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幼い二人と錬金術師
感謝と別れの言葉
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夜のカルンは昼の喧騒をそのまま灯に変えたように明るかった。
広場には太鼓の音が響き、笛の旋律が人のざわめきに溶けていく。
露店の灯りは星々と競い合うように煌々と照っている。
子どもたちの笑い声が通りの奥からこだました。
俺は宿の窓から、その光景をただじっと眺めていた。
できるだけ考えないように指定が、胸のどこかが熱を帯びている。
苦い感覚を振り払おうと考えたものの、心の奥底に沈んでいる重石が取り除かれることはなかった。
――帰郷。その二文字が頭から離れない。
ガルディスから聞いた故郷バラムの話は、ただの思い出を現実へと引き戻した。
道は整備され、交易は盛んになり、人々はそれぞれの暮らしを営んでいる――それらは懐かしさと同時に、戻れる場所が確かにそこにあるのだという実感を与えてくれた。
そして同時に、この胸に忍び寄ったのは「別れ」の気配だった。
セドとミレアと過ごした時間は、かけがえのないものだ。
笑い合った記憶も喧嘩じみた口論も、俺に新しい意識をもたらしてくれた。
だが、その全てに「終わり」を見据えることになるのかもしれない。
祭りの音楽に耳を預けながら、俺は机の引き出しから荷物を引き寄せた。
衣服と最低限の道具、旅に必要な水袋。
揃えた荷は予想よりも軽く、背負えばすぐにでも歩き出せるだろう。
アンソワーレの仲間たちには「祭りが明けたらカルンを離れる」と伝えてある。
すでにメルナにも話を通してある。
こちらの事情を伝えたら驚いたように眉を上げたが、やがてうなずき、静かに言った。
「セドとミレアのためなら、仕方ないわね」
その声には責める響きはなく、むしろ理解がにじんでいた。
俺の選択を見通した上で二人の未来を思ってくれたのだろう。
荷をまとめ終え、深呼吸をひとつ。
あとは部屋を出て、祭りの喧噪に紛れて街を離れるだけだった。
宿の扉を押し開けた瞬間、空気の温度が変わった。
夜気は涼しいが、通りを流れる熱気が肌にまとわりつく。
焼き菓子の甘い匂い、香辛料の刺激、酒場の歌声――どれも今夜だけのものだ。
足元では酔っ払いが笑い転げ、若者たちが腕を組んで踊り、少女が色鮮やかな布を振り回して駆けていく。
生命の鼓動そのものが街を揺らしているようだった。
にぎやかな光景を目にしても、俺の足は躊躇なく門のほうへ向かっていた。
――と、その時だった。
「……どこ行くの、マルク」
背後から声がかかった。
聞き慣れた声音に胸の奥が跳ねる。
振り返れば灯りに照らされた二人の顔があった。
セドとミレア。
思わず言葉を失った。
どうやって気づいたのか、理由を問うまでもない。
出立の気配を隠し通せるほど器用ではなかったのだろう。
セドが一歩近づいてきた。
祭りの熱気に混じって、彼の息遣いが妙に澄んで聞こえた。
「ぼくら、ちゃんと分かってた。マルクがいつか帰るってこと」
その言葉に、胸の奥がぐらりと揺れた。
子どもじみた泣き顔や、拗ねた表情ばかり思い浮かぶはずなのに、今はまっすぐな瞳で俺を見据えている。
「……だから、言わせてよ。ありがとう」
後ろからミレアの声が重なった。
彼女もまた、泣き顔ではなかった。
少しだけ口を尖らせて、それでも笑っていた。
「料理を手伝ってくれたのも、訓練で励ましてくれたのも、全部……ぜんぶ感謝してるから」
言葉が胸に沁みる。
別れを惜しむ涙ではなく、未来を見据えた笑みと感謝。
その強さに、逆に俺のほうが言葉を失いそうになった。
「おや、こんなところに集まって」
声をかけてきたのはメルナだった。
彼女は人混みを抜け、静かにこちらへ歩み寄る。
衣の裾が夜風に揺れて祭りの灯りを背にした姿は、まるでこの場に導かれるようだった。
メルナは迷わず二人のそばに立ち、セドとミレアの肩に手を置く。
「二人とも、ちゃんと自分の想いを伝えられるようになったわね」
その言葉に、セドは驚いたように瞬きをし、ミレアは小さく口元を綻ばせた。
メルナはさらに言葉を続ける。
「セドくん。あんたはもう、ただの逃げた子どもじゃない」
その一言に、セドの瞳が大きく揺れた。
逃げた子ども――かつての彼を正しく言い当てる言葉だった。
過去を恐れ、目を逸らしていた彼にとって、それは痛烈な烙印だったはずだ。
だが今、その言葉は別の意味を帯びていた。
逃げてきた過去を越えて、いま自分の意思で立とうとしている。
それをメルナが認めてくれたのだ。
セドは拳を握りしめ、小さく頷いた。
その姿を見て、ミレアは安心したように小さく笑った。
「……おにいちゃん、よかったね」
ミレアの声は震えていたが、涙は浮かんでいなかった。
「あたしもね、強くなるよ。もう、誰かに守られるだけじゃなくて、自分でえらんで、自分であるいていく」
その言葉にセドは妹を見つめ、照れくさそうに笑う。
「……ミレアに先を越されるわけにはいかないな」
二人のやり取りに、メルナは目を細めた。
「これでやっと、兄妹揃って未来を見られるのね」
短い沈黙が流れる。
祭りの喧噪が遠のき、まるでこの場だけが静謐に包まれたようだった。
気づけば俺は笑っていた。
寂しさと同時に、安堵の笑みがこぼれていた。
彼らはもう大丈夫だ――そう確信できていた。
「……二人とも、こっちこそありがとう」
それだけを伝えるのが精いっぱいだった。
本当はもっと多くを語りたかった。
楽しかった日々も、別れの惜しさも、未来への願いも。
だが胸に去来する言葉は渦を巻くだけで、口からはその一言しか出てこなかった。
ミレアが一歩前に出て、俺を見上げる。
「……また会えるよね」
その声音は子どものように素直で、それでいてしっかりとした強さを帯びていた。
セドも肩を並べて言った。
「ぼくたちはここで待ってる。……だから、また会おう」
胸の奥が熱くなる。
彼らに見送られて歩き出せるなら、俺はきっと何度でも立ち上がれる。
祭りの灯りが背後で揺れている。
遠くから笑い声と太鼓の音が響く。
その喧噪を背にしたまま、俺は荷を背負い直して街道へと歩き出した。
振り返れば、きっと心が揺れる。
だから振り返らなかった。
街の門を抜けたところで、ふと夜風が頬を撫でた。
背後には仲間たちの気配があった。
セドとミレアの視線もメルナの静かな眼差しも感じられた。
それらを背中に受けながら歩き出す足取りは軽やかだった。
兄妹二人の新しい日々は必ずこの街で始まる。
そして俺の道もまた、ここから続いていく。
夜の街道は静かだった。
祭りの灯りが届かない闇の中で、星々が頭上に瞬いている。
俺はその光を道しるべに歩き出した。
広場には太鼓の音が響き、笛の旋律が人のざわめきに溶けていく。
露店の灯りは星々と競い合うように煌々と照っている。
子どもたちの笑い声が通りの奥からこだました。
俺は宿の窓から、その光景をただじっと眺めていた。
できるだけ考えないように指定が、胸のどこかが熱を帯びている。
苦い感覚を振り払おうと考えたものの、心の奥底に沈んでいる重石が取り除かれることはなかった。
――帰郷。その二文字が頭から離れない。
ガルディスから聞いた故郷バラムの話は、ただの思い出を現実へと引き戻した。
道は整備され、交易は盛んになり、人々はそれぞれの暮らしを営んでいる――それらは懐かしさと同時に、戻れる場所が確かにそこにあるのだという実感を与えてくれた。
そして同時に、この胸に忍び寄ったのは「別れ」の気配だった。
セドとミレアと過ごした時間は、かけがえのないものだ。
笑い合った記憶も喧嘩じみた口論も、俺に新しい意識をもたらしてくれた。
だが、その全てに「終わり」を見据えることになるのかもしれない。
祭りの音楽に耳を預けながら、俺は机の引き出しから荷物を引き寄せた。
衣服と最低限の道具、旅に必要な水袋。
揃えた荷は予想よりも軽く、背負えばすぐにでも歩き出せるだろう。
アンソワーレの仲間たちには「祭りが明けたらカルンを離れる」と伝えてある。
すでにメルナにも話を通してある。
こちらの事情を伝えたら驚いたように眉を上げたが、やがてうなずき、静かに言った。
「セドとミレアのためなら、仕方ないわね」
その声には責める響きはなく、むしろ理解がにじんでいた。
俺の選択を見通した上で二人の未来を思ってくれたのだろう。
荷をまとめ終え、深呼吸をひとつ。
あとは部屋を出て、祭りの喧噪に紛れて街を離れるだけだった。
宿の扉を押し開けた瞬間、空気の温度が変わった。
夜気は涼しいが、通りを流れる熱気が肌にまとわりつく。
焼き菓子の甘い匂い、香辛料の刺激、酒場の歌声――どれも今夜だけのものだ。
足元では酔っ払いが笑い転げ、若者たちが腕を組んで踊り、少女が色鮮やかな布を振り回して駆けていく。
生命の鼓動そのものが街を揺らしているようだった。
にぎやかな光景を目にしても、俺の足は躊躇なく門のほうへ向かっていた。
――と、その時だった。
「……どこ行くの、マルク」
背後から声がかかった。
聞き慣れた声音に胸の奥が跳ねる。
振り返れば灯りに照らされた二人の顔があった。
セドとミレア。
思わず言葉を失った。
どうやって気づいたのか、理由を問うまでもない。
出立の気配を隠し通せるほど器用ではなかったのだろう。
セドが一歩近づいてきた。
祭りの熱気に混じって、彼の息遣いが妙に澄んで聞こえた。
「ぼくら、ちゃんと分かってた。マルクがいつか帰るってこと」
その言葉に、胸の奥がぐらりと揺れた。
子どもじみた泣き顔や、拗ねた表情ばかり思い浮かぶはずなのに、今はまっすぐな瞳で俺を見据えている。
「……だから、言わせてよ。ありがとう」
後ろからミレアの声が重なった。
彼女もまた、泣き顔ではなかった。
少しだけ口を尖らせて、それでも笑っていた。
「料理を手伝ってくれたのも、訓練で励ましてくれたのも、全部……ぜんぶ感謝してるから」
言葉が胸に沁みる。
別れを惜しむ涙ではなく、未来を見据えた笑みと感謝。
その強さに、逆に俺のほうが言葉を失いそうになった。
「おや、こんなところに集まって」
声をかけてきたのはメルナだった。
彼女は人混みを抜け、静かにこちらへ歩み寄る。
衣の裾が夜風に揺れて祭りの灯りを背にした姿は、まるでこの場に導かれるようだった。
メルナは迷わず二人のそばに立ち、セドとミレアの肩に手を置く。
「二人とも、ちゃんと自分の想いを伝えられるようになったわね」
その言葉に、セドは驚いたように瞬きをし、ミレアは小さく口元を綻ばせた。
メルナはさらに言葉を続ける。
「セドくん。あんたはもう、ただの逃げた子どもじゃない」
その一言に、セドの瞳が大きく揺れた。
逃げた子ども――かつての彼を正しく言い当てる言葉だった。
過去を恐れ、目を逸らしていた彼にとって、それは痛烈な烙印だったはずだ。
だが今、その言葉は別の意味を帯びていた。
逃げてきた過去を越えて、いま自分の意思で立とうとしている。
それをメルナが認めてくれたのだ。
セドは拳を握りしめ、小さく頷いた。
その姿を見て、ミレアは安心したように小さく笑った。
「……おにいちゃん、よかったね」
ミレアの声は震えていたが、涙は浮かんでいなかった。
「あたしもね、強くなるよ。もう、誰かに守られるだけじゃなくて、自分でえらんで、自分であるいていく」
その言葉にセドは妹を見つめ、照れくさそうに笑う。
「……ミレアに先を越されるわけにはいかないな」
二人のやり取りに、メルナは目を細めた。
「これでやっと、兄妹揃って未来を見られるのね」
短い沈黙が流れる。
祭りの喧噪が遠のき、まるでこの場だけが静謐に包まれたようだった。
気づけば俺は笑っていた。
寂しさと同時に、安堵の笑みがこぼれていた。
彼らはもう大丈夫だ――そう確信できていた。
「……二人とも、こっちこそありがとう」
それだけを伝えるのが精いっぱいだった。
本当はもっと多くを語りたかった。
楽しかった日々も、別れの惜しさも、未来への願いも。
だが胸に去来する言葉は渦を巻くだけで、口からはその一言しか出てこなかった。
ミレアが一歩前に出て、俺を見上げる。
「……また会えるよね」
その声音は子どものように素直で、それでいてしっかりとした強さを帯びていた。
セドも肩を並べて言った。
「ぼくたちはここで待ってる。……だから、また会おう」
胸の奥が熱くなる。
彼らに見送られて歩き出せるなら、俺はきっと何度でも立ち上がれる。
祭りの灯りが背後で揺れている。
遠くから笑い声と太鼓の音が響く。
その喧噪を背にしたまま、俺は荷を背負い直して街道へと歩き出した。
振り返れば、きっと心が揺れる。
だから振り返らなかった。
街の門を抜けたところで、ふと夜風が頬を撫でた。
背後には仲間たちの気配があった。
セドとミレアの視線もメルナの静かな眼差しも感じられた。
それらを背中に受けながら歩き出す足取りは軽やかだった。
兄妹二人の新しい日々は必ずこの街で始まる。
そして俺の道もまた、ここから続いていく。
夜の街道は静かだった。
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