うちの家族が過保護すぎるので不良になろうと思います。

春雨

文字の大きさ
19 / 31
7歳

優くん(大海side)

しおりを挟む

「大海君?どうしたんだい?」

「あ、すみません!」
ぼーっとしてしまった…

さっきのことを思い出していた。

優様を見ていると興奮してしまい、思った時には下僕になりたいと口から出てしまっていた。下僕というものがまだ分からなかった優様は僕に友達になろうと言ってくださったのだ。

もっと話しをしたかったのだがお爺様の授業の話をするため、僕は文哉様とお茶をすることになった。

「あの文哉様お聞きしたいことがあるのですが」

「さんでいいよ、直之さんにもいつも言っているんだけど様をやめてくれなくてね…」

「いえ、優様のお父上でありますので敬わなければならないお方です。なので文哉様と呼ばせていただきます。」

「そっか。聞きたいことって直之さんとの関係かな?……俺の父親が若い頃の直之さんの会社の支援を少ししただけなんだ。その後会社が大きくなって沢山返してくれたのに、息子の俺にまで恩を返そうとしてくれているんだ。とても嬉しいことだよ。直之さんのおかげで成功したことも沢山あるんだ。俺が恩を返さなければいけない番なんだけどね、なかなかその機会がなくてね……」

そうだったんだ。だからお爺様は文哉様にあんな感じなんだ。

「それでね直之さんが教員免許を持っていて子どもに勉強を教えていると耳にして、直之さんに直接聞いてみたんだ。そしたら趣味でしていると聞いてね、こちらも優の教師を迷っていたところだから気分転換にも、と誘ってみたんだ。」

お爺様を思って誘ってくれたんだ。
ありがたいな


文哉様の話はとても面白くて、直ぐに時間が経ってしまった。
会社の話や出会ってきた人の話、僕のような子供が聞いても嫌な顔1つせず笑顔で答えてくれてとても嬉しかった。

簡単にお話を聞ける方では無いから貴重な時間をすごしたな。うん。本当に楽しかった。



お茶をして1時間が経った頃お爺様とお話が終わった優様が文哉様の元に駆け寄った。

……かわいい……

「ゆ、優様……お疲れ様です!」
思い切って優様に言ってみたけど、大丈夫だったかな…

「ひろみさん!僕の部屋でお話しましょ!」
笑顔でそう言う優様に顔が熱くなる。
優様のお部屋…優様のお部屋……だ、だめた。気を確かに!

優様が文哉様に了承を得ると僕の手を引いて優様の部屋へと歩き出す。

え、優様、ゆ優様のお部屋、どどどうしよう、

2分ほど歩くと大きな扉の前に着く。

ガチャ

わぁ
「……ここが優様のお部屋……」
僕の部屋と同じくらいの本の多さにびっくりする。
優様も本読むんだ……

やばい、嬉しくて顔が緩んでしまう

「どーぞ!」
嬉しそうに僕を部屋に入れる優様はとても可愛くて可愛くて仕方がない

優様に様はやめてくださいと言われてしまったので、優くんと呼ぶことになってしまった……。本当は優様と呼びたいけど小さな声でお願いと言われてしまったので、断れず優くんと呼ぶことになったのだ。しまいには、タメ口でいい。と言われたが流石にそれは譲れない。眉を下げて悲しんでいる優様……優くんを見て少し迷ったけれど踏ん張れた……僕よくやった!

優くんにタメ口にしてもらって少し距離が縮まった気がする。


その後も沢山話した。
本がとても好きらしい。本の感想ノートを見せてもらった。何を書いているかは分からなかったが字が可愛くてまた好きになる。

……僕はおかしくなってしまったのかな……字を見ただけで好きが増すなんて……

「ひろみさんは兄弟はいるのー?」
ソファの横で僕を上目遣いで見る優くんが心臓に悪い。

「はい、居ますよ。4歳上の13歳の兄です。兄も本が好きなので面白かった本などを共有するんです。仲は…いいと思います!」

「わー!お兄さんがいるんだね!しかも本好き!……本好きに悪い人はいないからお話してみたいな!」

ズキン

兄さんを喜んでくれるのは嬉しいけれど、少し、ほんの少しだけ嫉妬してしまうな…

「ひろみさん?」

「いえ、兄に聞いておきますね。」

「うん!ありがとう!」

話をして40分程たった頃コンコンと扉から音が鳴ってお爺様と文哉様が入ってきた。

「失礼します。優くんそろそろ私共は帰ろうと思います……」
お爺様も優くん呼びなの…?!
僕だけかと思っていたのに……

多分文哉さんが痺れを切らしてお爺様を連れて来たんだろう。
さっきも僕と優くんが2人でお話するのが少し気に入らなさそうだったし……僕を呼んで友達にと言ったのは文哉様なのに……クスッ

その気持ちが分からなくもないのが少し面白くて笑ってしまう

優くんは寂しそうにしていたが来週も来ると言ったら嬉しそうに頷いて笑った。

可愛いなぁ


   




……食べてしまいたい






ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

あれ?大海書くのが難しいぞ
しおりを挟む
感想 31

あなたにおすすめの小説

たとえば、俺が幸せになってもいいのなら

夜月るな
BL
全てを1人で抱え込む高校生の少年が、誰かに頼り甘えることを覚えていくまでの物語――― 父を目の前で亡くし、母に突き放され、たった一人寄り添ってくれた兄もいなくなっていまった。 弟を守り、罪悪感も自責の念もたった1人で抱える新谷 律の心が、少しずつほぐれていく。 助けてほしいと言葉にする権利すらないと笑う少年が、救われるまでのお話。

私の庇護欲を掻き立てるのです

まめ
BL
ぼんやりとした受けが、よく分からないうちに攻めに囲われていく話。

ある日、人気俳優の弟になりました。

雪 いつき
BL
母の再婚を期に、立花優斗は人気若手俳優、橘直柾の弟になった。顔良し性格良し真面目で穏やかで王子様のような人。そんな評判だったはずが……。 「俺の命は、君のものだよ」 初顔合わせの日、兄になる人はそう言って綺麗に笑った。とんでもない人が兄になってしまった……と思ったら、何故か大学の先輩も優斗を可愛いと言い出して……? 平凡に生きたい19歳大学生と、24歳人気若手俳優、21歳文武両道大学生の三角関係のお話。

学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語

紅林
BL
『桜田門学院高等学校』 日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する幼少中高大院までの一貫校だ。しかし学校の規模に見合わず生徒数は一学年300人程の少人数の学院で、他とは少し違う校風の学院でもある。 そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語

平凡なぼくが男子校でイケメンたちに囲まれています

七瀬
BL
あらすじ 春の空の下、名門私立蒼嶺(そうれい)学園に入学した柊凛音(ひいらぎ りおん)。全寮制男子校という新しい環境で、彼の無自覚な美しさと天然な魅力が、周囲の男たちを次々と虜にしていく——。 政治家や実業家の子息が通う格式高い学園で、凛音は完璧な兄・蒼真(そうま)への憧れを胸に、新たな青春を歩み始める。しかし、彼の純粋で愛らしい存在は、学園の秩序を静かに揺るがしていく。 **** 初投稿なので優しい目で見守ってくださると助かります‼️ご指摘などございましたら、気軽にコメントよろしくお願いしますm(_ _)m

【完結】婚約破棄したのに幼馴染の執着がちょっと尋常じゃなかった。

天城
BL
子供の頃、天使のように可愛かった第三王子のハロルド。しかし今は令嬢達に熱い視線を向けられる美青年に成長していた。 成績優秀、眉目秀麗、騎士団の演習では負けなしの完璧な王子の姿が今のハロルドの現実だった。 まだ少女のように可愛かったころに求婚され、婚約した幼馴染のギルバートに申し訳なくなったハロルドは、婚約破棄を決意する。 黒髪黒目の無口な幼馴染(攻め)×金髪青瞳美形第三王子(受け)。前後編の2話完結。番外編を不定期更新中。

怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人

こじらせた処女
BL
 幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。 しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。 「風邪をひくことは悪いこと」 社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。 とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。 それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?

ビッチです!誤解しないでください!

モカ
BL
男好きのビッチと噂される主人公 西宮晃 「ほら、あいつだろ?あの例のやつ」 「あれな、頼めば誰とでも寝るってやつだろ?あんな平凡なやつによく勃つよな笑」 「大丈夫か?あんな噂気にするな」 「晃ほど清純な男はいないというのに」 「お前に嫉妬してあんな下らない噂を流すなんてな」 噂じゃなくて事実ですけど!!!?? 俺がくそビッチという噂(真実)に怒るイケメン達、なぜか噂を流して俺を貶めてると勘違いされてる転校生…… 魔性の男で申し訳ない笑 めちゃくちゃスロー更新になりますが、完結させたいと思っているので、気長にお待ちいただけると嬉しいです!

処理中です...