7 / 8
怒れるシャーリー
しおりを挟む
今年は昨年とは違い、シャーリーも余裕が出て来たので社交界を楽しもうとしていた。しかし、カレンという懸念材料が出来て楽しむよりもカレンを警戒する方が優先になってしまったシャーリーである。
そんな中、シャーリーは偶然カレンと彼女の侍女の会話を聞くことが出来た。
シャーリーが夜会の会場から出て少し休憩しようとした時、人気のない場所にカレンがいるのを発見したのだ。シャーリーはまたカレンがどこかの令嬢に嫌がらせなどをするのではないかと警戒し、死角になる位置に身を潜めた。
「メリンダ、アイザック卿には手紙を送ってくれたわよね?」
「ええ、カレンお嬢様の仰せの通りに」
カレンの侍女メリンダはそう答えた。
(アイザック卿……モールバラ卿のことだわ。どうしてチェスター嬢がベアトリス様の婚約者であるモールバラ卿に手紙を?)
シャーリーは息を潜めながら疑問に思った。
「そう。なら計画通りね。あの憎きベアトリスを社交界から追放する準備が整ったわ」
口角を吊り上げるカレン。精巧な人形のような美しい顔立ちのはずが、どこか醜く見えた。
(え!? ベアトリス様を追放ですって!?)
ぐっと拳を握りしめて聞き耳を立てるシャーリー。恐らく昔のシャーリーなら怒って飛び出していただろう。
「し、しかし、カレンお嬢様、何故コンプトン嬢を社交界から追放なさりたいのでしょうか?」
少し怯えながら、怪訝そうに聞くメリンダ。
「まあ、そのような初歩的なことを聞くのね」
カレンはメリンダを鼻で笑った。
「私にとってベアトリスが邪魔だからよ。成人を迎える前、私は会う人全てからこう言われていたわ。『きっと社交界の花として注目される』って」
「ええ、言われておりましたね」
「だけど、実際はどうかしら? いざ成人の儀に参加してみたら、注目されていたのはベアトリスよ。令嬢の鑑だとね。私はこの美貌で社交界のトップに君臨して社交界を掌握するつもりだったのよ。なのに、それを全てベアトリスが持っていったの」
カレンは歪んだ表情でそう話す。
「私はより高貴な男性の妻となり、強大な権力を手に入れたいのよ。王太子妃は他国の王族からしか迎え入れないから難しいとしても、筆頭公爵夫人なら私こそが相応しいわ。それなのに……ベアトリスが筆頭公爵令息であるアイザック卿の婚約者だなんておかしいわ!」
カレンの表情は更に醜くなった。
「だからベアトリスの評判を落としてアイザック卿と婚約破棄させるつもりよ。その為に私は動いていたの。下級貴族の女共への嫌がらせもその一環よ。私がベアトリスの傘下にあることを知らしめて好き勝手振る舞えばベアトリスの評判も落ちるわ。その後は全てベアトリスからの指示で本当は嫌だったけれど私はそうするしかなかった、ベアトリスから脅されていたと言えば問題ないわ。これでベアトリスを社交界から追放出来る。全ては私の思い通りにね」
カレンは勝ち誇ったような笑みを浮かべていた。
(……チェスター嬢、私利私欲の為だけにベアトリス様を陥れようとするなんて! それにあの時チェスター嬢がベアトリス様を睨んでいたのは気のせいではなかったのね)
シャーリーは口元をきつく結び、肩を震わせていた。
(でも、今出たら駄目。チェスター嬢は何をするか分からないもの)
シャーリーはゆっくりとカレン達に気付かれぬように深呼吸をして心を落ち着かせた。
そしてカレン達が去ったのを確認し、シャーリーは死角から姿を現す。
「ベアトリス様を守らないと。でも、どうやって?」
シャーリーは必死に考えるが良い方法を思いつかない。
「シャーリー嬢?」
「はい!?」
その時、背後から声をかけられてシャーリーは驚く。声の主はヴィンセントだった。
「驚かせたようですね。すみません」
ヴィンセントは苦笑した。
「……シャーリー嬢、お怒りになる程驚かせてしまったみたいですね。すみません」
ヴィンセントはシャーリーの表情を見て肩を落とす。
シャーリーは眉間に皺を寄せ、口元もへの字に曲がっていた。
「いえ、確かにびっくりしましたけど、ヴィンセント様に怒っているわけではないです」
「では一体何をそんなに怒っているのですか?」
恐る恐る聞くヴィンセント。
「チェスター嬢にですよ! 私さっき聞いたんです! チェスター嬢がベアトリス様を陥れようとしている計画について! ベアトリス様はとても素敵な方です! なのに、私利私欲の為に陥れて社交界から追放しようとするなんて許せません!」
「ちょっとシャーリー嬢、落ち着いてください。何があったか詳しく聞かせてください」
憤慨するシャーリーをヴィンセントが慌てて宥める。
それによりシャーリーは少し落ち着くことが出来た。そして改めて先程のカレンとメリンダの会話についてヴィンセントに話した。
「……なるほど。シャーリー嬢はそれであんなに怒っていらしたのですね」
「ええ。ですが、どうやったらベアトリス様を守ることが出来るか思いつかなくて……」
シャーリーはシュンと肩を落とす。
「話は聞かせてもらったよ」
そこへ第三者の声が響く。
シャーリーとヴィンセントは驚いて声の方向を見た。
そこにいたのはベアトリスの婚約者であるアイザック。そしてその隣にはダークブロンドの髪にサファイアのような青い目の男性がいた。
「モールバラ卿!」
シャーリーはグレーの目を見開いた。
「すまないね、クリフォード嬢達の話が聞こえて来てしまって。ただ、話をする時は注意した方がいい。私が人払いをしていなければどうなっていたか」
アイザックは苦笑した。
「……すみません」
シャーリーは肩を落とした。
「これから気を付ければいい。幸い私と彼しか聞いていなかったからね」
アイザックはフッと笑う。そしてアイザックの隣にいた男性がシャーリーの方にゆっくりと歩いて来た。
(……初対面の方だし、挨拶は必要よね)
シャーリーはカーテシーで礼を執る。
「初めまして、楽にしていいよ」
どこかおっとりとした声である。
「初めまして。クリフォード男爵家長女、シャーリー・クリフォードと申します」
「僕はキース・セオドア・コンプトン。コンプトン侯爵家長男で、ベアトリスの弟だよ」
「ベアトリス様の弟!? あ、失礼しました」
キースがベアトリスの弟だと知って驚くシャーリー。確かにキースの顔立ちはベアトリスとどことなく似ている。
「気にしなくていいよ」
キースはへにゃりと笑う。どこか頼りない笑みだ。
(……何というか、失礼だけどベアトリス様が心配するのは分かる気がするわ)
シャーリーは以前ベアトリスが弟のキースを心配していたことを思い出した。
「アイザック卿はシャーリー嬢が話していたチェスター嬢からの手紙というのは受け取ったのですか?」
ヴィンセントはアイザックに聞いた。
「ああ、少し前にね。ただ、チェスター嬢が怪しい動きをしているという情報は掴んでいる」
「左様でございますか」
「あの、私はベアトリス様から色々と教わったおかげで助かったことがたくさんあります。だから、今度は私がベアトリス様を助けたいです。でも、どうしたら良いか分からなくて……」
シャーリーはアイザックとキースに訴えた。
「私の大切な婚約者のことを思ってくれてありがとう、クリフォード嬢。私もまだ動き出したばかりだが、策はある」
アイザックは頼もしそうな表情である。
「僕もチェスター嬢の動きなら把握出来そうだよ。ほら、僕はぼんやりしていて何かと侮られがちみたいだから、それを逆手に取れば皆情報をペラペラと話すんだ。人間多少侮られた方がやりやすいんだよ。それに僕も姉上のことは大切だし」
へにゃりと笑うキース。
(コンプトン卿、一筋縄ではいかなさそうかも。何か策士な気がするわ)
シャーリーはキースの笑みに腹黒さを感じた。
「シャーリー嬢は本当にコンプトン嬢のことを大切に思っているのですね。僕も協力します」
ヴィンセントは茶色の目を優しげに細めた。
こうしてシャーリー達はベアトリスを守る為に動き出したのだ。
そんな中、シャーリーは偶然カレンと彼女の侍女の会話を聞くことが出来た。
シャーリーが夜会の会場から出て少し休憩しようとした時、人気のない場所にカレンがいるのを発見したのだ。シャーリーはまたカレンがどこかの令嬢に嫌がらせなどをするのではないかと警戒し、死角になる位置に身を潜めた。
「メリンダ、アイザック卿には手紙を送ってくれたわよね?」
「ええ、カレンお嬢様の仰せの通りに」
カレンの侍女メリンダはそう答えた。
(アイザック卿……モールバラ卿のことだわ。どうしてチェスター嬢がベアトリス様の婚約者であるモールバラ卿に手紙を?)
シャーリーは息を潜めながら疑問に思った。
「そう。なら計画通りね。あの憎きベアトリスを社交界から追放する準備が整ったわ」
口角を吊り上げるカレン。精巧な人形のような美しい顔立ちのはずが、どこか醜く見えた。
(え!? ベアトリス様を追放ですって!?)
ぐっと拳を握りしめて聞き耳を立てるシャーリー。恐らく昔のシャーリーなら怒って飛び出していただろう。
「し、しかし、カレンお嬢様、何故コンプトン嬢を社交界から追放なさりたいのでしょうか?」
少し怯えながら、怪訝そうに聞くメリンダ。
「まあ、そのような初歩的なことを聞くのね」
カレンはメリンダを鼻で笑った。
「私にとってベアトリスが邪魔だからよ。成人を迎える前、私は会う人全てからこう言われていたわ。『きっと社交界の花として注目される』って」
「ええ、言われておりましたね」
「だけど、実際はどうかしら? いざ成人の儀に参加してみたら、注目されていたのはベアトリスよ。令嬢の鑑だとね。私はこの美貌で社交界のトップに君臨して社交界を掌握するつもりだったのよ。なのに、それを全てベアトリスが持っていったの」
カレンは歪んだ表情でそう話す。
「私はより高貴な男性の妻となり、強大な権力を手に入れたいのよ。王太子妃は他国の王族からしか迎え入れないから難しいとしても、筆頭公爵夫人なら私こそが相応しいわ。それなのに……ベアトリスが筆頭公爵令息であるアイザック卿の婚約者だなんておかしいわ!」
カレンの表情は更に醜くなった。
「だからベアトリスの評判を落としてアイザック卿と婚約破棄させるつもりよ。その為に私は動いていたの。下級貴族の女共への嫌がらせもその一環よ。私がベアトリスの傘下にあることを知らしめて好き勝手振る舞えばベアトリスの評判も落ちるわ。その後は全てベアトリスからの指示で本当は嫌だったけれど私はそうするしかなかった、ベアトリスから脅されていたと言えば問題ないわ。これでベアトリスを社交界から追放出来る。全ては私の思い通りにね」
カレンは勝ち誇ったような笑みを浮かべていた。
(……チェスター嬢、私利私欲の為だけにベアトリス様を陥れようとするなんて! それにあの時チェスター嬢がベアトリス様を睨んでいたのは気のせいではなかったのね)
シャーリーは口元をきつく結び、肩を震わせていた。
(でも、今出たら駄目。チェスター嬢は何をするか分からないもの)
シャーリーはゆっくりとカレン達に気付かれぬように深呼吸をして心を落ち着かせた。
そしてカレン達が去ったのを確認し、シャーリーは死角から姿を現す。
「ベアトリス様を守らないと。でも、どうやって?」
シャーリーは必死に考えるが良い方法を思いつかない。
「シャーリー嬢?」
「はい!?」
その時、背後から声をかけられてシャーリーは驚く。声の主はヴィンセントだった。
「驚かせたようですね。すみません」
ヴィンセントは苦笑した。
「……シャーリー嬢、お怒りになる程驚かせてしまったみたいですね。すみません」
ヴィンセントはシャーリーの表情を見て肩を落とす。
シャーリーは眉間に皺を寄せ、口元もへの字に曲がっていた。
「いえ、確かにびっくりしましたけど、ヴィンセント様に怒っているわけではないです」
「では一体何をそんなに怒っているのですか?」
恐る恐る聞くヴィンセント。
「チェスター嬢にですよ! 私さっき聞いたんです! チェスター嬢がベアトリス様を陥れようとしている計画について! ベアトリス様はとても素敵な方です! なのに、私利私欲の為に陥れて社交界から追放しようとするなんて許せません!」
「ちょっとシャーリー嬢、落ち着いてください。何があったか詳しく聞かせてください」
憤慨するシャーリーをヴィンセントが慌てて宥める。
それによりシャーリーは少し落ち着くことが出来た。そして改めて先程のカレンとメリンダの会話についてヴィンセントに話した。
「……なるほど。シャーリー嬢はそれであんなに怒っていらしたのですね」
「ええ。ですが、どうやったらベアトリス様を守ることが出来るか思いつかなくて……」
シャーリーはシュンと肩を落とす。
「話は聞かせてもらったよ」
そこへ第三者の声が響く。
シャーリーとヴィンセントは驚いて声の方向を見た。
そこにいたのはベアトリスの婚約者であるアイザック。そしてその隣にはダークブロンドの髪にサファイアのような青い目の男性がいた。
「モールバラ卿!」
シャーリーはグレーの目を見開いた。
「すまないね、クリフォード嬢達の話が聞こえて来てしまって。ただ、話をする時は注意した方がいい。私が人払いをしていなければどうなっていたか」
アイザックは苦笑した。
「……すみません」
シャーリーは肩を落とした。
「これから気を付ければいい。幸い私と彼しか聞いていなかったからね」
アイザックはフッと笑う。そしてアイザックの隣にいた男性がシャーリーの方にゆっくりと歩いて来た。
(……初対面の方だし、挨拶は必要よね)
シャーリーはカーテシーで礼を執る。
「初めまして、楽にしていいよ」
どこかおっとりとした声である。
「初めまして。クリフォード男爵家長女、シャーリー・クリフォードと申します」
「僕はキース・セオドア・コンプトン。コンプトン侯爵家長男で、ベアトリスの弟だよ」
「ベアトリス様の弟!? あ、失礼しました」
キースがベアトリスの弟だと知って驚くシャーリー。確かにキースの顔立ちはベアトリスとどことなく似ている。
「気にしなくていいよ」
キースはへにゃりと笑う。どこか頼りない笑みだ。
(……何というか、失礼だけどベアトリス様が心配するのは分かる気がするわ)
シャーリーは以前ベアトリスが弟のキースを心配していたことを思い出した。
「アイザック卿はシャーリー嬢が話していたチェスター嬢からの手紙というのは受け取ったのですか?」
ヴィンセントはアイザックに聞いた。
「ああ、少し前にね。ただ、チェスター嬢が怪しい動きをしているという情報は掴んでいる」
「左様でございますか」
「あの、私はベアトリス様から色々と教わったおかげで助かったことがたくさんあります。だから、今度は私がベアトリス様を助けたいです。でも、どうしたら良いか分からなくて……」
シャーリーはアイザックとキースに訴えた。
「私の大切な婚約者のことを思ってくれてありがとう、クリフォード嬢。私もまだ動き出したばかりだが、策はある」
アイザックは頼もしそうな表情である。
「僕もチェスター嬢の動きなら把握出来そうだよ。ほら、僕はぼんやりしていて何かと侮られがちみたいだから、それを逆手に取れば皆情報をペラペラと話すんだ。人間多少侮られた方がやりやすいんだよ。それに僕も姉上のことは大切だし」
へにゃりと笑うキース。
(コンプトン卿、一筋縄ではいかなさそうかも。何か策士な気がするわ)
シャーリーはキースの笑みに腹黒さを感じた。
「シャーリー嬢は本当にコンプトン嬢のことを大切に思っているのですね。僕も協力します」
ヴィンセントは茶色の目を優しげに細めた。
こうしてシャーリー達はベアトリスを守る為に動き出したのだ。
27
あなたにおすすめの小説
【完結】断罪された悪役令嬢は、本気で生きることにした
きゅちゃん
ファンタジー
帝国随一の名門、ロゼンクロイツ家の令嬢ベルティア・フォン・ロゼンクロイツは、突如として公の場で婚約者であるクレイン王太子から一方的に婚約破棄を宣告される。その理由は、彼女が平民出身の少女エリーゼをいじめていたという濡れ衣。真実はエリーゼこそが王太子の心を奪うために画策した罠だったにも関わらず、ベルティアは悪役令嬢として断罪され、社交界からの追放と学院退学の処分を受ける。
全てを失ったベルティアだが、彼女は諦めない。これまで家の期待に応えるため「完璧な令嬢」として生きてきた彼女だが、今度は自分自身のために生きると決意する。軍事貴族の嫡男ヴァルター・フォン・クリムゾンをはじめとする協力者たちと共に、彼女は自らの名誉回復と真実の解明に挑む。
その過程で、ベルティアは王太子の裏の顔や、エリーゼの正体、そして帝国に忍び寄る陰謀に気づいていく。かつては社交界のスキルだけを磨いてきた彼女だが、今度は魔法や剣術など実戦的な力も身につけながら、自らの道を切り開いていく。
失われた名誉、隠された真実、そして予期せぬ恋。断罪された「悪役令嬢」が、自分の物語を自らの手で紡いでいく、爽快復讐ファンタジー。
悪役令嬢に仕立て上げたいなら、ご注意を。
潮海璃月
ファンタジー
幼くして辺境伯の地位を継いだレナータは、女性であるがゆえに舐められがちであった。そんな折、社交場で伯爵令嬢にいわれのない罪を着せられてしまう。そんな彼女に隣国皇子カールハインツが手を差し伸べた──かと思いきや、ほとんど初対面で婚姻を申し込み、暇さえあれば口説き、しかもやたらレナータのことを知っている。怪しいほど親切なカールハインツと共に、レナータは事態の収拾方法を模索し、やがて伯爵一家への復讐を決意する。
婚約破棄のその場で転生前の記憶が戻り、悪役令嬢として反撃開始いたします
タマ マコト
ファンタジー
革命前夜の王国で、公爵令嬢レティシアは盛大な舞踏会の場で王太子アルマンから一方的に婚約を破棄され、社交界の嘲笑の的になる。その瞬間、彼女は“日本の歴史オタク女子大生”だった前世の記憶を思い出し、この国が数年後に血塗れの革命で滅びる未来を知ってしまう。
悪役令嬢として嫌われ、切り捨てられた自分の立場と、公爵家の権力・財力を「運命改変の武器」にすると決めたレティシアは、貧民街への支援や貴族の不正調査をひそかに始める。その過程で、冷静で改革派の第二王子シャルルと出会い、互いに利害と興味を抱きながら、“歴史に逆らう悪役令嬢”として静かな反撃をスタートさせていく。
本当に、貴女は彼と王妃の座が欲しいのですか?
もにゃむ
ファンタジー
侯爵令嬢のオリビアは、生まれた瞬間から第一王子である王太子の婚約者だった。
政略ではあったが、二人の間には信頼と親愛があり、お互いを大切にしている、とオリビアは信じていた。
王子妃教育を終えたオリビアは、王城に移り住んで王妃教育を受け始めた。
王妃教育で用意された大量の教材の中のある一冊の教本を読んだオリビアは、婚約者である第一王子との関係に疑問を抱き始める。
オリビアの心が揺れ始めたとき、異世界から聖女が召喚された。
追放された悪役令嬢、前世のスマホ知識で通信革命を起こしたら、王国に必須の存在になっていました
黒崎隼人
ファンタジー
公爵令嬢エリザは、婚約者の第二王子アルフォンスに身に覚えのない罪を着せられ、満座の中で婚約破棄と勘当を言い渡される。全てを奪われ、たった一人で追放されたのは、魔物が跋扈する寂れた辺境の地。
絶望の淵で、彼女の脳裏に蘇ったのは、現代日本で生きていた前世の記憶――人々がガラスの板で遠くの誰かと話す、魔法のような光景だった。
「これなら、私にも作れるかもしれない」
それは、この世界にはまだ存在しない「通信」という概念。魔石と魔術理論を応用し、彼女はたった一人で世界のあり方を変える事業を興すことを決意する。
頑固なドワーフ、陽気な情報屋、そして彼女の可能性を信じた若き辺境伯。新たな仲間と共に、エリザが作り上げた魔導通信端末『エル・ネット』は、辺境の地に革命をもたらし、やがてその評判は王都を、そして国全体を揺るがしていく。
一方、エリザを捨てた王子と異母妹は、彼女の輝かしい成功を耳にし、嫉妬と焦燥に駆られるが……時すでに遅し。
これは、偽りの断罪によって全てを失った令嬢が、その類まれなる知性と不屈の魂で自らの運命を切り拓き、やがて国を救う英雄、そして新時代の女王へと駆け上がっていく、痛快にして感動の逆転譚。
【完結】悪役令嬢だったみたいなので婚約から回避してみた
22時完結
恋愛
春風に彩られた王国で、名門貴族ロゼリア家の娘ナタリアは、ある日見た悪夢によって人生が一変する。夢の中、彼女は「悪役令嬢」として婚約を破棄され、王国から追放される未来を目撃する。それを避けるため、彼女は最愛の王太子アレクサンダーから距離を置き、自らを守ろうとするが、彼の深い愛と執着が彼女の運命を変えていく。
ど天然で超ドジなドアマットヒロインが斜め上の行動をしまくった結果
宝月 蓮
ファンタジー
アリスはルシヨン伯爵家の長女で両親から愛されて育った。しかし両親が事故で亡くなり叔父一家がルシヨン伯爵家にやって来た。叔父デュドネ、義叔母ジスレーヌ、義妹ユゲットから使用人のように扱われるようになったアリス。しかし彼女は何かと斜め上の行動をするので、逆に叔父達の方が疲れ切ってしまうのである。そしてその結果は……?
小説家になろう、カクヨムにも投稿しています。
表紙に素敵なFAいただきました!
ありがとうございます!
悪役令嬢に婚約破棄された令嬢は、隣国の氷の公爵に拾われて溺愛される〜婚約者のざまぁは後日ゆっくりと〜
nacat
恋愛
社交界で「地味」と嘲られてきた公爵令嬢エレナは、婚約者に「退屈な女だ」と婚約破棄を宣告される。失意のなか、隣国の氷の公爵と呼ばれるアーヴィンに偶然助けられた彼女は、雪原の城へと迎え入れられる。無表情で近寄りがたい彼には、深い孤独と優しさが隠されていて——。
元婚約者と元親友が後悔に沈むころ、エレナは新たな愛に包まれていく。ざまぁも溺愛も、とびきり甘く。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる