耽溺の森 〜だから僕らは森から出ない〜

一 千之助

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 継承される耽溺 2

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「ひっ? やぁっ! 痛っ! 痛いぃぃっ!」

 まだアユムの指二本しか呑み込んだことのないツトムのお尻は、そこそことはいえ硬く脈打つヒロトの一物に悲鳴を上げた。
 ジンジン鈍い痛みが走り、灼けつくソレがツトムを苛む。しかもその熱いモノは、指では届かない奥まで進んできたのだ。

「あーっ、あっ、あっ! くるし…っ! やめてぇーっ!!」

「ヒロトなんて、すりこ木サイズじゃん。届いても臍下だろう? 頑張れ、次はもっと太くて長いの挿れるんだから」

 ワタル兄ぃぃ~っ! デリカシーをどこに置いてきたのさ、アンタっ!!

 思わず萎えそうになる己を奮い立たせ、ヒロトはずっぷり根本までツトムに呑み込ませる。
 狭く蠕動する肉壁。ぎゅうぎゅう締め付けてくるソレを夢心地で堪能するヒロト。

 ああ、挿れるって、こんな気持ち悦いんだぁ……、く……っ、イきそう。

 兄らしかいないヒロトは、今まで挿れられるばかりだった。タカシから始まり、マサルにアユム、ワタルと毎日のように挿れられ、イかされ、可愛がり倒されてきた。その自分が可愛がる方に回るのだ。

 うんと可愛がるよ。ずっと離さない。ああ、弟を可愛がるって、こんなに気持ち悦いんだっっ!

 兄らが代わる代わる自分を嬲り尽くした気持ちが、今ならよく分かる。愛情はもちろん、この細く柔らかな弟の中を経験したら離せるわけがない。
 ヒロトだってすでにツトムを可愛がり倒したくて堪らないのだ。舐り、撫で回し、あられもない喘ぎを引き出したい。うんと気持ち悦くさせて泣き喚かせたい。

 ああ、こんなに泣き腫らして…… 痛いよね? でも気持ち悦くなるんだよ? 僕、知ってるから。教えてあげるね?

 恍惚とした顔で無意識に腰を動かし、ヒロトはツトムをイかせようと試みる。今のツトムは痛いばかりなはずだ。去年の自分もそうだった。
 兄らが丁寧に丁寧に可愛がってくれたため、イけたし、イかされた。今度は僕が……

「ふぇ…っ? ふ…っ、ぅぅ…?」

 泣いていた弟の声が甘く変わる。ヒロトはツトムの一物を扱きつつ、捩じ込んだ己のモノで中の悦さげな処を探した。同じ男の身体だ。気持ち悦いところは知っている。

「ここかな? ほら」

 突くとキュンキュン締まる部分を見つけ、ヒロトは眼を輝かせて執拗にソコを突き上げた。柔肉に締め付けられて今にも爆発しそうだが、それを死物狂いで堪え、ツトムを気持ち悦くしようと頑張るヒロト。
 ちゅくちゅく腰を回してツトムを丁寧に可愛がろうとするヒロトのいじましい姿。その健気さが脳天を突き抜けるほど愛らしく、思わず兄達は身悶えた。

「……見倣ったら? ワタル。お猿なお前と、えらい違いだな」

「………うっせぇ」

「かっわえぇぇ~っ、ちっちゃいお尻が、プリプリ動くの堪らないね」

 小さな弟の頑張る姿に眼を細め、アユムはツトムの胸を弄って加勢する。

「ふっ、ふあ…っ! なんか…っ、なんか来るぅぅっ!!」

 もう痛みはないらしい。ふぅ、ふぅ、と甘く喘ぐツトムに満足げなヒロト。

「来るね。一緒に……っ! …って、くあ…っ!!」

 先にイってしまったらしいツトムが、いきなりヒロトのモノを絞り上げた。眼の奥が弾け、思わずヒロトは狼狽える。当然、少年の一物は爆発し、弟の中にいやらしい白濁液を噴き付けた。

「………ぃぃいいいっ!!」

 凄まじい快感の波に溺れ、歯を食いしばって愉悦に身震いする。ヒロトにとっても初めての経験だ。感無量過ぎて目眩がした。

 可愛らしい性交を微笑ましく見守り、兄らが動き出す。

「お疲れ。じゃ、次は僕が……」

 タケシがヒロトを優しくどかして、ツトムの尻たぶを撫でた。それを見た瞬間、ヒロトが全力で立ちはだかる。

「だめっ! タケシのは大きいから、ツトムが壊れちゃうっ!」

「え?」

「「「は?」」」

 突然の事態に眼を丸くする長兄達。

 弟を守ろうとするヒロトの姿に、兄らは肩だけで笑った。本人が至極真面目そうなのが余計に笑いを誘う。

「そうか。じゃ、俺はツトムの代わりにヒロトを可愛がるかな」

 ワタルの言葉に頷き、にぃ~っと悪い笑みを浮べ、兄らは弟二人まとめて可愛がることにした。



「きゃーっ! 痛っ! 痛いよぅぅっ!!」

 わんわん泣き叫ぶツトム。タケシのモノはそれなりの大きさで、慣れるのに大分時間がかかっているようだ。

「痛いね、ごめんね。気持ち悦くなるまで頑張ろうね」
 
 細い弟の腰を掴み、ばちゅ、どちゅと激しく突き上げるタケシ。ヒロトのモノより、ずっと奥まで届く猛りにツトムは悲鳴をあげる。

「やめたげてーっ! ツトムを虐めないでーっ! あふっ?!」

 キャンキャン吠えるヒロトはといえば、ワタルに押さえつけられて可愛がられ中。胡座をかいたワタルの上に座らされ、深々とお尻に一物を捩じ込まれたまま、兄お得意のプジーが少年の狭い尿道をぬちぬち出入りしていた。

「こっちに集中しろよ。でないと、コレをツトムに使うぞ?」

 親子代々泣かされてきた極悪な玩具。こんなのを使われたら、きっとツトムは壊れてしまうと、ヒロトは必死に玩具の痛みに耐えていた。初心者にはハードルの高い凶器。
 いつもヒロトを抱くアユムは、こういった道具をあまり使わない。代わりに、ギチギチと締め上げるのが好きだ。身動ぎ出来ないほどベルトで全身を拘束し、吊るし、浮遊感で悍けるヒロトを思うがままに貫く。
 ときおり使う道具といえば、鞭や蝋燭。それらの痛みや熱さで、ギュウギュウ締まるヒロトの中が酷く気持ち悦いと囁やき、いつもたっぷり可愛がってくれる。

 それはそれでコアな可愛がり方なのだが、ワタルは、それに輪をかけてコアだ。タケシを愛するためドゥエルの手助けを借りた彼はドゥエルの弟子のようなモノ。あらゆる道具の使い方を覚え、淫らな薬剤の使い方も熟知している。
 元を辿ればアユムのしている行為も、ワタルにされて覚えたようなものだ。病的な執着をワタルに持たれ、されまくるタケシは言うに及ばず。
 ドゥエルの凄まじい可愛がりを一身に受けるアユムも、される側の限界を知っているため、その行為は激しい。

 そんな兄達から暴力のような愛情を受けまくる弟達にはご愁傷様としか言えない。

 案の定、ワタルの加虐心を刺激してしまったヒロトは、幼いからと手加減されていたことも知らず、ほんのり本気をのぞかせた兄に泣かされていた。
 
「気持ち悦くなるまで頑張れ? イくまでやるからな?」

「ぐ…っ! つあっ? つぅ……っ!!」

 涙を零して耐えるヒロト。しかし慣れた肉棒の刺激で、少年の一物は萎えることがない。長く太い御立派様が少年の奥深くで脈打ち、ギチギチと肉壁を限界まで拡げている。
 アユムよりずっと巨大な一物は、挿れているだけでヒロトの悦いところを抉っていた。さらにワタルは、上手く膝を使ってヒロトを持ち上げては落とし、ひゃんひゃん喘ぐ弟の中を突き上げる。
 尿道を貫く痛みと、腹の奥で疼く快感。終わりなく突き抜ける愉悦にヒロトは息も絶え絶えだ。

「良い子だなぁ。素直だ、誰かと違って」

 うねるように絡む柔肉がワタルのモノを締めつける。それはヒロトが感じている証。酷い激痛を与えられても、それを凌駕する快感が少年の中を蕩かしていた。
 くっくっと喉の奥を鳴らして嗤うワタルは、チラリとタケシを一瞥する。
 その情慾に塗れた一瞥を食らい、タケシは不貞腐れたかのようにソッポを向いた。それがまた愛らしく、ワタルは満面の笑みで笑う。

「うちの弟らは可愛すぎるわ。そろそろ許してやるかな」

 ワタルは痛みで痙攣を起こしかけているヒロトからプジーを抜き、ある薬瓶にその先端を浸した。そして再び、ゆっくりと狭い尿道を抉じ開けてやる。
 襲い来る激痛を覚悟して怯えるヒロト。
 だが、その予想は外れ、滑らかに呑み込まれたプジーは、動く度に凄まじい快感を呼び覚ました。

 痛みを快感に変換するドゥエル秘蔵の媚薬。

 ソレは薬未経験なヒロトに抜群の効果をもたらし、震えるような愉悦の波に襲われた弟の恍惚とした顔に、ワタルは御満悦。

「ひぇ……っ、ふわっ? ぁっ? あっ、あーっ!!」

「悦~い声だ。啼け、啼け」

「あーっ! あっ、あっ、うあぁぁぁーっ!!」

 張り裂けんばかりにヒロトがあげる絶叫。それに合わせた絶叫がツトムからも上がっていた。

「やだぁーっ! もう、いやぁーっ! 痛いようぅぅっ!!」

 タケシ、マサルと慣らされ、今はアユムに貫かれるツトム。ワタル同様、大人に近いアユムのモノは大きく、突き上げるたびに、ぎちゅぎちゅと軋むような音が辺りに響いている。泡立つ結合部が真っ赤に染まり痛々しい。
 だが、挿れる都度、イくまで可愛がられていたツトムの内部は、すでに痛み以外の何かが渦巻いて身体を昂らせていた。

「痛いねー、最初だけだから。分かるよね?」

 ふふっと優しく笑い、アユムは真上から穿つように弟の中を掻き回す。徐々に最奥を暴かれてきたツトムは、さらなる深い結合に身悶えた。

「ふか…っ! お腹がっ! 苦しいよぅっ! ひーっ!」

 散々兄らの精を流し込まれたのもあるのだろう。自重をかけて打ち据えられるアユムの一物でガンガン突かれながら、少年は半狂乱になって泣き喚く。すでに痛みは薄れたようだ。

「可愛いね…… 苦しいか。それも気持ち悦くなるんだよね。早くそうなるよう、しっかり教えてあげるから」
 
 同時に、にんまりとほくそ笑むアユムとワタル。

 きゃーっ!! と、弟達に悲鳴をあげさせて、今日も歪な兄弟は、これでもかと深く睦み合った。

 こうして淫猥な洗礼を兄達から受け、ツトムも歪んだ兄弟の末席に加わる。
 
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