの手が上掛けをそっと取り払った。
そしてその美しい手は蜜壺に伸びて……くぷり、と第二関節あたりまで中指を沈められた。
「きゃぁ!!」
先ほどさんざん悦くされてしまったそこは、その刺激だけでまた熱を帯びてしまう。
「お嬢様が白状するまで、ここを気持ちよくしてさしあげますね」
「ひっ……!」
あんな刺激がずっと続くなんて、それは本当に拷問じゃない。
でもマクシミリアンもずっと愛撫することなんて、できないはずよね、うん。
だって疲れちゃうもの。だったら、彼が諦めるまで耐えれば……。
「お嬢様。もしも私が諦めるまで耐えればいいと思ってらっしゃるのでしたら、その考えは捨てた方がいいです。幼い頃から私は貴女に欲情していたのですよ? 何年も積み重なった男の欲を舐めないでいただきたい。何時間愛撫しても……足りないくらいです」
推しの小さい頃から欲情してた発言なんて、聞きたくなかった。あんなに可愛かったショタマクシミリアンが、わたくしに欲情してたの!?
しかも何時間って貴方……っ。
「お嬢様が白状すれば、すぐ終わりますので」
彼はそう言うと、粒に指を這わせた。
「ひゃぁ……! やっ、やだっ……!」
さっきも散々イッたのに。これ以上いじられると、おかしくなってしまう。
「嫌? こちらはそう言っていないようですが……」
そう言ってマクシミリアンが花弁を指でなぞると、ぐちぐちと濡れた音がする。
その音は確かにわたくしの耳朶を打ち、その音に刺激されたのか蜜壺の奥からとろりと蜜が溢れた。
「い……や……」
彼は蜜壺に軽く指を出し入れしながら花芽をもう片手の指で転がす。
中ではまださすがに感じない、そのはずなのに。
花芽に与えられる刺激が強すぎて、中まで気持ちいいような、そんな気持ちになってしまう。
「マクシミリアン、まって、やっ……ぁあっ!」
「気持ちよさそうですね、お嬢様。これではお仕置きになりませんね」
いや、そんなこと言わないで。恥ずかしい、だけど体は快楽に従順に感じてしまって。
花芽を摘ままれ強く擦られて体がびくりと跳ねる。肉襞がうねってマクシミリアンの指を食むようにきゅっと、まるで彼を欲しがっているかのように締め上げた。
「ああ……お嬢様が感じやすい素敵な体でよかった。毎日ご奉仕して、私から離れられないようにしてあげますね。私を……存分に使ってくださいませ、お嬢様」
使うとかじゃ、やなの。マクシミリアンと一緒に気持ちよくなりたいのに。
そう言いたいのに言葉は全て甘い喘ぎ声に変わってしまう。
「まくしみりあん、すき、すきなの」
「お嬢様……!」
うっとりとした顔で頬を紅く染めた彼に、深い口づけを与えられる。舌で口中を嬲られながら蜜壺を虐められると、感じすぎて頭の中が真っ白になっていった。
何度も、何度も。イかされ続けてもうわけがわからない。
体は快楽に溺れながら蜜を零し続け、喘ぎ声は止まらない。時間の感覚は快感に溶けてしまったかのように無くなって、彼に何分……いや、何時間……? いじられているのかも知覚できない。
「マクシミリアン、無理……も、無理にゃの……っ。ほんと、に……」
「お嬢様……!?」
体力も、気力も。限界に達してしまったわたくしの意識は……ついにぷつりと途切れてしまった。
マクシミリアンの黒曜石の瞳が昏い色を湛える。彼は恐ろしい言葉を吐いた後にその美しい唇を噛みしめた。
というかノエル様とばっちり……!! そうじゃないのよ、マクシミリアン!!
「ノ……ノエル様じゃないわ、マクシミリアン!!」
このままではノエル様が殺されてしまう。危機感を覚えたわたくしは必死に叫んだ。
「ノエル様『じゃ』ない? じゃあ一体誰です、お嬢様」
美しい瞳がこちらを伺うようにスッと細くなる。彼の表情は穏やかならざるもので、体が震えてしまう。
マクシミリアンの綺麗な手が伸びて、表情とは裏腹に優しい動きで頬を撫でた。
「ああ……お嬢様、こんなに震えて。大丈夫です。貴女にはもう酷いことなんてしませんから。誓ったでしょう? ですが……お嬢様に余計な知識を与えた男は排除しなくては。お嬢様、お名前を教えてくださいませ」
前世の同人誌の知識です、なんて言えないわよ……!! 頭がおかしくなったと思われるわ!
だけど令嬢教育で読むような本にそんな知識は書いていないし。困った。わたくし墓穴を掘ったのね。
「お……女の子のお友達から……」
「お嬢様に、お友達は一人たりともいませんよね?」
「ぐっ……!!」
酷い。その部分を抉られると、わたくし本当に死にたい気持ちになるのだけど!!
「お嬢様、貴女がそんなにして守りたい男性がいるなんて。気づかなかった私の不徳ですね。教えて頂けないのでしたら……仕方ありません」
マクシミリアンの美麗な顔が、優しい笑みを浮かべる。
わたくしはその顔を見て油断してしまった。気が緩んでほっと笑みを漏らしてしまう。
「遺憾ながら、お嬢様が白状するまでお仕置きするしかありませんね」
「マクシミリアン!? 怖いことはしないって……!」
寝台の上を這ってずりずりと彼から離れようとすると、優しく……だけど逃さないという強い意志を感じる力で両肩を掴まれた。
怖い、怖い、怖い。マクシミリアンの目が獰猛な獣のように鈍く光っている。
やだ、また噛まれるの……!?
「い……や……」
恐怖でひきつれた声が口から漏れた。よかれと思って言ったのに! 言わなきゃよかったわ……!!
体が激しく震え、恐怖で歯がガチガチと音を鳴らす。
「怯えないでくださいませ、お嬢様。怖いことはしないと言ったでしょう? ただ……」
マクシミリアンの手が上掛けをそっと取り払った。
そしてその美しい手は蜜壺に伸びて……くぷり、と第二関節あたりまで中指を沈められた。
「きゃぁ!!」
先ほどさんざん悦くされてしまったそこは、その刺激だけでまた熱を帯びてしまう。
「お嬢様が白状するまで、ここを気持ちよくしてさしあげますね」
「ひっ……!」
あんな刺激がずっと続くなんて、それは本当に拷問じゃない。
でもマクシミリアンもずっと愛撫することなんて、できないはずよね、うん。
だって疲れちゃうもの。だったら、彼が諦めるまで耐えれば……。
「お嬢様。もしも私が諦めるまで耐えればいいと思ってらっしゃるのでしたら、その考えは捨てた方がいいです。幼い頃から私は貴女に欲情していたのですよ? 何年も積み重なった男の欲を舐めないでいただきたい。何時間愛撫しても……足りないくらいです」
推しの小さい頃から欲情してた発言なんて、聞きたくなかった。あんなに可愛かったショタマクシミリアンが、わたくしに欲情してたの!?
しかも何時間って貴方……っ。
「お嬢様が白状すれば、すぐ終わりますので」
彼はそう言うと、粒に指を這わせた。
「ひゃぁ……! やっ、やだっ……!」
さっきも散々イッたのに。これ以上いじられると、おかしくなってしまう。
「嫌? こちらはそう言っていないようですが……」
そう言ってマクシミリアンが花弁を指でなぞると、ぐちぐちと濡れた音がする。
その音は確かにわたくしの耳朶を打ち、その音に刺激されたのか蜜壺の奥からとろりと蜜が溢れた。
「い……や……」
彼は蜜壺に軽く指を出し入れしながら花芽をもう片手の指で転がす。
中ではまださすがに感じない、そのはずなのに。
花芽に与えられる刺激が強すぎて、中まで気持ちいいような、そんな気持ちになってしまう。
「マクシミリアン、まって、やっ……ぁあっ!」
「気持ちよさそうですね、お嬢様。これではお仕置きになりませんね」
いや、そんなこと言わないで。恥ずかしい、だけど体は快楽に従順に感じてしまって。
花芽を摘ままれ強く擦られて体がびくりと跳ねる。肉襞がうねってマクシミリアンの指を食むようにきゅっと、まるで彼を欲しがっているかのように締め上げた。
「ああ……お嬢様が感じやすい素敵な体でよかった。毎日ご奉仕して、私から離れられないようにしてあげますね。私を……存分に使ってくださいませ、お嬢様」
使うとかじゃ、やなの。マクシミリアンと一緒に気持ちよくなりたいのに。
そう言いたいのに言葉は全て甘い喘ぎ声に変わってしまう。
「まくしみりあん、すき、すきなの」
「お嬢様……!」
うっとりとした顔で頬を紅く染めた彼に、深い口づけを与えられる。舌で口中を嬲られながら蜜壺を虐められると、感じすぎて頭の中が真っ白になっていった。
何度も、何度も。イかされ続けてもうわけがわからない。
体は快楽に溺れながら蜜を零し続け、喘ぎ声は止まらない。時間の感覚は快感に溶けてしまったかのように無くなって、彼に何分……いや、何時間……? いじられているのかも知覚できない。
「マクシミリアン、無理……も、無理にゃの……っ。ほんと、に……」
「お嬢様……!?」
体力も、気力も。限界に達してしまったわたくしの意識は……ついにぷつりと途切れてしまった。
2
あなたにおすすめの小説
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
完璧(変態)王子は悪役(天然)令嬢を今日も愛でたい
咲桜りおな
恋愛
オルプルート王国第一王子アルスト殿下の婚約者である公爵令嬢のティアナ・ローゼンは、自分の事を何故か初対面から溺愛してくる殿下が苦手。
見た目は完璧な美少年王子様なのに匂いをクンカクンカ嗅がれたり、ティアナの使用済み食器を欲しがったりと何だか変態ちっく!
殿下を好きだというピンク髪の男爵令嬢から恋のキューピッド役を頼まれてしまい、自分も殿下をお慕いしていたと気付くが時既に遅し。不本意ながらも婚約破棄を目指す事となってしまう。
※糖度甘め。イチャコラしております。
第一章は完結しております。只今第二章を更新中。
本作のスピンオフ作品「モブ令嬢はシスコン騎士様にロックオンされたようです~妹が悪役令嬢なんて困ります~」も公開しています。宜しければご一緒にどうぞ。
本作とスピンオフ作品の番外編集も別にUPしてます。
「小説家になろう」でも公開しています。
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
兄様達の愛が止まりません!
桜
恋愛
五歳の時、私と兄は父の兄である叔父に助けられた。
そう、私達の両親がニ歳の時事故で亡くなった途端、親類に屋敷を乗っ取られて、離れに閉じ込められた。
屋敷に勤めてくれていた者達はほぼ全員解雇され、一部残された者が密かに私達を庇ってくれていたのだ。
やがて、領内や屋敷周辺に魔物や魔獣被害が出だし、私と兄、そして唯一の保護をしてくれた侍女のみとなり、死の危険性があると心配した者が叔父に助けを求めてくれた。
無事に保護された私達は、叔父が全力で守るからと連れ出し、養子にしてくれたのだ。
叔父の家には二人の兄がいた。
そこで、私は思い出したんだ。双子の兄が時折話していた不思議な話と、何故か自分に映像に流れて来た不思議な世界を、そして、私は…
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
義兄に甘えまくっていたらいつの間にか執着されまくっていた話
よしゆき
恋愛
乙女ゲームのヒロインに意地悪をする攻略対象者のユリウスの義妹、マリナに転生した。大好きな推しであるユリウスと自分が結ばれることはない。ならば義妹として目一杯甘えまくって楽しもうと考えたのだが、気づけばユリウスにめちゃくちゃ執着されていた話。
「義兄に嫌われようとした行動が裏目に出て逆に執着されることになった話」のifストーリーですが繋がりはなにもありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる