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「ゲーム2」8
「あ、あんまり、見ないで……」
「見られるのは嫌か?」
「当たり前だろ……こんな、子どもみたいな……」
何だろう。見られているだけなのに、身体の中心が熱くなる。俺は逃げるように視線だけを逸らした。その先には、壁ではなく棒のようなものが二本あった。きっと鑑賞スペースでこちらを見ているセルとルイスだ。こちらからは何も見えないが、あちらからはこちらの様子がよく見えていることだろう。特に彼らの視力は俺と違って桁外れに良いから、隠したい自分のこの性器もばっちり見られているはずだ。
セルとルイスにもハイジが露呈し、俺は泣きたくなった。
性器の形やサイズこそ年齢とともに成長し、変わったとはいえ、陰毛に関しては二十歳を過ぎても一向に生えなかった。髭もそう。ストレスでニキビができたことはあっても、口や顎にそれらしいものはついぞ生えなかった。
銭湯に堂々と入れる人が羨ましい。髭のデザインを悩みながらも選べる人が憎らしい。個人的に、わざわざ金をかけてクリニックやサロンに通い詰めで脱毛する人間とは、一生わかり合えないと思っている。
性器を隠す為に置いた手から伝わる、さらりとした質感の自分の肌。加えて長年のインドア生活で培われた生っ白さは、雅から女男と言われるほどだ。
俺は自分の身体が嫌いだった。だから、目の前の獣人が紡ぐ言葉を、素直に受け入れられなかった。
「それは個性だよ。スグル。俺からすると、お前はとても美しいと感じる」
嘘だ。まずそう思った。益荒男という単語がピッタリと当てはまる人が何を言おうと、嫌味にしか聞こえない。俺はバイロンを睨むように見つめた。
しかしバイロンは、性器を隠す俺の手に自分のそれを重ねながら、慈しむような心地よい低音で言葉を続けた。
「スグルはそれがコンプレックスなのかもしれないが、少なくともお前が思うようなことを俺は考えていない。今はこのような姿だが、スグルも知っての通り俺は獣人だ。人間とは似ても似つかない、帝国の人間にすら恐れられてしまう容姿だ。しかしスグルは受け入れてくれただろう? それと同じだ。美醜の定義など、あってないようなものだよ。だから恥ずかしがらず、俺にすべてを見せて欲しい」
そしてバイロンは、強張りが解けつつある俺の手をそっと剥がすと、やや勃起しているそれを見つめながらうっとりと声を漏らした。
「ああ、やはり美しいな」
「……っ、ん」
ビクッと震えると、バイロンは再び俺の身体を仰向けに寝転し、両足を割り開いて軽々と持ち上げる。そこから右足の甲にチュッ、とリップ音を立ててキスをした後、彼は爪先から順に俺の身体を舐め始めた。
「や、あぁ……こんな……格好っ……」
俺は悲鳴に近い声を上げた。例えるなら、親にオムツを替えられる赤ん坊。性器どころか尻の孔まで丸見えだ。今すぐ開いた脚を閉じたい。けれどそうしてしまったら、バイロンが罰を受けることになってしまう。
俺はせめてもと、自分の顔を両手で覆った。するとその仕草を目にしただろうバイロンが、「可愛いな、お前は」と言って、親指と人差し指の間をレロリと舐めた。
「んんぅっ」
「声を抑えるな」
「やっ……舐め、ながら……しゃ、喋らないで……ああんっ」
「喋りながら舐めると……ペロ……感じるのか?」
「ちがっ……あっ……ちがう……んぁっ……」
頭を振って否定するも、腰をくねらせていては説得力がない。頭の中ではわかっていても、感じてしまうから止めて欲しいとは言えなかった。だってそうだろう? それを口にしたら、自分が変態だと認めることになるのだから。
「もう少し……れろ……時間があれば、よかったんだがな……」
バイロンは右足を文字通り余すことなく舐めきると、足首からふくらはぎにかけて舌をすうっと滑らせた。時折、皮膚の薄い部分を吸い上げるから、内出血を起こして赤い痕が残った。舐める時の癖なのかもしれない。
痛みはないが、点々と散らされる赤は、白い肌にくっきりと浮かんでいく。とりわけ、足の付根……性器の周辺を舐められる度にそうされた。
脚を一本舐めきると、すっかり勃起した俺のペニスをバイロンは躊躇うことなくパクッと咥えるように口に含んだ。先端がすでに透明な糸を引き始めていて、生理現象とはいえそれを舐めさせることが申し訳なかった。けれど、バイロンは嫌がるどころか、濡れそぼつ亀頭をジュッ、ジュッ、と音を立てて舐めしゃぶった。
「んあぁ……っ……あっ……あん……だ、め……そこ……そんな、とこぉ……んっ……汚いよぉ……」
俺のペニスは決してアイスキャンディーではない。味など当然ないし、どころか体液特有の臭いを放っていることだろう。
そんな俺の性器を、彼はいったいどうして美味そうにしゃぶることができるのだろうか。
「ぁ……んっ、だめ……あっ……そんな……な、舐めちゃ……んっ……バイ、ロ……んっ……出ちゃ……出ちゃう、からあっ……」
袋の裏側まで皺に沿って丁寧に舐められた後、再度竿の部分を扱くように舐められる。
なぜ、そんなことをするのか。それまでずっと堪えてきたのに、込み上げていた射精感が一気に増した。
「んっ、お願……お願い……っ……離して……口、離してぇ……!」
バイロンの肩に両手を乗せて、グイグイと引き剥がすように力を込めるも、屈強な肉体を持つ彼は岩のようでびくともしない。
ああ、もう駄目だ。そう思った瞬間、俺の中で何かが弾けた。
「見られるのは嫌か?」
「当たり前だろ……こんな、子どもみたいな……」
何だろう。見られているだけなのに、身体の中心が熱くなる。俺は逃げるように視線だけを逸らした。その先には、壁ではなく棒のようなものが二本あった。きっと鑑賞スペースでこちらを見ているセルとルイスだ。こちらからは何も見えないが、あちらからはこちらの様子がよく見えていることだろう。特に彼らの視力は俺と違って桁外れに良いから、隠したい自分のこの性器もばっちり見られているはずだ。
セルとルイスにもハイジが露呈し、俺は泣きたくなった。
性器の形やサイズこそ年齢とともに成長し、変わったとはいえ、陰毛に関しては二十歳を過ぎても一向に生えなかった。髭もそう。ストレスでニキビができたことはあっても、口や顎にそれらしいものはついぞ生えなかった。
銭湯に堂々と入れる人が羨ましい。髭のデザインを悩みながらも選べる人が憎らしい。個人的に、わざわざ金をかけてクリニックやサロンに通い詰めで脱毛する人間とは、一生わかり合えないと思っている。
性器を隠す為に置いた手から伝わる、さらりとした質感の自分の肌。加えて長年のインドア生活で培われた生っ白さは、雅から女男と言われるほどだ。
俺は自分の身体が嫌いだった。だから、目の前の獣人が紡ぐ言葉を、素直に受け入れられなかった。
「それは個性だよ。スグル。俺からすると、お前はとても美しいと感じる」
嘘だ。まずそう思った。益荒男という単語がピッタリと当てはまる人が何を言おうと、嫌味にしか聞こえない。俺はバイロンを睨むように見つめた。
しかしバイロンは、性器を隠す俺の手に自分のそれを重ねながら、慈しむような心地よい低音で言葉を続けた。
「スグルはそれがコンプレックスなのかもしれないが、少なくともお前が思うようなことを俺は考えていない。今はこのような姿だが、スグルも知っての通り俺は獣人だ。人間とは似ても似つかない、帝国の人間にすら恐れられてしまう容姿だ。しかしスグルは受け入れてくれただろう? それと同じだ。美醜の定義など、あってないようなものだよ。だから恥ずかしがらず、俺にすべてを見せて欲しい」
そしてバイロンは、強張りが解けつつある俺の手をそっと剥がすと、やや勃起しているそれを見つめながらうっとりと声を漏らした。
「ああ、やはり美しいな」
「……っ、ん」
ビクッと震えると、バイロンは再び俺の身体を仰向けに寝転し、両足を割り開いて軽々と持ち上げる。そこから右足の甲にチュッ、とリップ音を立ててキスをした後、彼は爪先から順に俺の身体を舐め始めた。
「や、あぁ……こんな……格好っ……」
俺は悲鳴に近い声を上げた。例えるなら、親にオムツを替えられる赤ん坊。性器どころか尻の孔まで丸見えだ。今すぐ開いた脚を閉じたい。けれどそうしてしまったら、バイロンが罰を受けることになってしまう。
俺はせめてもと、自分の顔を両手で覆った。するとその仕草を目にしただろうバイロンが、「可愛いな、お前は」と言って、親指と人差し指の間をレロリと舐めた。
「んんぅっ」
「声を抑えるな」
「やっ……舐め、ながら……しゃ、喋らないで……ああんっ」
「喋りながら舐めると……ペロ……感じるのか?」
「ちがっ……あっ……ちがう……んぁっ……」
頭を振って否定するも、腰をくねらせていては説得力がない。頭の中ではわかっていても、感じてしまうから止めて欲しいとは言えなかった。だってそうだろう? それを口にしたら、自分が変態だと認めることになるのだから。
「もう少し……れろ……時間があれば、よかったんだがな……」
バイロンは右足を文字通り余すことなく舐めきると、足首からふくらはぎにかけて舌をすうっと滑らせた。時折、皮膚の薄い部分を吸い上げるから、内出血を起こして赤い痕が残った。舐める時の癖なのかもしれない。
痛みはないが、点々と散らされる赤は、白い肌にくっきりと浮かんでいく。とりわけ、足の付根……性器の周辺を舐められる度にそうされた。
脚を一本舐めきると、すっかり勃起した俺のペニスをバイロンは躊躇うことなくパクッと咥えるように口に含んだ。先端がすでに透明な糸を引き始めていて、生理現象とはいえそれを舐めさせることが申し訳なかった。けれど、バイロンは嫌がるどころか、濡れそぼつ亀頭をジュッ、ジュッ、と音を立てて舐めしゃぶった。
「んあぁ……っ……あっ……あん……だ、め……そこ……そんな、とこぉ……んっ……汚いよぉ……」
俺のペニスは決してアイスキャンディーではない。味など当然ないし、どころか体液特有の臭いを放っていることだろう。
そんな俺の性器を、彼はいったいどうして美味そうにしゃぶることができるのだろうか。
「ぁ……んっ、だめ……あっ……そんな……な、舐めちゃ……んっ……バイ、ロ……んっ……出ちゃ……出ちゃう、からあっ……」
袋の裏側まで皺に沿って丁寧に舐められた後、再度竿の部分を扱くように舐められる。
なぜ、そんなことをするのか。それまでずっと堪えてきたのに、込み上げていた射精感が一気に増した。
「んっ、お願……お願い……っ……離して……口、離してぇ……!」
バイロンの肩に両手を乗せて、グイグイと引き剥がすように力を込めるも、屈強な肉体を持つ彼は岩のようでびくともしない。
ああ、もう駄目だ。そう思った瞬間、俺の中で何かが弾けた。
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