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《第一章》
第8話
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──放課後
ああ、ついにこの時間がやってきてしまった……。
「先輩!お迎えにあがりました!」
「どうしたの?メイドごっこ?」
てかなんで2年生みんな?
「違いますよー。今日は先輩をお守りする、大事な日なんですから」
「そうですよー!」
みんな私のこと大好きだから迎えに来てくれたって訳かぁ……。私も君らのこと好きだよー!なんつって。
「……俺の出る幕はなさそうだな」
「うーん、どうだろうね」
「じゃあ最後に……。頑張れよ、さち」
……!頭ぽんぽんはずるいって反則だって!!!……恥ずかしいなぁ、もう。……って行っちゃった……。
「おっ、ラブラブですねぇ、熱愛報道したいですー!」
「何それー」
「あははっ!」
「もうそろそろ行きます?」
「……そうだね。よし、覚悟を決めよう」
「先輩、いつも通りですよ、いつものかっこよくてかわいい先輩ですよ、はい深呼吸……」
なんだそれ……。
……ふぅ。ちょっとは落ち着いた、かな。
──部活にて
ああ、あとちょっとで先輩が来てしまう……。なんてことだ……。私はここでおしまいだ、あとは頼んだ、後輩たちよ……バタン、なんつって。いやふざけてる場合じゃないんだよまじで来ちゃうんだよま・じ・で。
「先輩、どうですか?大丈夫ですか?」
「あー、大丈夫じゃなすぎて頭おかしくなってきたわ」
「そうですか。まあ、頑張りましょ!」
「だねぇー」
後輩にまで心配される始末とは……。
あ、そーだ!私はあたおかと思っていようではないか!私はあたおか、私はあたおかー!……何なんだろうこれ。いやまじでふざけてる場合じゃないし何しよう今日……。発声?次にやるやつの台本読みとか??あーでもまだ台本出来てないんだよなぁ……。んーそしたら1年生への歓迎劇の台本読みでもする???でもなぁ……。
「先輩!お久しぶりですー」
えっ?!もう来ちゃったんかいあー間に合わなかったしどうしよう!!!
「え?なんでこんなに人いるのー?まさかの演劇部ブー厶?」
「そうなんですよー!今年の1年生は多いんです!」
「すごいねぇ。さすが桃香ちゃーん!」
「いえいえー」
さすが桃香。先輩の扱い方をちゃんと理解してるわ。いつもは謙遜する桃香だけど、ここで謙遜してしまっては私のことを悪く言われ、1年生を失望させてしまうという悪循環に陥ってしまうということをちゃんと分かっててえらい。まじでさすがだよ桃香。
「今なんの時間だったの?部長」
なんで私に聞くんだよ!おいー!……頑張って猫かぶるかぁ。
「今1年生を待ってるんです」
お、私も少しは強くなったなぁ。
「あ、そうなの。あと何人?」
「あと10人ほど」
「そうなのね。じゃあまずは発声からお手並み拝見といこうかな??」
なんなのさその嫌味っぽい言い方。私にだけなんでそんな態度で。まっじ腹立つなぁ。
──15分後
やっと揃ったわ……。今日くらいは早くしてくれよ1年生……。てか、1年生知らない人いるの意味不明だよね。一応紹介しておこうか、一応ね。
「1年生ー!この方は、前の部長さん」
「よろしくねー!今日はびっちり指導してあげるからねっ!」
なんだそのぶりっ子っぽい言い方。本性隠してる???……今度こそひるまないで私が部長としてふさわしいってとこ、見せつけてやるわ。
「はい、じゃあ基礎練始めるからみんな散らばってー」
『はーい』
──20分後
「はい止めてー」
なんだよ今気持ちよく声出してたのに。
「さち。あんたやる気あんの?」
は?やる気があるから発声リーダーしてるんですけど???
「あります」
「もっと声出せるんじゃないの?そんなでかい体してんだからさ」
はあ???なんだよその言い方!!!太ってるとでも言いたいのか???
「先輩、さすがにそれは……」
おお、我が後輩よ、ありがとう。
「そうですよ!その言」
「(その先は言ったら死ぬからやめとけ)」
「(はい……)」
おお……。目でやりとりした……。さすがのチームワーク。
「まあいいわ、続けて」
「はい。外郎売、アカサタナから。せーのっ」
──基礎練終了後
「はい、4時5分まで休憩にしてくださーい。うがい行ってきてねー」
『はーい』
ああ、もうやっと終わった。あの後何回止められたことか……。なんなのまじで。部員減ったらあの人のせいだからねほんとに。
──水道にて
壮良くんだ……。壮良くんも休憩中……?
「あ、さち」
「あ、壮良くん……」
「大丈夫か?」
「うん、前より私強くなった気する」
「……そうか。それはよかった」
壮良くん……何気に心配してくれてたのね……。優しいなぁ、やっぱ。
──部活終わり
あのあと何事もなく、平和に終わった。
あーよかった、無事に終われて。
「さち、ちょっと」
「はい」
え、まじかよ無事に終わったと思ったのに……。
「あんた、成長してんじゃんちゃんと」
「えっ?」
「私とも普通に喋れてるし、ちゃんと部長してる。これからやっていけそうだな。頑張れよ」
……えっ?どうしちゃったんだろ、先輩……。なんか裏がありそうだけどまあいっか。
「ありがとうございます」
ああ、ついにこの時間がやってきてしまった……。
「先輩!お迎えにあがりました!」
「どうしたの?メイドごっこ?」
てかなんで2年生みんな?
「違いますよー。今日は先輩をお守りする、大事な日なんですから」
「そうですよー!」
みんな私のこと大好きだから迎えに来てくれたって訳かぁ……。私も君らのこと好きだよー!なんつって。
「……俺の出る幕はなさそうだな」
「うーん、どうだろうね」
「じゃあ最後に……。頑張れよ、さち」
……!頭ぽんぽんはずるいって反則だって!!!……恥ずかしいなぁ、もう。……って行っちゃった……。
「おっ、ラブラブですねぇ、熱愛報道したいですー!」
「何それー」
「あははっ!」
「もうそろそろ行きます?」
「……そうだね。よし、覚悟を決めよう」
「先輩、いつも通りですよ、いつものかっこよくてかわいい先輩ですよ、はい深呼吸……」
なんだそれ……。
……ふぅ。ちょっとは落ち着いた、かな。
──部活にて
ああ、あとちょっとで先輩が来てしまう……。なんてことだ……。私はここでおしまいだ、あとは頼んだ、後輩たちよ……バタン、なんつって。いやふざけてる場合じゃないんだよまじで来ちゃうんだよま・じ・で。
「先輩、どうですか?大丈夫ですか?」
「あー、大丈夫じゃなすぎて頭おかしくなってきたわ」
「そうですか。まあ、頑張りましょ!」
「だねぇー」
後輩にまで心配される始末とは……。
あ、そーだ!私はあたおかと思っていようではないか!私はあたおか、私はあたおかー!……何なんだろうこれ。いやまじでふざけてる場合じゃないし何しよう今日……。発声?次にやるやつの台本読みとか??あーでもまだ台本出来てないんだよなぁ……。んーそしたら1年生への歓迎劇の台本読みでもする???でもなぁ……。
「先輩!お久しぶりですー」
えっ?!もう来ちゃったんかいあー間に合わなかったしどうしよう!!!
「え?なんでこんなに人いるのー?まさかの演劇部ブー厶?」
「そうなんですよー!今年の1年生は多いんです!」
「すごいねぇ。さすが桃香ちゃーん!」
「いえいえー」
さすが桃香。先輩の扱い方をちゃんと理解してるわ。いつもは謙遜する桃香だけど、ここで謙遜してしまっては私のことを悪く言われ、1年生を失望させてしまうという悪循環に陥ってしまうということをちゃんと分かっててえらい。まじでさすがだよ桃香。
「今なんの時間だったの?部長」
なんで私に聞くんだよ!おいー!……頑張って猫かぶるかぁ。
「今1年生を待ってるんです」
お、私も少しは強くなったなぁ。
「あ、そうなの。あと何人?」
「あと10人ほど」
「そうなのね。じゃあまずは発声からお手並み拝見といこうかな??」
なんなのさその嫌味っぽい言い方。私にだけなんでそんな態度で。まっじ腹立つなぁ。
──15分後
やっと揃ったわ……。今日くらいは早くしてくれよ1年生……。てか、1年生知らない人いるの意味不明だよね。一応紹介しておこうか、一応ね。
「1年生ー!この方は、前の部長さん」
「よろしくねー!今日はびっちり指導してあげるからねっ!」
なんだそのぶりっ子っぽい言い方。本性隠してる???……今度こそひるまないで私が部長としてふさわしいってとこ、見せつけてやるわ。
「はい、じゃあ基礎練始めるからみんな散らばってー」
『はーい』
──20分後
「はい止めてー」
なんだよ今気持ちよく声出してたのに。
「さち。あんたやる気あんの?」
は?やる気があるから発声リーダーしてるんですけど???
「あります」
「もっと声出せるんじゃないの?そんなでかい体してんだからさ」
はあ???なんだよその言い方!!!太ってるとでも言いたいのか???
「先輩、さすがにそれは……」
おお、我が後輩よ、ありがとう。
「そうですよ!その言」
「(その先は言ったら死ぬからやめとけ)」
「(はい……)」
おお……。目でやりとりした……。さすがのチームワーク。
「まあいいわ、続けて」
「はい。外郎売、アカサタナから。せーのっ」
──基礎練終了後
「はい、4時5分まで休憩にしてくださーい。うがい行ってきてねー」
『はーい』
ああ、もうやっと終わった。あの後何回止められたことか……。なんなのまじで。部員減ったらあの人のせいだからねほんとに。
──水道にて
壮良くんだ……。壮良くんも休憩中……?
「あ、さち」
「あ、壮良くん……」
「大丈夫か?」
「うん、前より私強くなった気する」
「……そうか。それはよかった」
壮良くん……何気に心配してくれてたのね……。優しいなぁ、やっぱ。
──部活終わり
あのあと何事もなく、平和に終わった。
あーよかった、無事に終われて。
「さち、ちょっと」
「はい」
え、まじかよ無事に終わったと思ったのに……。
「あんた、成長してんじゃんちゃんと」
「えっ?」
「私とも普通に喋れてるし、ちゃんと部長してる。これからやっていけそうだな。頑張れよ」
……えっ?どうしちゃったんだろ、先輩……。なんか裏がありそうだけどまあいっか。
「ありがとうございます」
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