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輝くヘーゼルとエメラルドの目
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ケイトは軽い足取りでソールズベリー伯爵家の馬車に乗る。
(今日もジェームズとたくさんお話をしたいわ)
この日は孤児院への慈善活動なのだ。
(くだらない夜会やお茶会よりも、ジェームズと話している方がずっと楽しいわ。ああ、早くジェームズに会いたいわね。それにしても、ジェームズは研究にも興味があるのね。前に寄付した実験器具、使ってくれているかしら?)
思わず口元を綻ばせるケイトである。
しかし、その日ケイトはジェームズに会えなかった。
「え……? ジェームズが引き取られた?」
「左様でございます。ジェームズは先日、とある家に引き取られました。先方からあまり詳しいことは伝えないようにと言われておりまして」
「そう……ですか……」
ケイトは院長であるセドリックの言葉に肩を落とす。
(そうよね……。ジェームズは素晴らしい頭脳の持ち主だもの。彼の頭脳に目を付けた方が引き取ったのね)
その日以降、ケイトの世界は色を失ったように見えた。
♚ ♕ ♛ ♔ ♚ ♕ ♛ ♔
数日後、ケイトは夜会に出ていた。
しかし、誰とも話すことなく壁の花になっている。
「おい、見ろよ。ソールズベリー伯爵家のケイト嬢だ」
「相変わらず壁の花か」
「そりゃあ、男の領分に踏み込んで男並みに知識のある女を誘いたいとは思わないね」
「確かに。あの調子だと婚約者も見つからず行き遅れ確定だな」
下卑た視線をケイトに送り、下品に笑う貴族の令息達。ケイトはそれに辟易としていた。
(くだらない。これだから社交界は嫌いなのよ)
ケイトはキッと令息達を睨んだ。すると令息達はそそくさとその場を去る。
(……ジェームズに会いたいわ)
ケイトは孤児院訪問でのジェームズとの出来事を思い出す。
共にチェスをして楽しんだり、技術的な話で盛り上がったり、ジェームズとの時間はケイトにとってかけがえのないものとなっていた。
(隣にジェームズがいてくれたら、どんなによかったかしら?)
ため息をつくケイト。
(馬鹿ね、私。会えなくなってから自分の気持ちに気付くなんて……)
泣きたい気持ちをグッと堪えるケイト。ジェームズがケイトを好きだったように、同じくケイトもジェームズが好きであることに気付くのであった。
そして一年が経過した。
この日もケイトは夜会に出るのだが、エメラルドの目は心底退屈そうであった。
しかし、この日はある噂話を耳にした。
「なあ、知ってるか? グロスター伯爵家の次男が蒸気機関の小型化に成功したらしい」
「ああ、知ってるぜ。グロスター伯爵家の秘蔵っ子らしい。何でも、かなり優秀な頭脳の持ち主だとか」
「今年十四歳になるらしいが、グロスター伯爵閣下も彼をそろそろ社交界デビューさせるつもりだと聞いたぞ」
(……グロスター伯爵家の次男? 確かグロスター家はダニエルと妹しかいないはずだったわ。どういうことかしら?)
ケイトは疑問に思った。
(だけど、蒸気機関の小型化を成功させたなんて……! 話をしてみたいわね)
ケイトは微かに口角を上げた。退屈そうなエメラルドの目は、ほんの少し輝きを取り戻していた。
そして数日後。この日は男児を産んだ王太女アイリーンの回復祝いが王宮で開催されている。もちろんケイトも参加しているが、やはりどこかつまらなさそうである。
「ケイト、お前また壁の花になっているんだな」
「ダニエルには関係ないでしょう」
ケイトは話しかけてきたダニエルを冷たくあしらった。
「可愛げのない女だな。まあいいや。お前に紹介したい人がいる」
意味ありげにニヤリと笑うダニエル。
「ほら、こっちだ」
ダニエルに呼ばれ、とある人物が向かって来る。
(嘘……!?)
ケイトはこちらに向かって来る人物を見てエメラルドの目を大きく見開く。
セットされた褐色の髪にヘーゼルの目の少年だ。
「ジェームズ……!」
目の前の少年は間違いなく孤児院にいたジェームズだった。初めて会った頃は、ケイトよりも少し低い身長だったが、今はケイトよりも頭半分程大きくなっている。
「お久し振りですね、ケイト様。あ、この場ではソールズベリー嬢とお呼びした方がいいでしょうか?」
ヘーゼルの目を優しく細めるジェームズ。
ケイトは首を横に振る。
「前みたいにケイトでいいわ」
「承知いたしました。改めまして、グロスター伯爵家次男、ジェームズ・ナサニエル・グロスターと申します」
「グロスター……じゃあ噂で聞いた蒸気機関の小型化を成功させたグロスター伯爵家の次男って……」
「僕のことです」
ジェームズはフッと自信ありげに微笑んだ。
「ジェームズはグロスター伯爵家で引き取ったんだ。ミドルネームのナサニエルは俺の祖父の名前だ。貴族なのにミドルネームなしは体裁がよくないからな。父上もジェームズのレポートを読んで脱帽していた。それに、貴族としての教育もしたが、物凄い速さで吸収していくから俺も驚いた」
フッと笑うダニエル。
「買い被り過ぎですよ、義兄上」
品よく微笑むジェームズ。すっかり貴族令息としての笑みや仕草をマスターしている。
ケイトの胸の中には色々な感情が溢れ出し、思わずジェームズの手を握っていた。
「凄いわ……! 本当に凄いわ、ジェームズ。ずっと……ずっと貴方に会いたかった。突然孤児院から引き取られたと聞いて、寂しかったの。でも、またこうして会えて本当に嬉しい」
ケイトのエメラルドの目からは涙が零れ落ちる。
「僕もですよ、ケイト様。僕は、貴女の隣に立つ権利を得る為に、グロスター伯爵家に自分を売り込みました。そして、貴族籍を得て今ここにいます」
ジェームズは優しくケイトの涙を拭う。
「ケイト様、貴女と出会ってから僕の世界は色付きました。僕は、ケイト様が好きです。どうか僕との将来を考えていただきたい」
ジェームズはケイトを真っ直ぐ見つめている。ヘーゼルの目は真剣だった。
ケイトの目からは更に涙が零れる。
「……私もよ……ジェームズ。私も、ジェームズが好き。貴方の隣にいたい。たくさんチェスをしたり、技術的なことや色々なことを話したい」
「ケイト様……」
ジェームズは嬉しそうにヘーゼルの目を細めた。
「良かったな、ジェームズ」
ダニエルはフッと嬉しそうにグレーの目を細めた。
「ありがとうございます、義兄上」
ジェームズも嬉しそうに笑う。
「ケイトも、良かったな」
「ありがとう、ダニエル。まさか貴方にそう言われるとは思わなかったわ」
意外そうにクスッと微笑むケイト。
「俺は正直ケイトの考えを受け入れることは難しい。でもお前に不幸になって欲しいわけじゃない。ただそれだけだ」
呆れたように笑うダニエルだった。
「ケイト様、改めてソールズベリー伯爵閣下にケイト様と僕の縁談の手紙を送ります。了承していただけたら両家で色々と話し合い取り決めをしましょう」
ジェームズは優しげにヘーゼルの目を細めた。
「ええ、待っているわ、ジェームズ」
ケイトは嬉しそうに微笑む。
かつて冷めていたヘーゼルの目は輝いており、輝きを失いかけていたエメラルドの目は再びキラキラと輝きを取り戻したのであった。
(今日もジェームズとたくさんお話をしたいわ)
この日は孤児院への慈善活動なのだ。
(くだらない夜会やお茶会よりも、ジェームズと話している方がずっと楽しいわ。ああ、早くジェームズに会いたいわね。それにしても、ジェームズは研究にも興味があるのね。前に寄付した実験器具、使ってくれているかしら?)
思わず口元を綻ばせるケイトである。
しかし、その日ケイトはジェームズに会えなかった。
「え……? ジェームズが引き取られた?」
「左様でございます。ジェームズは先日、とある家に引き取られました。先方からあまり詳しいことは伝えないようにと言われておりまして」
「そう……ですか……」
ケイトは院長であるセドリックの言葉に肩を落とす。
(そうよね……。ジェームズは素晴らしい頭脳の持ち主だもの。彼の頭脳に目を付けた方が引き取ったのね)
その日以降、ケイトの世界は色を失ったように見えた。
♚ ♕ ♛ ♔ ♚ ♕ ♛ ♔
数日後、ケイトは夜会に出ていた。
しかし、誰とも話すことなく壁の花になっている。
「おい、見ろよ。ソールズベリー伯爵家のケイト嬢だ」
「相変わらず壁の花か」
「そりゃあ、男の領分に踏み込んで男並みに知識のある女を誘いたいとは思わないね」
「確かに。あの調子だと婚約者も見つからず行き遅れ確定だな」
下卑た視線をケイトに送り、下品に笑う貴族の令息達。ケイトはそれに辟易としていた。
(くだらない。これだから社交界は嫌いなのよ)
ケイトはキッと令息達を睨んだ。すると令息達はそそくさとその場を去る。
(……ジェームズに会いたいわ)
ケイトは孤児院訪問でのジェームズとの出来事を思い出す。
共にチェスをして楽しんだり、技術的な話で盛り上がったり、ジェームズとの時間はケイトにとってかけがえのないものとなっていた。
(隣にジェームズがいてくれたら、どんなによかったかしら?)
ため息をつくケイト。
(馬鹿ね、私。会えなくなってから自分の気持ちに気付くなんて……)
泣きたい気持ちをグッと堪えるケイト。ジェームズがケイトを好きだったように、同じくケイトもジェームズが好きであることに気付くのであった。
そして一年が経過した。
この日もケイトは夜会に出るのだが、エメラルドの目は心底退屈そうであった。
しかし、この日はある噂話を耳にした。
「なあ、知ってるか? グロスター伯爵家の次男が蒸気機関の小型化に成功したらしい」
「ああ、知ってるぜ。グロスター伯爵家の秘蔵っ子らしい。何でも、かなり優秀な頭脳の持ち主だとか」
「今年十四歳になるらしいが、グロスター伯爵閣下も彼をそろそろ社交界デビューさせるつもりだと聞いたぞ」
(……グロスター伯爵家の次男? 確かグロスター家はダニエルと妹しかいないはずだったわ。どういうことかしら?)
ケイトは疑問に思った。
(だけど、蒸気機関の小型化を成功させたなんて……! 話をしてみたいわね)
ケイトは微かに口角を上げた。退屈そうなエメラルドの目は、ほんの少し輝きを取り戻していた。
そして数日後。この日は男児を産んだ王太女アイリーンの回復祝いが王宮で開催されている。もちろんケイトも参加しているが、やはりどこかつまらなさそうである。
「ケイト、お前また壁の花になっているんだな」
「ダニエルには関係ないでしょう」
ケイトは話しかけてきたダニエルを冷たくあしらった。
「可愛げのない女だな。まあいいや。お前に紹介したい人がいる」
意味ありげにニヤリと笑うダニエル。
「ほら、こっちだ」
ダニエルに呼ばれ、とある人物が向かって来る。
(嘘……!?)
ケイトはこちらに向かって来る人物を見てエメラルドの目を大きく見開く。
セットされた褐色の髪にヘーゼルの目の少年だ。
「ジェームズ……!」
目の前の少年は間違いなく孤児院にいたジェームズだった。初めて会った頃は、ケイトよりも少し低い身長だったが、今はケイトよりも頭半分程大きくなっている。
「お久し振りですね、ケイト様。あ、この場ではソールズベリー嬢とお呼びした方がいいでしょうか?」
ヘーゼルの目を優しく細めるジェームズ。
ケイトは首を横に振る。
「前みたいにケイトでいいわ」
「承知いたしました。改めまして、グロスター伯爵家次男、ジェームズ・ナサニエル・グロスターと申します」
「グロスター……じゃあ噂で聞いた蒸気機関の小型化を成功させたグロスター伯爵家の次男って……」
「僕のことです」
ジェームズはフッと自信ありげに微笑んだ。
「ジェームズはグロスター伯爵家で引き取ったんだ。ミドルネームのナサニエルは俺の祖父の名前だ。貴族なのにミドルネームなしは体裁がよくないからな。父上もジェームズのレポートを読んで脱帽していた。それに、貴族としての教育もしたが、物凄い速さで吸収していくから俺も驚いた」
フッと笑うダニエル。
「買い被り過ぎですよ、義兄上」
品よく微笑むジェームズ。すっかり貴族令息としての笑みや仕草をマスターしている。
ケイトの胸の中には色々な感情が溢れ出し、思わずジェームズの手を握っていた。
「凄いわ……! 本当に凄いわ、ジェームズ。ずっと……ずっと貴方に会いたかった。突然孤児院から引き取られたと聞いて、寂しかったの。でも、またこうして会えて本当に嬉しい」
ケイトのエメラルドの目からは涙が零れ落ちる。
「僕もですよ、ケイト様。僕は、貴女の隣に立つ権利を得る為に、グロスター伯爵家に自分を売り込みました。そして、貴族籍を得て今ここにいます」
ジェームズは優しくケイトの涙を拭う。
「ケイト様、貴女と出会ってから僕の世界は色付きました。僕は、ケイト様が好きです。どうか僕との将来を考えていただきたい」
ジェームズはケイトを真っ直ぐ見つめている。ヘーゼルの目は真剣だった。
ケイトの目からは更に涙が零れる。
「……私もよ……ジェームズ。私も、ジェームズが好き。貴方の隣にいたい。たくさんチェスをしたり、技術的なことや色々なことを話したい」
「ケイト様……」
ジェームズは嬉しそうにヘーゼルの目を細めた。
「良かったな、ジェームズ」
ダニエルはフッと嬉しそうにグレーの目を細めた。
「ありがとうございます、義兄上」
ジェームズも嬉しそうに笑う。
「ケイトも、良かったな」
「ありがとう、ダニエル。まさか貴方にそう言われるとは思わなかったわ」
意外そうにクスッと微笑むケイト。
「俺は正直ケイトの考えを受け入れることは難しい。でもお前に不幸になって欲しいわけじゃない。ただそれだけだ」
呆れたように笑うダニエルだった。
「ケイト様、改めてソールズベリー伯爵閣下にケイト様と僕の縁談の手紙を送ります。了承していただけたら両家で色々と話し合い取り決めをしましょう」
ジェームズは優しげにヘーゼルの目を細めた。
「ええ、待っているわ、ジェームズ」
ケイトは嬉しそうに微笑む。
かつて冷めていたヘーゼルの目は輝いており、輝きを失いかけていたエメラルドの目は再びキラキラと輝きを取り戻したのであった。
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