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彼女たちの未来
開店当日の様子
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開店当日の朝は前夜の緊張とは打って変わり、店先では穏やかな空気が感じられた。
薄い朝霧が街路をやわらかく包みこみ、東市場の通りにゆっくりと太陽の光が差しこんでいく。
その光の道の先にダークエルフたちの店――アンソワーレ――がある。
「――カーテン、開けちゃいます」
オルネアの声がして、ふと我に返った。
窓際の布がふわりと風に揺れる。
店内に朝の光が満ちて、飴色の棚やラベルの並ぶ瓶に柔らかな陰影が浮かび上がる。
「うん、いい空気だ」
俺はカウンターに置いた看板を軽く整えた。
開店の札を裏返し、入口のベルを確認する。
自分の店ではないことで勝手が違うことを実感しているが、手伝えること――やるべきこと――は同じだと思っている。
店の奥ではフレイが調合棚の確認をしており、ティーニャは手前の展示コーナーでお湯を沸かしていた。
今日のお試しブレンドは陽だまりの午後という名前だと聞いている。
柑橘の爽やかさと柔らかい草の香りが特徴だ。
フレイ一人ではそこまで手が回らず、仲間たちの協力は大きな力になっただろう。
「……お客さん、来てくれるでしょうか」
てきぱきと作業を進めながら、フレイがぽつりとつぶやいた。
期待と不安が半々といった声音だった。
「ははっ、大丈夫です。街の人たちは興味を持っていたし、あとは店のみんなで出迎えるだけで十分ですよ」
そう答えた俺の声は、自分で思うよりも落ち着いて聞こえた。
これまでの経験から余裕のようなものが生まれるのかもしれない。
やがて朝の鐘が鳴り響いて、カルンの街の一日が始まる。
それからほどなくして、最初の来店者が現れた。
「失礼します……こちら、ハーブのお店と聞いたのですが」
小柄な婦人が帽子を押さえながら店に入ってきた。
どうやら、街の掲示板で見かけたという。
「いらっしゃいませ。アンソワーレへようこそ」
フレイが静かに頭を下げて、案内を始めた。
この店の顔は彼女であり、俺は少し離れた場所で見守る。
「こちらのお茶は春先の疲れにやさしいブレンドになっています。よろしければ、お試しください」
フレイが湯気を立てるカップを差し出すと、婦人は驚いたように目を細めた。
「あら、香りがふわっとして……これは、レモン? いいわね。眠る前にもよさそう」
「そうなんです。夜のブレンドもございますよ。こちらに――」
フレイの説明に婦人がうなずき、ティーニャがさりげなくパンフレットを手渡す。
スムーズな連携に、店の空気が自然と落ち着いていった。
裏方に回っている俺から見ても、新しい店がかたちになっていく様は素晴らしいものだった。
まるで新しい生命を得たかのようなみずみずしさが感じられる。
その後、ぽつりぽつりと客足が続いた。
若い商人夫婦、腰の曲がった老人、子どもを連れた母親。
皆が思い思いに香りを試して、珍しそうに瓶の中を覗きこんで感想を口にする。
「この色、きれいだね。パッケージも可愛い」
「これ、肩こりに効くって本当? 夫がちょっとね」
「ここって、いつ開いたんです? ずっと空き店舗だったのに……」
フレイはすべての問いに丁寧に答えて、オルネアは笑顔を絶やさずレジと接客をこなしていた。
オルネアは引っこみ思案と聞いていたし、俺と話す時も控えめな態度だった。
しかし、自分たちの店を始めるに当たり、できる限り人当たりよく接しようという姿勢を好ましく思った。
そんな中、時折店内を一巡しながら、客の反応を見て簡単に記録していった。
どういう言葉に反応するか、どの棚に手が伸びやすいか、何が印象に残ったか。
今日のすべては、次に活かすべき記録になる。
フレイたちが手一杯なので、俺にできるささやかな力添えだった。
やがて昼を回った頃、来客は一度落ち着いた。
皆で軽くパンとスープをとっていた時、フレイが言った。
「……信じられない。私たち、本当にお店をやってるんですね」
「皆さんが思った以上にやれてると思いますよ」
俺が笑ってみせると、ティーニャが茶を注ぎながら言った。
「マルクさんが店番も調整もできるって知らなかった。料理店の店主って聞いてたけど、本当だったんだ」
「もしかして、信じてませんでした?」
そうして皆が笑った後、しばし静けさが降りた。
窓の外に春風がレースのカーテンを軽く揺らす。
棚のハーブが太陽に透けて、まるで灯のようにきらめいていた。
午後の部が始まる頃、見覚えのある顔が店の前に現れた。
「……ダリオさん」
オルネアが気づいて声をかける。
商業組合のダリオが入口に立っていた。
「失礼します。噂を聞いて、一人の客として来てみました」
「ぜひ、試飲もしてみてください」
フレイがすすめると、ダリオは森の朝という名前のブレンドを選んだ。
「これは……気持ちがしゃんとしますね。書類仕事の合間にいいかもしれません」
ダリオは丁寧に礼を言い、店内の装飾やレイアウトをじっくりと見てから言った。
「すばらしいお店です。この街に、このような場所が増えるのはとても意味のあることです。会長にも伝えておきます」
それは社交辞令というよりも、気持ちのこもった言葉だった。
日が傾き始めた頃、最初の一日が終わろうとしていた。
レジには初売りの記録が並び、奥の棚からはいくつかの瓶が売れて空いていた。俺たちは皆、ささやかだが確かな達成感に包まれていた。
「明日もやっちゃうよ」
ティーニャが言い、オルネアが小さくうなずく。
こうして営業時間が終わり、フレイは入口の札を「閉店中」に返してぽつりと言った。
「ここはきっと、誰かにとっての陽の当たる場所になれる気がします」
フレイの言葉に応じるように、俺は静かにうなずいた。
今日という一日がその始まりになったのだ。
薄い朝霧が街路をやわらかく包みこみ、東市場の通りにゆっくりと太陽の光が差しこんでいく。
その光の道の先にダークエルフたちの店――アンソワーレ――がある。
「――カーテン、開けちゃいます」
オルネアの声がして、ふと我に返った。
窓際の布がふわりと風に揺れる。
店内に朝の光が満ちて、飴色の棚やラベルの並ぶ瓶に柔らかな陰影が浮かび上がる。
「うん、いい空気だ」
俺はカウンターに置いた看板を軽く整えた。
開店の札を裏返し、入口のベルを確認する。
自分の店ではないことで勝手が違うことを実感しているが、手伝えること――やるべきこと――は同じだと思っている。
店の奥ではフレイが調合棚の確認をしており、ティーニャは手前の展示コーナーでお湯を沸かしていた。
今日のお試しブレンドは陽だまりの午後という名前だと聞いている。
柑橘の爽やかさと柔らかい草の香りが特徴だ。
フレイ一人ではそこまで手が回らず、仲間たちの協力は大きな力になっただろう。
「……お客さん、来てくれるでしょうか」
てきぱきと作業を進めながら、フレイがぽつりとつぶやいた。
期待と不安が半々といった声音だった。
「ははっ、大丈夫です。街の人たちは興味を持っていたし、あとは店のみんなで出迎えるだけで十分ですよ」
そう答えた俺の声は、自分で思うよりも落ち着いて聞こえた。
これまでの経験から余裕のようなものが生まれるのかもしれない。
やがて朝の鐘が鳴り響いて、カルンの街の一日が始まる。
それからほどなくして、最初の来店者が現れた。
「失礼します……こちら、ハーブのお店と聞いたのですが」
小柄な婦人が帽子を押さえながら店に入ってきた。
どうやら、街の掲示板で見かけたという。
「いらっしゃいませ。アンソワーレへようこそ」
フレイが静かに頭を下げて、案内を始めた。
この店の顔は彼女であり、俺は少し離れた場所で見守る。
「こちらのお茶は春先の疲れにやさしいブレンドになっています。よろしければ、お試しください」
フレイが湯気を立てるカップを差し出すと、婦人は驚いたように目を細めた。
「あら、香りがふわっとして……これは、レモン? いいわね。眠る前にもよさそう」
「そうなんです。夜のブレンドもございますよ。こちらに――」
フレイの説明に婦人がうなずき、ティーニャがさりげなくパンフレットを手渡す。
スムーズな連携に、店の空気が自然と落ち着いていった。
裏方に回っている俺から見ても、新しい店がかたちになっていく様は素晴らしいものだった。
まるで新しい生命を得たかのようなみずみずしさが感じられる。
その後、ぽつりぽつりと客足が続いた。
若い商人夫婦、腰の曲がった老人、子どもを連れた母親。
皆が思い思いに香りを試して、珍しそうに瓶の中を覗きこんで感想を口にする。
「この色、きれいだね。パッケージも可愛い」
「これ、肩こりに効くって本当? 夫がちょっとね」
「ここって、いつ開いたんです? ずっと空き店舗だったのに……」
フレイはすべての問いに丁寧に答えて、オルネアは笑顔を絶やさずレジと接客をこなしていた。
オルネアは引っこみ思案と聞いていたし、俺と話す時も控えめな態度だった。
しかし、自分たちの店を始めるに当たり、できる限り人当たりよく接しようという姿勢を好ましく思った。
そんな中、時折店内を一巡しながら、客の反応を見て簡単に記録していった。
どういう言葉に反応するか、どの棚に手が伸びやすいか、何が印象に残ったか。
今日のすべては、次に活かすべき記録になる。
フレイたちが手一杯なので、俺にできるささやかな力添えだった。
やがて昼を回った頃、来客は一度落ち着いた。
皆で軽くパンとスープをとっていた時、フレイが言った。
「……信じられない。私たち、本当にお店をやってるんですね」
「皆さんが思った以上にやれてると思いますよ」
俺が笑ってみせると、ティーニャが茶を注ぎながら言った。
「マルクさんが店番も調整もできるって知らなかった。料理店の店主って聞いてたけど、本当だったんだ」
「もしかして、信じてませんでした?」
そうして皆が笑った後、しばし静けさが降りた。
窓の外に春風がレースのカーテンを軽く揺らす。
棚のハーブが太陽に透けて、まるで灯のようにきらめいていた。
午後の部が始まる頃、見覚えのある顔が店の前に現れた。
「……ダリオさん」
オルネアが気づいて声をかける。
商業組合のダリオが入口に立っていた。
「失礼します。噂を聞いて、一人の客として来てみました」
「ぜひ、試飲もしてみてください」
フレイがすすめると、ダリオは森の朝という名前のブレンドを選んだ。
「これは……気持ちがしゃんとしますね。書類仕事の合間にいいかもしれません」
ダリオは丁寧に礼を言い、店内の装飾やレイアウトをじっくりと見てから言った。
「すばらしいお店です。この街に、このような場所が増えるのはとても意味のあることです。会長にも伝えておきます」
それは社交辞令というよりも、気持ちのこもった言葉だった。
日が傾き始めた頃、最初の一日が終わろうとしていた。
レジには初売りの記録が並び、奥の棚からはいくつかの瓶が売れて空いていた。俺たちは皆、ささやかだが確かな達成感に包まれていた。
「明日もやっちゃうよ」
ティーニャが言い、オルネアが小さくうなずく。
こうして営業時間が終わり、フレイは入口の札を「閉店中」に返してぽつりと言った。
「ここはきっと、誰かにとっての陽の当たる場所になれる気がします」
フレイの言葉に応じるように、俺は静かにうなずいた。
今日という一日がその始まりになったのだ。
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