圧が強い演劇部部長がリア充になった件について

もぉるる

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《第一章》

第二話

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──金曜日

あ、そういえば……
「神楽くん」
「ん?」
「傘あんがと」
「ああ」
「……それと、さ」
「……?」
「明日図書館、行く?」
「あぁ、行くけど、何?桐谷も来んの?」
「まあ、たまにはいいかと思って」
「あっ!壮良くーん!今日ね、さやぁ、傘忘れちゃってぇ……雨が降ってきたらぁ、貸してくれないかなぁ?」
うわ、沙耶……。いやラブコメの典型的な恋のライバルキャラ的なセリフじゃんもうそれ……。
「……職員室に貸出用の傘あるだろ」
「えー……壮良くんのがいいのにぃ……」
「関係ねーだろ、しかも今日俺傘これしか持ってねぇし……桐谷、明日9時でどうだ?あっちに」
「あ、分かった……」
あ、行っちゃった……あー!もう!沙耶め、何してくれてるんだよ……。邪魔しやがって……。
「ねえ、さち」
「何?」
「いつも壮良くんに傘、借りてるの?」
「いつもな訳ないじゃん、たまたま」
「たまたま?それほんと?」
「たまたまじゃなきゃなんだってんだよ」
はぁ、面倒だなぁほんとに。
「さち部長ー!」
あー!いいところに!!!
「今そっち行くからー!ちょ、行ってくる」
あー、助かった……。
「どうかした?副部長」
「部長、ビックニュースです!なんと……
1年生、27人入ったらしいですよ!!!」
「……えっ?ちょ、それほんとにうち?吹部とかじゃなくて?」
「我が演劇部ですっ!やめてくださいよー、演劇部が人気ないみたいに言うのー」
「いやいや、だってさ、今3年1人、2年3人しかいないんだよ?私は今夢を見ているんだ、それか空耳……きっとそうに違いない……」
「何言ってるんですかー!証拠あるんですよ!来てください!しかも!」
「しかも?」
「男子が!27人中9人ですよ?!やばくないですか?!」
「えっ?!待ってやばっ、早く入部届見に行こ!」
「はい!」
我が演劇部における男子というのは貴重中の貴重なのだ。それが9人も入るとは......。私は夢でも見ているのか?それともなんかの劇に入り込んでるとか?......はないか。ともかく、早く真相を確かめに行こう。

──職員室にて
「先生!ほんとに一年生27人入ったんですか?」
「ほんとほんと!先生もびっくり」
「見せてください!」
「はい、どうぞー」
──西條静香……。
「知ってる人ですか?さいじょう……さん」
「……うん、まあ、近所」
「そうなんですね」
「うーん、でも、演劇部って感じしないけどなぁ」
「そうなんですか?」
「そうそう……まあ、様子見しとくか」
「そうですね」
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