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弐:最恐最悪装備の魔王VS就活のダボダボスーツ装備勇者
十二
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「うわあ、離さないで。離れないでってば」
魔王にしがみつく。だって座らず立ち上がったら怒りそうだし。それに俺の股間が不能になったら嫌だ。そこまで鋭利な三角形ではないから死にはしないだろうけど、でも痛みはやはり怖い。
「離れないで、それは私を求めているのか」
「ちーがーうー」
告白の意味じゃないと理解しろ。でも離すな。
俺の意見が気に食わなかったようで、逆に体重をかけられたので、背中に手を回してぎゅっとしがみついた。
「魔王、意地悪するなよ」
「愛い。意地悪じゃない。性癖だよ」
極上の色気を振りまきながら、なんという言葉を吐くんだ。性癖で人を三角木馬に座らせるな。
「ま、魔王……っ」
足が痺れてきた。魔王の胸に飛び込むかたちでしがみつくと、魔王の魔力が跳ね上がったのが分かった。
「仕方ない。SMは信頼関係がないと成り立たないプレイだからな」
やっと俺を抱きしめてくれた魔王が、後ろに倒れこむ形でソファに座った。
魔王は後ろに髪を縛っていたらしい。ソファに倒れこむとき、結んでいたリボンがほどけ、絹の糸のように輝く金髪の髪がソファに流れ落ちる。
見下ろす魔王は、やはり綺麗だ。性格はうんこでもこの顔は綺麗。生まれ変わっても美形に生まれた魔王は、狡いな。
でもきっと俺に殺されてしまったせいで神様が魔王に同情したんだ。
そして魔王を封印した俺に、神様は怒って平凡以下に作り直したんだろう。器量も見た目もおまけに性格も、俺は何一つ人より抜きんでいない。
「魔王って綺麗な瞳なんだな。死んでいる目だけど」
「勇者の愛で潤わせてくれてもかまわなんだ」
魔王の腹に座り込んでいた俺の手を握る。両手を恋人つなぎでつなぐと、魔王が俺に微笑んでいる。
甘ったるい。こんな顔、死んだ瞳でもできるのか。
「私に愛を教えてくれないか、倫太郎」
「……魔王は、前世の俺が好きなんだろ。今の俺は、何も……ひゃ、あ!?」
何か尻に当たったので、恐る恐るふりかえると、仕立てのいい黒いスラックスの中心が盛り上がっている。え、大きい。
「あの、魔王さん、大きくなってますが」
「これはまだ半立ちだ。勇者に「離れたくない」と胸に飛び込まれて、反応しないわけはない」
はは。これで半分の大きさなんだ。通常サイズは化け物なのかな。流石、魔王だ。
「私は、お前に欲情していると、伝えよう」
「まっ」
指が離れ、かわりに腰を掴むと持ち上げられ、股間の上に下ろされた。
俺の下半身を擦りつけると下でどんどん膨れていく。
「魔王、これ、いやだ、やめろ」
腰を掴まれ、魔王の上で服越しに穿たれ、どんどん膨れて硬くなっていくのがわかる。
魔王から雄のオーラが漂ってくるのも、恥ずかしくて、逃げようともがくのに腰を掴んだ手は力が強い。
「私は倫太郎の中に入って、身体の奥の奥に、私自身を注ぎ込んで、快楽で蕩ける勇者を抱きしめて眠りたい」
「ゆ、っ揺らしながら言うな」
魔王にしがみつく。だって座らず立ち上がったら怒りそうだし。それに俺の股間が不能になったら嫌だ。そこまで鋭利な三角形ではないから死にはしないだろうけど、でも痛みはやはり怖い。
「離れないで、それは私を求めているのか」
「ちーがーうー」
告白の意味じゃないと理解しろ。でも離すな。
俺の意見が気に食わなかったようで、逆に体重をかけられたので、背中に手を回してぎゅっとしがみついた。
「魔王、意地悪するなよ」
「愛い。意地悪じゃない。性癖だよ」
極上の色気を振りまきながら、なんという言葉を吐くんだ。性癖で人を三角木馬に座らせるな。
「ま、魔王……っ」
足が痺れてきた。魔王の胸に飛び込むかたちでしがみつくと、魔王の魔力が跳ね上がったのが分かった。
「仕方ない。SMは信頼関係がないと成り立たないプレイだからな」
やっと俺を抱きしめてくれた魔王が、後ろに倒れこむ形でソファに座った。
魔王は後ろに髪を縛っていたらしい。ソファに倒れこむとき、結んでいたリボンがほどけ、絹の糸のように輝く金髪の髪がソファに流れ落ちる。
見下ろす魔王は、やはり綺麗だ。性格はうんこでもこの顔は綺麗。生まれ変わっても美形に生まれた魔王は、狡いな。
でもきっと俺に殺されてしまったせいで神様が魔王に同情したんだ。
そして魔王を封印した俺に、神様は怒って平凡以下に作り直したんだろう。器量も見た目もおまけに性格も、俺は何一つ人より抜きんでいない。
「魔王って綺麗な瞳なんだな。死んでいる目だけど」
「勇者の愛で潤わせてくれてもかまわなんだ」
魔王の腹に座り込んでいた俺の手を握る。両手を恋人つなぎでつなぐと、魔王が俺に微笑んでいる。
甘ったるい。こんな顔、死んだ瞳でもできるのか。
「私に愛を教えてくれないか、倫太郎」
「……魔王は、前世の俺が好きなんだろ。今の俺は、何も……ひゃ、あ!?」
何か尻に当たったので、恐る恐るふりかえると、仕立てのいい黒いスラックスの中心が盛り上がっている。え、大きい。
「あの、魔王さん、大きくなってますが」
「これはまだ半立ちだ。勇者に「離れたくない」と胸に飛び込まれて、反応しないわけはない」
はは。これで半分の大きさなんだ。通常サイズは化け物なのかな。流石、魔王だ。
「私は、お前に欲情していると、伝えよう」
「まっ」
指が離れ、かわりに腰を掴むと持ち上げられ、股間の上に下ろされた。
俺の下半身を擦りつけると下でどんどん膨れていく。
「魔王、これ、いやだ、やめろ」
腰を掴まれ、魔王の上で服越しに穿たれ、どんどん膨れて硬くなっていくのがわかる。
魔王から雄のオーラが漂ってくるのも、恥ずかしくて、逃げようともがくのに腰を掴んだ手は力が強い。
「私は倫太郎の中に入って、身体の奥の奥に、私自身を注ぎ込んで、快楽で蕩ける勇者を抱きしめて眠りたい」
「ゆ、っ揺らしながら言うな」
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