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ざまぁされる馬鹿令息の妹に転生しましたので、とばっちりを回避しようと思います
後編
三ヶ月後、男爵令嬢ポリーが貴族学園を退学することになった。
ランドン男爵家が破産し、爵位を返上して平民にならざるを得なくなったのだ。
どうやらランドン男爵家はハイランド王国でそこそこ力を持つアルドリッジ伯爵家の不興を買ってしまったらしい。その影響で、ランドン男爵領名産の桃が全く売れなくなり領地は経営難に陥ったそうだ。
その影響からみるみるうちに没落し、破産まで陥ったのである。
貴族学園は当然貴族しか通うことが許されず、平民になったポリーは退学するしかなくなったのである。
平民となれば王太子ゴドフリーやセシリーの兄ロドニー達も、ポリーのことは諦めざるを得ない。
彼らはガックリと肩を落とし、残りの学園生活を送るのであった。
-ˋˏ ༻❁༺ ˎˊ-
「上手く行ったね」
「はい、トレヴァー様の協力のお陰ですわ」
セシリーは婚約者のトレヴァーと喜びを分かち合っていた。
「いやいや、セシリーと結婚出来るのならば何でもするよ」
「トレヴァー様……」
セシリーは嬉しそうに紫の目を輝かせていた。
ランドン男爵家の没落はセシリーとトレヴァーが画策したことだったのだ。
まず、トレヴァーがモラン公爵家の一部の使用人に頼み、ランドン男爵家に潜り込んでもらった。そこでランドン男爵領の財政収入を上げる為には領地にある川を堰き止めてダムを作るよう唆す。それに乗ったランドン男爵家当主は早速土魔法の使い手に働いてもらい、川を堰き止めたが、川の下流にあるアルドリッジ伯爵領に被害が及んだ。激怒したアルドリッジ伯爵家当主はランドン男爵家を糾弾するだけでなく、ランドン男爵領の名産品である桃を買わないよう他の貴族達に呼びかけたのだ。
そして植物魔法を得意とするセシリーは密かに前世の知識を用いて桃の品種改良を行っており、植物魔法と掛け合わせて何と一ヶ月でランドン男爵領の桃よりも遥かに大きくて瑞々しく甘い桃の開発に成功した。
こうしてセシリーが品種改良した桃が出回ったこととアルドリッジ伯爵家の影響により、ランドン男爵領の桃は誰も買わなくなってしまったのだ。
「それにしても、セシリーの策略には驚いたよ。アルドリッジ伯爵家にランドン男爵家を潰してもらおうだなんてさ」
ハハッと笑うトレヴァー。
「ランドン男爵家が平民になるしかなくなった場合、王太子殿下や兄のロドニー達は自分達の婚約者を責め立てる可能性がありましたわ。だから、それをさせない為に、婚約者の方々とは全く関係のないアルドリッジ伯爵家を巻き込むことにしましたの。特に兄が今の婚約者に婚約破棄を告げてしまったら、私に当主の座が回って来そうになるので。私はトレヴァー様と結婚出来なくなるのは嫌ですわ」
悪戯っぽく笑うセシリー。
「僕も、セシリーと結婚出来なくなるのは嫌だよ。だって君を愛しているのだから」
トレヴァーは黄色の目を真っ直ぐセシリーに向け、彼女の手を握った。
「トレヴァー様、私も貴方を愛しておりますわ」
セシリーはうっとりと嬉しそうに微笑んだ。
前世の記憶を思い出したセシリーは、自分の恋路や幸せを守る為、とばっちりを受けることを回避したのである。
ちなみに、卒業パーティーでは婚約破棄騒動は起こらず、公爵令嬢アンジェラは王太子ゴドフリーと結婚することになり、隣国の皇太子は出て来なかった。
『ざまぁされる馬鹿令息の妹に転生しましたので、とばっちりを回避しようと思います』完
ランドン男爵家が破産し、爵位を返上して平民にならざるを得なくなったのだ。
どうやらランドン男爵家はハイランド王国でそこそこ力を持つアルドリッジ伯爵家の不興を買ってしまったらしい。その影響で、ランドン男爵領名産の桃が全く売れなくなり領地は経営難に陥ったそうだ。
その影響からみるみるうちに没落し、破産まで陥ったのである。
貴族学園は当然貴族しか通うことが許されず、平民になったポリーは退学するしかなくなったのである。
平民となれば王太子ゴドフリーやセシリーの兄ロドニー達も、ポリーのことは諦めざるを得ない。
彼らはガックリと肩を落とし、残りの学園生活を送るのであった。
-ˋˏ ༻❁༺ ˎˊ-
「上手く行ったね」
「はい、トレヴァー様の協力のお陰ですわ」
セシリーは婚約者のトレヴァーと喜びを分かち合っていた。
「いやいや、セシリーと結婚出来るのならば何でもするよ」
「トレヴァー様……」
セシリーは嬉しそうに紫の目を輝かせていた。
ランドン男爵家の没落はセシリーとトレヴァーが画策したことだったのだ。
まず、トレヴァーがモラン公爵家の一部の使用人に頼み、ランドン男爵家に潜り込んでもらった。そこでランドン男爵領の財政収入を上げる為には領地にある川を堰き止めてダムを作るよう唆す。それに乗ったランドン男爵家当主は早速土魔法の使い手に働いてもらい、川を堰き止めたが、川の下流にあるアルドリッジ伯爵領に被害が及んだ。激怒したアルドリッジ伯爵家当主はランドン男爵家を糾弾するだけでなく、ランドン男爵領の名産品である桃を買わないよう他の貴族達に呼びかけたのだ。
そして植物魔法を得意とするセシリーは密かに前世の知識を用いて桃の品種改良を行っており、植物魔法と掛け合わせて何と一ヶ月でランドン男爵領の桃よりも遥かに大きくて瑞々しく甘い桃の開発に成功した。
こうしてセシリーが品種改良した桃が出回ったこととアルドリッジ伯爵家の影響により、ランドン男爵領の桃は誰も買わなくなってしまったのだ。
「それにしても、セシリーの策略には驚いたよ。アルドリッジ伯爵家にランドン男爵家を潰してもらおうだなんてさ」
ハハッと笑うトレヴァー。
「ランドン男爵家が平民になるしかなくなった場合、王太子殿下や兄のロドニー達は自分達の婚約者を責め立てる可能性がありましたわ。だから、それをさせない為に、婚約者の方々とは全く関係のないアルドリッジ伯爵家を巻き込むことにしましたの。特に兄が今の婚約者に婚約破棄を告げてしまったら、私に当主の座が回って来そうになるので。私はトレヴァー様と結婚出来なくなるのは嫌ですわ」
悪戯っぽく笑うセシリー。
「僕も、セシリーと結婚出来なくなるのは嫌だよ。だって君を愛しているのだから」
トレヴァーは黄色の目を真っ直ぐセシリーに向け、彼女の手を握った。
「トレヴァー様、私も貴方を愛しておりますわ」
セシリーはうっとりと嬉しそうに微笑んだ。
前世の記憶を思い出したセシリーは、自分の恋路や幸せを守る為、とばっちりを受けることを回避したのである。
ちなみに、卒業パーティーでは婚約破棄騒動は起こらず、公爵令嬢アンジェラは王太子ゴドフリーと結婚することになり、隣国の皇太子は出て来なかった。
『ざまぁされる馬鹿令息の妹に転生しましたので、とばっちりを回避しようと思います』完
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