幼馴染の親友の男女が乳首イキを試すことになった話(本番なし)  

いぬに

文字の大きさ
1 / 8

1話

しおりを挟む
 金曜の夜。
 紗奈さなはひとり暮らしのマンションで、緑色のラグの上に座っていた。
 手にはスマホ。画面をスワイプしながら時間を潰している。

 白いトレーナーに、綿のホットパンツの部屋着。素足の爪には、ペールピンクのネイルが剥がれかけている。塗り直そうとは思いつつ、今日もそのままだ。

 スマホの画面に『マンション着いた』の通知が表示される。
 紗奈の顔がぱっと笑顔になった。

 数十秒もしないうちに、鍵の開く音がして、ドアがバタンと閉まった。
 続いて、聞き慣れた声が飛んでくる。

「ういーっす。適当に買ってきた」

 リビングに顔を出したのは、紗奈の幼馴染、陽斗はると
 青のパーカにジーパンというラフな格好で、片手にはコンビニ袋を提げている。中身は缶ビールが数本に、スナック菓子、チーズ、ナッツなど。互いの好みを熟知した品ばかりだ。

 ふたりは実家が隣同士で、保育園から大学まで同じ進路をたどり、いまは大学3年生。
 それぞれひとり暮らしをしているが、週末にどちらかの部屋でだらだら過ごす習慣は変わらず続いている。

 缶のプルタブを引いて、陽斗が言う。

「ナーフされてたな、『闇の魔術師デッキ』」
「ぐっ」

 紗奈は短くうめいて、悔しそうに顔をしかめた。

 最近ふたりでハマっているカードバトル系のアプリゲームがあり、『闇の魔術師デッキ』は紗奈が一番使っていた火力重視のデッキだった。
 だが、昨日のアップデートで主要カードの能力が下方修正(ナーフ)されてしまった。

「今夜は俺の勝ちかぁ?」

 陽斗がにやにや笑いながらアプリを立ち上げる。

「はあ? 昨日からデッキ調整してるし。私が勝つし」
 
 紗奈も負けじと対戦画面を開く。

「おらぁ! ナーフされてもこの火力ぅ!」
「残念、遅い」
「あっ待……!」

 勝ったり負けたりを繰り返しながら、テーブルの上には空き缶が並び始めていた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

プール終わり、自分のバッグにクラスメイトのパンツが入っていたらどうする?

九拾七
青春
プールの授業が午前中のときは水着を着こんでいく。 で、パンツを持っていくのを忘れる。 というのはよくある笑い話。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

幼馴染みのメッセージに打ち間違い返信したらとんでもないことに

家紋武範
恋愛
 となりに住む、幼馴染みの夕夏のことが好きだが、その思いを伝えられずにいた。  ある日、夕夏のメッセージに返信しようとしたら、間違ってとんでもない言葉を送ってしまったのだった。

ナースコール

wawabubu
大衆娯楽
腹膜炎で緊急手術になったおれ。若い看護師さんに剃毛されるが…

まなの秘密日記

到冠
大衆娯楽
胸の大きな〇学生の一日を描いた物語です。

私の推し(兄)が私のパンツを盗んでました!?

ミクリ21
恋愛
お兄ちゃん! それ私のパンツだから!?

自習室の机の下で。

カゲ
恋愛
とある自習室の机の下での話。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

処理中です...