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プロローグ

後編

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「フジノ! お前はなんてことしてくれたんだ!」
「お、お父様……?」

 わたくしをキリリと睨みつけて怒鳴りつけるお父様。

「こんな婚約破棄されて……魔力を持っているからと言って家に寄生しおって!」

 わたくしはその父親の言葉に絶望した。
 わたくしはただの利益のためだけにこの家に引き取られたとでもいうの? わたくしをここまで育てたところでその結論は変わらなかったのね……。
 何かが壊れる音がした。

「もういい! お前なんぞ勘当してやる!」

 わたくしはその言葉を冷めた感情を抱きながら聞いていた。
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