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第二章~自由の先で始める当て馬生活~
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体中が痛い。熱が上がっているのか、気持ち悪くて頭も痛い。
ほんのちょっと動いただけで、痛みが頭に響くし、胃から込み上げてくる物がある。
当然よね。
濡れた体を拭きもせず、体中傷とあざだらけで、どうにかならないはずがない。
加えて、薬の効果が切れてしまった。
それは私の成長を遅らせ、鳥人としての特徴を隠している、それ自体も血の制限と呼ばれる薬。
その血の制限の効果が切れた。
マンナも大きな角が邪魔だと言って、私と同じように血の制限をしている。
普段、彼女の頭には可愛らしい角が二本生えているけれど、制限を解除すると角は大きく、体を大きく、ついでにたてがみも生えてくる。
勇ましい感じがして、私は好きなのだけれど、マンナは恥ずかしがってあんまり見せてくれない。
マンナの大人が血の制限を行うのと、私の様な成長途中にある若者が血の制限を行うのとでは、訳が違う。
血の制限の薬が切れると、抑制されていた、成長が一気に始まり、痛みと熱に襲われる。
なので普通は、マンナのように効果が弱い薬を使い緩やかに成長させるか、もしくは、血の制限を止める時に薬を徐々に弱いものに切り替えていくという方法が取られる。
私もお披露目に向けて、薬を弱いものに切り替えていく予定だった。
時間が短いので、多少の痛みと熱は覚悟していたけれど、これほどなのは予想外よ。
「あ゛ぁぁ……ぐぅっ」
我ながら、よく耐えているものだと思う。
朝も夜も解らず、苦痛が過ぎ去るのをひたすら待つばかり。
けれど、一人では耐えるにはやっぱり辛すぎて、いつもの様にマンナを呼ぶ。
「マンナ……」
けれど、洞窟の中一人きり。
誰も助けてくれないし、手を握り看病してくる人もいない。
どうして、誰も来てくれないの?
あれからどれくらい経った?いつ、来てくれるのかしら。
魔法具はまだ壊れて…………ない。
まさか、アートがいるから私はお払い箱になった?
そんなことないよね?ここが分からないだけかも。だって地下だもの。
なら、私を呼んで? お願い、聞こえたらきっと行くから。
痛くても、吐いてでもきっと行くから
だから、私を呼んで……アイナって……
(みず……)
ようやく体を起こせるくらい楽になってきたころには、声が出なくなっていた。
いつの間にバックから取り出したのか、水はとっくに飲み干して、空のボトルが視線の先に転がる。
不意に泣きたくなった。けれど涙は出なくて、代わりに乾いた笑いがこぼれる。
(良く死ななかったわね。偉いわ)
よろりと立ち上がり、海側とは反対の出入り口へと向かう。
昔私が塞いでしまったけれど、気合で何とかなしよう。
魔力を張り巡らせるだけの体力は戻ってきている。
壁と天井の一部が崩れ私がふさいだ穴まで緩やかな傾斜を作る。
私は穴を塞いでいる岩を押した。重い。普段ならこんな岩くらいなんて事ないのに。
さらに魔力を張り巡らせて、ようやく押し上げる。
これなら、崖をのぼった方が楽だったかもしれないわね。
そんなことを考えながら、バックを肩に掛け、穴を上る……ところが、頭が出たところで、足場が崩れた。
たぶん、私が岩を押し上げた時にすでに足場が崩れかかっていたのね。
らしくない。いつもなら腕の力だけで登れるのに。
力が全然入らないし、病み上がりって自分の体じゃないみたい。
(仕方ないわね。確かバックの中に携帯食のゼリーがあったはず)
私はバッグから絞りだし飲むタイプのゼリーを取り出し、そのまま飲み干す。
美味しい。乾いた喉が潤う気がする。
ちょっとだけ、少しだけ、目を閉じよう。
少し休んだら、水を汲んで……その前に体を洗った方が良いわね。
何とは言わないけど、臭う気がするもの。
海に降りて、体を洗いましょう。
やっぱり本調子ではなかった。私はそのまま意識を失った。
夢の中で私は、お城にいて、朝ベッドから出れない私を、マンナが無理やり起こそうとしている。
「マンナが来ましたわ。さあ、出てきて下さい」
本当は起きていたのだけれど、マンナの声を聞いていたくて、私は目を閉じたまま寝たふりをした。
「いい加減にしないと怒るぞ」
ジージールまでやって来て私の布団を剥がそうとして、私は必死に布団を掴んだ。
「お迎えに参りました」
カクが部屋のドアのところで私を待っている。
侍女が私の顔を洗う準備をしながら、その様子を微笑ましそうに見守っている。
私が彼女に「私の代わりを務めてくれてありがとう」と言うと、侍女は「体中バキバキになってしまいました。お帰りいただき本当にようございました」と言っておどけた表情を見せた。
「そういえばあなた、名前は決まったの?」
私が尋ねると、彼女は笑顔で頷いた。
その後何かを言っていたのだけど、私には聞こえなくて、もっと近くで聞こうとベッドから出た。
「え?」
私は体を起こし座り、辺りが真っ暗な事に違和感を覚える。
こぼれた一言と、私の呼吸音が洞窟に響き、そこでようやく、ここが城の自室ではなく、洞窟の中だったと思いだした。
今のはただの夢。思い出せば余計に虚しくなってしまう。
けれど。私ははたと顔を上げ、マンナたちの言葉を反芻する。
心臓がドキドキした。
ちょっと待って? もしかしてなんだけれど……
あれは私を探している声ではないかしら。
もしかしたらマンナたちが来てくれたのかもしれない。
私は手探りで天井の穴を探すと、地上へ飛び出した。どのくらい寝ていたのか、体が軽い。
地上は夜だ繁った木々に遮られ、月明かりすら届かない。夜の帳に覆われている。
「マンナ? カク? ……ジージール? ルビィ?」
まだ声は掠れているけれど、私はありったけの声を振り絞った。
「アート!?…………誰もいないの!?」
虫が歌い、小動物は息を殺しふくろうが目を光らせる。
森は夜の静寂に包まれている。
「私を探してくれては…………いないの?」
涙がこぼれた。
ほんのちょっと動いただけで、痛みが頭に響くし、胃から込み上げてくる物がある。
当然よね。
濡れた体を拭きもせず、体中傷とあざだらけで、どうにかならないはずがない。
加えて、薬の効果が切れてしまった。
それは私の成長を遅らせ、鳥人としての特徴を隠している、それ自体も血の制限と呼ばれる薬。
その血の制限の効果が切れた。
マンナも大きな角が邪魔だと言って、私と同じように血の制限をしている。
普段、彼女の頭には可愛らしい角が二本生えているけれど、制限を解除すると角は大きく、体を大きく、ついでにたてがみも生えてくる。
勇ましい感じがして、私は好きなのだけれど、マンナは恥ずかしがってあんまり見せてくれない。
マンナの大人が血の制限を行うのと、私の様な成長途中にある若者が血の制限を行うのとでは、訳が違う。
血の制限の薬が切れると、抑制されていた、成長が一気に始まり、痛みと熱に襲われる。
なので普通は、マンナのように効果が弱い薬を使い緩やかに成長させるか、もしくは、血の制限を止める時に薬を徐々に弱いものに切り替えていくという方法が取られる。
私もお披露目に向けて、薬を弱いものに切り替えていく予定だった。
時間が短いので、多少の痛みと熱は覚悟していたけれど、これほどなのは予想外よ。
「あ゛ぁぁ……ぐぅっ」
我ながら、よく耐えているものだと思う。
朝も夜も解らず、苦痛が過ぎ去るのをひたすら待つばかり。
けれど、一人では耐えるにはやっぱり辛すぎて、いつもの様にマンナを呼ぶ。
「マンナ……」
けれど、洞窟の中一人きり。
誰も助けてくれないし、手を握り看病してくる人もいない。
どうして、誰も来てくれないの?
あれからどれくらい経った?いつ、来てくれるのかしら。
魔法具はまだ壊れて…………ない。
まさか、アートがいるから私はお払い箱になった?
そんなことないよね?ここが分からないだけかも。だって地下だもの。
なら、私を呼んで? お願い、聞こえたらきっと行くから。
痛くても、吐いてでもきっと行くから
だから、私を呼んで……アイナって……
(みず……)
ようやく体を起こせるくらい楽になってきたころには、声が出なくなっていた。
いつの間にバックから取り出したのか、水はとっくに飲み干して、空のボトルが視線の先に転がる。
不意に泣きたくなった。けれど涙は出なくて、代わりに乾いた笑いがこぼれる。
(良く死ななかったわね。偉いわ)
よろりと立ち上がり、海側とは反対の出入り口へと向かう。
昔私が塞いでしまったけれど、気合で何とかなしよう。
魔力を張り巡らせるだけの体力は戻ってきている。
壁と天井の一部が崩れ私がふさいだ穴まで緩やかな傾斜を作る。
私は穴を塞いでいる岩を押した。重い。普段ならこんな岩くらいなんて事ないのに。
さらに魔力を張り巡らせて、ようやく押し上げる。
これなら、崖をのぼった方が楽だったかもしれないわね。
そんなことを考えながら、バックを肩に掛け、穴を上る……ところが、頭が出たところで、足場が崩れた。
たぶん、私が岩を押し上げた時にすでに足場が崩れかかっていたのね。
らしくない。いつもなら腕の力だけで登れるのに。
力が全然入らないし、病み上がりって自分の体じゃないみたい。
(仕方ないわね。確かバックの中に携帯食のゼリーがあったはず)
私はバッグから絞りだし飲むタイプのゼリーを取り出し、そのまま飲み干す。
美味しい。乾いた喉が潤う気がする。
ちょっとだけ、少しだけ、目を閉じよう。
少し休んだら、水を汲んで……その前に体を洗った方が良いわね。
何とは言わないけど、臭う気がするもの。
海に降りて、体を洗いましょう。
やっぱり本調子ではなかった。私はそのまま意識を失った。
夢の中で私は、お城にいて、朝ベッドから出れない私を、マンナが無理やり起こそうとしている。
「マンナが来ましたわ。さあ、出てきて下さい」
本当は起きていたのだけれど、マンナの声を聞いていたくて、私は目を閉じたまま寝たふりをした。
「いい加減にしないと怒るぞ」
ジージールまでやって来て私の布団を剥がそうとして、私は必死に布団を掴んだ。
「お迎えに参りました」
カクが部屋のドアのところで私を待っている。
侍女が私の顔を洗う準備をしながら、その様子を微笑ましそうに見守っている。
私が彼女に「私の代わりを務めてくれてありがとう」と言うと、侍女は「体中バキバキになってしまいました。お帰りいただき本当にようございました」と言っておどけた表情を見せた。
「そういえばあなた、名前は決まったの?」
私が尋ねると、彼女は笑顔で頷いた。
その後何かを言っていたのだけど、私には聞こえなくて、もっと近くで聞こうとベッドから出た。
「え?」
私は体を起こし座り、辺りが真っ暗な事に違和感を覚える。
こぼれた一言と、私の呼吸音が洞窟に響き、そこでようやく、ここが城の自室ではなく、洞窟の中だったと思いだした。
今のはただの夢。思い出せば余計に虚しくなってしまう。
けれど。私ははたと顔を上げ、マンナたちの言葉を反芻する。
心臓がドキドキした。
ちょっと待って? もしかしてなんだけれど……
あれは私を探している声ではないかしら。
もしかしたらマンナたちが来てくれたのかもしれない。
私は手探りで天井の穴を探すと、地上へ飛び出した。どのくらい寝ていたのか、体が軽い。
地上は夜だ繁った木々に遮られ、月明かりすら届かない。夜の帳に覆われている。
「マンナ? カク? ……ジージール? ルビィ?」
まだ声は掠れているけれど、私はありったけの声を振り絞った。
「アート!?…………誰もいないの!?」
虫が歌い、小動物は息を殺しふくろうが目を光らせる。
森は夜の静寂に包まれている。
「私を探してくれては…………いないの?」
涙がこぼれた。
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