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七話
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◆
僕をつつみこむ温かな体温。
その心臓の音も、語りかける声の音色も。
僕はずっと前から知っている気がした。
「陽一」
「ん……」
風がおでこをくすぐり、僕はようやく重たいまぶたを開けた。
すると、
「わあ」
目の前にひろがる広大な光のじゅうたん。
それは初めてみる、大都会の夜景だった。
「きれぇー……キラキラだあ」
いつの間にか、僕らは外のテラスに出ていた。
父を映したスクリーンは、もうどこにも見当たらない。
代わりに図鑑で見た、銀河のうずのような夜景に、僕はすっかり目を奪われていた。
「本物の星は見えないのにな。全部、偽物の光ばかりだ」
へんな夢でも見ていたのだろうか。
頭上から降り注ぐ声は、どこか懐かしい気がしていた。
男は薄いブランケットをまとい、変わらず僕をうしろなら抱え込んでいた。
「陽一、寒くない?」
「うぅん……あったかぁい」
さんざん泣き喚き、寝落ちしたことを思い出し、恥ずかしすぎて膝を抱える。
テラスにも大きなソファがあり、テーブルにはイチゴの乗ったフルーツ皿が置かれていた。
「今から弟に電話する? スマホ、持ってこようか」
「あ……いぇ」
首を振り、そのまま膝に顔をうずめた。
(どうして、あんなこといっちゃったんだろ。惺は僕とちがって泣き虫でも弱虫でもないのに)
弟を思い出して、さびしくなったのも事実だ。
でもどこかで——
自分も彼らの家族なのだと。
弟に兄という存在を、忘れないで欲しいって。
それを刻みつけたいだけだった気もした。
「もっと早く、見つけられていたらな」
「え?」
「ずっと前から知ってる、大切な星がさ。一瞬、見失ったら、もう別のクソ共が名前をつけてて。俺のなのにって……ああ、そうだ。俺、ハルカ? そんな名前なんだけど」
「ハルカ?」
振り向くと、男は笑っていた。
「いいね。もっと呼んでよ、陽一」
初めて会った時とは、どこか別人のようである。
でも違和感すら受け入れてしまうくらい、不思議と嫌ではなかった。
日除けの大きなパラソルが、まるで銀河をゆく船の帆のようで。
なんだか、この広い宇宙で二人きりのような気分になった。
「それで俺、ついでに思い出したんだけど」
男はフルーツ皿に手をのばし、「あーん」と。
僕にイチゴを僕に食べさせると、おもむろに僕の股間に手を突っ込んできた。
「わあっ、ンンッ」
ひんやりとした手に握られ、ぽろりと。
まばゆい夜景の前へと、丸出しにされた僕のおちんちん。
夜風にさらされて、さらに小さく縮こまっていく。
「昔さ。カテーテル入れるからって、尿道いじくりまわされて。そんとき初めて射精した話、思い出したんだよな」
「エッ」
「だれが」とか「なにを」を聞いている場合ではなかった。
握られたおちんちんの先っぽに、剣が突きつけられていたから。
動揺しすぎて自分でも何をいっているのかわからないが、イチゴが刺さっていた、あのスティックである。
フェンシングの剣を模したような細い金属の針が。
僕の小さなおちんちんに、今まさに、突き刺さろうとしていた——
「え……え、え、えっ? なに、なに、するの」
「気持ちいいこと」
「え、刺す……ぼくのおちんちん、や、やだあ、やめてええぇ」
「大丈夫。俺うまいよ、多分ね、やったことないけど」
握られたおちんちんに、ついに切先が。
針がツプッと、割れ目に突き刺さる——
「——アッ」
思わずのけぞる腰は、「危ないよ」と抑え込まれた。
恐怖で震えていたはずなのに、すぐに別の感覚が押し寄せ、ピクピクと腰が反応する。
(なに、これ。オシッコでるとこ、へん……!)
おちんちんの先っぽに、ゆっくりと出し入れされる細い針。
恐怖よりも、全身がゾワゾワするような気持ちよさに、やめてと言えずにいた。
「気持ちいい?」
「へ、へん。おちんちん、アッ、おしっこ、でちゃう」
なんだか思い切り腰を振りたいのに、動けない。
もどかしさから、ぎゅっと男の腕にしがみついていた。
「おしっこじゃないやつ、出そうな感じしない?」
「わ、わかんないよおお、おしっこおおお」
トイレに行きたいと訴えても、なかなか行かせてくれない。
しまいには束の部分まで、すっかり入ってしまった。
「あァァ 、うぅ」
「うーん、なんか物足りないね。これじゃ短いのかあ」
スティックをまわしたり、小刻みに動かされると、ガクガクと腰が震えた。
ちぢこまっていたはずのおちんちんは膨らんで、先っぽから透明な液がこぼれている。
「すげえ……カウパーっていつも出てんの? ダラダラ出てくる。金玉もパンパンなんだけど、ほんとにオシッコ?」
硬く目を閉じ、何度も必死にうなずく。
男は「うーん」と呻きながら、おちんちんをゴシゴシし始めた。
「ああああンッ」
「気持ちいいの? 俺、あんまオナニーしないからわかんないんだよね」
「出ちゃうっ、おしっこでるよおぉぉ」
腰をのけぞらせ、みずから男の手におちんちんをこすりつけていた。
父にされるときとは全然ちがう。
頭の中で火花が散っているようで、クラクラしてきた。
「んー? まあそんな簡単に出ねえか。じゃあ、トイレ行こっか」
と。男はいっきに金属の棒を引き抜いた。
その瞬間、
「アア——……ッ」
お尻の奥で、何かが弾けた。
大爆発したような衝撃に、体がビクンビクンと跳ね上がる。
そして抜けていく棒のあとを追うように、いきおいよく液体が噴き出していた。
「あぁ……ッ、アッ、アッ、ア——……ッ!」
大都会の夜景に向かって、放たれたものがキラキラと弧を描く。
あまりの気持ちよさに止められない。
全部出しきることしか考えられなくなっていた。
「はぁ……はぁ………。んっ、んっ」
あの子がマネしたとおり、鼻がふくらんでいる、
恥ずかしいのに、腰も鼻もヒクヒクが止まらない。
ようやく最後の一滴まで出し切ると、僕は全身から力が抜けてしまっていた。
「すげえ、いっぱい出たな!」
くったりとしたおちんちんを手に取り、男は大騒ぎしていた。
僕は恥ずかしくなって、くちびるをかんでポロポロ泣いていた。
「ごめんなさい……っ。うう、おしっこぉ、ぜんぶ、おもらし……お外で、わあああん」
「しっこじゃねえよ。えー!まじ、うれしー!」
後ろから抱きしめ、盛大におもらしした僕をたくさんほめてくれた。
僕はなんだか、とてもへんなハルカくんが。
いつのまにか、とても大好きになっていた。
僕をつつみこむ温かな体温。
その心臓の音も、語りかける声の音色も。
僕はずっと前から知っている気がした。
「陽一」
「ん……」
風がおでこをくすぐり、僕はようやく重たいまぶたを開けた。
すると、
「わあ」
目の前にひろがる広大な光のじゅうたん。
それは初めてみる、大都会の夜景だった。
「きれぇー……キラキラだあ」
いつの間にか、僕らは外のテラスに出ていた。
父を映したスクリーンは、もうどこにも見当たらない。
代わりに図鑑で見た、銀河のうずのような夜景に、僕はすっかり目を奪われていた。
「本物の星は見えないのにな。全部、偽物の光ばかりだ」
へんな夢でも見ていたのだろうか。
頭上から降り注ぐ声は、どこか懐かしい気がしていた。
男は薄いブランケットをまとい、変わらず僕をうしろなら抱え込んでいた。
「陽一、寒くない?」
「うぅん……あったかぁい」
さんざん泣き喚き、寝落ちしたことを思い出し、恥ずかしすぎて膝を抱える。
テラスにも大きなソファがあり、テーブルにはイチゴの乗ったフルーツ皿が置かれていた。
「今から弟に電話する? スマホ、持ってこようか」
「あ……いぇ」
首を振り、そのまま膝に顔をうずめた。
(どうして、あんなこといっちゃったんだろ。惺は僕とちがって泣き虫でも弱虫でもないのに)
弟を思い出して、さびしくなったのも事実だ。
でもどこかで——
自分も彼らの家族なのだと。
弟に兄という存在を、忘れないで欲しいって。
それを刻みつけたいだけだった気もした。
「もっと早く、見つけられていたらな」
「え?」
「ずっと前から知ってる、大切な星がさ。一瞬、見失ったら、もう別のクソ共が名前をつけてて。俺のなのにって……ああ、そうだ。俺、ハルカ? そんな名前なんだけど」
「ハルカ?」
振り向くと、男は笑っていた。
「いいね。もっと呼んでよ、陽一」
初めて会った時とは、どこか別人のようである。
でも違和感すら受け入れてしまうくらい、不思議と嫌ではなかった。
日除けの大きなパラソルが、まるで銀河をゆく船の帆のようで。
なんだか、この広い宇宙で二人きりのような気分になった。
「それで俺、ついでに思い出したんだけど」
男はフルーツ皿に手をのばし、「あーん」と。
僕にイチゴを僕に食べさせると、おもむろに僕の股間に手を突っ込んできた。
「わあっ、ンンッ」
ひんやりとした手に握られ、ぽろりと。
まばゆい夜景の前へと、丸出しにされた僕のおちんちん。
夜風にさらされて、さらに小さく縮こまっていく。
「昔さ。カテーテル入れるからって、尿道いじくりまわされて。そんとき初めて射精した話、思い出したんだよな」
「エッ」
「だれが」とか「なにを」を聞いている場合ではなかった。
握られたおちんちんの先っぽに、剣が突きつけられていたから。
動揺しすぎて自分でも何をいっているのかわからないが、イチゴが刺さっていた、あのスティックである。
フェンシングの剣を模したような細い金属の針が。
僕の小さなおちんちんに、今まさに、突き刺さろうとしていた——
「え……え、え、えっ? なに、なに、するの」
「気持ちいいこと」
「え、刺す……ぼくのおちんちん、や、やだあ、やめてええぇ」
「大丈夫。俺うまいよ、多分ね、やったことないけど」
握られたおちんちんに、ついに切先が。
針がツプッと、割れ目に突き刺さる——
「——アッ」
思わずのけぞる腰は、「危ないよ」と抑え込まれた。
恐怖で震えていたはずなのに、すぐに別の感覚が押し寄せ、ピクピクと腰が反応する。
(なに、これ。オシッコでるとこ、へん……!)
おちんちんの先っぽに、ゆっくりと出し入れされる細い針。
恐怖よりも、全身がゾワゾワするような気持ちよさに、やめてと言えずにいた。
「気持ちいい?」
「へ、へん。おちんちん、アッ、おしっこ、でちゃう」
なんだか思い切り腰を振りたいのに、動けない。
もどかしさから、ぎゅっと男の腕にしがみついていた。
「おしっこじゃないやつ、出そうな感じしない?」
「わ、わかんないよおお、おしっこおおお」
トイレに行きたいと訴えても、なかなか行かせてくれない。
しまいには束の部分まで、すっかり入ってしまった。
「あァァ 、うぅ」
「うーん、なんか物足りないね。これじゃ短いのかあ」
スティックをまわしたり、小刻みに動かされると、ガクガクと腰が震えた。
ちぢこまっていたはずのおちんちんは膨らんで、先っぽから透明な液がこぼれている。
「すげえ……カウパーっていつも出てんの? ダラダラ出てくる。金玉もパンパンなんだけど、ほんとにオシッコ?」
硬く目を閉じ、何度も必死にうなずく。
男は「うーん」と呻きながら、おちんちんをゴシゴシし始めた。
「ああああンッ」
「気持ちいいの? 俺、あんまオナニーしないからわかんないんだよね」
「出ちゃうっ、おしっこでるよおぉぉ」
腰をのけぞらせ、みずから男の手におちんちんをこすりつけていた。
父にされるときとは全然ちがう。
頭の中で火花が散っているようで、クラクラしてきた。
「んー? まあそんな簡単に出ねえか。じゃあ、トイレ行こっか」
と。男はいっきに金属の棒を引き抜いた。
その瞬間、
「アア——……ッ」
お尻の奥で、何かが弾けた。
大爆発したような衝撃に、体がビクンビクンと跳ね上がる。
そして抜けていく棒のあとを追うように、いきおいよく液体が噴き出していた。
「あぁ……ッ、アッ、アッ、ア——……ッ!」
大都会の夜景に向かって、放たれたものがキラキラと弧を描く。
あまりの気持ちよさに止められない。
全部出しきることしか考えられなくなっていた。
「はぁ……はぁ………。んっ、んっ」
あの子がマネしたとおり、鼻がふくらんでいる、
恥ずかしいのに、腰も鼻もヒクヒクが止まらない。
ようやく最後の一滴まで出し切ると、僕は全身から力が抜けてしまっていた。
「すげえ、いっぱい出たな!」
くったりとしたおちんちんを手に取り、男は大騒ぎしていた。
僕は恥ずかしくなって、くちびるをかんでポロポロ泣いていた。
「ごめんなさい……っ。うう、おしっこぉ、ぜんぶ、おもらし……お外で、わあああん」
「しっこじゃねえよ。えー!まじ、うれしー!」
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