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執事のお嬢様開発日記

執事のお嬢様開発日記3※

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 お嬢様は恥ずかしそうに私に言われた通りに机に手をつけ、可愛らしいお尻を上げてみせる。ちらりと振り返ってこちらを伺うその表情は羞恥と期待が入り混じったもので、清楚で可憐な少女が欲情する様子は罪悪感と『私がそうさせたのだ』という仄暗い悦びとを同時に呼び起こした。

「お嬢様……なんて可愛らしいのです」

 囁きながら後ろから抱きしめるとお嬢様の体が甘えるように擦りつけられる。ふわりと日常的な接触で私にも移っているのだろう彼女の花のような香りが漂い、ぎゅっと胸を締めつけられた。
 ……この人と一生一緒にいられるなんて。今でも夢のようで信じられない。

「マクシミリアンは……可愛いって言いすぎよ? もう」

 お嬢様は恥ずかしそうに言いながら耳朶までお顔を真っ赤に染める。彼女は私が周囲から隔絶していたせいで容姿を褒められる機会が少なく、自身がどう見られているかという自覚が薄い。毎日朝昼晩、可愛らしいと囁いても慣れないお嬢様は大変愛らしいのだが。
 ……けれどもっと自分が際立って美しいという自覚を持っていただかないと。お嬢様を男たちがどんな目で見ていると思ってるんだ! それを思い返して苛立ち紛れに可愛らしい耳を少し強く噛むと、お嬢様が不満げな顔でこちらを振り返った。

「噛まないって約束したのに……!」

 初めての夜に怒り任せに強く噛んでしまって以来、お嬢様は歯を立てられることに怯えている。首には薄くあの時の傷が残ってしまったしな……。彼女を怯えさせてしまったことを猛省してはいるのだが、時々独占欲を表すかのように我慢できず柔らかい肌に歯を立ててしまう。

「申し訳ありません、お嬢様」

 独占欲が強く嫉妬深いのは私の悪いところだと自覚をしてはいるが……。
 お嬢様のお美しい容姿を褒めるのも、その凛とした見た目との落差が大きい内面の可愛らしさを知っているのも、可憐だけれど快楽に弱いその体を知るのも……これから先も私だけでいいと願ってしまうのを止められない。
 謝意を込めて耳に舌を這わせ丁寧に嬲るとお嬢様の体が震えた。甘い吐息が漏れぎゅっと内腿がすり合わせられ……仕草がお嬢様の発情を伝えてくる。それが愛おしくて仕方ない。

「マクシミリアン。噛んだりして印をつけなくても、わたくしはこれからの一生貴方のものよ?」

 彼女が優しく囁く。この人は……どれだけ私を喜ばせれば気が済むんだ。

「一生、私だけのものでいいのですね」
「マクシミリアンのお嫁さんにしてくれるんでしょう? 大好きよ、マクシミリアン……きゃっ!」

 お嬢様の言葉に感情が昂ぶりか細い体を強く抱きしめてしまう。すると彼女から小さく悲鳴のような声が漏れた。

「痛かったですか?」
「ううん、痛くはないけど。その……。一緒に気持ちよくなる方法、教えてくれるのでしょう……?」

 恥ずかしそうに言うお嬢様を見て下半身がずくりと重くなる。私は片手でお嬢様を抱きしめながらトラウザーズの前を空いたもう片手でくつろげた。そしてすでに膨らんでいる自身を軽くしごくとお嬢様のスカートを捲り上げた。
 真っ白な太腿が現れ、とろりと蜜を零す愛らしい蜜壺が姿を見せる。軽く花弁を指で撫でるとお嬢様は恥ずかしそうに体をよじった。

「では……一緒に気持ちよくなりましょう」
「ひゃあ!?」

 お嬢様の白い太腿の間に自らのそれを挿し入れると、彼女は小さく悲鳴を上げた。柔らかで張りのある太腿に、お嬢様の肌に直に自分の物が触れている。その感触に私は脳を焼かれるような心地よさを覚えてしまう。

「マクシミリアン、こ、これって……」
「私の物でございますね。……恐ろしいですか?」

 問うとお嬢様は小さく首を横に振る。その様子に私は少し安堵した。お嬢様が怖がるようだったら、止めてしまおうと思っていたのだ。

「大きくて、熱いのね。これがいずれわたくしの中に入るの……?」
「はい。いずれこれで……お嬢様を孕ませます」
「も、もう! そんな生々しいこと言わないで!」
「申し訳ありません、お嬢様」

 お嬢様の体に両手を添えゆっくりと腰を動かす。するとお嬢様の柔らかな花弁に自らの物が擦れ快感を伝えてきた。

「今日はこれで……擦るだけです、お嬢様」
「やっ……あっ……」

 ゆっくりと、時には速度を上げながら。お嬢様の蜜壺を擦ると彼女から甘い声が漏れた。制服のブラウスを捲り上げてその小さな胸を揉むと彼女は体をびくりと震わせる。

「マクシミリアン、きも……ちいっ。やっ……ぁあんっ」

 お嬢様は快楽をねだるように熱杭を太腿で締めつけながら喘ぎ声を漏らす。ぐちゅぐちゅと粘着性の高い水音が触れ合う性器同士から溢れ、蜜と先走りが混じったものがお嬢様の白い太腿を濡らしながら伝っていく。その光景が淫靡でたまらない。
 抽送を速めながら胸の頂きを指で捏ね首筋に舌を這わせていると、彼女は力が入らなくなったのかぺたりと机の上に体を伏せてしまった。

「お嬢様……」

 声をかけながらその体を反転させ仰向けで机に寝かせる。すると彼女の快楽に蕩けきった青の瞳と視線が交わった。

「マクシミリアン……すき、すきなの……」
「私もですよ、お嬢様」

 囁きお嬢様の顔中に口づけをしながら彼女の足の間に凶器を挟む。すると彼女はそれを目にして頬を紅く染めた。

「す、すごい、男の人のって……そんな形をしているのね。それに本当に大きいわ。そんなの入るのかしら?」

 お嬢様は私の物を興味津々といったご様子で凝視している……そんなに見られると照れてしまうのだが。

「……怖がってはいないようですね、お嬢様」
「怖くないわ、だってマクシミリアンの一部だもの」

 そう言うと彼女は柔らかな太腿でぎゅっと私の物を挟んで微笑んでみせた。

「それにね。これで擦られるの、すごく熱くて気持ちいいの。マクシミリアン、もっと……して?」
「――お嬢様!」

 この小悪魔め……! お嬢様にこんなことを言われて行動に移さない男なんてこの世には存在しないだろう。

「それとね、ビアンカって……今は呼んで……?」
「ビアンカ、いけない子ですね!」

 顔を真っ赤にし潤んだ瞳で囁かれ私の理性はすっかりどこかへと飛んでしまった。
 しなやかな両足を抱え凶器をお嬢様の蜜壺に無遠慮に擦りつけ、細い体を激しく揺さぶる。お嬢様が上げる愛らしい嬌声を口づけで奪い、舌を絡めながら口中を蹂躙すると彼女の体は私の下で小さく震えた。
 懸命に腰を揺らしながら熱杭に可愛らしい蜜壺を擦りつけるお嬢様が、愛おしくてしょうがない。

「マクシミリアン、ちゃんと……きもちいい?」

 唇を離すとお嬢様が途切れ途切れに確認してくる。その様子がいじらしくて私は微笑みながら彼女の頬を撫でた。

「気持ちいいです、ビアンカ」
「う……うれしっ、あっ、ああっ……」

 小さく体を震わせてお嬢様は達してしまう。それを見届けてから私も自らの物を手で扱き、彼女の太腿に白い精を吐き出した。

「あったかい……」

 お嬢様が息を荒げながら白濁を不思議そうな顔で見つめる。そして手でそれを掬おうとするので私は慌てて止めた。
 ハンカチを二枚取り出しお嬢様の太腿や蜜壺を軽く拭いた後に、もう一枚で自らの後始末をする。その光景をぼんやりとお嬢様が眺めていることに気恥ずかしさを覚えてしまう。
 取り上げていた下着を履かせ捲れ上がっていたスカートを直し、ついていた埃を払うとお嬢様は嬉しそうに笑った。

「二人で気持ちよくなるのって嬉しいことなのね! またマクシミリアンに、知らないことを教えてもらったわ」

 彼女は勢いよく抱きつき胸に頬をすり寄せてきた。その体をぎゅっと抱きしめると楽しそうに声を上げてお嬢様は笑う。

「お嬢様。そんなに可愛らしいことを言われると、またしたくなってしまいますので」
「してもいいけど……お部屋に帰ってからがいいわ。人に見つかったらと思うとドキドキしてしまうもの!」

 お嬢様は頬を染め両頬を手で覆った。私の婚約者殿は本当に快楽に弱く可愛らしい。
 早く無理なく交われる体にして昼夜を問わず抱き潰し孕ませてしまいたいが……彼女はまだ十三歳なのだ。出産に体が耐えられるかは微妙なところだ。交われるようになっても当面はきちんと避妊をしないとな。

「……では、お部屋に戻ってから」
「あっ、あのね。わたくし普通のデートもしたいのよ? 婚約してから部屋にこもって……その、してばかりだし」
「まだ日も高いですし。部屋に戻って一緒にお風呂に入ってから、少しお出かけしましょうか?」

 本当は部屋にこもりお嬢様のお体を堪能したいが。けれどお嬢様の言うことは『私から離れたい』という要求以外は何でもきいてあげたい。

「嬉しい! マクシミリアン大好きよ!」

 彼女が花が咲くように笑う。その笑顔を見ているだけで……私の心には幸せが溢れるのだ。
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