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悪役令嬢ベアトリスと単純なシャーリー
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クレイグとマージェリーに連れられ、シャーリーは成人の儀以降初めて夜会に参加した。
「えっと……シャーリー・クリフォードです」
ぎこちない所作のシャーリー。
「これはこれは……クリフォード嬢は社交界に不慣れなのかな?」
シャーリーの所作やマナーは粗が目立ち、挨拶をした貴族令息達に苦笑されてしまう。
(うう……貴族って難しいわね)
シャーリーは少し肩を落としてしょんぼりしている。
「シャーリーに夜会は少し早かったかな?」
「そうかもしれませんね、クレイグ様。もう少し教育をしてからでもいいかもしれません。成人を迎えたばかりでまだ十五歳。時間はまだありますわ」
クレイグとマージェリーは苦笑しながらそう話していた。
(でも、小説ではこういう場所に来て、休憩している時とかに運命の王子様との出会いがあるのよ。私が読んだ小説ではそうだったわ。さっきの人は運命の王子様じゃないのよ。私に相応しい人は他にいるわ)
シャーリーはそう切り替えた。お花畑の発想である。
その時、シャーリーはある令嬢に目を奪われた。
艶やかに波打つウェーブがかったダークブロンドの髪に、サファイアのような青い目。まるで咲き誇るダリアを彷彿とさせる令嬢である。彼女の所作は優雅で寸分の狂いもなく、皆を虜にしていた。
(あの人は誰!? 凄く綺麗だわ!)
シャーリーはその令嬢に見惚れていた。
すると、その令嬢はシャーリーの方へやって来る。
「ねえ、お義父様、お義母様、あの人は誰なの?」
シャーリーがクレイグとマージェリーに聞くと、二人は目を見開く。
「あのお方はコンプトン侯爵家のご令嬢、ベアトリス様だよ、シャーリー」
「コンプトン侯爵令嬢は、令嬢の鑑と言われているお方よ。シャーリーも気付いているでしょう? あのお方の所作は優雅で完璧なの」
「それだけではない。コンプトン侯爵令嬢は医学や薬学が発展しているナルフェック王国のヌムール公爵領で薬学を学んでいる才媛だ。そして筆頭公爵家であるモールバラ公爵家のご令息アイザック様と婚約している。つまり、次期筆頭公爵家の夫人になるお方だ」
「まあ……」
クレイグとマージェリーの言葉を聞きながら、シャーリーはずっとベアトリスを見ていた。
(ベアトリス様……)
ベアトリスは複数人の取り巻きと共に、優雅にシャーリー達の前までやって来た。
クレイグはボウ・アンド・スクレープ、マージェリーはカーテシーでベアトリスに礼を執る。シャーリーは慌てていたのでクレイグと同じ動作をしてしまった。
基本的に身分が上の者に対しては、男性はボウ・アンド・スクレープ、女性はカーテシーで礼を執るのがマナーだ。
シャーリーもカーテシーで礼を執るべきなのだが、今彼女がしているのはボウ・アンド・スクレープ。男性側の礼だ。
ベアトリスは少し困惑する。取り巻きの者達も眉を顰めていた。
「シャーリー! そうじゃないわ!」
マージェリーは慌てて小声でシャーリーに注意をする。
「あ! 失礼しました!」
シャーリーも自分のミスに気付き、慌ててカーテシーをする。
「ご機嫌麗しゅう、クリフォード男爵閣下、クリフォード男爵夫人、そしてクリフォード嬢。楽になさってくださいませ」
頭上から、凛として張りのある声が降ってくる。
その言葉を聞き、シャーリー達はゆっくりと顔を上げる。
「閣下、ご令嬢と少しお話がしたいのでございますが、よろしいでしょうか? 特に閣下や夫人がご心配するようなことはいたしませんので」
凛とした笑みのベアトリスである。
「ええ、どうぞ」
クレイグの返事を聞くとベアトリスは満足そうに微笑み、シャーリーの方を見る。
「クリフォード嬢、少し私達と一緒にいらしてちょうだい」
「……はい」
シャーリーは恐る恐る返事をした。
シャーリーはベアトリス達に連れられて会場近くの誰もいない別室に入れられた。
(これってもしかして小説でよくあるあれかしら? 悪役令嬢から嫌がらせを受けるシーン。もしかして、私、ベアトリス様から嫌がらせをされるの!? 口汚く罵倒されたり、ドレスを汚されたりとか!? 嫌だわ! ……でも、小説ではこれを乗り越えないと運命の王子様と結ばれない。我慢だわ、私、耐えるのよ)
シャーリーはギュッと目を瞑った。
「改めてクリフォード嬢、まず貴女は私が誰だかお分かりでして?」
凛とした声だ。悪意は感じられない。
「えっと……コンプトン侯爵家の……ベアトリス様……ですよね?」
シャーリーは恐る恐る答える。
すると取り巻き達が騒ぎ出す。
「まあ! 初対面なのにベアトリス様のことをいきなり名前で呼ぶなんて!」
「無礼だわ!」
その言葉にシャーリーは萎縮してしまう。
「貴女達、おやめなさい。みっともないですわ」
ベアトリスが取り巻きの令嬢達を制止する。
「ええ、クリフォード嬢の仰る通り、私はコンプトン侯爵家長女、ベアトリス・ジリアン・コンプトンでございます。しかし、クリフォード嬢、いきなり私を名前で呼ぶのは失礼に当たりますのよ」
少し厳しい口調のベアトリス。シャーリーは少し肩を落とす。
「ご、ごめんなさい……」
「まあ貴女の事情は存じ上げておりますわ。まだ貴族のしきたりや社交界には慣れていないのでしょう。ですがクリフォード嬢、このままでは貴女だけでなくクリフォード男爵閣下と男爵夫人まで恥をかいてしまいますのよ。貴女を引き取ってくださったクリフォード男爵閣下と男爵夫人の顔に泥を塗るような真似をしてはいけませんわ。クリフォード嬢、貴女はもう平民ではなく貴族なのですから」
ベアトリスのサファイアの目は、真っ直ぐシャーリーを見ていた。
「は、はあ……」
シャーリーは思っていた展開と違い戸惑っていた。
(何というか、もっとこう……罵られるかと思ったのに、私やお義父様とお義母様の心配をしてくれている……?)
「ですから、私が基本的なマナーを教えて差し上げますわ」
「へ?」
全くもって予想外の展開に、シャーリーはグレーの目を丸くした。
「クリフォード嬢、まずはカーテシーからですわ。私がお手本をお見せいたしますので、その通りに真似してくださいませ」
シャーリーは突然のことについて行けず、ただベアトリスの優雅で完璧なカーテシーを見ているしか出来なかった。
「さあ、クリフォード嬢、貴女の番ですわ。先程私がした動作を真似てくださいませ」
「は、はい」
もう完全にベアトリスのペースに飲まれてしまった。シャーリーはぎこちなくカーテシーをすると、ベアトリスからの凛とした厳しい声が響く。
「もう少し背筋を伸ばしなさい。それから、片足はもう少し後ろに引くものです。それと……」
厳しいダメ出しが多数あった。
(これ、家庭教師よりも厳しいわ……)
シャーリーは泣きそうになる。
ベアトリスからは、カーテシーだけでなく挨拶の言葉や、初対面の相手をいきなり名前で呼んではいけないなど、貴族としてのマナーを厳しく教え込まれた。
「……このくらい出来れば概ね十分ですわ。クリフォード嬢、よく頑張りましたわね」
シャーリーが及第点に達した時、ベアトリスはサファイアの目を優しげに細め、凛としてはいるが優しげな笑みを浮かべていた。
その笑みを見たシャーリーはグレーの目を大きく見開く。
(ベアトリス様、じゃなかった、コンプトン嬢が、優しく微笑んでくれた……!)
厳しく教え込まれた分、シャーリーにとってそれはとても嬉しかったのだ。
「ありがとうございます、コンプトン嬢」
シャーリーはベアトリスから教わった、貴族としての品があるにこやかな表情を浮かべていた。
「これからもクリフォード男爵閣下や男爵夫人の顔に泥を塗らないように、そして貴女自身の為に頑張ることですわ」
こうして、シャーリーは再び会場に戻ることになった。
「おお、シャーリー、どうだったか?」
少し心配そうなクレイグ。隣にいるマージェリーも心配そうな表情である。
「はい、ベアトリス様……じゃなかった、コンプトン嬢に、マナーとか色々教えていただきました」
シャーリーはニコリと微笑む。
「そう、よかったわね」
マージェリーはホッとしていた。
「コンプトン嬢からは学べることが多いからね」
クレイグは優しく微笑む。
「はい」
シャーリーもふふっと笑った。
(コンプトン嬢は、小説に出て来る悪役令嬢みたいだって思ったけれど、悪役令嬢なら私に貴族のマナーを教えたりしないわよね。コンプトン嬢は良い人なのかもしれないわ)
シャーリーのベアトリスに対する印象は完全に変わっていた。
「えっと……シャーリー・クリフォードです」
ぎこちない所作のシャーリー。
「これはこれは……クリフォード嬢は社交界に不慣れなのかな?」
シャーリーの所作やマナーは粗が目立ち、挨拶をした貴族令息達に苦笑されてしまう。
(うう……貴族って難しいわね)
シャーリーは少し肩を落としてしょんぼりしている。
「シャーリーに夜会は少し早かったかな?」
「そうかもしれませんね、クレイグ様。もう少し教育をしてからでもいいかもしれません。成人を迎えたばかりでまだ十五歳。時間はまだありますわ」
クレイグとマージェリーは苦笑しながらそう話していた。
(でも、小説ではこういう場所に来て、休憩している時とかに運命の王子様との出会いがあるのよ。私が読んだ小説ではそうだったわ。さっきの人は運命の王子様じゃないのよ。私に相応しい人は他にいるわ)
シャーリーはそう切り替えた。お花畑の発想である。
その時、シャーリーはある令嬢に目を奪われた。
艶やかに波打つウェーブがかったダークブロンドの髪に、サファイアのような青い目。まるで咲き誇るダリアを彷彿とさせる令嬢である。彼女の所作は優雅で寸分の狂いもなく、皆を虜にしていた。
(あの人は誰!? 凄く綺麗だわ!)
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すると、その令嬢はシャーリーの方へやって来る。
「ねえ、お義父様、お義母様、あの人は誰なの?」
シャーリーがクレイグとマージェリーに聞くと、二人は目を見開く。
「あのお方はコンプトン侯爵家のご令嬢、ベアトリス様だよ、シャーリー」
「コンプトン侯爵令嬢は、令嬢の鑑と言われているお方よ。シャーリーも気付いているでしょう? あのお方の所作は優雅で完璧なの」
「それだけではない。コンプトン侯爵令嬢は医学や薬学が発展しているナルフェック王国のヌムール公爵領で薬学を学んでいる才媛だ。そして筆頭公爵家であるモールバラ公爵家のご令息アイザック様と婚約している。つまり、次期筆頭公爵家の夫人になるお方だ」
「まあ……」
クレイグとマージェリーの言葉を聞きながら、シャーリーはずっとベアトリスを見ていた。
(ベアトリス様……)
ベアトリスは複数人の取り巻きと共に、優雅にシャーリー達の前までやって来た。
クレイグはボウ・アンド・スクレープ、マージェリーはカーテシーでベアトリスに礼を執る。シャーリーは慌てていたのでクレイグと同じ動作をしてしまった。
基本的に身分が上の者に対しては、男性はボウ・アンド・スクレープ、女性はカーテシーで礼を執るのがマナーだ。
シャーリーもカーテシーで礼を執るべきなのだが、今彼女がしているのはボウ・アンド・スクレープ。男性側の礼だ。
ベアトリスは少し困惑する。取り巻きの者達も眉を顰めていた。
「シャーリー! そうじゃないわ!」
マージェリーは慌てて小声でシャーリーに注意をする。
「あ! 失礼しました!」
シャーリーも自分のミスに気付き、慌ててカーテシーをする。
「ご機嫌麗しゅう、クリフォード男爵閣下、クリフォード男爵夫人、そしてクリフォード嬢。楽になさってくださいませ」
頭上から、凛として張りのある声が降ってくる。
その言葉を聞き、シャーリー達はゆっくりと顔を上げる。
「閣下、ご令嬢と少しお話がしたいのでございますが、よろしいでしょうか? 特に閣下や夫人がご心配するようなことはいたしませんので」
凛とした笑みのベアトリスである。
「ええ、どうぞ」
クレイグの返事を聞くとベアトリスは満足そうに微笑み、シャーリーの方を見る。
「クリフォード嬢、少し私達と一緒にいらしてちょうだい」
「……はい」
シャーリーは恐る恐る返事をした。
シャーリーはベアトリス達に連れられて会場近くの誰もいない別室に入れられた。
(これってもしかして小説でよくあるあれかしら? 悪役令嬢から嫌がらせを受けるシーン。もしかして、私、ベアトリス様から嫌がらせをされるの!? 口汚く罵倒されたり、ドレスを汚されたりとか!? 嫌だわ! ……でも、小説ではこれを乗り越えないと運命の王子様と結ばれない。我慢だわ、私、耐えるのよ)
シャーリーはギュッと目を瞑った。
「改めてクリフォード嬢、まず貴女は私が誰だかお分かりでして?」
凛とした声だ。悪意は感じられない。
「えっと……コンプトン侯爵家の……ベアトリス様……ですよね?」
シャーリーは恐る恐る答える。
すると取り巻き達が騒ぎ出す。
「まあ! 初対面なのにベアトリス様のことをいきなり名前で呼ぶなんて!」
「無礼だわ!」
その言葉にシャーリーは萎縮してしまう。
「貴女達、おやめなさい。みっともないですわ」
ベアトリスが取り巻きの令嬢達を制止する。
「ええ、クリフォード嬢の仰る通り、私はコンプトン侯爵家長女、ベアトリス・ジリアン・コンプトンでございます。しかし、クリフォード嬢、いきなり私を名前で呼ぶのは失礼に当たりますのよ」
少し厳しい口調のベアトリス。シャーリーは少し肩を落とす。
「ご、ごめんなさい……」
「まあ貴女の事情は存じ上げておりますわ。まだ貴族のしきたりや社交界には慣れていないのでしょう。ですがクリフォード嬢、このままでは貴女だけでなくクリフォード男爵閣下と男爵夫人まで恥をかいてしまいますのよ。貴女を引き取ってくださったクリフォード男爵閣下と男爵夫人の顔に泥を塗るような真似をしてはいけませんわ。クリフォード嬢、貴女はもう平民ではなく貴族なのですから」
ベアトリスのサファイアの目は、真っ直ぐシャーリーを見ていた。
「は、はあ……」
シャーリーは思っていた展開と違い戸惑っていた。
(何というか、もっとこう……罵られるかと思ったのに、私やお義父様とお義母様の心配をしてくれている……?)
「ですから、私が基本的なマナーを教えて差し上げますわ」
「へ?」
全くもって予想外の展開に、シャーリーはグレーの目を丸くした。
「クリフォード嬢、まずはカーテシーからですわ。私がお手本をお見せいたしますので、その通りに真似してくださいませ」
シャーリーは突然のことについて行けず、ただベアトリスの優雅で完璧なカーテシーを見ているしか出来なかった。
「さあ、クリフォード嬢、貴女の番ですわ。先程私がした動作を真似てくださいませ」
「は、はい」
もう完全にベアトリスのペースに飲まれてしまった。シャーリーはぎこちなくカーテシーをすると、ベアトリスからの凛とした厳しい声が響く。
「もう少し背筋を伸ばしなさい。それから、片足はもう少し後ろに引くものです。それと……」
厳しいダメ出しが多数あった。
(これ、家庭教師よりも厳しいわ……)
シャーリーは泣きそうになる。
ベアトリスからは、カーテシーだけでなく挨拶の言葉や、初対面の相手をいきなり名前で呼んではいけないなど、貴族としてのマナーを厳しく教え込まれた。
「……このくらい出来れば概ね十分ですわ。クリフォード嬢、よく頑張りましたわね」
シャーリーが及第点に達した時、ベアトリスはサファイアの目を優しげに細め、凛としてはいるが優しげな笑みを浮かべていた。
その笑みを見たシャーリーはグレーの目を大きく見開く。
(ベアトリス様、じゃなかった、コンプトン嬢が、優しく微笑んでくれた……!)
厳しく教え込まれた分、シャーリーにとってそれはとても嬉しかったのだ。
「ありがとうございます、コンプトン嬢」
シャーリーはベアトリスから教わった、貴族としての品があるにこやかな表情を浮かべていた。
「これからもクリフォード男爵閣下や男爵夫人の顔に泥を塗らないように、そして貴女自身の為に頑張ることですわ」
こうして、シャーリーは再び会場に戻ることになった。
「おお、シャーリー、どうだったか?」
少し心配そうなクレイグ。隣にいるマージェリーも心配そうな表情である。
「はい、ベアトリス様……じゃなかった、コンプトン嬢に、マナーとか色々教えていただきました」
シャーリーはニコリと微笑む。
「そう、よかったわね」
マージェリーはホッとしていた。
「コンプトン嬢からは学べることが多いからね」
クレイグは優しく微笑む。
「はい」
シャーリーもふふっと笑った。
(コンプトン嬢は、小説に出て来る悪役令嬢みたいだって思ったけれど、悪役令嬢なら私に貴族のマナーを教えたりしないわよね。コンプトン嬢は良い人なのかもしれないわ)
シャーリーのベアトリスに対する印象は完全に変わっていた。
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