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9話
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トンネルと抜けたら、という書き出しがあるけれど、洞窟に入っても、変化なんてない、と思っていた。狭い道に、勿論、雪は降っていない。けれど、辺り一面が水。しかも足首まで。幸いなのは澄んでいて地面が見える程度。これは、飲んでも大丈夫なのだろうか。そして、足元は冷たいのだが、思っていたよりは、寒くない。水の影響で気温が下がる、というのはないのかな?流石、ダンジョン。不思議空間。それとも、装備のせい?
「思っていたよりは、明るいんですね。」
土水門くんが言う。けれど、初めから知っているのをいま知った感があり、どこかわざとらしい。僕の指導という立場からすれば、事前に説明があるはず。このことを知っていても不思議ではない。それなのに、何故か、よそよそしい。そのまま、何回か来たことがある、ではだめなのか。
「てっきり何回か入っていると思いましたが。映像だけでしたか。」
「自由時間がそこまであるとは思いませんが。」
わざとらしく感じたのは、ただの勘違いか。ギスギスする、とまでいかないが、なんか気まずい。そして、うるさい。
ブーン、っと継続的に音を出しながら飛ぶ、ラジコンヘリ、カメラ付き。手を振れば、カメラの向こう側の人が、きっと、そんなことしている暇があったら先に進め、とでも言うかもしれない。何やら、準備していると思ったら、
「これ飛ばすなら、監視カメラでも仕掛ければいいのに。」
電波がどうなっているか、わからないが、ここまで飛ぶのだから、電波の中継地点?のような物があるのでは?ケーブル引いてカメラつけるか、定点つけて定期的にテープを回収すればいいような。
「無理ですよ。彼ら、自衛官ですが、スーツ着る人ですから。」
自衛隊の人か。何だろう。国の人なのはわかっていた。けれど、なんて言うか、国の人なんだ、と実感してしまう。これが、警察官なら、多分、そうなんだ、で終わっていた気がする。不思議だ。
「ここ、離島ですから。帰ってそれ相応のところに行けば、合えますよ。」
「何を当たり前のことを言っているのですか。それが、彼らの仕事ですよ。」
空気悪いな。洞窟だからかな。
祈願?した後、土水門さんの対応が、いままで以上に、興味ない、という態度を隠すことが無くなった気がする。冷たいとかではないのだが。
ついでに、僕自身も、モヤモヤしていたのが、晴れ、気分が楽になったような気がする。神様が何かしたのかな?
土水門くんは、変わった様子はないのにな。はて?
「その仕事をしているところ見たことありませんけどね。」
「こちらから手を出す以外の実害はありませんから。無理に怪我をしようとしないのでは。公務員ですから、無理をして、怪我して、税金で治療という流れになるのは、外聞が悪いのでしょう。」
実害が出るまでに、いまの世代の人が生きているのか、という疑問が残る。けれど、それはさておき、この会話は、外でしていいのか、と思ってし、
「何か来る。」
「えっ。」
土水門さんが、僕の言葉に合わせて前に出る。対する土水門くんは、実感がないのか、準備をしていない。弓持っているのだから、いち早くけん制するポジションだと思うのだが。
感じの違いは、これが普通で、僕が普通でないからかな。
土水門さんが、屈み、手を水につけた。手の周りが光出すと、幾何学模様が浮かんだ。そして、膝を伸ばしながら手のを下から上に払い、頭の高さまで上げた手を肩の高さまで下げ横に払った。水の膜が僕たちを包むように前面に広がる。
「うまいな。」
自然と声が漏れる。人に対して感心した、というのはこういうことなのかな、と、これから戦闘するのにどうでもいいことを思ってしまった。
さっきよりも、増す圧力。揺れる水面。ここまで来て、実感が出た土水門くんが、弓を構えた。そして、そして、拡大する、
「きゃあああああああああああああああああああああああああああああ。」
悲鳴。
「思っていたよりは、明るいんですね。」
土水門くんが言う。けれど、初めから知っているのをいま知った感があり、どこかわざとらしい。僕の指導という立場からすれば、事前に説明があるはず。このことを知っていても不思議ではない。それなのに、何故か、よそよそしい。そのまま、何回か来たことがある、ではだめなのか。
「てっきり何回か入っていると思いましたが。映像だけでしたか。」
「自由時間がそこまであるとは思いませんが。」
わざとらしく感じたのは、ただの勘違いか。ギスギスする、とまでいかないが、なんか気まずい。そして、うるさい。
ブーン、っと継続的に音を出しながら飛ぶ、ラジコンヘリ、カメラ付き。手を振れば、カメラの向こう側の人が、きっと、そんなことしている暇があったら先に進め、とでも言うかもしれない。何やら、準備していると思ったら、
「これ飛ばすなら、監視カメラでも仕掛ければいいのに。」
電波がどうなっているか、わからないが、ここまで飛ぶのだから、電波の中継地点?のような物があるのでは?ケーブル引いてカメラつけるか、定点つけて定期的にテープを回収すればいいような。
「無理ですよ。彼ら、自衛官ですが、スーツ着る人ですから。」
自衛隊の人か。何だろう。国の人なのはわかっていた。けれど、なんて言うか、国の人なんだ、と実感してしまう。これが、警察官なら、多分、そうなんだ、で終わっていた気がする。不思議だ。
「ここ、離島ですから。帰ってそれ相応のところに行けば、合えますよ。」
「何を当たり前のことを言っているのですか。それが、彼らの仕事ですよ。」
空気悪いな。洞窟だからかな。
祈願?した後、土水門さんの対応が、いままで以上に、興味ない、という態度を隠すことが無くなった気がする。冷たいとかではないのだが。
ついでに、僕自身も、モヤモヤしていたのが、晴れ、気分が楽になったような気がする。神様が何かしたのかな?
土水門くんは、変わった様子はないのにな。はて?
「その仕事をしているところ見たことありませんけどね。」
「こちらから手を出す以外の実害はありませんから。無理に怪我をしようとしないのでは。公務員ですから、無理をして、怪我して、税金で治療という流れになるのは、外聞が悪いのでしょう。」
実害が出るまでに、いまの世代の人が生きているのか、という疑問が残る。けれど、それはさておき、この会話は、外でしていいのか、と思ってし、
「何か来る。」
「えっ。」
土水門さんが、僕の言葉に合わせて前に出る。対する土水門くんは、実感がないのか、準備をしていない。弓持っているのだから、いち早くけん制するポジションだと思うのだが。
感じの違いは、これが普通で、僕が普通でないからかな。
土水門さんが、屈み、手を水につけた。手の周りが光出すと、幾何学模様が浮かんだ。そして、膝を伸ばしながら手のを下から上に払い、頭の高さまで上げた手を肩の高さまで下げ横に払った。水の膜が僕たちを包むように前面に広がる。
「うまいな。」
自然と声が漏れる。人に対して感心した、というのはこういうことなのかな、と、これから戦闘するのにどうでもいいことを思ってしまった。
さっきよりも、増す圧力。揺れる水面。ここまで来て、実感が出た土水門くんが、弓を構えた。そして、そして、拡大する、
「きゃあああああああああああああああああああああああああああああ。」
悲鳴。
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