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二話
「残り二回か」
「呆気ないねぇ」
群衆の前で盛大に果てた男は、面を下げたまま。
手拭いで一物を拭われようとも、されるがままである。
あまりの恥辱に身を震わせ、堪えきれぬ涙を流しているようであった。
「あれじゃ、すぐにまた上り詰めてしまうだろうよ」
「あーあ。熊公に握らせるくらいなら、あたいがしゃぶってあげたいよォ」
そんな女の戯言を聞きつけるなり、茶化してお白州に進言する者が現れた。
「お役人様ァ、今度は口責めが宜しいのではァ?」
「おっ、そりゃいいねぇ。色男が尺八責めに耐えられるか、こいつぁ見物だ」
「役人の口に粗相しちまったら、大事だもんなぁ?」
下品な野次が飛び交い、役人をも囃し立てる。
とはいえ、お侍に一物を咥えろなどとは、流石に口が過ぎている。
ついぞ役人も刀を抜き、野次馬を黙らせるかと思いきや。
「——おい、貴様が咥えろ。九十八の責めは、お前に任せる」
「は、え?」
役人が命じたのは、部下の小役人である。
罪人が手責めされる様を、特等席で這いつくばるように見届けていた男。
その体躯は小鼠のように小さく、なかなかの醜男であった。
「い、いいんですか」
「ああ、お前の口で存分に責め立ててやれ」
上役はそういって、罪人の下帯を解いていく。
男の一物を咥え込むお役目など、腹を切った方がマシだと。
上司の命令とはいえ、断固拒否したとて当然である。
——だが。
部下の小役人は一も二もなく快諾し、尾があれは振り回しそうなほどに歓喜していた。
「……可哀想にねぇ、あの口に舐られて勃つのかい?」
「まあ、目ぇ瞑っときゃ、美人も不細工も。男も女も変わんねえよ」
後ろ手に縛られた手枷を、グイと乱暴に引き上げられ、罪人はゴザの上に立たされた。
ついに美しい裸体の隅々までが、群衆の前に晒された。
それを一番の特等席で見上げるのは、下衆な笑みを浮かべた小役人である。
「……たまんねぇなあ。こりゃあ神様からの賜物だぁ」
小役人は罪人の太腿に頬をすり寄せ、やわやわと陰嚢を弄ぶ。
そして舌先でチロチロと、縮こまった一物を嬲り始めていた。
「ぁ……嫌、嫌です、堪忍してください……後生ですから」
「初々しいなぁ……口も初めてかい? 有り難てぇ」
苦悶に歪む表情すらも。
つぶさにも見逃すまいと目を剥き、ギラついた淫獣の目で見上げる小役人。
男は身を捩り、抵抗を見せるものの、熊のような大男がそれを許さない。
「どうした? 随分、この男の舌が悦いようだな。誠に口責めは初めてか?」
「フゥ……ウっ、ンッ、ぐすっ」
「正直に申さぬか!この助平が、手打ちにしてしまうぞ!」
役人の手が脇差に掛かると、羞恥心に赤らめた顔で、
コクリ……
と頷くのだった。
それを見ていた誰もが。かように清らかな男が、奉公先の大事な一人娘と姦通したなどと。
全くの謂れのない冤罪だと、そう確信していた。
——ついでに真実を明かせば、まこと、その通りなのである。
大店の娘が一方的に、この美しい奉公人に恋心を寄せたに過ぎない。
嫁いでからも想いを断ち切れず、親の目を盗み、娘は蔵にいた男を押し倒していた。
その現場を幸か不幸か、父親に見つかってしまった、というのが真実であった。
しかし、誰もが男に同情しながらも、その憐れな姿に酔い痴れていた。
ちゅこ、ちゅこ、ぬぷ……レロレロ……じゅぶ、ぢゅぶ
皆一同に息を潜め、魔羅がしゃぶられる音に耳を澄ませた。
窄めた唇から、水音をたて抜き差しされる、無垢な一物。
無理矢理に与えられる快楽から逃れようと、身悶える姿にも。
抵抗とは裏腹に、再び堅く滾ってしまう羞恥心から染まる頬にも。
皆が今か今かと、固唾を飲み、注視していた。
「……そろそろ、だろうねぇ」
「ああ。いくらでも若い娘の口に突っ込めるだろうに。初めてがアレとは」
男共はピンと張り詰めた己の魔羅を握りしめ、その瞬間を待つ。
女も潤んだ膣に指を突き入れ、唇を喰んでいた。
「あ、はぁ……っ、お役人さま、いけません、抜いて……ッ、このままでは……!」
首を左右に振り、一層暴れる男。
その口に手拭いを喰ませ、後ろできつく縛られる。
役人により、轡をされてしまったのである。
それには皆一様に溜め息をつき、落胆した。
「なんだい、喘ぎ声が聞こえないじゃないの」
「まあ、舌でも噛まれたら大事だからなぁ」
「これはこれで乙なものよ」
そんな話をしている間に、男の下腹部がビクビクッと痙攣する。
そして顔を真っ赤にして、「ン、ンンー……」とくぐもった声を漏らし、涙で頬を濡らすのだった。
「おお……」
「達した、のか。ああ、腰がまだ震えているな」
「なんだい、あの小鼠。意地悪く、まだ咥えて虐めてるよ」
小役人は男の泣き顔を見上げ、未だ口を窄め、しゃぶりついていた。
陰嚢を揉み転がし、再び滾らせようとしているようだった。
「——そこまで。 口責めの結果を検める」
上司に促され、ようやく口を開けて、吐き出されたものをお披露目する。
確認した役人は「うむ」と頷き、
「——九十九!」
ドォ~ンと銅鑼を打ち鳴らし、高らかに責めを終えた数を宣言するのだった。
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