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20 王太子への疑惑
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「お戻りの所で早速で申し訳ないのですが、ご面会の方がいらしております」
私室兼仕事部屋に付いたのも束の間、扉を叩く音に返事をした瞬間に入ってきたのは神官になってから身の回りの世話をしてくれている神官のグレブだった。
きっちりと額と肩で切り揃えられた黒い前髪は今日も艷やかに光沢を帯びている。独特の美的感覚を持つグレブの中で今の流行はその髪型だ。神官の服は決められており、もちろん宝石類を付ける事も禁じられている。唯一好き勝手出来るのが自分の身一つという訳だった。閉鎖的な空間ではそれがいつしか伝染していく。今はまだいないがいずれグレブの髪型が神殿内で流行るのでないかと思うと、内心心配せずにはいられなかった。
「どうかしましたか?」
顔の作りは悪くないグレブが怪訝そうに眉を顰めている。ハイスは脱いだ上着を戻すとなんでもないと言って椅子に腰掛けた。
「実は昨日もお見えになったのですが、神官長にぜひお会いしたいというお方が来ておりまして、とりあえず応接間にお通ししております」
なんとなくいつもとは違う話し方に違和感を覚えながらも続けるように促した。
「いらっしゃっているのはパトラトという宝石商会の元締をしている男です」
「聞いた事のある名だ。確か神殿にも寄付をしてくれているだろう。帳簿で見た事がある」
「まさにそのお方なのですが、実は娘が失踪したとかでハイス様にご相談をしたいとの事です」
「失踪をなぜ私に? 事件なら兵士を頼るべきだ」
「もちろん人探しをする場所ではないとは説明しましたが、どうしても引かないんです。そして……娘はリアム殿下に殺されたかもしれないと、そう言いました」
ハイスは声を失ったままグレブを見た。グレブはまだ十九歳と若いが、いつもは飄々としていて感情をあまり顔に出す方ではない。その表情に若干の怯えが見え隠れしていた。
「その話を聞いた者はお前の他にいるのか?」
「いいえ私だけです。内容が内容である事はご自身も承知しているようでしたが、余程切羽詰まった状況と言えましょう」
「応接間だったな。着替えたらすぐに行くから扉の周りからも人払いをしておいてくれ」
部屋の中にはすでにパトラトが待っていた。すでに冷めているらしいお茶が出されていたが、一切手は付けていないまま置かれている。入室したハイスを見るなり、恐れ多いとばかりに深く頭を下げてきた。
「昨日も足を運ばれたと聞きましたが、私は留守にする事も多いのでこれからは事前に連絡をくれると助かります」
至って普通に話し掛けてみると、パトラトは鋭い視線を向けてきた。睨んでいるとも違うその視線の強さを測りかねていると、血走った目を今度はきつく瞑った。恰幅のいい身体を震わせ、白髪混じりの前髪が一房、ぱらりと顔に掛かった。
「ご迷惑とは思いながらも押しかけて申し訳ございません。実は娘の事で……」
「失踪なされたと聞きましたが本当でしょうか?」
「本当です!」
「城の兵には相談しましたか? 捜索してくれるかもしれませんよ。もし宜しければ仲介しますが」
すると激しく首を振った。
「お城には相談できません! きっと……あの御方にもみ消されてしまう。それこそ娘は殺されてしまうかもしれません」
先程グレブからは娘はリアムに殺されたと言っていると聞いたが、今は殺されてしまうかもという言葉を使っている。
――もしくは、生きているという望みを捨てきれないという訳か。
「パトラト殿、もう少し詳しくご説明頂けますか? これは勘違いでは済まない内容ですよ」
「重々承知しております。ですから、リンドブルム公爵にご相談に参りました次第です」
「……なるほど、神官長というよりは公爵家の私に相談という事ですか。これはまた大胆な事をされましたね」
「もちろん神官長にお力をお貸し頂きたいのです! 私のような庶民では公爵家にご面会を申し出たところで叶う訳はございませんし。ご存知かもしれませんが、娘は、レベッカはリアム殿下のご寵愛を頂戴しておりました。期間にして一月ない程でしたが、リアム殿下は足繁く我が屋敷に通っておられました」
「……」
「我々からすれば殿下の火遊びだとすぐに分かります。でもレベッカはそうではありませんでした。殿下に夢中でしたし、殿下も同じ気持ちだと信じて疑っていないようでした」
「話の本質が見えないのですが」
するとパトラトは居住まいを直して続けた。
「申し訳ございません。実は、私は殿下とある密約を交わしておりました。一種の契約みたいなものです。その、娘を差し出せば商会の後ろ盾になって下さると。子は出来ても内密に処理するようにとの……」
最後の方が尻すぼみになる辺り、神殿でそのような告白をする事を憚れているのだと分かる。ハイス自身、敢えて表情を取り繕う事もなく冷たい視線を返した。
「軽蔑されておられるのは重々承知しております。それでも我が商会はなんとしても他国へ進出する資金と後ろ盾が欲しかったのです。商売を大きくしたいと考えるのは男として当然の事だとは思いませんか?」
「どうしてそれが、殿下がお嬢さんを殺してしまうかもしれないという話になるのですか」
「……別れ際の、レベッカの執着を危惧されたのかもしれません。推測ですが、子が出来ても産んでしまうかもしれないと。殿下が娘に別れを告げた翌日に娘はこつ然と姿を消しまったのですから、そう疑ってしまいますよ」
「消えた経緯は分かっていますか?」
「正確には把握しておりません。うちは屋敷自体はそこそこ大きいですし、住居と店も一緒になっていますから、家の使用人から店の働き手、行商人やお客様、沢山の人達が行き来する場所です。娘一人が出歩こうと誰も気に止めないでしょう」
「それなら殿下に別れを告げられた衝撃で一時的に家出をしたとは考えませんでしたか?」
「窓は閉まっていましたし、香水や化粧道具、ドレスに宝石など、あの子のお気に入りが全て部屋の中にありました。何より娘は寝間着のままいなくなってしまったようなのです。使用人に確認させましたが持っていた服は全て家の中にありました」
「それでは殿下に別れを告げられた傷心のお嬢さんが自ら出て行ったとは考えられませんか?」
「それは……でもあの子がそんな風に消えるなんて信じられません」
「確かにそのようにいなくなればご心配でしょうが、生憎私は探し物は出来ません。万能ではないのです」
「そこをなんとか! もしもリアム殿下が失踪に関わっているのなら下手にお城には相談出来ません。なんとか精霊様にお伺いして頂けないでしょうか」
「分からないと思いますよ」
「……娘を商売の為に殿下に差し出しておいて身勝手だと思われるでしょうが、これでも娘を大事に想っているんです。もし亡くなっているのならちゃんと弔ってやりたいのです」
ハイスは拳を握り締めると、細く息を吐いた。
「そこまで言うのなら今夜試してみますが、期待しないで下さい」
パトラトは最後には涙を流していた。
どのくらいかかるか分からないので、パトラトには一度家に帰ってもらうことにし、ハイスは神殿の最深部へと向かった。
私室兼仕事部屋に付いたのも束の間、扉を叩く音に返事をした瞬間に入ってきたのは神官になってから身の回りの世話をしてくれている神官のグレブだった。
きっちりと額と肩で切り揃えられた黒い前髪は今日も艷やかに光沢を帯びている。独特の美的感覚を持つグレブの中で今の流行はその髪型だ。神官の服は決められており、もちろん宝石類を付ける事も禁じられている。唯一好き勝手出来るのが自分の身一つという訳だった。閉鎖的な空間ではそれがいつしか伝染していく。今はまだいないがいずれグレブの髪型が神殿内で流行るのでないかと思うと、内心心配せずにはいられなかった。
「どうかしましたか?」
顔の作りは悪くないグレブが怪訝そうに眉を顰めている。ハイスは脱いだ上着を戻すとなんでもないと言って椅子に腰掛けた。
「実は昨日もお見えになったのですが、神官長にぜひお会いしたいというお方が来ておりまして、とりあえず応接間にお通ししております」
なんとなくいつもとは違う話し方に違和感を覚えながらも続けるように促した。
「いらっしゃっているのはパトラトという宝石商会の元締をしている男です」
「聞いた事のある名だ。確か神殿にも寄付をしてくれているだろう。帳簿で見た事がある」
「まさにそのお方なのですが、実は娘が失踪したとかでハイス様にご相談をしたいとの事です」
「失踪をなぜ私に? 事件なら兵士を頼るべきだ」
「もちろん人探しをする場所ではないとは説明しましたが、どうしても引かないんです。そして……娘はリアム殿下に殺されたかもしれないと、そう言いました」
ハイスは声を失ったままグレブを見た。グレブはまだ十九歳と若いが、いつもは飄々としていて感情をあまり顔に出す方ではない。その表情に若干の怯えが見え隠れしていた。
「その話を聞いた者はお前の他にいるのか?」
「いいえ私だけです。内容が内容である事はご自身も承知しているようでしたが、余程切羽詰まった状況と言えましょう」
「応接間だったな。着替えたらすぐに行くから扉の周りからも人払いをしておいてくれ」
部屋の中にはすでにパトラトが待っていた。すでに冷めているらしいお茶が出されていたが、一切手は付けていないまま置かれている。入室したハイスを見るなり、恐れ多いとばかりに深く頭を下げてきた。
「昨日も足を運ばれたと聞きましたが、私は留守にする事も多いのでこれからは事前に連絡をくれると助かります」
至って普通に話し掛けてみると、パトラトは鋭い視線を向けてきた。睨んでいるとも違うその視線の強さを測りかねていると、血走った目を今度はきつく瞑った。恰幅のいい身体を震わせ、白髪混じりの前髪が一房、ぱらりと顔に掛かった。
「ご迷惑とは思いながらも押しかけて申し訳ございません。実は娘の事で……」
「失踪なされたと聞きましたが本当でしょうか?」
「本当です!」
「城の兵には相談しましたか? 捜索してくれるかもしれませんよ。もし宜しければ仲介しますが」
すると激しく首を振った。
「お城には相談できません! きっと……あの御方にもみ消されてしまう。それこそ娘は殺されてしまうかもしれません」
先程グレブからは娘はリアムに殺されたと言っていると聞いたが、今は殺されてしまうかもという言葉を使っている。
――もしくは、生きているという望みを捨てきれないという訳か。
「パトラト殿、もう少し詳しくご説明頂けますか? これは勘違いでは済まない内容ですよ」
「重々承知しております。ですから、リンドブルム公爵にご相談に参りました次第です」
「……なるほど、神官長というよりは公爵家の私に相談という事ですか。これはまた大胆な事をされましたね」
「もちろん神官長にお力をお貸し頂きたいのです! 私のような庶民では公爵家にご面会を申し出たところで叶う訳はございませんし。ご存知かもしれませんが、娘は、レベッカはリアム殿下のご寵愛を頂戴しておりました。期間にして一月ない程でしたが、リアム殿下は足繁く我が屋敷に通っておられました」
「……」
「我々からすれば殿下の火遊びだとすぐに分かります。でもレベッカはそうではありませんでした。殿下に夢中でしたし、殿下も同じ気持ちだと信じて疑っていないようでした」
「話の本質が見えないのですが」
するとパトラトは居住まいを直して続けた。
「申し訳ございません。実は、私は殿下とある密約を交わしておりました。一種の契約みたいなものです。その、娘を差し出せば商会の後ろ盾になって下さると。子は出来ても内密に処理するようにとの……」
最後の方が尻すぼみになる辺り、神殿でそのような告白をする事を憚れているのだと分かる。ハイス自身、敢えて表情を取り繕う事もなく冷たい視線を返した。
「軽蔑されておられるのは重々承知しております。それでも我が商会はなんとしても他国へ進出する資金と後ろ盾が欲しかったのです。商売を大きくしたいと考えるのは男として当然の事だとは思いませんか?」
「どうしてそれが、殿下がお嬢さんを殺してしまうかもしれないという話になるのですか」
「……別れ際の、レベッカの執着を危惧されたのかもしれません。推測ですが、子が出来ても産んでしまうかもしれないと。殿下が娘に別れを告げた翌日に娘はこつ然と姿を消しまったのですから、そう疑ってしまいますよ」
「消えた経緯は分かっていますか?」
「正確には把握しておりません。うちは屋敷自体はそこそこ大きいですし、住居と店も一緒になっていますから、家の使用人から店の働き手、行商人やお客様、沢山の人達が行き来する場所です。娘一人が出歩こうと誰も気に止めないでしょう」
「それなら殿下に別れを告げられた衝撃で一時的に家出をしたとは考えませんでしたか?」
「窓は閉まっていましたし、香水や化粧道具、ドレスに宝石など、あの子のお気に入りが全て部屋の中にありました。何より娘は寝間着のままいなくなってしまったようなのです。使用人に確認させましたが持っていた服は全て家の中にありました」
「それでは殿下に別れを告げられた傷心のお嬢さんが自ら出て行ったとは考えられませんか?」
「それは……でもあの子がそんな風に消えるなんて信じられません」
「確かにそのようにいなくなればご心配でしょうが、生憎私は探し物は出来ません。万能ではないのです」
「そこをなんとか! もしもリアム殿下が失踪に関わっているのなら下手にお城には相談出来ません。なんとか精霊様にお伺いして頂けないでしょうか」
「分からないと思いますよ」
「……娘を商売の為に殿下に差し出しておいて身勝手だと思われるでしょうが、これでも娘を大事に想っているんです。もし亡くなっているのならちゃんと弔ってやりたいのです」
ハイスは拳を握り締めると、細く息を吐いた。
「そこまで言うのなら今夜試してみますが、期待しないで下さい」
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