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双子の部屋に着くとティオンがドアを蹴り開けようとしたが、後ろを走ってきていたティタが寸での所で止め、静かにドアを開けてくれた。
「ありがとう、ティタ」
「ティオンは乱暴にドアを開ける癖を直した方がいい」
「へへっ、考えとく」
全く反省の色が見られない笑顔で答えるティオンにティタはため息を吐き、ティオンに抱かれたままのアリアナに笑顔を向けた。
「ようこそ、俺達の部屋へ」
「歓迎するよ」
「お、お邪魔します」
双子の部屋は二人でシェアしているためかソヴァンの部屋よりも広く、ベッドも二人で一緒に寝ているのかダブルベッドが置かれていた。そして何よりも本棚に大量の料理本が収められており、それだけでこの二人の努力や料理への愛がうかがい知れた。
「俺達のコレクション、気になる?」
キョロキョロと部屋を眺めていたアリアナに、ティオンがクスクスと笑いながらアリアナをベッドに下ろすと、二人は両側に腰を下ろした。
「んふふ~、俺達の部屋にアリアナちゃんがいるって新鮮~」
「そうだな。うん……女の子がいるだけで幸せだ」
ティオンもティタも同じ顔で嬉しそうに笑い、口調が違っていなかったら見分けがつかないとアリアナは改めて思った。
そんな事を思っていると、不意にこの双子には別々の所にほくろがあると以前ロゼが言っていた事を思い出した。そしてそれはどこだったかと思考したが、どうしても思い出せず、疑問は一度気になったら膨れ上がる一方だった。その為、アリアナは思い切って本人たちに聞こうと幸せそうに笑う二人に疑問をぶつけた。
「あの、そう言えば今思い出したんですけど、お二人には別々の所にほくろがあるんですよね。どこにあるんでしたっけ? 思い出せなくて気持ち悪いんです」
「……アリアナちゃん、知りたい?」
「え、はい……知りたいです」
「知りたいなら、アリアナが自分で探してみるといい」
アリアナがほくろの位置を知りたいと言った瞬間、二人は急に色気をまとってアリアナに両側から迫った。突然の事にアリアナは驚き、双子から逃げるためにベッドの奥へ逃げた。
「ちょ、二人とも急に近づかないでください…!」
「あは、顔赤くしてかーわいい。でも、近づかないと見られないよ」
「あと、俺達の服を脱がさないと見られない」
草食動物を狙う獰猛な獣のような目でアリアナに迫る双子に、アリアナはなぜほくろの話でスイッチが入ってしまったのか理解できず、ただ混乱して迫ってくる双子を見つめることしか出来なかった。
「……ねぇ、アリアナちゃん。ゲームしよっか。この砂時計の砂が全て落ちる前にアリアナちゃんが俺達のほくろを見つけられたら、アリアナちゃんの勝ち。見つけられなかったら、俺達の勝ち。どう? これなら緊張しないでしょ?」
「ティオンにしてはいい提案。勝った方が一つだけお願いできるってことでいい?」
アリアナが混乱して怯えていることに気付いた二人は、一度落ち着いて深呼吸をすると、アリアナにそう提案した。
「ど、どうしてもやらなければいけないんですか? 私はただ、言葉で教えてくれるものだと思って」
「言葉で教えてもいいけど……。それじゃつまらないじゃん」
「せっかく部屋に来たんだから遊んで行って。気になるんでしょ?」
この双子はどうやらどうしても口頭で教えることはしたくないらしい。それを感じ取ったアリアナは心の中で「これは遊び」と何度も唱えて覚悟を決めると、キッと双子を鋭く見据えた。
「分かった。いいですよ。その代わり、私が勝ったら今日はもう寝ますから!」
「やった~! ありがとう、アリアナちゃん」
「ちなみに俺達のほくろ、ロゼさんにエッチでよく愛撫されるから、触られるとスイッチが入る。探すときは気をつけた方がいい」
「えぇ!?」
衝撃的な事を聞いてやると言ったことに後悔しつつも、自分でやると言ってしまった手前引き返せず、アリアナは体になるべく触らないように探さなければと決意を新たにした。
「も~、黙っていれば襲えたかもしれないのに~」
「一応ロゼさんの許可は貰ってるが、無理やり抱いたら折檻。だから、俺達がアリアナにそういう事をしたくなるように誘えばいい。その為にリゾットにデュオの媚薬を入れたんだから」
「えっ、嘘!」
媚薬という単語を聞いた瞬間、アリアナはネオとデュオに犯された記憶が呼び起こされ、ドクンッと心臓が跳ねた。
「じゃあ、準備はいい? 始めるよ?」
「ま、待って……!」
アリアナの制止もむなしく、砂時計はひっくり返されてしまい、双子はニコニコととてもいい笑顔で「どうぞ」と両腕を広げた。
「ありがとう、ティタ」
「ティオンは乱暴にドアを開ける癖を直した方がいい」
「へへっ、考えとく」
全く反省の色が見られない笑顔で答えるティオンにティタはため息を吐き、ティオンに抱かれたままのアリアナに笑顔を向けた。
「ようこそ、俺達の部屋へ」
「歓迎するよ」
「お、お邪魔します」
双子の部屋は二人でシェアしているためかソヴァンの部屋よりも広く、ベッドも二人で一緒に寝ているのかダブルベッドが置かれていた。そして何よりも本棚に大量の料理本が収められており、それだけでこの二人の努力や料理への愛がうかがい知れた。
「俺達のコレクション、気になる?」
キョロキョロと部屋を眺めていたアリアナに、ティオンがクスクスと笑いながらアリアナをベッドに下ろすと、二人は両側に腰を下ろした。
「んふふ~、俺達の部屋にアリアナちゃんがいるって新鮮~」
「そうだな。うん……女の子がいるだけで幸せだ」
ティオンもティタも同じ顔で嬉しそうに笑い、口調が違っていなかったら見分けがつかないとアリアナは改めて思った。
そんな事を思っていると、不意にこの双子には別々の所にほくろがあると以前ロゼが言っていた事を思い出した。そしてそれはどこだったかと思考したが、どうしても思い出せず、疑問は一度気になったら膨れ上がる一方だった。その為、アリアナは思い切って本人たちに聞こうと幸せそうに笑う二人に疑問をぶつけた。
「あの、そう言えば今思い出したんですけど、お二人には別々の所にほくろがあるんですよね。どこにあるんでしたっけ? 思い出せなくて気持ち悪いんです」
「……アリアナちゃん、知りたい?」
「え、はい……知りたいです」
「知りたいなら、アリアナが自分で探してみるといい」
アリアナがほくろの位置を知りたいと言った瞬間、二人は急に色気をまとってアリアナに両側から迫った。突然の事にアリアナは驚き、双子から逃げるためにベッドの奥へ逃げた。
「ちょ、二人とも急に近づかないでください…!」
「あは、顔赤くしてかーわいい。でも、近づかないと見られないよ」
「あと、俺達の服を脱がさないと見られない」
草食動物を狙う獰猛な獣のような目でアリアナに迫る双子に、アリアナはなぜほくろの話でスイッチが入ってしまったのか理解できず、ただ混乱して迫ってくる双子を見つめることしか出来なかった。
「……ねぇ、アリアナちゃん。ゲームしよっか。この砂時計の砂が全て落ちる前にアリアナちゃんが俺達のほくろを見つけられたら、アリアナちゃんの勝ち。見つけられなかったら、俺達の勝ち。どう? これなら緊張しないでしょ?」
「ティオンにしてはいい提案。勝った方が一つだけお願いできるってことでいい?」
アリアナが混乱して怯えていることに気付いた二人は、一度落ち着いて深呼吸をすると、アリアナにそう提案した。
「ど、どうしてもやらなければいけないんですか? 私はただ、言葉で教えてくれるものだと思って」
「言葉で教えてもいいけど……。それじゃつまらないじゃん」
「せっかく部屋に来たんだから遊んで行って。気になるんでしょ?」
この双子はどうやらどうしても口頭で教えることはしたくないらしい。それを感じ取ったアリアナは心の中で「これは遊び」と何度も唱えて覚悟を決めると、キッと双子を鋭く見据えた。
「分かった。いいですよ。その代わり、私が勝ったら今日はもう寝ますから!」
「やった~! ありがとう、アリアナちゃん」
「ちなみに俺達のほくろ、ロゼさんにエッチでよく愛撫されるから、触られるとスイッチが入る。探すときは気をつけた方がいい」
「えぇ!?」
衝撃的な事を聞いてやると言ったことに後悔しつつも、自分でやると言ってしまった手前引き返せず、アリアナは体になるべく触らないように探さなければと決意を新たにした。
「も~、黙っていれば襲えたかもしれないのに~」
「一応ロゼさんの許可は貰ってるが、無理やり抱いたら折檻。だから、俺達がアリアナにそういう事をしたくなるように誘えばいい。その為にリゾットにデュオの媚薬を入れたんだから」
「えっ、嘘!」
媚薬という単語を聞いた瞬間、アリアナはネオとデュオに犯された記憶が呼び起こされ、ドクンッと心臓が跳ねた。
「じゃあ、準備はいい? 始めるよ?」
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アリアナの制止もむなしく、砂時計はひっくり返されてしまい、双子はニコニコととてもいい笑顔で「どうぞ」と両腕を広げた。
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