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冬に咲く花
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「タカヒロさ、魔法の訓練は上手くいっているの?」
鉢に植えただけで満足感に浸ってい孝宏のすぐ後ろで、不意にカダンが孝宏の肩に手をかけた。
予期しなかったカダンの行動に、一瞬肩が小さく跳ね上がる。
「ど、どうかな……魔法は上手くないな。どうしても魔力の流れってやつがわからないんだ」
もう何度言ったかわかない目下の悩みを、口にする度に投げやりになっているのは、おそらく気のせいではない。もう半分はどうでも良いと思い始めている。
「そう……ならさ、俺が教えてあげようか?」
「カダンが?」
孝宏にそう言ってくるのは、ずっとカウルかルイだった。カダンはどちらかというと、一歩引いたところで見ている印象の方が強い。
何なら嫌われていると思っていた時期もある。
今更とも思うし、失礼ながら教えられるのかと懐疑的にならざるえない。
孝宏の肩に置かれたままのカダンの手の、首筋に当たる指先がくすぐったい。
手を払うつもりで振返り様に、一歩引いた孝宏の右足が鉢植えに当たった。陶器の鉢植え同士がぶつかり、カツンと小さな音を立てた。
倒してしまったかと慌てて下を見ると、幸運の草と隣の睡蓮に似た葉の鉢とが、少々ずれたいた。
「よかった。倒れて……」
ホッと胸を撫で下ろした時、突然孝宏はカダンに左手を掴まれた。
カダンは笑顔のまま強い力で孝宏を引き寄せた。
二人は向かい合い握手する格好になっているが、互いの距離が非常に近い。
握り合った手は互いの腹に触れ、顔を背けた孝宏の耳元に、カダンの息がかかる。
「ち、近すぎ。何やって……」
完全にカダンに揶揄われている。
こういう時、仲の良い友人同士なら軽く小突いてやるのだが、ルイやカウルならともかく、カダン相手にどうすべきか戸惑い、声が上擦る。
「教えてあげる。俺、ルイより上手だと思うよ」
(何がだよ!?)
カダンは首を傾げた。
こちらを伺う仕草が妙に彼に似合っている。
アルカイックスマイルとでも言うのだろうか。口元に笑みを浮かべ、いつもの彼ではないようだ。
「あの……カダンってさ……」
揶揄われているのは解っていた。けれど、以前から聞いてみたいと思っていた事があった。
カダンは時折、会話の間に覗く表情や、考え込んでいる時、夜におやすみと言う時、今と同じようにいつもと違う雰囲気をまとっていた。
その度にカダンとの距離を感じて、なおのこと興味をそそられた。
「カダンってさ、もしかして女の子……だったり、しない……よね」
孝宏にしてみれば思い切って尋ねたつもりで、当のカダンは無言のまま真顔で孝宏を見つめ返す。
先程までの雰囲気などすっかり掻き消え、大きな目をぱちくりと見開いた。それから眉を潜めた。
「……俺が女の子に見えるの?」
「見えないよ!」
孝宏自身も馬鹿な質問だと思った。
服の下に隠れる腹筋はいつだって割れていたし、女子特有の流線系のフォルムもない。
声も声変わり前だろうが、それでも女のものでない事くらい孝宏でも解る。
身長も孝宏と同じくらいで、初めて浴室で会った時の、全身で寄りかかってもビクともしない、強靭な肉体。
男として嫉妬を覚える程、カダンは男らしかった。
「ゴメン、俺女の子じゃないよ」
カダンがいつもの調子でカラカラと笑った。
だからというわけではないが、孝宏は勢いよく手を振りほどいた。どうしてかは自分でも解らなかった。
心臓がバクバクして、握られていた手がやけに熱かった。
カダンが笑った時、確かに体の内に何かを感じたのだ。
全身にめぐる血液が沸騰し、皮膚の下で何かが暴れているようだった。
「ダメだよ、手を離したら。これからが本番なんだから」
どうやら知らない内に、彼流の魔術の訓練が始まっていたようだった。
「な、なんだよ。訓練始めるならそう言ってからにしろよ。びっくりするじゃないか」
「ゴメンゴメン……じゃあ始めるよ」
嫌に軽い詫びは、繰り返しても全く誠意は感じられない。孝宏は差し出されたカダンの手を、恐る恐る握り返した。
今度は両手とも指を絡め合い、手の平をしっかりと合わせる。
二人の背は大して変わらないのにも関わらず、カダンの手は大きくて、孝宏は手をすっぽりと包み込まれたように感じた。
所謂恋人繋ぎというやつだが、どうして、指をほどこうと押しても、引いても、逆に力を抜いても、ぴったりと張り付いているかのように離れない。
恋人繋ぎなんて甘い響きとは裏腹に、相手を決して離さない実用的な握り方ではなかろうか。
これからは見方が変わりそうだ。
「今度は、離さないから」
カダンに先程までの笑みはない。
狩りに行く前のいつもの真剣な眼差し、黒く大きな瞳が孝宏を捉えて離さない。
カダンが深く、浅く、呼吸を繰り返した。それが徐々に一定になってくると、僅かに瞼を下ろし目を伏せた。
(……熱い?)
初めはチリチリと弱い静電気が掌で弾けている感覚だった。
カダンの呼吸が一定になるのに従い、熱を帯び、掌全体がじんわり温まっていったのだが、次第に熱はより高く、より深くまで染み入り、握り合った手に熱を保ったまま、孝宏の腕を遡り始めた。
熱は腕の内側ををなぞりながら、スルリと首を一回りした。
「あっ……」
孝宏はゾクリとして声が漏れた。
聞き慣れない上擦った高めの声が、自分の口から洩れたなど、通常なら恥ずかしさのあまり身悶え逃走したかもしれない。
仮に相手が友人なら殴り返しただろう。
だが今の孝宏には、恥ずかしがっている余裕がなかった。何せ熱は揶揄うかように、孝宏を翻弄したのだ。
熱が脊髄を通って心臓にたどり着き、鼓動に呼応し温度を増していく。
そして心臓に熱が集中すると一気に四肢へ、脳へ駆け巡っていった。
全身を熱に支配されていくのを、自分ではどうしようもなく、孝宏はただ訳も分からずカダンを睨め付けた。
足の先から頭の天辺まで、焼け付くような熱が素早く螺旋を描いて駆け上がり、内側を縦横無尽に駆け巡った。
体の芯まで熱に侵され、足元から崩れそうになるのを辛ろうじで堪えた。
孝宏の意識がぼやける中、目の前の男は歯を見せニッと笑っていた。
(何だよ……楽しそうじゃないか。くそったれ)
鉢に植えただけで満足感に浸ってい孝宏のすぐ後ろで、不意にカダンが孝宏の肩に手をかけた。
予期しなかったカダンの行動に、一瞬肩が小さく跳ね上がる。
「ど、どうかな……魔法は上手くないな。どうしても魔力の流れってやつがわからないんだ」
もう何度言ったかわかない目下の悩みを、口にする度に投げやりになっているのは、おそらく気のせいではない。もう半分はどうでも良いと思い始めている。
「そう……ならさ、俺が教えてあげようか?」
「カダンが?」
孝宏にそう言ってくるのは、ずっとカウルかルイだった。カダンはどちらかというと、一歩引いたところで見ている印象の方が強い。
何なら嫌われていると思っていた時期もある。
今更とも思うし、失礼ながら教えられるのかと懐疑的にならざるえない。
孝宏の肩に置かれたままのカダンの手の、首筋に当たる指先がくすぐったい。
手を払うつもりで振返り様に、一歩引いた孝宏の右足が鉢植えに当たった。陶器の鉢植え同士がぶつかり、カツンと小さな音を立てた。
倒してしまったかと慌てて下を見ると、幸運の草と隣の睡蓮に似た葉の鉢とが、少々ずれたいた。
「よかった。倒れて……」
ホッと胸を撫で下ろした時、突然孝宏はカダンに左手を掴まれた。
カダンは笑顔のまま強い力で孝宏を引き寄せた。
二人は向かい合い握手する格好になっているが、互いの距離が非常に近い。
握り合った手は互いの腹に触れ、顔を背けた孝宏の耳元に、カダンの息がかかる。
「ち、近すぎ。何やって……」
完全にカダンに揶揄われている。
こういう時、仲の良い友人同士なら軽く小突いてやるのだが、ルイやカウルならともかく、カダン相手にどうすべきか戸惑い、声が上擦る。
「教えてあげる。俺、ルイより上手だと思うよ」
(何がだよ!?)
カダンは首を傾げた。
こちらを伺う仕草が妙に彼に似合っている。
アルカイックスマイルとでも言うのだろうか。口元に笑みを浮かべ、いつもの彼ではないようだ。
「あの……カダンってさ……」
揶揄われているのは解っていた。けれど、以前から聞いてみたいと思っていた事があった。
カダンは時折、会話の間に覗く表情や、考え込んでいる時、夜におやすみと言う時、今と同じようにいつもと違う雰囲気をまとっていた。
その度にカダンとの距離を感じて、なおのこと興味をそそられた。
「カダンってさ、もしかして女の子……だったり、しない……よね」
孝宏にしてみれば思い切って尋ねたつもりで、当のカダンは無言のまま真顔で孝宏を見つめ返す。
先程までの雰囲気などすっかり掻き消え、大きな目をぱちくりと見開いた。それから眉を潜めた。
「……俺が女の子に見えるの?」
「見えないよ!」
孝宏自身も馬鹿な質問だと思った。
服の下に隠れる腹筋はいつだって割れていたし、女子特有の流線系のフォルムもない。
声も声変わり前だろうが、それでも女のものでない事くらい孝宏でも解る。
身長も孝宏と同じくらいで、初めて浴室で会った時の、全身で寄りかかってもビクともしない、強靭な肉体。
男として嫉妬を覚える程、カダンは男らしかった。
「ゴメン、俺女の子じゃないよ」
カダンがいつもの調子でカラカラと笑った。
だからというわけではないが、孝宏は勢いよく手を振りほどいた。どうしてかは自分でも解らなかった。
心臓がバクバクして、握られていた手がやけに熱かった。
カダンが笑った時、確かに体の内に何かを感じたのだ。
全身にめぐる血液が沸騰し、皮膚の下で何かが暴れているようだった。
「ダメだよ、手を離したら。これからが本番なんだから」
どうやら知らない内に、彼流の魔術の訓練が始まっていたようだった。
「な、なんだよ。訓練始めるならそう言ってからにしろよ。びっくりするじゃないか」
「ゴメンゴメン……じゃあ始めるよ」
嫌に軽い詫びは、繰り返しても全く誠意は感じられない。孝宏は差し出されたカダンの手を、恐る恐る握り返した。
今度は両手とも指を絡め合い、手の平をしっかりと合わせる。
二人の背は大して変わらないのにも関わらず、カダンの手は大きくて、孝宏は手をすっぽりと包み込まれたように感じた。
所謂恋人繋ぎというやつだが、どうして、指をほどこうと押しても、引いても、逆に力を抜いても、ぴったりと張り付いているかのように離れない。
恋人繋ぎなんて甘い響きとは裏腹に、相手を決して離さない実用的な握り方ではなかろうか。
これからは見方が変わりそうだ。
「今度は、離さないから」
カダンに先程までの笑みはない。
狩りに行く前のいつもの真剣な眼差し、黒く大きな瞳が孝宏を捉えて離さない。
カダンが深く、浅く、呼吸を繰り返した。それが徐々に一定になってくると、僅かに瞼を下ろし目を伏せた。
(……熱い?)
初めはチリチリと弱い静電気が掌で弾けている感覚だった。
カダンの呼吸が一定になるのに従い、熱を帯び、掌全体がじんわり温まっていったのだが、次第に熱はより高く、より深くまで染み入り、握り合った手に熱を保ったまま、孝宏の腕を遡り始めた。
熱は腕の内側ををなぞりながら、スルリと首を一回りした。
「あっ……」
孝宏はゾクリとして声が漏れた。
聞き慣れない上擦った高めの声が、自分の口から洩れたなど、通常なら恥ずかしさのあまり身悶え逃走したかもしれない。
仮に相手が友人なら殴り返しただろう。
だが今の孝宏には、恥ずかしがっている余裕がなかった。何せ熱は揶揄うかように、孝宏を翻弄したのだ。
熱が脊髄を通って心臓にたどり着き、鼓動に呼応し温度を増していく。
そして心臓に熱が集中すると一気に四肢へ、脳へ駆け巡っていった。
全身を熱に支配されていくのを、自分ではどうしようもなく、孝宏はただ訳も分からずカダンを睨め付けた。
足の先から頭の天辺まで、焼け付くような熱が素早く螺旋を描いて駆け上がり、内側を縦横無尽に駆け巡った。
体の芯まで熱に侵され、足元から崩れそうになるのを辛ろうじで堪えた。
孝宏の意識がぼやける中、目の前の男は歯を見せニッと笑っていた。
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