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狂乱との遭遇 2
しおりを挟む「きゃーっ?! えっ? ショーンっ?」
今では尿道も隘路もラウルらに慣らされきった千里は、久方ぶりに潜り込むスライムの触手を恐ろしげに見つめる。
「俺がしてあげても良いけど…… 乱れるチイを可愛がりたいから、やるのはスライムに任せるね。兄貴達とも約束してるしさ」
きゃーきゃー暴れる千里を抱きしめて、ショーンは至福の笑みを浮かべた。イきっぱなしの妻の艶めかしいことよ。これをじっくり鑑賞出来る一時に、彼は興奮が隠せない。
「よしよし、可愛いね。気持ち悦い? イくことに慣れないと夫婦生活が辛いから。大丈夫、俺が抱きしめていてあげるからね。頑張ろう?」
ちゅっちゅっとキスの雨を降らせながら、ショーンは真っ赤に染まる千里の姿を堪能する。
喘ぐ吐息が甘さを含み、しだいに潤む瞳に滲む随喜の涙。それを舌で舐めとってやりながら、夢中で彼は乳房を愛撫した。
ふんわり柔らかな膨らみ。獣人にない部位に触れ、ショーンの興奮が高まっていく。
「やぁ……っ、うぅ……んうっ?! んんんーっ!!」
「ああ…… イってるね? 上手だよ。ほら、手伝うから。もっと泣いてみせて?」
横抱きした千里をスライムにもてあそばせ、ショーンは妻の嬌態を堪能した。ふぐふぐ泣いて身悶える彼女の顔中を優しく舐めてやり、開かせた脚の間で暴れるスライムの触手をうっとり見つめる。
飽きることなく千里を貪り、スライムと一緒になってショーンは彼女をイかせ続けた。体内の悦い処は触手に任せ、彼は飛び出した部分を担当する。
「ふふっ、硬いね? ここも好きだよね、チイは」
片脚を己の首にかけさせて、ショーンは大きく開いた千里の股間で震えるお豆を摘んだ。粘液と蜜でぬるぬるなソレを、苦心しつつ根本から先端まで何度も扱いてやると、千里は面白いぐらい身体を跳ねて佳がる。
捏ねて、潰して、グリグリ押し込んでやれば、彼女は半狂乱になって頭を打ち振るい、艶かしく悶絶する。
はあ……っと甘い吐息を漏らし、ショーンは千里が眼を裏返すまで、とことん愉しんだ。失神して裏返った眼をベロリと舐り、その甘さにも感動する。
どこもかしこも、千里は甘くて堪らない。
完全に意識を失った彼女をそっと横たえ、ショーンははち切れんばかりに猛り狂った己の一物を触手に押し付けて撃退すると、元通り玩具を捩じ込んでハーネスで固定した。
そして己の欲望を彼女の口に注ぐ。
無意識に舐める拙い舌の動きが焦れったく、柔らかい唇に先端だけを含ませて、ショーンは自分の竿を扱きながら、熱い千里の口内を愉しんだ。
ちゅぷ、ちゅぷと濡れた音が響き、無意識だろう彼女が口を窄めて吸い付いてくる。ちゅうっと先端の鈴口吸われ、ショーンの脳内が弾け飛んだ。
「チイ……っ! チイ! チ…イぃぃっ!!」
ぐっと唇を噛みしめ、顎を上げて果てるショーン。
舌の根本まで押し付けられた猛りが噴き出す精。口内一杯に含んでいた千里は、注がれた精を吐き出すことも出来ず、喉の最奥に迸ったソレを呑み込んでいく。
がふがふ噎せ返りながら呑み込む姿に新たな劣情が湧き上がり、ショーンの顔が深い慈愛に緩んだ。
「良い子だね、チイ…… ああ、そっか。こういう気持ちなんだな、兄さん達も………」
相手をどこまでも貪りたい激しい劣情。獣人の本能。全てを喰らい尽くして、己が血肉にしてしまいたいくらい貪欲に欲する凶暴な愛情。
自分のモノで起こさせる呼吸困難すら愛おしい。その苦しげな姿をさせているのが自分だと思うと、得も言われぬ満足感に満たされる。
ひとしきり悶絶する千里を堪能して、ショーンは名残惜しそうに彼女の口から己のモノを引き出した。
どれだけ汚そうと、チョーカーに付与した浄化が働き、千里を清潔に保ってくれる。我ながら良い付与をしたと思うショーン。
そして全裸の千里に毛布をかけ、彼は毛布ごと彼女を抱きしめて眠りにつく。欲望を果たしたあとの微睡みは思いの外心地良く、二人はラウル達が返ってくるまで、こんこんと眠り続けた。
「……言いわけがあるなら聞こうか?」
「……………………」
「沈黙は肯定だぞ? ん? ショーン」
ラウル達が戻った部屋には、すやすやと眠る妻二人。微笑ましいソレに眼を細め、購入してきた夕食をテーブルに並べていたラウルらだが、それに気づいたらしい千里が、ふっと眼を覚ました。
「帰ってたんだね。おかえり」
「ああ、今戻った……ばか…り……」
ショーンの腕をどけて起き上がった千里は、自分が全裸なままなことに気づいていない。瞠目するラウルとヒューの視線を辿り、キスマークだらけな己の身体を見て彼女が悲鳴を上げたのも御愛嬌。
その悲鳴で飛び起きたショーンが事態を察し、そっと眼を逸らすが、それを黙認する兄達ではない。
ぎらりと眼を剥き、獰猛に歪む二人の口角。
問いただした兄貴ーズに洗いざらい吐かされ、一人愉しんだショーンには、二人のお仕置きが宣言される。
「さあて、どうしてくれようか?」
「プジー挿れて、出させないのはどうよ? 前にやった時は、えらく可愛く泣いてくれたぜ?」
「ああ、良いな。イきっぱなしで出せないのは、ずいぶんと辛いみたいだし、お仕置きにはもってこいだ」
「ちょっ! アレは二度としないって約束じゃんっ!」
ドライでしかイけなかった悪夢の時間。イってもイっても終わりが見えず、果てられない苦悶のみが続く地獄だった。男は出せないと情欲がおさまらない。
ひたすら懇願し、涙とヨダレでぐしゃぐしゃにされながら、泣いて喚いて身を捩ったショーン。
ラウル達には目眩く快楽の時間だった。……が、翌日、激怒したショーンに情交拒否を喰らい、全力で謝罪したオチがつく。
無理やりヤるのは簡単だ。条件反射になるほど徹底的に躾けられたショーンの身体は、容易くラウル達を受け入れる。
しかし、心と身体は別物。気持ちの伴わない性交は、ただの強姦でしかない。相手が望まぬ状況で行う睦みは、お互いを昂らせるはずの体液すら、無味無臭。猛る御立派様も萎えようというものだ。
どんなに身体を悦ばせようが、ショーンの瞳から消えない拒絶。それを十日も続けられた頃、すっかり打ちひしがれてしまったラウルとヒューは、誠心誠意謝って、ようようショーンに許してもらったのだ。
二度と同じ悪戯はしないと誓わされた二人。
「……けど、お仕置きだからなぁ。お前が反省するような辛い思いをさせないと」
「アレ以外ないだろ? まあ、手加減はしてやるよ。心底反省したと思ったら、許してやっから」
にっと悪い笑みを浮かべる兄貴ーズ。
それに顔を凍りつかせて、ショーンは仕方なく受け入れた。悪いのは千里を一人で愉しんだ自分なのだ。
ここより、ショーンへのお仕置きは、吐精禁止の濃厚プレイと決まる。本人公認のお仕置きに、俄然二人がはっちゃけたのはお察しだ。
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