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美貌の男爵令嬢は平凡で身の丈に合った幸せを望む
本編
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ユブルームグレックス大公国には美貌の悪女と呼ばれる令嬢がいた。
それがセリーヌ・ベルティーユ・ド・コリニー。セリーヌは今年十七歳になるコリニー男爵家の次女である。
コリニー男爵家はユブルームグレックス大公国内では可もなく不可もない平凡な家だ。
波打つように艶やかなブロンドの髪に、ラピスラズリのような青い目。そしてセリーヌの美貌は誰もが見惚れてしまう程である。
「セリーヌ嬢、君の為に作らせたアクセサリーをどうか受け取って欲しい」
「これは珍しい宝石を使ったアクセサリーだ。セリーヌ嬢に似合うと思って」
ある令息は、セリーヌに宝石がふんだんに使用されたブローチやネックレスをプレゼントする。
「セリーヌ嬢、我が公爵家に嫁げば貴女は一生贅沢な暮らしが出来る。是非私と結婚して欲しいのだが」
「いやいや、セリーヌ嬢、我が侯爵家は他国との取り引きが盛んだ。俺の妻になれば、他国の珍しいものが簡単に手に入るぞ」
また、このようにセリーヌの美貌に惚れ込み求婚する令息達の複数いた。
セリーヌはそんな彼らに決まってこう返事をする。
「お断りしますわ」
ラピスラズリの目は冷めており、取り付く島もない返事である。
それが何度も続いたので、いつの間にかセリーヌは美貌の悪女と呼ばれるようになった。
「セリーヌ嬢は男に貢がせてばかりいる悪女だ」
「でも最近はどなたからの贈り物も拒んでいるからもしかして狙いは大公家の方かしら?」
「大公世子であられるオーギュスト殿下はもうご結婚なさっているから、狙いは第二公子ロイク殿下か第三公子シャルル殿下かしら?」
「でもシャルル殿下はもうじきナルフェック王国に婿入りなさるわ。きっとセリーヌ様の狙いはロイク殿下よ」
「大公家の方を狙うなんて、セリーヌ嬢は強欲だな」
この日の夜会でも、セリーヌに関する噂が広まっていた。
それでもセリーヌにプレゼントを贈ろうとしたり、求婚しに来る令息達は後を絶たない。
(ユブルームグレックス大公国の男性達は、私の心がお金や物で買えると思っているようね……。それに、私は大公家の方々とどうこうなるつもりもないわよ)
セリーヌはため息をついた。
その様子も絵になるようで、遠目からセリーヌを見つめる令息達がかなりいた。
成人を迎えた当初、セリーヌは自身に寄って来る令息達からのプレゼントを快く受け取っていた。
しかし段々それらがセリーヌの身の丈に合わない高級過ぎるものであると分かり、断る頻度が増えた。
すると、令息達は更に高価なプレゼントを贈ろうとするので、セリーヌの心は段々冷えていくのであった。
(私はものが欲しいのではないわ)
セリーヌは再びため息をつき、夜会会場から出て行った。
♚ ♕ ♛ ♔ ♚ ♕ ♛ ♔
ふわりと吹く夜風は、セリーヌのブロンドの髪をなびかせる。
心地の良い風だった。
(落ち着くわね……)
セリーヌは少しだけ表情を綻ばせた。
その表情に惚れてしまう者達はきっと多くいるだろう。
セリーヌは庭園をゆっくり歩きながら、今まで令息達にプレゼントを贈られたり言い寄られたりしたことを改めて思い出す。
(高級品なんていらない。それに、資産が多くある上級貴族と結婚したいわけじゃないわ。私はただ……)
その時、セリーヌの目に、とある者が飛び込んで来た。
褐色の髪、ムーンストーンのようなグレーの目。平凡で地味な顔立ちの令息である。年齢はセリーヌと同じくらいだ。
その令息は庭園の隅に咲く小さな花を見て、表情を綻ばせていた。
セリーヌはその姿に釘付けになった。
すると令息も、セリーヌの姿に気付く。
セリーヌのラピスラズリの目と、令息のムーンストーンの目が合った。
(あ……多分男爵家よりも爵位は上の方よね……?)
セリーヌはゆっくりと落ち着いて、カーテシーで礼を執った。
「君は……確かセリーヌ嬢だね?」
驚いたような、それでいて穏やかな声である。
「はい。コリニー男爵家次女、セリーヌ・ベルティーユ・ド・コリニーと申します」
「僕はエルヴェ・ロビーヌ・ド・ラ・マルシュ。ラ・マルシュ子爵家長男だ」
令息――エルベは簡単にそう名乗った。
「エルベ様は会場に行かれないのですね」
「ああ。花を愛でていた」
エルベは再び小さな花に目を向ける。ムーンストーンの目は穏やかだった。
セリーヌもエルベと同じように、小さな花に目を向けた。
二人が見ている白く小振りの花は、庭園の主役ではなかった。
しかし、どこか温かみがある花である。
「可愛らしくて、落ち着く花ですわね。私、こういう花が好きですわ」
セリーヌはそっと白い花弁に触れた。
「まあそう言っても、悪女が慎ましい振りをしていると言われるのでしょうけれど」
セリーヌは自嘲した。ラピスラズリの目は、どこか悲しげだった。
「悪女……。確かに、セリーヌ嬢がそう噂されているのは聞いたことがある。でも……今こうして実際に話をしていると、噂とは違う方なのだと感じた」
「……まだ少ししかお話ししていないのに?」
「本当に貴女が噂通りの人間ならば、僕なんかに気付かないと思って。気付いたとしてもきっと無視をする。でもそうしなかったから」
エルベはセリーヌに目を向けて表情を綻ばせた。
セリーヌの中に、温かな気持ちが広がった。それはまるで凍てついた暗い夜の中、オレンジ色の蝋燭の灯火を見つけたような気分である。
セリーヌのラピスラズリの目からは一筋の涙が零れた。
「セリーヌ嬢!?」
エルベはギョッとした様子である。
「申し訳ございません。……エルベ様にそう仰っていただけたことが嬉しくて……」
セリーヌは慌てて涙を拭った。
「ええ。私は高級なアクセサリーが欲しいわけではない。上級貴族の妻になって贅沢がしたいわけでもありませんの。成人したばかりの頃は、男性からのプレゼントが嬉しかった時期もございますが……身の丈に合わない高級品を持っていても虚しいだけだということに気付きましたわ。いただいたものはもう全て売ってしまって、その金額を孤児院や教会に寄付しましたし」
「寄付……」
エルベはムーンストーンの目を丸くした。
セリーヌは言葉を続ける。
「私はただ……両親のように、愛する人と何気ない日々を過ごしたいだけなのですわ」
それがセリーヌの切実な望みであった。
「セリーヌ嬢、貴女は本当に噂とは違うお方だ」
エルベはどこか安心したような表情だった。
♚ ♕ ♛ ♔ ♚ ♕ ♛ ♔
数ヶ月後、ユブルームグレックス大公国に激震が走った。
男に貢がせてばかりの悪女、大公子狙いの悪女と呼ばれているセリーヌが、平凡なラ・マルシュ子爵家長男エルベと婚約したのだ。
「あの高級品にしか興味がないセリーヌ様が!?」
「上級貴族や大公子の妻狙いで贅沢をするつもりじゃなかったのか!?」
「いや、ラ・マルシュ子爵家の子息と結婚した後何かを企んでいるのでは……!?」
どこもかしこも、セリーヌの婚約の話で持ち切りだ。
しかし以前と違い、セリーヌは自身に関する噂を耳にしてもただ穏やかで幸せそうな表情でエルベの隣に立っている。
エルベもセリーヌの美貌に少し気後れしそうであったが、堂々としていた。
セリーヌはエルベと出会ってから、少しずつ仲を深めていた。好きなものは何か、何を大切にしているかなど、お互いのことを知っていくうちに二人は恋に落ちていたのだ。
そして婚約することになった。
そして更に数ヶ月後、セリーヌとエルベは結婚した。
ラ・マルシュ子爵家の屋敷で生活するようになったセリーヌは、エルベと共に穏やかな日々を送っている。
「セリーヌ、庭に可愛らしい小鳥が来ている。一緒に見ないかい?」
刺繍をしていたセリーヌにそう声をかけるエルベ。
「まあ、どんな小鳥でしょう?」
セリーヌはそっと刺繍を施している最中の布を置き、ラ・マルシュ子爵邸の庭園に出る。
そこには小さな黄色い鳥がいた。
「可愛らしいですわ」
セリーヌは表情を綻ばせた。
「あの小鳥を見た瞬間、一番に君に知らせたくてね」
エルベは穏やかな表情である。
「まあ、エルベ様、ありがとうございます」
セリーヌはラピスラズリの目をキラキラと輝かせた。
(私が望んだのはこんな風に穏やかでささやかな幸せなのよ。高級品や上級貴族の妻の座なんて必要ないわ)
この時のセリーヌはとても幸せそうな表情で、一番美しかった。
そしてその美しく幸せな笑みはこの先も続いていくのであった。
『美貌の男爵令嬢は平凡で身の丈に合った幸せを望む』完
それがセリーヌ・ベルティーユ・ド・コリニー。セリーヌは今年十七歳になるコリニー男爵家の次女である。
コリニー男爵家はユブルームグレックス大公国内では可もなく不可もない平凡な家だ。
波打つように艶やかなブロンドの髪に、ラピスラズリのような青い目。そしてセリーヌの美貌は誰もが見惚れてしまう程である。
「セリーヌ嬢、君の為に作らせたアクセサリーをどうか受け取って欲しい」
「これは珍しい宝石を使ったアクセサリーだ。セリーヌ嬢に似合うと思って」
ある令息は、セリーヌに宝石がふんだんに使用されたブローチやネックレスをプレゼントする。
「セリーヌ嬢、我が公爵家に嫁げば貴女は一生贅沢な暮らしが出来る。是非私と結婚して欲しいのだが」
「いやいや、セリーヌ嬢、我が侯爵家は他国との取り引きが盛んだ。俺の妻になれば、他国の珍しいものが簡単に手に入るぞ」
また、このようにセリーヌの美貌に惚れ込み求婚する令息達の複数いた。
セリーヌはそんな彼らに決まってこう返事をする。
「お断りしますわ」
ラピスラズリの目は冷めており、取り付く島もない返事である。
それが何度も続いたので、いつの間にかセリーヌは美貌の悪女と呼ばれるようになった。
「セリーヌ嬢は男に貢がせてばかりいる悪女だ」
「でも最近はどなたからの贈り物も拒んでいるからもしかして狙いは大公家の方かしら?」
「大公世子であられるオーギュスト殿下はもうご結婚なさっているから、狙いは第二公子ロイク殿下か第三公子シャルル殿下かしら?」
「でもシャルル殿下はもうじきナルフェック王国に婿入りなさるわ。きっとセリーヌ様の狙いはロイク殿下よ」
「大公家の方を狙うなんて、セリーヌ嬢は強欲だな」
この日の夜会でも、セリーヌに関する噂が広まっていた。
それでもセリーヌにプレゼントを贈ろうとしたり、求婚しに来る令息達は後を絶たない。
(ユブルームグレックス大公国の男性達は、私の心がお金や物で買えると思っているようね……。それに、私は大公家の方々とどうこうなるつもりもないわよ)
セリーヌはため息をついた。
その様子も絵になるようで、遠目からセリーヌを見つめる令息達がかなりいた。
成人を迎えた当初、セリーヌは自身に寄って来る令息達からのプレゼントを快く受け取っていた。
しかし段々それらがセリーヌの身の丈に合わない高級過ぎるものであると分かり、断る頻度が増えた。
すると、令息達は更に高価なプレゼントを贈ろうとするので、セリーヌの心は段々冷えていくのであった。
(私はものが欲しいのではないわ)
セリーヌは再びため息をつき、夜会会場から出て行った。
♚ ♕ ♛ ♔ ♚ ♕ ♛ ♔
ふわりと吹く夜風は、セリーヌのブロンドの髪をなびかせる。
心地の良い風だった。
(落ち着くわね……)
セリーヌは少しだけ表情を綻ばせた。
その表情に惚れてしまう者達はきっと多くいるだろう。
セリーヌは庭園をゆっくり歩きながら、今まで令息達にプレゼントを贈られたり言い寄られたりしたことを改めて思い出す。
(高級品なんていらない。それに、資産が多くある上級貴族と結婚したいわけじゃないわ。私はただ……)
その時、セリーヌの目に、とある者が飛び込んで来た。
褐色の髪、ムーンストーンのようなグレーの目。平凡で地味な顔立ちの令息である。年齢はセリーヌと同じくらいだ。
その令息は庭園の隅に咲く小さな花を見て、表情を綻ばせていた。
セリーヌはその姿に釘付けになった。
すると令息も、セリーヌの姿に気付く。
セリーヌのラピスラズリの目と、令息のムーンストーンの目が合った。
(あ……多分男爵家よりも爵位は上の方よね……?)
セリーヌはゆっくりと落ち着いて、カーテシーで礼を執った。
「君は……確かセリーヌ嬢だね?」
驚いたような、それでいて穏やかな声である。
「はい。コリニー男爵家次女、セリーヌ・ベルティーユ・ド・コリニーと申します」
「僕はエルヴェ・ロビーヌ・ド・ラ・マルシュ。ラ・マルシュ子爵家長男だ」
令息――エルベは簡単にそう名乗った。
「エルベ様は会場に行かれないのですね」
「ああ。花を愛でていた」
エルベは再び小さな花に目を向ける。ムーンストーンの目は穏やかだった。
セリーヌもエルベと同じように、小さな花に目を向けた。
二人が見ている白く小振りの花は、庭園の主役ではなかった。
しかし、どこか温かみがある花である。
「可愛らしくて、落ち着く花ですわね。私、こういう花が好きですわ」
セリーヌはそっと白い花弁に触れた。
「まあそう言っても、悪女が慎ましい振りをしていると言われるのでしょうけれど」
セリーヌは自嘲した。ラピスラズリの目は、どこか悲しげだった。
「悪女……。確かに、セリーヌ嬢がそう噂されているのは聞いたことがある。でも……今こうして実際に話をしていると、噂とは違う方なのだと感じた」
「……まだ少ししかお話ししていないのに?」
「本当に貴女が噂通りの人間ならば、僕なんかに気付かないと思って。気付いたとしてもきっと無視をする。でもそうしなかったから」
エルベはセリーヌに目を向けて表情を綻ばせた。
セリーヌの中に、温かな気持ちが広がった。それはまるで凍てついた暗い夜の中、オレンジ色の蝋燭の灯火を見つけたような気分である。
セリーヌのラピスラズリの目からは一筋の涙が零れた。
「セリーヌ嬢!?」
エルベはギョッとした様子である。
「申し訳ございません。……エルベ様にそう仰っていただけたことが嬉しくて……」
セリーヌは慌てて涙を拭った。
「ええ。私は高級なアクセサリーが欲しいわけではない。上級貴族の妻になって贅沢がしたいわけでもありませんの。成人したばかりの頃は、男性からのプレゼントが嬉しかった時期もございますが……身の丈に合わない高級品を持っていても虚しいだけだということに気付きましたわ。いただいたものはもう全て売ってしまって、その金額を孤児院や教会に寄付しましたし」
「寄付……」
エルベはムーンストーンの目を丸くした。
セリーヌは言葉を続ける。
「私はただ……両親のように、愛する人と何気ない日々を過ごしたいだけなのですわ」
それがセリーヌの切実な望みであった。
「セリーヌ嬢、貴女は本当に噂とは違うお方だ」
エルベはどこか安心したような表情だった。
♚ ♕ ♛ ♔ ♚ ♕ ♛ ♔
数ヶ月後、ユブルームグレックス大公国に激震が走った。
男に貢がせてばかりの悪女、大公子狙いの悪女と呼ばれているセリーヌが、平凡なラ・マルシュ子爵家長男エルベと婚約したのだ。
「あの高級品にしか興味がないセリーヌ様が!?」
「上級貴族や大公子の妻狙いで贅沢をするつもりじゃなかったのか!?」
「いや、ラ・マルシュ子爵家の子息と結婚した後何かを企んでいるのでは……!?」
どこもかしこも、セリーヌの婚約の話で持ち切りだ。
しかし以前と違い、セリーヌは自身に関する噂を耳にしてもただ穏やかで幸せそうな表情でエルベの隣に立っている。
エルベもセリーヌの美貌に少し気後れしそうであったが、堂々としていた。
セリーヌはエルベと出会ってから、少しずつ仲を深めていた。好きなものは何か、何を大切にしているかなど、お互いのことを知っていくうちに二人は恋に落ちていたのだ。
そして婚約することになった。
そして更に数ヶ月後、セリーヌとエルベは結婚した。
ラ・マルシュ子爵家の屋敷で生活するようになったセリーヌは、エルベと共に穏やかな日々を送っている。
「セリーヌ、庭に可愛らしい小鳥が来ている。一緒に見ないかい?」
刺繍をしていたセリーヌにそう声をかけるエルベ。
「まあ、どんな小鳥でしょう?」
セリーヌはそっと刺繍を施している最中の布を置き、ラ・マルシュ子爵邸の庭園に出る。
そこには小さな黄色い鳥がいた。
「可愛らしいですわ」
セリーヌは表情を綻ばせた。
「あの小鳥を見た瞬間、一番に君に知らせたくてね」
エルベは穏やかな表情である。
「まあ、エルベ様、ありがとうございます」
セリーヌはラピスラズリの目をキラキラと輝かせた。
(私が望んだのはこんな風に穏やかでささやかな幸せなのよ。高級品や上級貴族の妻の座なんて必要ないわ)
この時のセリーヌはとても幸せそうな表情で、一番美しかった。
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