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食べて欲しいという気持ちと登校日
しおりを挟む作るのを手伝い、もらったシュークリームとマカロン。
それを手に、翌日俺は隣室のチャイムを押していた。
「はい!」
最初は覗き穴を覗く気配。
それから慌てた声と、チェーンを外す音。
最後にノブが回る。
この間、俺はずっとドキドキしていた。
なんだかまともに顔を合わせるのが、久しぶりであるかのような感覚で……。
「?」
あれ?
なぜかノブが元の位置に戻った? なぜ?
「コウくん! ど、どうしたの?」
「! あ、あの……」
なぜか髪の毛を撫でつけながら、せりなちゃんはタイミングを少しずらして現れた。
どうしたんだろ、寝てたのかな?
「つ、都合悪かった?」
「え? な、な、なんで?」
「いや、なんか……そんな雰囲気で?」
「えーっとあーっと……、……あの、なにか、変わったところ、あるの、わ、分かる?」
「え? …………」
あれ? そういえば今日のせりなちゃん、なんか雰囲気が……?
なんだろう、昨日は普通だった。
昨日と違うところがある。
なんだ? どこだ? えーと……。
「……!? 髪が、長くなってる!?」
「えぇ……そんなに分かりづらかった……? 結構長いのつけてるんだけどな……」
「つ、つけ……?」
「あ、えーと……今日、コウくんのお姉さんの働いてる美容院に行ってみたの……」
「え? で、でも……」
うちの姉はインフルエンザで出勤停止中である。
「でも行ったの?」と、聞くと、場所の確認のつもりだったらしい。
しかし無事にたどり着き、そこでつけ毛をしてもらった。
だから髪が長くなっていたのか。
ほわほわの三つ編みおさげを左右にしていて、いや、なんでこれを一目見て気づかなかったのか、俺は。
っていうか、つけ毛?
つけ毛ってこんな事出来んの?
え、すげくない?
完全に髪の毛じゃん……!
カツラとかでもなく?
うえぇ……! 姉の仕事だと思ってたのに、知らない世界……! 知らない技術!
「あの、あの、あの……じ、実は受験に受かりますようにって、伸ばしてた髪の毛を切ったばかりでね……でも、あの、その、コ、コウくんは、そういえばあの、実は長い髪の毛の方が好きだったりして、とか、ちょっと、思い至って、その……」
「へ? へ?」
「……ど、どう、かな? あの、み、短いのと、長いの……ど、どっちの方が、コウくんは、こ、好み的な……?」
「……へっ……」
え、ちょ、まっ、待っ、待っ……な、な、なんでそんな事聞くの、そんなの、どっちも可愛いに決まってるじゃないかっ。
切り揃えられた髪のせりなちゃんも、ゆるふわおさげのせりなちゃんも、どっちも可愛い……!
どっちが好みとか、そんな、え、選べない!
せりなちゃんだからかわいいのであって、長いとか短いは関係ない、と思う!
でも、三つ編みに指を絡めて見上げてくるせりなちゃんかわいい……!
かわいい……!
「え、えっと、ど、どっちも、い、いいと、思う……に、似合ってる……と思う、よ」
「え? えっと、長い方がいいって事、かな?」
「い、いや、ま、前の、短いのも、に、似合ってたし……急に髪が長くなってびっくりしてるっていうか」
「あ、そ、そうか。見慣れないよね、急に伸びたら。ご、ごめんね?」
「い、いやそんな」
あれ?
そもそも俺、今なにしにせりなちゃんの部屋に……あ、そうだ!
「あ、あの、せりなちゃん……これ、よければ食べてくれないかな……」
「? これは?」
ラップに包んだ状態のを、タッパーに入れただけ。
長谷部さんは「あ、やべ、焼き菓子を昨日作れば良かったね。俺もそんなにお菓子作りする方じゃないから失敗失敗」とテヘペロしてたけど、とりあえず冷蔵庫に入れてたし大丈夫だと思う。
「あの、インフルの時のお礼……。毎日お粥、ありがとう」
「え! そんな……、……これもしかして、コウくんの手作り……?」
「お、俺というか……長谷部さんが作るのを手伝ってただけなんだけど……うん、まあ……それを作ったというんなら……まあ……」
「っ」
男がマカロンとシュークリーム作ったとか気持ち悪いかな?
ちゃんとラッピングした方が、やっぱり良かったよな?
ぐっ、でも百均行くとついつい散財してしまうからあんまり行きたくないんだよ。
いや、しかしお礼の品にラップとタッパーはやっぱりダメだった気がする。
「こ、これ、これ、シュークリームとマカロン? え、すごい……すごいねコウくん、お菓子作れるの!? すごい! わたし、まだお菓子は作った事ない……!」
「え、あ、い、いや、あの、俺もお菓子は初めてで……。いや、本当に長谷部さんが作るのを横で手伝ってただけだから」
というかもう作業だった。
ひたすらハンドミキサーを回して混ぜていただけだったから。
たまにクリーム絞ったりしてたけど、それも十個を超えるともはや作業……。
お菓子製造機の気分だった。マジで。
「……わ、わたしが食べても、いいの?」
「う、うん。あの、嫌いでなければ……」
「嫌いじゃないよ! マカロンは、食べてみたかったの! マカロンだよね? これ」
「あ、うん」
「すごい、マカロンってこんなに色とりどりなんだね、かわいい……」
せりなちゃんの方がかわいいと思う。
「ありがとう、嬉しい!」
「…………」
喜んでくれた。喜んでもらえた……。
俺でも、俺なんかでも……せりなちゃんに、喜んでもらえる。
「……こっちこそ……」
「え?」
「い、いや。じゃあ、あの、また」
「う、うん」
嬉しい。
***
二月、二十八日。
この日は登校日。
卒業式は三月十日だが、今日はその練習と教室の掃除、私物の撤去。
通っていた中学は三つ向こうの町。
そこまでは電車とバスで一時間ほどかかる。
だからいつもよりも早く起きて、中学の制服を着たあと部屋を出た。
朝ご飯として、コンビニでおにぎりとサンドイッチ、ペットボトルのお茶を買う。
昼の弁当として、一緒にパンを何個か買った。
まあ、教室に私物は残ってないので実質掃除だけ。
「…………」
でも、嫌だな。
ああ、嫌だ。行きたくない。
あの場所で俺は空気だ。
誰も俺を見ないし、気にしない。
特にいじめられている、と言うわけではないと思う。
ただ誰も、俺に興味がないし……俺も興味がない。
これが普通なのだろうか?
これは普通なのだろうか?
少なくとも俺にはそれが普通だった。
別に目立ちたいと思わないが、引っ越した先のこの中学が苦痛で苦痛で仕方なかったのは間違いない。
「あむ」
おにぎりをかじる。
冷たくて、あまり美味しいと思えない。
父親が突然消えたのは小学校五年の時だ。
せりなちゃんと同じクラスだったのはその小五の一年間のみ。
あの頃から俺は自己主張が苦手で、クラス委員長も押しつけられるように任された。
他にも、掃除当番を代ったり日直を代ったり……みんな俺に「頼めば断らない」という共通の認識があったと思う。
そりゃ、俺だって頼られているみたいで少しだけ気分が良かった。
「お前にしか頼めない」とか言われると、気持ちが高揚して、気分が良くなるものだろう?
誰かに必要とされている気になって、ほいほい人の嫌がる事も頼まれればやっていた。
でも、父が突然いなくなったのだ。
母さんも姉さんもなんにも教えてくれなかった。
俺が子どもだったからだと思う。
今も教えてもらえてない。
ただ「父さんがいなくなった」とだけ。
翌年には母さんの地元であるあの町に引っ越してきて、小学校六年と中学の四年を過ごした。
ここで、俺は空気になった。
誰も俺を認識しない。
目も合わない、声もかけられた事はない。
体育の時でさえ、教師でさえ、俺を見ようとした事がない。
無視……とは少し違うと思う。
そう、あれは、多分──……『関わりたくない』……のだと感じた。
誰も俺に関わりたくないのだと。
だから、俺からも関わらないようにした。
でも一度だけ……ああ、やめよう。思い出したくない。
「はむ……」
そうやって関わらないようにして、関わらないようにして……そして俺が得られたものは至極真っ当な非難の言葉だけだ。
校門をくぐると案の定、目に入れた俺を「見なかった事」にする同級生たち。
ビニール袋を持って、空気として教室に入る。
周りは久しぶり再会に手を叩いたり声をかけあったり、笑い合う。
俺は廊下の一番後ろの席に座る。
私物などなにもない。
間もなく担任が入ってきて、教室は新たな笑い声で湧き立つ。
まあ、なにか話してるんだろう。
俺の耳にはなんにも入ってこないけど……。
「じゃあ、机に椅子を上げて後ろに下げろ~。掃除するぞ~」
担任がそういうと、俺も立ち上がって机に椅子を載せる。
一番後ろの席なので、さっさと下げなければいけない。
ロッカーのある教室の後ろへと机と椅子をセットにしてから、持ち上げて運ぶ。
それからは掃き掃除。
今度は机を持ち上げて前へと移動させ、教室の後部も掃いてゴミを集める。
ちりとりで取ったあとは机を元に戻す。
それから体育館で卒業式の練習……。
「お母さんってば卒業式張り切っちゃって、着物で来るとか言っててさぁ」
「マジ? すご」
「うちは美容院予約してた」
「ウケる」
「高校の入学式もあるから、スーツ新調するとか言ってたけど、絶対太ってサイズ合わなくなったからなんだけど」
「くすくす」
みんなそんな話を始める。
中学の卒業式、高校の入学式。
「…………」
俺の母は来ない。
別に母と仲が悪いわけではない。……と、思う。
ただ、今は再婚相手と一緒にいるから……俺が来ないで欲しいと思ってる。
父がいなくなったのは、本当に蒸発したからなのだろうか?
記憶の中の父は別に酒もタバコもギャンブルも浮気もしていなかった。
家にいる頻度で言えば、まさしく『寄りつかない』という感じだったと思う。
遊んでもらった記憶や、家族全員でどこか旅行に行ったり、一緒に食事をした回数も覚えてない。
まあ、そのぐらい……父は家にいなかった。
その上、母もパートで夜遅くまでいなかったので……多分家計は厳しかったのだと思う。
家に寄りつかなかった父は仕事で忙しかった、と聞かされていたけど……本当なのだろうか。
今思えば変な点しかない。
親戚もみんな、俺たち姉弟を腫物でも扱うかのようによそよそしく……それはこの中学でも変わらず。
なんなのだろう。
なんでなんだろう。
誰も教えてくれない。
そして、俺はそれを知ろうともしてない。
多分、それがダメなんだろうと思う。
「卒業生、入場!」
これは本番ではない。
卒業式本番は三月十日。
十日後だ。
十日後、俺はまたこの場所に来る。
多分、また、一人で。
あーあ……。
(早く帰りたい)
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