圧が強い演劇部部長がリア充になった件について

もぉるる

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《第一章》

第一話

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ちなみに、私と神楽くんは席が隣同士である。
……正直、席替えしたくない。
「壮良くん、休み時間なのに勉強してるんだねぇ!さすがだなぁ」
「……」
まーた絡んでるよ、沙耶……。もう嫌になっちゃってんじゃん、神楽くん。ここは私が助けてあげようではないか。
「沙耶ー」
「んー?」
「昨日の『稲架珈琲』見た?」
「みたみた!まじでやばかったよねぇ~!」
よし、気を引くのは成功。グッドポーズしてる、神楽くん。可愛い……。ちなみに『稲架珈琲』は最近流行ってるドラマである。
「ってゆーか、いつも思うけどやばくない?廣目華夜ちゃん!」
「それな!まじで可愛い!」
「沙耶たちとはなんか人種違うよねー」
「分かる分かる!」
よしよし、このままチャイム鳴れ……!

キーンコーンカーンコーン

よし、ナイスタイミング!
「じゃーね、さちー」
「うん、またね」


──放課後

ザーザー……

えっ?雨降ってんの?今日傘持ってないし……どーしよ……。
「ほら」
「えっ?」
「使えよ」
「え、でも、神楽くん濡れちゃうよ?」
「……いらねっつってんのに、母さんがリュックに入れんだよ。返すのはいつでもいいから」
「え、えぇ?」

タッタッタッタッ

「あっ、ありがとー……」
やばっ、こんな優しかったんだ……神楽くん……。
こっ、これはっ、やばい……。
「あれっ、さちじゃん」
「あ、華」
あれ、なんでこんなとこにいるんだろ、華。
「さっきの、見てたよ」
「……えっ?」
「いやぁ、人の恋愛を見てるのっていいですなぁ」
「……はっ、はぁ?!」
な、何を言っているんだこいつは……。……私をからかう気?
「顔赤いよ、さーち!」
「……うるさい」
「……ねぇ、好きなんでしょ、神楽くんのこと」
「……まあ、ね……誰にも言わないでよ?」
「えー、どーしよっかなー?」
「ね!一生のお願いだから!ほんとに!」
「……分かったよ、親友だからね。秘密は守るよ」
「ありがとう、華!心の友よ~」
「私、恋愛マスターだから何でも聞いてね!」
「そんなの初めて聞いたけどなぁ……」
「ふっふっふ~……これまで隠してきたけど、結構詳しいんだからね!我が妹が恋愛マスターだから」
「……そうなんだ……」
……って妹かい!……まあ、相談相手ができたことはいいことだけど。
「ってか、最近部活の方はどうなの?」
「部活?いつも通り過疎ってるけど?3年は私1人、2年は3人の計4人しかいないよ」
「あれ?そんないなかったっけ?」
「いないよー。あーあ、今年は1年、いっぱい入るといいなー」
「だね。勧誘、頑張って!」
「ありがと」
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