290 / 555
和の国サクラギとミズキ姫
サクラギへ向かう牛車
しおりを挟む
俺とハンクが牛車を眺めていると正面の幕のようなものが勢いよく上がり、中からミズキが顔を出した。
「おっはよーう! 今日はよろしくね」
アデルに話を振られた時は乗り気ではないように見えたが、明るい様子だった。
昨日はブラウスにスカートという出で立ちだったが、今日は動きやすそうな服装である。
サクラギは和風国家のようではあるものの、ミズキやタイゾウの衣服は着物のような和装ではなかった。
「姫様、どうか道中お気をつけて」
タイゾウは御者の位置から下りて、手綱を握る役目をミズキと交代した。
「見送りありがとう。留守の間、お店を頼むね」
「承知しました」
彼は牛車から下りると、こちらに歩いてきた。
かしこまった表情で前を向いている。
「ここからサクラギまでは日を跨ぎます。道中、姫様をお頼み申す」
タイゾウは深々と頭を下げて、厳かな様子で言った。
彼に視線を向けつつ、アデルが口を開く。
「心配いらないわよ。ここにSランク冒険者がいるから」
「おおっ、それは心強い。貴殿からは武芸者のような気配を感じるが、やはり腕が立つ方であったか」
タイゾウは目の色を変えて、ハンクを見ている。
大事なお姫様の同行者が凄腕の冒険者となれば、そうなるのも当然だろう。
「タイゾウさん、昨日はありがとうございました」
「マルク殿……だったか。サクラギの食文化は豊かなので、何か参考なることがあるはず。姫様はああ見えて腕の立つお方、危ない時は頼りにされるとよい」
「は、はい、分かりました」
ハンクに向けたものとは正反対の言葉が返ってきた。
おそらく、この料理長の中で俺は料理人枠になっているのだろう。
「そろそろ出発するよー。ほら、乗った乗った」
ミズキが乗車を急かす。
のほほんとした性格に見えるが、意外と気が短いのかもしれない。
「また機会があれば、料理の話でもしましょう」
「うむ、喜んで」
俺たちはタイゾウと言葉を交わした後、牛車に乗りこんだ。
アデルとハンクは奥に進み、手前に残った俺は御者台の近くで外に目を向けるかたちになる。
ゆっくりと牛車が動き出し、タイゾウが手を振って見送っていた。
車内は馬車の客車のように区切られた座席はなく、ミズキのものと思われる荷物と変わった意匠のクッションが置かれていた。
これはたしか、座布団と呼ばれるものだっただろうか。
「今日はいい天気だね」
後ろから声がして振り返る。
ミズキが手綱を握ったまま、こちらに顔を向けていた。
「そうですね」
今日のモルネアは朝から日差しが強く、肌をじりじりと焼くように暑い。
彼女の近くに移動して外に目を向けると、牛の黒く光沢のある毛が日光を反射していた。
サクラギ方面に向かう者は少ないのか、街道の交通量はまばらである。
「あの牛、すごい立派ですね」
「うんうん、マルクくんは分かる男じゃん。サクラギ育ちの水牛は角よし、毛並みよし。水陸両用で速度も出るから、すっごく重宝するんだよ」
「へえ、そんなにすごい牛でしたか」
「ただの牛じゃないよ。水牛」
「あっ、はい、水牛ですね。分かりました」
ミズキにとって重要なことらしく、話を合わせることにした。
「真面目な話をするとね、サクラギから西方面――つまり、モルネアがある方には水牛がないと移動が大変なんだよ」
終始おどけた様子の彼女だったが、わずかに表情を固くしている。
「何か理由があるんですか?」
「けっこうぬかるんだ道が多くてねえ。徒歩や馬で行けなくはないんだけど、迂回しないといけなかったりして、不便この上ないって感じ」
ミズキはうんざりした様子でこぼして、肩にかかった黒髪を指先でつまんだ。
彼女の話からこの先の道中を想像していると、誰かに呼ばれた気がした。
「おーい、マルク。そこの姉ちゃんにブランケットを借りていいか訊いてくれ」
「そんなに寒くないですけど、どうしました?」
「アデルが寝そうでな。昨晩はけっこう飲んでたからな」
「ああっ、なるほど」
ミズキのいる御者台は客車の外なので、中からの声は聞こえにくい。
俺が中継するかたちで、ハンクの頼みを伝えた。
「えっ、そうなんだ、アデルがね。それなら使っていいって伝えておいて」
だいぶラフな感じで手綱を握っていたが、さすがに席を外すわけにはいかないようだ。
俺は客車側に身を乗り出して、ハンクにミズキの返事を伝えた。
「おうっ、ありがとな」
「いえ、どういたしまして」
ハンクと話しつつアデルの様子を確かめると、座布団を枕代わりにして横になっている。
彼はアデルにブランケットをかけてから、自分の位置に戻って窓の外に視線を向けた。
汗ばむような陽気だったが、水牛は暑さをものともせずに一定のペースで歩き続けている。
おそらく、水牛自体に乗っても乗馬ほど速度は出ないと思うが、客車を引かせた場合の速度は馬車よりも推進力がある。
「いやー、相変わらずモルネア周辺はあっついよ。荷物のところ水筒があるから、ちょっと取ってもらえる?」
「いいですよ、少し待ってください」
俺はミズキに声をかけられて、客車の中にある彼女の荷物に目を向けた。
タイゾウが気を利かせたのか、分かりやすい位置に「姫様」と書かれた印の貼られた水筒が置かれていた。
「……あれ、二人とも寝ちゃってるか」
車内の様子に目を向けると、アデルとハンクが間隔を空けて横になっている。
アデルに劣らずハンクもなかなかの飲みっぷりだったので、まだ酒が残っているのかもしれない。
俺は身を翻して御者台のところにいるミズキに近づく。
水筒を差し出すと、彼女はありがとと言って受け取った。
「そういえば、治安について聞くことがありましたけど、この辺りの街道はのどかですね」
「ははっ、そんなことないよ。一回の往復につき、必ず一度は野盗に遭遇するから」
わりと物騒な話だが、ミズキはまるでシカやイノシシにでも出くわしたことのように語る。
「――ほらっ、ちょうどあんな感じで」
彼女が指先で示した方向を見ると、不審な様子の者たちが道を塞いでいた。
「アデルとハンクを起こしますね!」
「ううん、長旅になるから、寝かしておいてあげて」
「えっ、大丈夫ですか?」
不安を覚えながらミズキを窺うと、不敵な笑みを浮かべていた。
「おっはよーう! 今日はよろしくね」
アデルに話を振られた時は乗り気ではないように見えたが、明るい様子だった。
昨日はブラウスにスカートという出で立ちだったが、今日は動きやすそうな服装である。
サクラギは和風国家のようではあるものの、ミズキやタイゾウの衣服は着物のような和装ではなかった。
「姫様、どうか道中お気をつけて」
タイゾウは御者の位置から下りて、手綱を握る役目をミズキと交代した。
「見送りありがとう。留守の間、お店を頼むね」
「承知しました」
彼は牛車から下りると、こちらに歩いてきた。
かしこまった表情で前を向いている。
「ここからサクラギまでは日を跨ぎます。道中、姫様をお頼み申す」
タイゾウは深々と頭を下げて、厳かな様子で言った。
彼に視線を向けつつ、アデルが口を開く。
「心配いらないわよ。ここにSランク冒険者がいるから」
「おおっ、それは心強い。貴殿からは武芸者のような気配を感じるが、やはり腕が立つ方であったか」
タイゾウは目の色を変えて、ハンクを見ている。
大事なお姫様の同行者が凄腕の冒険者となれば、そうなるのも当然だろう。
「タイゾウさん、昨日はありがとうございました」
「マルク殿……だったか。サクラギの食文化は豊かなので、何か参考なることがあるはず。姫様はああ見えて腕の立つお方、危ない時は頼りにされるとよい」
「は、はい、分かりました」
ハンクに向けたものとは正反対の言葉が返ってきた。
おそらく、この料理長の中で俺は料理人枠になっているのだろう。
「そろそろ出発するよー。ほら、乗った乗った」
ミズキが乗車を急かす。
のほほんとした性格に見えるが、意外と気が短いのかもしれない。
「また機会があれば、料理の話でもしましょう」
「うむ、喜んで」
俺たちはタイゾウと言葉を交わした後、牛車に乗りこんだ。
アデルとハンクは奥に進み、手前に残った俺は御者台の近くで外に目を向けるかたちになる。
ゆっくりと牛車が動き出し、タイゾウが手を振って見送っていた。
車内は馬車の客車のように区切られた座席はなく、ミズキのものと思われる荷物と変わった意匠のクッションが置かれていた。
これはたしか、座布団と呼ばれるものだっただろうか。
「今日はいい天気だね」
後ろから声がして振り返る。
ミズキが手綱を握ったまま、こちらに顔を向けていた。
「そうですね」
今日のモルネアは朝から日差しが強く、肌をじりじりと焼くように暑い。
彼女の近くに移動して外に目を向けると、牛の黒く光沢のある毛が日光を反射していた。
サクラギ方面に向かう者は少ないのか、街道の交通量はまばらである。
「あの牛、すごい立派ですね」
「うんうん、マルクくんは分かる男じゃん。サクラギ育ちの水牛は角よし、毛並みよし。水陸両用で速度も出るから、すっごく重宝するんだよ」
「へえ、そんなにすごい牛でしたか」
「ただの牛じゃないよ。水牛」
「あっ、はい、水牛ですね。分かりました」
ミズキにとって重要なことらしく、話を合わせることにした。
「真面目な話をするとね、サクラギから西方面――つまり、モルネアがある方には水牛がないと移動が大変なんだよ」
終始おどけた様子の彼女だったが、わずかに表情を固くしている。
「何か理由があるんですか?」
「けっこうぬかるんだ道が多くてねえ。徒歩や馬で行けなくはないんだけど、迂回しないといけなかったりして、不便この上ないって感じ」
ミズキはうんざりした様子でこぼして、肩にかかった黒髪を指先でつまんだ。
彼女の話からこの先の道中を想像していると、誰かに呼ばれた気がした。
「おーい、マルク。そこの姉ちゃんにブランケットを借りていいか訊いてくれ」
「そんなに寒くないですけど、どうしました?」
「アデルが寝そうでな。昨晩はけっこう飲んでたからな」
「ああっ、なるほど」
ミズキのいる御者台は客車の外なので、中からの声は聞こえにくい。
俺が中継するかたちで、ハンクの頼みを伝えた。
「えっ、そうなんだ、アデルがね。それなら使っていいって伝えておいて」
だいぶラフな感じで手綱を握っていたが、さすがに席を外すわけにはいかないようだ。
俺は客車側に身を乗り出して、ハンクにミズキの返事を伝えた。
「おうっ、ありがとな」
「いえ、どういたしまして」
ハンクと話しつつアデルの様子を確かめると、座布団を枕代わりにして横になっている。
彼はアデルにブランケットをかけてから、自分の位置に戻って窓の外に視線を向けた。
汗ばむような陽気だったが、水牛は暑さをものともせずに一定のペースで歩き続けている。
おそらく、水牛自体に乗っても乗馬ほど速度は出ないと思うが、客車を引かせた場合の速度は馬車よりも推進力がある。
「いやー、相変わらずモルネア周辺はあっついよ。荷物のところ水筒があるから、ちょっと取ってもらえる?」
「いいですよ、少し待ってください」
俺はミズキに声をかけられて、客車の中にある彼女の荷物に目を向けた。
タイゾウが気を利かせたのか、分かりやすい位置に「姫様」と書かれた印の貼られた水筒が置かれていた。
「……あれ、二人とも寝ちゃってるか」
車内の様子に目を向けると、アデルとハンクが間隔を空けて横になっている。
アデルに劣らずハンクもなかなかの飲みっぷりだったので、まだ酒が残っているのかもしれない。
俺は身を翻して御者台のところにいるミズキに近づく。
水筒を差し出すと、彼女はありがとと言って受け取った。
「そういえば、治安について聞くことがありましたけど、この辺りの街道はのどかですね」
「ははっ、そんなことないよ。一回の往復につき、必ず一度は野盗に遭遇するから」
わりと物騒な話だが、ミズキはまるでシカやイノシシにでも出くわしたことのように語る。
「――ほらっ、ちょうどあんな感じで」
彼女が指先で示した方向を見ると、不審な様子の者たちが道を塞いでいた。
「アデルとハンクを起こしますね!」
「ううん、長旅になるから、寝かしておいてあげて」
「えっ、大丈夫ですか?」
不安を覚えながらミズキを窺うと、不敵な笑みを浮かべていた。
26
あなたにおすすめの小説
辺境貴族ののんびり三男は魔道具作って自由に暮らします
雪月夜狐
ファンタジー
書籍化決定しました!
(書籍化にあわせて、タイトルが変更になりました。旧題は『辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~』です)
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる
平凡冒険者のスローライフ
上田なごむ
ファンタジー
26歳独身、動物好きの主人公大和希は、神様によって魔物や魔法、獣人等が当たり前に存在する異世界に転移させられる。
彼が送るのは、時に命がけの戦いもあり、時に仲間との穏やかな日常もある、そんな『冒険者』ならではのスローライフ。
果たして、彼を待ち受ける出会いや試練とは如何なるものか。
ファンタジー世界に向き合う、平凡な冒険者の物語。
異世界へ誤召喚されちゃいました 女神の加護でほのぼのスローライフ送ります
モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎
飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。
保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。
そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。
召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。
強制的に放り込まれた異世界。
知らない土地、知らない人、知らない世界。
不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。
そんなほのぼのとした物語。
【完結】テンプレな異世界を楽しんでね♪~元おっさんの異世界生活~
永倉伊織
ファンタジー
神の力によって異世界に転生した長倉真八(39歳)、転生した世界は彼のよく知る「異世界小説」のような世界だった。
転生した彼の身体は20歳の若者になったが、精神は何故か39歳のおっさんのままだった。
こうして元おっさんとして第2の人生を歩む事になった彼は異世界小説でよくある展開、いわゆるテンプレな出来事に巻き込まれながらも、出逢いや別れ、時には仲間とゆる~い冒険の旅に出たり
授かった能力を使いつつも普通に生きていこうとする、おっさんの物語である。
◇ ◇ ◇
本作は主人公が異世界で「生活」していく事がメインのお話しなので、派手な出来事は起こりません。
序盤は1話あたりの文字数が少なめですが
全体的には1話2000文字前後でサクッと読める内容を目指してます。
土属性を極めて辺境を開拓します~愛する嫁と超速スローライフ~
にゃーにゃ
ファンタジー
「土属性だから追放だ!」理不尽な理由で追放されるも「はいはい。おっけー」主人公は特にパーティーに恨みも、未練もなく、世界が危機的な状況、というわけでもなかったので、ササッと王都を去り、辺境の地にたどり着く。
「助けなきゃ!」そんな感じで、世界樹の少女を襲っていた四天王の一人を瞬殺。 少女にほれられて、即座に結婚する。「ここを開拓してスローライフでもしてみようか」 主人公は土属性パワーで一瞬で辺境を開拓。ついでに魔王を超える存在を土属性で作ったゴーレムの物量で圧殺。
主人公は、世界樹の少女が生成したタネを、育てたり、のんびりしながら辺境で平和にすごす。そんな主人公のもとに、ドワーフ、魚人、雪女、魔王四天王、魔王、といった亜人のなかでも一際キワモノの種族が次から次へと集まり、彼らがもたらす特産品によってドンドン村は発展し豊かに、にぎやかになっていく。
35年ローンと共に異世界転生! スキル『マイホーム』で快適5LDK引きこもり生活 ~数学教師、合気道と三節根で異世界を論破する~
月神世一
ファンタジー
紹介文
「結婚しよう。白い壁の素敵なお家が欲しいな♡」
そう言われて35年ローンで新築一戸建て(5LDK)を買った直後、俺、加藤真守(25歳)は婚約者に捨てられた。
失意の中、猫を助けてトラックに轢かれ、気づけばジャージ姿の女神ルチアナに異世界へと放り出されていた。
「あげるのは『言語理解』と『マイホーム』でーす」
手に入れたのは、ローン残高ごと召喚できる最強の現代住宅。
電気・ガス・水道完備。お風呂は全自動、リビングは床暖房。
さらには貯めたポイントで、地球の「赤マル」から「最新家電」までお取り寄せ!?
森で拾った純情な狩人の美少女に胃袋を掴まれ、
罠にかかったポンコツ天使(自称聖騎士)が居候し、
競馬好きの魔族公爵がビールを飲みにやってくる。
これは、借金まみれの数学教師が、三節根と計算能力を武器に、快適なマイホームを守り抜く物語。
……頼むから、家の壁で爪を研ぐのはやめてくれ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる