うちの家族が過保護すぎるので不良になろうと思います。

春雨

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7歳

優くん(大海side)

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「大海君?どうしたんだい?」

「あ、すみません!」
ぼーっとしてしまった…

さっきのことを思い出していた。

優様を見ていると興奮してしまい、思った時には下僕になりたいと口から出てしまっていた。下僕というものがまだ分からなかった優様は僕に友達になろうと言ってくださったのだ。

もっと話しをしたかったのだがお爺様の授業の話をするため、僕は文哉様とお茶をすることになった。

「あの文哉様お聞きしたいことがあるのですが」

「さんでいいよ、直之さんにもいつも言っているんだけど様をやめてくれなくてね…」

「いえ、優様のお父上でありますので敬わなければならないお方です。なので文哉様と呼ばせていただきます。」

「そっか。聞きたいことって直之さんとの関係かな?……俺の父親が若い頃の直之さんの会社の支援を少ししただけなんだ。その後会社が大きくなって沢山返してくれたのに、息子の俺にまで恩を返そうとしてくれているんだ。とても嬉しいことだよ。直之さんのおかげで成功したことも沢山あるんだ。俺が恩を返さなければいけない番なんだけどね、なかなかその機会がなくてね……」

そうだったんだ。だからお爺様は文哉様にあんな感じなんだ。

「それでね直之さんが教員免許を持っていて子どもに勉強を教えていると耳にして、直之さんに直接聞いてみたんだ。そしたら趣味でしていると聞いてね、こちらも優の教師を迷っていたところだから気分転換にも、と誘ってみたんだ。」

お爺様を思って誘ってくれたんだ。
ありがたいな


文哉様の話はとても面白くて、直ぐに時間が経ってしまった。
会社の話や出会ってきた人の話、僕のような子供が聞いても嫌な顔1つせず笑顔で答えてくれてとても嬉しかった。

簡単にお話を聞ける方では無いから貴重な時間をすごしたな。うん。本当に楽しかった。



お茶をして1時間が経った頃お爺様とお話が終わった優様が文哉様の元に駆け寄った。

……かわいい……

「ゆ、優様……お疲れ様です!」
思い切って優様に言ってみたけど、大丈夫だったかな…

「ひろみさん!僕の部屋でお話しましょ!」
笑顔でそう言う優様に顔が熱くなる。
優様のお部屋…優様のお部屋……だ、だめた。気を確かに!

優様が文哉様に了承を得ると僕の手を引いて優様の部屋へと歩き出す。

え、優様、ゆ優様のお部屋、どどどうしよう、

2分ほど歩くと大きな扉の前に着く。

ガチャ

わぁ
「……ここが優様のお部屋……」
僕の部屋と同じくらいの本の多さにびっくりする。
優様も本読むんだ……

やばい、嬉しくて顔が緩んでしまう

「どーぞ!」
嬉しそうに僕を部屋に入れる優様はとても可愛くて可愛くて仕方がない

優様に様はやめてくださいと言われてしまったので、優くんと呼ぶことになってしまった……。本当は優様と呼びたいけど小さな声でお願いと言われてしまったので、断れず優くんと呼ぶことになったのだ。しまいには、タメ口でいい。と言われたが流石にそれは譲れない。眉を下げて悲しんでいる優様……優くんを見て少し迷ったけれど踏ん張れた……僕よくやった!

優くんにタメ口にしてもらって少し距離が縮まった気がする。


その後も沢山話した。
本がとても好きらしい。本の感想ノートを見せてもらった。何を書いているかは分からなかったが字が可愛くてまた好きになる。

……僕はおかしくなってしまったのかな……字を見ただけで好きが増すなんて……

「ひろみさんは兄弟はいるのー?」
ソファの横で僕を上目遣いで見る優くんが心臓に悪い。

「はい、居ますよ。4歳上の13歳の兄です。兄も本が好きなので面白かった本などを共有するんです。仲は…いいと思います!」

「わー!お兄さんがいるんだね!しかも本好き!……本好きに悪い人はいないからお話してみたいな!」

ズキン

兄さんを喜んでくれるのは嬉しいけれど、少し、ほんの少しだけ嫉妬してしまうな…

「ひろみさん?」

「いえ、兄に聞いておきますね。」

「うん!ありがとう!」

話をして40分程たった頃コンコンと扉から音が鳴ってお爺様と文哉様が入ってきた。

「失礼します。優くんそろそろ私共は帰ろうと思います……」
お爺様も優くん呼びなの…?!
僕だけかと思っていたのに……

多分文哉さんが痺れを切らしてお爺様を連れて来たんだろう。
さっきも僕と優くんが2人でお話するのが少し気に入らなさそうだったし……僕を呼んで友達にと言ったのは文哉様なのに……クスッ

その気持ちが分からなくもないのが少し面白くて笑ってしまう

優くんは寂しそうにしていたが来週も来ると言ったら嬉しそうに頷いて笑った。



可愛いなぁ


   











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